やる気スイッチという一生の財産を、すべての子どもたちへ。
直営店舗の研修試験にeラーニングを導入し、試験合格期間の大幅な時間短縮を実現。
株式会社やる気スイッチグループは、
「全世界一人ひとりの“宝石”を見つけること、
そしてそれを輝かせることを全力でサポートし、
人々が“やる気スイッチ”を入れ、“自分力”を発揮しながら
幸せに生きる社会の創造に貢献する」というグループ理念を体現されています。
導入企業プロフィール
株式会社やる気スイッチグループ
YARUKI Switch Group
事業内容
- 個別指導塾・英会話スクール・幼児教育・民間型託児保育の経営ならびに、この事業を営む会社の株式または持分を保有することにより行う、当該会社の事業活動の支援、管理および事務代行、経営指導等の業務
learningBOX導入のきっかけをお教え下さい。
learningBOX導入を決めた3年前は、現在とは違う形でライセンス制度を運用していました。知識を問う筆記試験と、実技を問う試験を行っていたんですね。そこでの筆記試験は紙ベースで行っていましたが、採点に時間がかかるのと、採点ミスが起きることが課題となっていました。1回の試験で、採点できる人が1人、多くても2人くらいなんですよね。でないと採点のブレがでてきてしまうので。特定のメンバーへ集中的に工数がかかってくる。また試験は月に1回実施していたのですが、受験人数が多いうえ、なかなか合格しないんですよ、難しいので。単元毎に合否はだせるのですが、全てクリアするのにかなりの時間がかかってしまう。また試験を行う為には場所を確保する必要があり、区民館などをお借りして大々的に実施していました。筆記試験と実技試験を同時に行う事ができる場所を借りるのも結構大変でしたね。しかも東京だけならいいのですが、直営教室だけでも、九州や仙台、関西もありますので。関西に受講者がたくさんいれば、関西での実施日程も用意して、さらにそこに試験監督として参加をしまして、試験を回してきます。毎回大きなキャリーを2個抱えてタクシーに乗って、会場まで向かう事が恒例となっていて…人も物もかかるこの作業、どうにかならないだろうか…?…まずは筆記試験からどうにかしたい、と考えたのがきっかけですね。また、なかなか合格しない人たちは試験後、やりっぱなしで終了してしまうケースが多いです。我々が子ども達に提供しているサービスも、「やりっぱなしではなくて、繰り返して定着まで持っていく」ことを目的としていますので、そこを社員にも徹底しないとダメだよね、というところから、繰り返し自分で習育できる仕組みを作ってあげないといけないなと。
そこから直営教室の研修に使用する為のeラーニングシステムを探し始めました。ただ今までやっていなかった事、特にシステム投資って、教育業界ではなかなか前に進みにくいところがあるんですね。特にコスト面で。そこで、価格が手頃で手軽に始める事ができ、自分達でコンテンツを作れたり、動画を配信できたりする事が可能なシステムってないのかな?と探していた時に、龍野さんのlearningBOXに行き着いた感じですね。この価格ならお試しで導入出来るのでは!?と。きっかけは完全に自社でのリサーチです。
どれくらいリサーチされましたか?
かなり探しましたね。
やっぱりeラーニングって1回作ってもらっちゃうと、修正するのに手間とコストがかかるイメージが強かったんですよね。そこで価格以外にも、リサーチのキーワードとして「自分達で手軽に作成できる」という事にも重きを置いて検索しました。
社内でコンテンツを作る事にこだわった理由は何ですか?
やはり「箱」があったら、作れるでしょ!という気持ちでした。動画もそんなに綺麗じゃなくてもまずはいいんじゃない?とか、演習問題の内容も結局は自分達で考えるので、その内容をお伝えして他社にコンテンツを作ってもらうのは、二度手間じゃないかな?って。自分達で作れるようになっちゃった方が、結果的に色んなコンテンツを早く作る事ができるよね、という思いから始まりました。
実際にlearningBOXを使って、eラーニングを作ってみられてどうでしたか?難しかったですか?
導入後すぐは、私が作る分には問題ありませんでしたが、他のスタッフ達にそんなに難しい操作方法ではない事を伝える方が難しかったですね(笑)。今は、昔から使っている問題はテキストで作っているのですが、新しい問題に関しては問題作成フォームを使用しています。問題作成フォームは、綺麗に仕上がるうえ、作成が凄く簡単で誰でも問題を作る事ができます。
learningBOX導入後、どのような効果がみられましたか?
learningBOXでは何度も試験を受講できる点が、受講者からはとても反響が良かったです。実施している研修試験は、落とすためのものではなくて、早く理解し、知識を定着させるための試験なので、learningBOXを使う事によって、自分で積み重ねて、理解までたどり着けるのがいいですよね。
あと、受講者が試験に受かるまでの期間がとても短くなりました。learningBOX導入前は8ヵ月程度がアベレージだったのですが、今はなんと、2.1ヵ月なんですよ。
凄く短くなりましたね!それは「学ぼう」と思う人が増えたのでしょうか?
