ICT教育

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ICT教育がもたらす5つのメリットとは?デメリットや注目される背景

様々な場所でデジタル化の波が広がっていますが、その影響は教育現場にも徐々に浸透しつつあります。現代の学校教育において、学習効率の向上や教育現場の負担軽減を進めていくためにも、どのようにITを活用していくのかが非常に重要なカギとなっています。 この記事では、ICT教育の基礎知識やICT教育を導入するメリット、課題、導入事例を解説していきます。 「ICT教育の導入方法が分からない」「メリットや課題を詳しく知ってから導入を検討したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。 ICT教育とは ICTとは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称です。ICT教育とは、教育現場において情報通信技術を活用した取り組みを指しています。具体的には、以下の授業方式が挙げられます。 デジタル教科書やデジタル黒板の利用 タブレット端末を活用したインターネットでの情報収集 動画やアニメーションを使った解説 従来の教育現場では、紙の教科書やアナログ黒板、筆記用具やノートなどが用いられていました。新たにICTを導入することで、教材としての活用方法が広がったり、授業の効率化が進んだりと、さまざまな可能性が期待されています。 まずはICT教育の必要性や、注目されている背景をご紹介します。 ICT教育の必要性・注目されている背景 DXの推進 ICT教育が注目される背景として、社会のDX推進が挙げられます。DXはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略語です。Transに「交差する」という意味があるため、交差を1文字で表す「X」が用いられています。 DXとは、デジタル技術を活用して製品やサービス・組織・ビジネスモデルを革新することを指します。近年のビジネスシーンでは、数多くの企業でDX推進の取り組みが始まりつつある段階です。組織が抱える課題を解決へと導き、市場で同業他社に対する優位性を得るには、DXの観点が欠かせません。それは教育分野でも同様です。 ICT教育では、高品質なデジタル教材や学習内容の個別最適化により、教育の質の向上が期待されています。このようなICT教育の施策は、DX推進の観点からも有効とされ、日本の教育現場の改革に寄与すると考えられています。 GIGAスクール構想の実現 GIGAスクール構想とは、2019年に提唱された小中学生の児童生徒に1人1台の学習用端末と学校の高速ネットワーク環境などを整備する文部科学省の取り組みのことです。GIGAは「Global and Innovation Gateway for All(すべての児童生徒のための世界へつながる革新的な入り口)」の略称となっています。 GIGAスクール構想の目標は、ICT活用によって子供の学びの機会を公正に行き渡らせる環境を整え、子供の育成に携わる教師の負担を軽減しつつ、その力を最大限生かせる環境を作ることです。ICTの導入が主体的かつ対話的な学びを実現するとされ、学びの深化や転換が起こり、授業の改善が期待されています。 文部科学省はICT教育を「もはや学校のICT環境は、その導入が学習に効果的であるかどうかを議論する段階ではなく、鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものとなっている」と位置づけました。今後も多くの学校でICTが普及し、学習環境の整備がますます進むでしょう。 【参考】 「GIGAスクール構想の実現へ」(文部科学省) 【出典】 「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」(文部科学省) 新型コロナウイルス感染症の影響 2020年以降、教育現場は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けることになりました。感染拡大にともない、全国の小中高で一斉休校が実施され、教室での対面授業が困難になった時期もあります。こうした環境の変化に備え、環境整備のためにICT教育を導入する重要性・必要性が高まっています。 教育現場が備えるべき対象は、感染症だけではありません。大規模な自然災害や社会情勢の変化など、未知のリスクにさらされる可能性もあり得るでしょう。こうした予測困難な時代は「VUCA」と呼ばれ、変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)・曖昧性(Ambiguity)という特徴があるといわれます。 常に新たな知識を吸収し、テクノロジーを活用しながら臨機応変に適応していくことは、予測困難な時代で生き残る上で重要な能力です。今後の教育現場にも、適応力が求められると考えられています。 目次に戻る ICT教育導入のメリット・効果 ICT教育は、単純に社会の変化に対応した教育方法というだけでなく、教育現場の問題を解決する様々なメリットや効果があります。 教員にとっては業務の負担軽減や教員同士の情報共有に生かすことができ、生徒にとっては授業へ集中しやすく、学習に興味関心を持ちやすい環境を提供することができます。ここからは、ICT教育導入によるメリットや効果を具体的にご紹介します。 <ICT教育導入のメリット・効果> メリット・目的 具体例 学習効率の向上 ・端末を用いることでノートへ書き写す板書の負担を減らせる ・板書が必要なくなるため、授業に集中しやすくなる ・注目されるのが苦手な生徒でも、システムを通じて意見や質問を出しやすくなる ・教員が端末で情報を素早く入手できるため、授業の品質向上が期待できる 教員の負担軽減 ・授業に用いる資料を印刷、板書の手間を軽減できる ・資料や板書の内容などを再利用し、準備や作業の負担を減らせる 情報共有の簡易化 ・教師間で授業内容を共有すれば、授業の品質を安定化させやすくなる ・授業の進捗状況を見える化することで、教師間の連携も取りやすくなる 生徒のモチベーション向上 ・受け身ではなく主体的・協同的な授業を行いやすくなる ・画像や動画の活用により、生徒の興味・関心を高めやすくなる ・デジタル機器を使う楽しさ・新鮮さで学習意欲が高めやすくなる 生徒のITリテラシー向上 ・パソコンやタブレット端末の操作などIT機器の知識やスキルを取得できる ・必要な情報を取捨選択し活用する力を鍛える効果が期待できる 学習効率の向上 ICT教育を導入することによって、生徒の学習効率が向上します。