学ぼう、という意識もそうですし、「やれるようになったから」という点が一番大きいと思います。learningBOXだと、今日は1単元だけ受けようと思って、5分~10分で一回問題を解いてみる、ダメだったら教室にあるテキストで間違えた箇所を勉強し直して理解を深める、そしてもう1度チャレンジ、という事が可能ですよね。やはりスキマ時間で学習できるようになったのが大きいと感じています。
eラーニングを導入したことで、知識の定着については効果がでていますか?
以前よりしていると感じています。
理由はいくつかありまして、eラーニングを導入する事で従来のマニュアルがより機能し始めました。試験で間違えた箇所をマニュアルで確認する事が増えた、という事ですね。
マニュアルって置いてあるだけでは定着しない事が実は多いんですよ。弊社の代表の高橋がよく言う事なんですが、100チャレンジした中で、10くらいしか上手くいかない、でもその10を詰め込んだ内容がノウハウであったり、マニュアルとなっている、と。ですので、マニュアルを鵜呑みにして欲しいんですよ。
社内教育にもとても力を入れていらっしゃる印象を受けました。
そうですね。企業理念に、『全世界一人ひとりの“宝石”を見つける』というキーワードがあったりですとか、『そしてそれを輝かせることを全力でサポートし』とあるのですが、一人ひとりのペースはもちろん違いますし、能力もちがう。それぞれのいいところを伸ばす、ということが子供たちに求めている事で、それは社員・各室長も同じ事です。とはいえサービスを提供するのであれば、一定以上のレベルまで育ってもらわないと困ります。そこで、『個をもって個を教育していく』という想いを、eラーニングを導入しても守っていきたいと考えています。本質的なのは採点や進捗一覧の提供ではなく、それらの重要度は全体の10%くらい。そのステータスや変化を見て、個々の背景や現場の状況にあわせていくのは子供も大人も一緒です。いかに短期間で育っていける環境を整えてあげられるかを、個別で関わって対応していくのが本質的な育成であり、『個別指導である』と考えています。ですので、eラーニングを導入したことで、より個別対応ができていると実感しています。
現在の導入効果をもとに、learningBOXの使い方を広げようというありがたいお話をいただいていますが、今後の活用方法をお教えいただけますでしょうか?
現在は直営の社員のみを対象として研修試験を行っています。ですが、直営の教室だけ強くても、全国の教室全てが強くならないと良い教育を行う事はできません…数はFCの教室の方が多いですしね。ですので、以前から研修試験をFC教室にも広げよう!という思いはあったのですが、そうすると、より研修の参加率は下がるんですよ。教室が遠方だったり、交通費の問題だったり…FC教室のオーナーとしても参加する判断を簡単に下せないんですよ。かといって、本部側が全ての教室を巡るわけにもいきませんし。そこでlearningBOXですよね。試験に受かっていただきたい、このレベルまで到達して欲しい、という想いが先にありますので、学習方法として、短めの講義解説動画の配信等を考えています。理解のスピードってどうしても人それぞれ違うじゃないですか。もちろん従来のテキストだけでも合格する事ができる方もいますし、テキストだけでは厳しい方には、講義解説動画で補完していただく、そして再度テキストで確認する、といった方法ですね。合格への手段を選択できるような仕組みを作ってあげる事で、研修試験をFC教室に広げていけるのでなないか、と考えています。直営教室でのlearningBOXの効果が評価されて、社内でもFCへ進める方向へ進んでいます。
また、今は クールIE(フルオーダーメイドの個別指導学習塾)のお話をメインにさせていただいておりますが、他ブランドでも各々にマニュアルを用意しています。なかなか有効活用していただけない事が悩みになっていて、スクールIEに習え、という事で他のブランドでもスタートしていく予定です。全社でやるのであれば、専用サーバーへ変更して、メンテナンスも調整できるようにしたいね、という方向で話が進んでいます。
教育のお仕事を携わっている人で多いのが、ITに対して拒絶反応を持たれる方が多いんですね。他の業界より多いんじゃないかな…と思うぐらいに。でも今の子供達はIT必須の時代を生きていて、子供達の「塾に通って学習した経験はないけれど、タブレットを使って学習した経験はある」というようなコメントに対して反応できないのは、もうNGですよね。やっぱり子供達が今、どういう時代を生きているかをちゃんと把握をして、そこに拒絶反応を示さずに受け入れて導入していくことが重要ですね。
あとがき
この度の導入事例はいかがでしたでしょうか?
株式会社やる気スイッチグループ 室様の、システムが人を育てるのではなく、システムを使って人を育てていくのである、というこれまでの教育に対しての柔軟な対応と発想に、私達も新たに学ばせていただきました。そこにはIT技術と個々人を育てるという事は相反するものではなく、掛け合わせる事によって、相乗効果を生む事が可能であると改めて実感いたしました。
learningBOXも新しい発想に乗り遅れないよう、今まで以上にユーザー様に寄り添った開発を進めてまいります!
お忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。