例えば、従来は教師が黒板に書いた内容をノートに書き写して授業の記録を取り、それを読み返すことで記憶の定着を図っていました。しかし、ICT教育ではタブレット端末などを用いるため生徒は手を動かす必要がなくなり、より授業に集中できる環境が手に入るでしょう。 質問や回答をICTで受け付けるシステムも登場しており、授業中に手を挙げたり周りから注目されたりするのが苦手な生徒でも意見を言いやすくなります。ICTを活用すれば、これまでの受け身の授業から、生徒全体が能動的になる授業へと変えていくことができます。 教員の負担軽減 授業そのものや授業の準備だけではなく、保護者対応や部活動顧問など、教員はさまざまな業務を抱えています。こうした教員の負担は現場において問題視されており、いかにして業務量を減らしていくかが課題とされているのです。 ICT教育を導入することによって、授業に用いる資料をプリントアウトする手間や板書する手間など、細かい教員の負担が軽減されます。 ICT教育導入によって空いた時間は、授業内容を固める時間や雑務を行う時間などに回せるため、結果的に教育の質が上がる効果が期待されています。 情報共有の簡易化 授業データや授業で使用した教材などを教員間・生徒間で簡単に共有できる点も、ICT教育を用いる大きなメリットです。パソコンやタブレット端末に授業で使用する資料をまとめることによって、資料を配布する時間も短縮でき、効率的かつスムーズに授業が進みます。 教員間での情報共有は良い教材や授業方法を知る機会にもなるため、相乗的に教育の質が高くなる効果もあるでしょう。 生徒のモチベーション向上 生徒の学習に対するモチベーション向上も、ICT教育を導入するメリットに挙げられています。ICT教育はまだそれほど一般的ではないため、デジタルツールを活用した授業を新鮮に感じる生徒も多いでしょう。 タブレット端末や電子黒板を用いた学びによって、授業そのものに対する生徒の興味関心を高める効果が期待できます。 ICT教育を実施する際には、生徒が興味を持つかどうかの観点で問題やアニメーションを作成してみるとよいでしょう。もちろん何を教えるかという授業の内容も大切ですが、生徒が授業に関心を持って取り組める仕組みも重要です。 生徒のITリテラシー向上 ICT教育で情報化が進むと、学習をサポートする教員側はもちろん、生徒側もIT機器の知識やスキルを取得できるようになります。IT活用が重視される社会において、パソコンやタブレット端末の操作をはじめとした情報活用能力は、生きる上で不可欠な力の一つです。ITリテラシーの向上により、必要な情報を取捨選択・活用し、自らの頭で考える力を鍛える効果が期待できるでしょう。 近年では、ITリテラシーの欠如が思わぬ事故を引き起こすケースも少なくありません。たとえば、企業のセキュリティインシデントやSNSアカウントに関連するトラブルなどは、主にITリテラシーの問題として認識されています。IT活用に際して、基本的な知識やスキルを身に付けさせておくことが大切です。 ICT教育のメリットや効果を踏まえて授業内容の開発・改善をする際は、文部科学省が提供している情報を参考にできます。今後にICT教育の導入や充実化を検討する際は、ぜひ以下のポイントをチェックしてみてください。 【出典】 「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会」報告書(中間まとめ)」(文部科学省) 目次に戻る ICT導入のデメリット・問題点 多くのメリットがあるICT教育ですが、デジタルデバイスの使用やインターネット環境が前提となることで、その費用や環境の安定性に関する問題もいくつか存在します。 ICT教育の導入を進める前に、何が課題となっているのかをしっかりと把握しておきましょう。ここでは、ICT教育を導入する際の3つの課題点を紹介します。 導入コストの発生 ICT教育を導入するためには、一定のコストが発生することは避けられません。この点はICT教育において最も大きな課題と言えるでしょう。 ハード面では、パソコンやタブレット端末、電子黒板などの購入、ソフト面では、ICT教育用のソフトなどの準備が事前に必須です。生徒の数が多ければ多いほど用意すべき数量も多くなるため、しっかりと計画を立てた上で導入プロジェクトを進めていかなければなりません。また、ネット環境の整備も進めていく必要があるでしょう。 準備段階だけではなく、精密機器を取り扱う観点から考えると、保守費用や故障に伴う修理費用もあらかじめ見積もっておく必要があります。ICT教育を円滑に進めるためには、運用時にもある程度の費用が発生することは避けられません。 通信トラブル発生による影響 ICT教育はその特性上、オンライン環境下にあってこそ大きな力を発揮します。しかし、オンライン環境を前提とした運用には、通信トラブルがつきものだということを理解しておきましょう。 万が一、通信トラブルが発生した場合は、想定していた授業そのものが続けられなくなるケースもあります。トラブルの原因となり得る地震や通信災害は日本においても頻繁に発生しますが、状況によっては最低限の教育を担保できなくなることもあるかもしれません。 そのため、もしインターネットが繋がらなくなったとしても、円滑に授業を継続するための代替案を用意しておく必要があるでしょう。 地域間・私立公立間の格差 都市か地方か、あるいは私立か公立かでICT導入のハードルが大きく変わる点も課題の一つです。私立の学校であれば予算が潤沢にあるケースが多いため、パソコンやタブレット端末などの購入ハードルは比較的低いと考えられます。しかし、公立の学校では予算に制限もあるため、導入へのハードルはより高くなるでしょう。 この状態が長年にわたって続いていくことで、日本全体で見た場合の教育格差が広がっていく懸念があります。いかにしてフラットにICT教育を導入し、均一な教育が施されていくのかが今後のカギとなるでしょう。 目次に戻る ICT教育の導入事例 ICT教育は現在多くの教育現場において導入が進んでいますが、実際はどのような取り組みが行われているのでしょうか。 ICT教育の導入を検討するにあたり実例を参考としたい方へ向けて、eラーニングシステムを導入している小学校の事例を紹介します。 同志社小学校 同志社小学校の導入事例をご紹介します。同校は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校期間が長引き、児童の自宅での学習環境づくりに課題を抱えていました。小学生にもデジタルに不慣れな保護者にも、シンプルで分かりやすく使用できるeラーニングコンテンツの作成が急務となっていたのです。 そこで同校では「learningBOX」を導入し、オンライン授業など休校中でも自宅学習できる環境を構築しました。休校期間が終了した後も、自宅での課題の確認用に動画をアップしたり、クラスの予定表や学級通信をアップしたりして活用しています。 また、授業の動画を教員同士で共有して意見を交換するなど、授業の質向上にも役立っています。 目次に戻る ICT教育を導入してデジタル化に対応していきましょう 現代社会においては、いかにデジタル化に順応しそのシステムを活かしていくかが非常に重要です。それは教育現場においても同様と言えるでしょう。メリットや課題を比較した上で、少しずつでもICT教育の導入を進めていくことをおすすめします。 ICT教育をこれから導入していきたい方は、ぜひ「learningBOX」をご検討ください。eラーニングシステムのlearningBOXは、教材の作成配布・成績管理・受講者管理の機能がすべて揃っています。誰でも簡単に、Web学習環境を構築できるのがおすすめのポイントです。 無料でご利用いただけるフリープランも用意しているため、導入によってどのような効果が得られるのかを気軽に試すことが可能です。教員の負担を減らしつつ、デジタル化によって教育のクオリティを高めていきたいとお考えの方は、まずはフリープランからお試しください。     ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る

ICT教育にタブレットを取り入れるメリット・デメリット、導入の注意点

現代社会ではあらゆるシーンでデジタル化が求められています。それは、教育現場も例外ではありません。「ICT元年」とも呼ばれる2021年には、GIGAスクール構想により本格的な学びがスタートしました。大きく特徴的なのが、児童1人に対し1台の情報端末が配布されていることです。 では、ICT教育に情報端末を導入することによるメリットやデメリットは何でしょうか?教育現場に導入する際の注意点と一緒に確認していきましょう。 GIGAスクール構想とは? GIGAスクール構想とは、小中学生の児童生徒に、1人1台の学習用端末と学校の高速ネットワーク環境などを整備する文部科学省の取り組みのことです。 GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略であり、「すべての児童生徒のための世界へつながる革新的な入り口」を意味しています。この構想の目的は多様な子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育を提供することです。 当初、2019年度から5年間かけて順次整備する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、大きく前倒ししてGIGAスクール構想は急加速しています。 目次に戻る タブレット端末が教育現場で使用される理由3つ ICT教育の現場で生徒側が使うデバイスは、タブレット端末がメインとなっています。そこには3つの理由があります。 【理由1】負担なく持ち運びができる 学校でも自宅でも使用することが想定されるため、端末の持ち運びが必要です。タブレット端末なら、PCと比べ軽量かつ比較的小型であるため、小学低学年の児童であっても負担なく持ち運びすることができます。 【理由2】直観的に操作ができる タブレット端末はキーボードを使用しなくても画面をタッチすることで操作が可能です。現代の児童生徒はスマートフォンに日頃から触れていることが多く、パネル操作に慣れています。タブレット端末なら操作方法を一から指導する必要もなく、直感的に操作することができます。 【理由3】学習効果を得やすい タブレット端末なら、色のついた図柄やアニメーションを用いた教材で学習することが可能です。児童の興味を引きつつ、わかりやすい授業が実施できます。 目次に戻る ICT教育にタブレット端末を取り入れるメリット ICT教育にタブレット端末を導入するメリットとは何でしょうか?生徒側と教員側の2つの視点で確認しましょう。 【生徒側】 ①授業の幅が広がる タブレット端末の使用で動画や音声を使った今までにない授業が可能となり、授業の幅が大きく広がります。プロジェクターや電子黒板などを活用すると、教科書以外の教材を用いる機会はさらに増えます。 ②学習へのモチベーションが高まる 教科書の文字を読むだけではいまいち理解できなかった内容も、理解が深まる可能性があります。タブレット端末を使用した場合、視覚と聴覚から複合的な情報を得ることができるため、理解度が増すとともにモチベーションも向上します。 ③主体的になる 関心を持った学習内容に対し、自ら調べ知識を深めることが可能なのもタブレット端末を用いるメリットのひとつです。自分の気になったものを重点的に調べることから、主体性を持った学習をすることができます。 【教員側】 ①効率的に授業を行うことができる 授業中のプリント配布はPDF配布に、板書も電子黒板へと変えることで、授業を準備するための時間と労力の削減が可能になります。 ②教員間の情報共有が容易になる タブレット端末用への教材であれば、クラウドを用いて教員間の情報共有が簡単にできます。 ③データとして活用しやすい 授業の内容や生徒の進捗具合などをデータとして簡単に取り扱うことができます。また、そのデータを蓄積することで、今後の方針を検討する際の手がかりとしても活用できます。 目次に戻る ICT教育にタブレット端末を取り入れるデメリット もちろん、ICT教育だからメリットばかりというわけではありません。ICT教育を導入することによる懸念事項もあります。 【生徒側】 集中力がもたない可能性がある 紙に書くことが少なくなる 目が悪くなる 次から次へと多くの情報を得ることができるタブレット端末を使用することで、集中力が低下してしまう生徒もいるかもしれません。板書をノートに書く必要がなくなり文字を書く機会が減少してしまうと、長期的には何らかの影響が出てくる可能性もあります。また、長時間端末を見続けることによるドライアイや視力の低下も懸念事項のひとつです。 【教員側】 タブレット端末が不具合を起こせば授業継続が難しくなる 授業内容や生徒の成績などが外部に流出する危険性がある タブレット端末に依存しすぎると、端末が不具合を起こした場合に授業の継続が難しくなります。万が一トラブルが起こった際はどうするのか、対応策を事前に決めておくことが求められます。また、インターネット上から授業内容や生徒の個人情報などが流出する危険性も否めません。セキュリティ対策は万全にしておく必要があります。 目次に戻る タブレット端末を導入する際の注意点 タブレット端末を使用した授業は児童生徒の興味を引き、効果的なものとなりますが、導入する際には注意が必要です。 最も注意すべき点はセキュリティ管理を万全にしておくということです。特に個人情報には細心の注意を払い、情報が漏洩しない環境を整えなくてはいけません。最適で安全な設定環境を構築していきましょう。 また、児童生徒にも年齢に応じた使い方のルールを設定することがおすすめです。小学低学年なら取り扱いの方法から、少しずつネットリテラシーを高めるよい機会とすべきでしょう。その際には保護者にも周知することが求められます。 目次に戻る ICT教育の実例 品川翔英小学校 一人一台のiPadを貸与し、簡単な操作からプログラミングまで学べる「情報プログラミング教育」を週に1度実施しています。また、様々な教科でiPadを有効活用し、児童の主体的・探究的な学びを行っています。 【参照】 https://www.shinagawa-shouei.ac.jp/primaryschool/feature/intelligence/ 日本大学藤沢小学校 コンピュータや情報ネットワークを使って授業を行うだけにとどまらず、これからの国際社会を生きていくために児童一人ひとりがコンピュータをツール(道具)として使いこなせることや、情報ネットワークを正しく活用できることを目標としています。 【参照】 http://fujisawa.es.nihon-u.ac.jp/education/ict/ 目次に戻る まとめ 教育現場のICT化の流れは今後とどまることはなく、ますます加速していくでしょう。ただ、ICT教育だから無条件によいというわけではないことに注意してください。「何をどうするのか」というビジョンをしっかり持たなければ、生徒にとっても教員にとっても効果的なICT教育の実現は難しいでしょう。また、その目的に合わせて教員が適切な準備をしておくことも大切です。 ICT教育の一環としてeラーニングを検討されている方には、弊社のeラーニングシステム「learningBOX」がおすすめです。直感的な操作が可能で使いやすく、小学生でも容易に活用いただけます。また、教材の一斉配布や成績管理が一括で可能なので、仕事の効率化にもつながります。まずは無料でご利用いただけるフリープランでその使いやすさをお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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近年注目が集まっているICT教育とは?活用事例や導入メリットを解説

あらゆる環境でデジタル化が進んでいることによって、教育現場においてもICT教育への興味関心が高まっています。その中で「IT化を図り効率化を進めていきたい」と考えを持った学校・塾経営者や教育担当者もいるでしょう。 この記事では、ICT教育の概要や活用事例、メリットなどを解説していきます。学内のIT化を進めていきたいと考えている方はぜひ最後まで読み進めてください。 ICT教育とは ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」を意味する言葉です。つまりICT教育とは、情報通信技術を取り入れた教育方法を示しています。 具体的に、ICT教育はパソコンやタブレットなどのハードウェア、eラーニングや動画コンテンツなどのソフトフェアを活用することによって実現されるものです。 目次に戻る ICT教育が注目されている背景 なぜICT教育が広がっているのか、ICT教育は何を目的としているのか。近年耳にするようになったこの言葉に疑問を感じている方もいるでしょう。 ここからは、なぜICT教育が注目されているのかを解説していきます。 DXの推進 ICT教育が注目されている理由の一つとして、国内におけるDX推進の加速が挙げられるでしょう。DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)を略した言葉であり、「デジタルによる変化」との意味を持っています。IT技術を進化させることによって、社会生活をより豊かなものとすることを目指しているのです。 DXに注目が集まる中で、教育現場においてもIT技術を活用していこうと意識が高まっています。さらに、2020年からの新型コロナウイルス蔓延の影響によって対面授業が制限された背景もあり、デジタル化はより急務の課題です。 教員が抱えている負担の軽減 教育現場では、多様な業務を抱え込む教員の負担が問題視されています。授業や授業の準備のみならず、保護者対応や部活動顧問としての役割、国・教育委員会からのアンケート対応など業務は多岐にわたるのです。 このような課題を抱えている中で、ICT教育の導入によって教員の負担を軽減しようとの動きがあります。教員1人につき1台のパソコンを備える、授業に動画コンテンツを取り入れるなど、ICT教育には教員の負担を軽減する可能性が期待されているのです。 デジタル社会に対応した子どもの育成 社会のデジタル化が進んでいく現代では、ITを活用する能力が子どもの育成においても必須となりつつあります。特に現在は大量の情報があふれていることもあり、どのように情報を取捨選択していくのかが問われる「情報活用能力」が非常に重要です。 情報化社会における基礎知識を身に付けていくためにも、ICT教育の充実が教育分野で求められています。 目次に戻る ICT教育の活用事例 ICT教育はその登場以来、多くの教育現場にて活用が進んでいます。小学校においても、国語・算数・社会・理科を始めとしてあらゆる教科に導入されているのです。 活用事例を詳しく知って実践に活かしたい方向けに、文部科学省委託にて発行されている『教育ICT活用実践事例集』から学年と教科を抜粋して紹介していきます。 小学校2年生・国語 小学校2年生・国語の授業では、タブレットPCを用いて物語のイメージを子どもたちにとってわかりやすくする取り組みがされています。教材の物語に登場する生き物を動画で視聴することによって、登場人物の体験や気持ちをより想像しやすくなりました。 これにより、より深く話の内容を理解し、読解能力が向上したとの効果が出ています。具体的な手応えとして「視聴した瞬間、児童から歓声が上がり、興味・関心の高まりを感じた」との声が挙がりました。 小学校5年生・英語 小学校5年生・英語の授業では、英語教材や英語のデジタルコンテンツを用いて興味関心を高める取り組みがされています。電子黒板を用いてゲームや歌を授業に取り入れることで、よりアクティブでモチベーションを喚起できる授業が可能になりました。 これにより、活動への意欲付けなどの効果が出ています。具体的な手応えとして「フラッシュ教材や英語ノートデジタル版を使用したことでテンポよく言語活動を展開し、児童が学習活動に意欲的に取り組めた」との声が挙がりました。 小学校6年生・家庭科 小学校6年生・家庭科の授業では、拡大表示した画像に献立を書き込みながら考えていくことで、気づきや学びを深める取り組みが行われています。 これにより、情報を視覚的に確認することによって様々な視点から物事を考えていくなどの効果がありました。具体的な手応えとして「児童同士が電子黒板上で画像に書き込みながら意見を出し合うことで、栄養のバランスを考えた1食分の献立について考えを深められた」との声が挙がっています。【参考】 日本視聴覚教育教会『教育ICT活用実践事例集』 目次に戻る ICT教育によるメリット 様々な場所にてICT教育の導入が進んでいます。その中で、ICT教育を導入する具体的なメリットを知りたい方も多いのではないでしょうか。 導入することで得られる大きなメリットは、様々なシチュエーションにおいて効率化が図れる点です。さらに詳しくICT教育を導入するメリットを4点に分けて紹介します。 授業がわかりやすくなる 映像や音声、Webサイトなどの各種ICTコンテンツを用いることで、授業がよりわかりやすくなります。教科書や参考書だけではなく、様々な教材によって生徒の興味関心を引けば、より効果も高くなるでしょう。 例えば、社会で歴史を学ぶ際には、多くの人物がそれぞれどのような役割を果たしたのかを細かな点まで理解しなければいけません。動画コンテンツによって学習を進めていくことで、人物の相関や時代背景がスムーズに理解できます。 頭の中だけで完結していたイメージを映像や音声によって具現化できる点は、学習を進める上で大きなメリットとなるでしょう。 生徒による学習の効率化 ICT教育を導入することによって、生徒の学習効果が大きく高まります。従来の授業では、黒板に書いた内容をノートに書き写すことがメインでした。しかし、タブレット端末などで授業内容を教師と生徒間で共有することで、ノートに費やしていた時間を別の学びに充てられます。 教員による実務の効率化 様々な業務を抱えている多忙な教員ですが、ICT教育を取り入れることによって実務の効率化が期待できます。例えば、採点をタブレット端末で行う、授業の内容をICT教育コンテンツに置き換えるなどの取り組みを行うことによって、別の作業に時間を割けられるでしょう。 ICTを活用することで、授業のクオリティを上げながら業務効率化が実現されます。より生徒に向き合う時間を増やせるのは大きなメリットです。 教員間での情報共有が容易に タブレットやスマートフォンを活用することで、授業で使用した資料などの共有が教員間で簡単に行えるようになります。情報共有がスムーズになるだけでなく、紙媒体を使わないことによって紛失の心配もありません。 成功事例を数多く共有することによって、授業のクオリティはより高いものとなるでしょう。  目次に戻る ICT教育によるデメリット ICT教育を導入するメリットは数多くありますが、一方でデメリットも存在します。どのような点が障害となるのかをしっかり把握しておきましょう。 ここでは、ICT教育を導入するデメリットを4点紹介します。 一定の導入コストがかかる ICT教育を導入するためには、ハード面とソフト面それぞれの環境を整えなければいけません。授業を円滑に進めるための電子コンテンツや通信環境の整備など、一定の費用が発生するでしょう。生徒の人数が多い学校などでは、綿密な計画や予算化が必要です。 また、修理費用や買い替え費用なども状況に応じて発生します。環境を維持するための費用が継続的にかかる点はデメリットになる可能性があるでしょう。 導入ハードルが高い 生徒の学びに高い効果を発揮するICT教育ですが、ITの操作が苦手な教員や不安感を覚えている教員にとっては、導入そのものが高いハードルとなる可能性があります。 タブレットの操作や学習ソフトの使い方など、様々な機器の操作を覚えなければいけません。さらに、急に動かなくなるなどのトラブルが発生した際には、状況に応じて適切な対応を取る必要にも迫られます。 そのほか、機器の管理も定期的に行う必要があるため、場合によっては教員の負担が増す可能性が考えられるでしょう。 通信環境によって学びが左右される ICT教育は、基本的にオンライン環境の元で行われる学びの形態です。そのため、何らかの事情による通信トラブルが起こる可能性は常に意識しておかなければいけません。授業が中断された場合の対応方法も、あらかじめ考えておく必要があるでしょう。 また、オンライン授業などを実施する際には、生徒の通信環境をどのように整えていくのかといった課題もあります。全生徒が万全に授業を受けられる体制を整備するためには、事前周知を徹底するなど各種工夫が必要です。 子どもの想像力を低下させる可能性 学習のためとはいえ、インターネットを使って自由に情報を取得できる環境を整えることで、子どもの想像力が低下する可能性が一部で指摘されています。わからないことをすぐに調べるのではなく、自分の頭でまずは考える習慣をつけるための指導を徹底していく必要があるでしょう。 また、パソコンやタブレットの端末をメインとすることで、漢字などを手書きする機会が少なくなることも危惧されています。 目次に戻る どのようにICT教育を取り入れるのかを検討しましょう ICT教育への注目度は、あらゆる場所におけるIT化の波に押され年々高まりつつあります。注目されている背景や、メリット・デメリットなどを考慮した上で、どのように取り入れていくのかを少しずつ考えていきましょう。 ICT教育にこれから力を入れていきたいという方は、弊社の学習管理システム「learningBOX」をぜひご検討ください。簡単に教材を登録できるだけでなく、生徒のグループ管理や成績の管理など用途に合わせての活用も可能です。業務効率化を図りつつ学びの質を上げたいと考えている方は、まずは無料の資料請求からお問い合わせください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
ICT教育導入による生徒・教師・学校それぞれのメリットとは

ICT教育導入による生徒・教師・学校それぞれのメリットとは?

現代の教育現場では「探求学習」や「ICT教育」のように、新しい教育の形が推進されています。今回の記事では、ICT教育の導入によるメリット・デメリットについてご紹介します。 ICT教育の導入をお考えの教育担当者の方は、導入によって生徒・教師・学校が得られるメリットをあらかじめ把握することが重要です。本稿を参考にぜひICT教育の理解を深めていきましょう! ICT教育とは? ICT教育とは、教育現場で行われるタブレットやPCなどのITテクノロジーを活用した取り組みのことを指します。ICTは「Information and Communication Technology」を略した言葉であり、日本語では「情報通信技術」と呼ばれます。 ICT教育の例としては、タブレットや電子黒板の導入などが身近な例として挙げら、「デジタル機器を使うことで、生徒・教師のそれぞれが視覚的にわかりやすい授業」の実施が可能です。 ICT教育が注目されている理由 ICT教育が注目されている主な理由には、「GIGAスクール構想の推進」が挙げられます。「GIGAスクール構想」とは、小学校・中学校の児童生徒1人ずつに学習用のPCと、ネットワーク環境を整備する計画です。「1人1台端末」の環境を整備できれば、教師・生徒が双方向の授業を実施できるほか、個々の学習状況に応じた教育の実施も期待できます。学校におけるICTの環境整備状況は、地域によって差が生じています。 また、2018年に実施されたPISA(学習到達度調査)において、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも、学校でのデジタル機器の利用時間が最下位でした。 【出典】 文部科学省「GIGA スクール構想の実現へ」 デジタル機器が活用されていない状態が進むことで、IT分野において日本はさらに遅れを取ることが懸念されています。GIGAスクール構想を実現させるためにも、ICT教育が持つ役割は大きいといえます。 目次に戻る ICT教育のメリット ICT教育には、生徒と教師の双方にとってたくさんのメリットがあります。こちらでは4つのメリットを例に、解説します。 生徒のメリット1:モチベーションが高まる 生徒の視点におけるICT教育のメリットとして、モチベーションの高まりが挙げられます。ただ黒板に板書された内容をノートに書き写す授業では、生徒のモチベーションを高めることは困難です。 しかし、タブレットやPCを使ったデジタル機器を用いることで、生徒は新鮮な感覚で授業を受けることができます。ひとつの例として、タブレットやPCに備わっているビデオ通話機能を利用し、海外の生徒と話す授業がおすすめです。英語を中心とした外国語の重要性が叫ばれている現状もあり、タブレットやPCをうまく使えば、生徒にとって刺激が高まる授業が実施できます。 生徒のメリット2:楽しみながら学習できる ICT教育は、視覚や聴覚で相手に情報を伝えられる点もメリットです。例えば、数学では図形が立体的に表示されたり、英語では単語の発音を音声で聞き取ることができます。教科書で文字を読むだけの授業では、生徒同士のディスカッションなども生まれにくく、教師の一方的な授業が多くなりがちです。 しかし、ICT教育では教師と生徒、あるいは生徒同士といった双方向の授業が行えます。生徒が楽しみながら学習できる状態を作り出せれば、授業の満足度が高まることにつながります。 教師のメリット1:業務効率化につながる ICT教育は、教師にとって業務効率化につながるメリットもあります。デジタル機器を使用して授業を実施すれば、教科書を発注したり印刷したりといった手間が発生しません。 また、課題の採点などもオンラインで実施することで、資料の保管や準備も不要となります。学校現場における教師の負担の大きさが叫ばれている現代、ICT教育は負担を減らすきっかけとなる活躍を期待されています。 教師のメリット2:情報共有がしやすくなる ICT教育を導入するメリットとして、教師同士の情報共有がしやすくなることも挙げられます。資料作成や表計算ができるソフトを使って資料を作成すれば、資料を紙で印刷する必要もなく、簡単に資料の共有が可能です。 また、授業の進捗状況を見える化しておけば、他の教師との連携も取りやすくなります。 目次に戻る ICT教育のデメリット ICT教育には多くのメリットがある一方、デメリットも少なからず存在します。代表的なデメリットは以下の2つです。 導入の際にコストがかかる タブレットやPCは安価に購入できるものではなく、一定のコストがかかってしまいます。生徒・教師の全員分のデジタル機器を用意する場合、導入時にまとまった費用が発生することがICT教育のデメリットです。 加えて、デジタル機器は故障してしまうことも珍しくありません。故障したときには修理を依頼するか、新しく買い直す必要があります。導入後のコスト発生も考えなければならず、想定した以上のコストがかかる可能性も考えられます。 トラブルが起こると授業が中断になる デジタル機器の利用にはインターネット環境が必須であるため、通信環境にトラブルが発生すると、授業を中断しなければなりません。インターネット環境が回復しない場合は、想定した授業を進められないことがデメリットです。 授業の進捗具合に影響が出ないよう、デジタル機器が使えなくなったときの対処法を考えておきましょう。 目次に戻る ICT教育を円滑に進めるために必要なこと ICT教育にはさまざまなメリットがあるものの、活用の仕方が不十分な場合は、効果を実感できないケースも少なくありません。ICT教育を円滑に進めるためには、以下の2点を確認しておきましょう。 ICT教育を実施する目的を明確にする ICT教育はあくまで「生徒のため」に実施することが重要です。教師の業務負担につながる側面もあるものの、実施する目的は明確にしておきましょう。どのようなスキルを身につけてほしいのか、ICT教育を通してどう成長してほしいのか、ICT教育を実施する前に考えておくことが求められます。 外部人材を活用する ICT教育を進めるときは、外部人材の活用も検討しましょう。ICTスキルのレベルは個人単位で異なるため、デジタル機器が用意されても教師がうまく使いこなせるとは限りません。 現在、文部科学省は「ICT活用教育アドバイザー派遣事業」を実施しています。ICT環境の整備に関する計画策定や、効果的な指導方法をアドバイザーが助言する事業です。すでにICT教育に精通しているアドバイザーを活用すると、ICT教育を円滑に進めることが期待できます。 【出典】 文部科学省「ICT活用教育アドバイザー事業」 目次に戻る ICT教育の実例 ICT教育は多くの学校で実践されており、実例もたくさんあります。ここではICT教育の実例を2つ紹介します。 実例1:立教女学院小学校 東京都にある立教女学院小学校では、「Well Learning Project」と題してICT教育を推進しています。このプロジェクトは下記の3つの考えをベースとしています。 子どもたちが心から学びたいと思える学びの場所 立教女学院小学校で我が子を学ばせたいと親が実感できる環境 教員が心を込めて子どもに教えたいという意欲を持てる場所 野菜の栽培や田植えの体験といった自然に触れる機会が用意されているだけでなく、PCの操作を学ぶことも可能です。また、学習を通して学んだことを発表する場面ではiPadを用いるなど、デジタル機器を使う場面が頻繁に用意されています。 【出典】 立教女学院小学校「Well Learning Project」 実例2:N中等部 インターネット環境があればどこでも学習できるN中等部では、カリキュラムの中に「プログラミング学習」が用意されています。プログラミング学習の目的は、ただプログラミングのスキルを身につけることではありません。プログラミング言語の知識を活かしつつ、問題解決能力や論理的思考力を育てることを目的としています。 まずはPCの使い方など、基本的なICTスキルを身につける段階から始まります。その後、自身が作りたいと思うもの(Webサイト・ゲームなど)を選び、自らで作っていく流れです。 【出典】 N中等部「プログラミング学習」 目次に戻る まとめ 今回は、ICT教育のメリットを中心に、ICT教育を円滑に進めるために必要なことや実例なども紹介しました。 ICT教育には生徒・教師のそれぞれにメリットがあり、うまく活用できれば大きな効果を期待できます。しかし、教師が業務を楽にするために導入するのではなく、生徒にとって効果的になる工夫をしましょう。   ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る

教育のICT化について

教育のICT化について そもそもICTとは? ICTとは、Information and Communication Technology「情報伝達技術」や「情報通信技術」などと訳されます。「Communication」というワードがあるように、「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味しています。IT(Information Technology)に代わって使われつつある言葉です。「教育のICT化」とは、高度に発達したテクノロジーを活用し、より効果的・創造的な教育を目指すことを意味します。ICTは今、大変注目されている言葉です。あまり馴染みがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世界に目を向けてみるとICTは広く普及しており、「IT」ではなく「ICT」というワードを使うのが一般的です。教育現場だけではなくIT業界でも注目されている「教育のICT化」について一緒に学んでいきましょう。 目次はこちら 1.ICT教育とは? 2.ICT教育のメリット 3.ICT教育のデメリット 4.ICT教育の必要性と展望 1.ICT教育とは? ICT教育とは、PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことを指します。ICT教育の歴史は、生徒たちに「わかりやすい授業」を実現するための指導方法として、2005年に文部科学省によって展開されました。このICT教育では、教育指導におけるICTの効果的な活用によって、子どもたちの主体的・協働的な学びや学力の向上が目指されています。実際に、この指導法を取り入れた多くの学校で、生徒の学習意欲や学力の向上があったと報告されています。 『なぜ今、ICT教育が必要なのか』 では、なぜ「ITC教育が必要なのでしょうか?」その理由には、情報通信技術の急速な発展が関係しています。急速に変化する現代社会に対応していくためには「情報活用能力」が重要となってきます。子どもたちが情報やその手段を主体的に選択・活用・運用できるよう「基礎知識」を備える目的として近年「ICT教育」の需要が注目を浴びています。現在、インターネットが普及し、情報が簡単に手に入るようになりました。今後技術が進歩してくことで、従来の教育で行っていたような知識を持つことよりも、情報をどう効率よく集められるかということが重要になってきます。 2.ICT教育のメリット ICT教育が注目される理由は、教育を受ける子どもにも、教員にも多くのメリットがあります。ICT教育には以下のようなメリットがあると考えられます。 分かりやすい授業 ➡デジタルツールによって問題や解説に画像や動画を活用した分かりやすい授業を行うことができ、生徒の興味・関心を高め学習に対するモチベーションが高まります。また教員からの一方通行の授業ではなく、タブレットを使っての主体的・協同的な授業が出来ることも生徒の学習効果に対するモチベーションを高めます。 生徒が授業に積極的に参加しやすくなる ➡生徒にとってはタブレットを使えること自体が楽しいものです。テキストによる文字情報だけでは伝えづらいことを、ICTを使って視覚や聴覚に訴えかけることができるので、楽しみながら効率的な学習を進めることができます。挙手をして発言をしたがらない生徒でもPCを使った共同編集などでは積極的に参加しやすくなります。 教員が効率的に授業を行うことができる。 ➡PCやタブレットを使うことで、板書時間やプリントを用意する手間を削減することが期待できます。紙ではなく電子データを扱うことになるので、情報の利活用が楽にできるようになり、かつインターネットを使うことで情報を早く仕入れることができ、作業の時間短縮に繋がります。電子データなので、使用した資料などの情報共有を教員間で簡単に行えるようになります。 デジタル機器に慣れる ➡現在、ビジネスにおいてもデジタル機器は必須のものとなっています。早い段階で社会に出て必要なデジタル機器を使いこなすことができます。 3.ICT教育のデメリット ICT機器は便利である分、管理や故障対応も行う必要があります。また情報漏えい防止などにも気を配る必要があります。これらが、教員の負担を増やすことに繋がると危惧されています。 端末購入の負担 ➡ICT教育を導入するにあたって、専用の機器を購入する必要があります。個人購入である場合は保護者の負担になります。また使用中に起こりえる機器のトラブル、故障時の修理、代替品の購入にも費用が発生してしまいます。 電子機器に苦手意識を持つ教員の負担になることもある ➡ICT機器に苦手意識を持つ教員もいます。教員にとっては電子機器に対する苦手意識・上手く使いこなせるかなどの操作面での不安が予測されています。 生徒の思考・創造性が低下する懸念もある。 ➡ICT機器を使うことで、学習効率を上げる一方で生徒はインターネットを使って何でもすぐに調べてしまうクセが出来てしまい、生徒の思考・想像力の低下に繋がる恐れがあります。 以上がICT教育における代表的なデメリットになります。 4.ICT教育の必要性と展望 ICT教育には、多くのメリットがありますが、デメリットも隠れています。しかしながら上記のようにICTを導入することによって、授業の理解度が上がったり、意欲的に授業に取り組めたりという点で効果的な学習ツールとして効果が望めます。では、今後子供たちの将来においてICTを導入することは、どのような場面に役立っていくのでしょうか。時代の変化、技術の進歩に伴い、今の子供たちが社会に出るころにはほとんどの仕事でICTが必須になっているでしょう。そのため、ICTを使った教育環境を作ることで、ICTについて考えるという機会を提供することは大変重要なことといえます。時代に合わせた教育環境で育つからこそ、習得した知識を活用できるようになります。 将来的に子供たちが日本の教育を受けてよかったと思えるような環境作りに、ICT導入は必要なものと考えられています。これからの時代、保護者自身も、時代の変化に臨機応変とした姿勢で臨み、教育の在り方や育て方を見つめ直し、柔軟に対応する必要があるでしょう。 『ICTのゴールは教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備』 最後に教育のICT化について デジタル化・インターネット化はこれから急速に進むと思われます。教育の目的の1つに「創造力の育成」があり、仮にこれをゴールとした場合、ITやインターネットを活用した教育のICT化は必須ではないかもしれません。しかし、ITやインターネットを活用し知識を習得し、さまざまな体験を積むことは非常に重要であり、インターネットの力を最大限活用すれば、生徒一人ひとりの創造力は一層高まるはずです。これからの情報社会ではインターネットが当たり前になる中、ツールとしてのICT活用はぜひとも学校教育の期間で学んでもらいたいスキルの1つだと思います。 まとめ 今回お話しした、教育のICT化とは「情報伝達技術」や「情報通信技術」を活用した「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味します。PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法です。ICT教育には、今までにない可能性や学習の効率化がある一方で課題もたくさんあります。アナログからデジタル化への変化に伴い私たちの身の回りの生活や学習環境は常に新しくより高度に便利なものに姿を変えつつあります。これからの時代を生き抜いていくためにもICTという言葉はもっと身近に私たちの生活に関りを深く浸透していくでしょう。教育のICT化とは『教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備・発展・運用』と考えていいでしょう。
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