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  • 【導入事例インタビュー】鹿島教育グループ – <番外編>

広域通信制高校における短期システム移行成功のカギとは?
~鹿島教育グループが語る、多様化するニーズへの対応と今後の展望~

広域・通信制課程(単位制)の3校「鹿島学園高等学校」「鹿島朝日高等学校」「鹿島山北高等学校」を運営する「鹿島教育グループ」。3校全体で、生徒数約1万2,000名、職員約100名、提携学習等支援施設は500拠点以上という規模での、 learningBOXへのシステム置き換えは、約半年と短期間で行われ、その裏側には担当者の方々のさまざまな苦悩がありました。導入事例へのインタビューを実施後、インタビューには収まりきらなかった内容を、座談会形式でお届けします。

▼鹿島教育グループの導入事例はこちら

サムネイル

導入事例 - 鹿島教育グループ | eラーニングシステムのlearningBOX

今回は、鹿島教育グループ様にお話をお伺いしました。learningBOXをご活用いただき、端末一括調達のための高額な費用や、情報入力にかかっていた約2,900時間などが削減できた事例についてご紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。

参加者
  • 鹿島学園高等学校 東京事務局 広報部長
    小林 康介 様
  • 鹿島朝日高等学校 主幹教諭
    大迫 勇介 様
  • 聞き手
    learningBOX株式会社 取締役 兼 プロダクトオーナー
    森 和宏
  • learningBOX株式会社 企画部次長 兼 PdM
    大谷 智朗

生徒数は過去最高。通信制高校は300校を超え、新規の開設も目立つ

大谷:今回もどうぞよろしくお願いいたします。まずは、御校の特色や教育方針からお伺いできますでしょうか。

小林様:鹿島教育グループの通信制課程では、教育方針として 「多様なニーズに対応する学習スタイル、一人ひとりの将来を見据えた丁寧なサポート、デバイスを問わない自由で利用しやすい学習の提供」を掲げています。全国の学習等支援施設と提携し、通信制課程普通科の学習カリキュラムと学びの場をご提供しています。

大迫様:教育目標は「自分らしく社会に貢献できる人材の育成」で、 志を持ち、未来を創造する自立した生徒の育成を目指しています。

特色としては、全国どこからでも入学可能という点と、多様な学習スタイル、生徒一人ひとりに卒業までの道のりと将来を見据えた親切丁寧なサポートを実施している点が挙げられます。

小林 康介 様(写真左)大迫 勇介 様(写真右)

大谷:文部科学省の学校基本調査では、2025年度の通信制高校の生徒数は30万5,221人(8/27発表の速報値)になっていて、過去最高生徒数を更新していますね。御校では、入学のタイミングはどのようになっていますか?

大迫様:鹿島教育グループの通信制課程では、新入学では、4月入学と10月入学のどちらかを選ぶことができます。転入学・編入学生は、希望する時期に転入することができます。

小林様:通信制高校は、300校を超えており、新規の開設も目立っていますよね。

大谷:生徒数が増えている背景の1つに不登校の増加があると指摘されていますが、他にもスポーツや芸能活動と学業の両立のためなど、ニーズが多様化していますね。

多様化するニーズに対応すべく、共に伴走してくれる企業を選びたい

大谷:多様化するニーズの中、御校では現在、生徒数約1万2,000名、提携学習等支援施設も500拠点以上を抱えておられます。システムの置き換えにあたっては、どのようなことを重視されましたか?

大迫様:システムの置き換えにあたって、学校からは「特定の端末に依存しないシステムに」というミッションをもらっていたのですが、私たちプロジェクトメンバーとしては、システム提供会社の「拡張性」についても重視していました。

大谷:そのあたり、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

大迫様:他の大手通信制高校さまでは、システム会社がグループとして組織されていたり、提携されているケースがあります。しかし、鹿島教育グループがシステム会社を設立するにはハードルが高いこともあり、時代の変化や、多様化する通信制高校のニーズに対応すべく、共に伴走してくださる企業を選びたいと考えていました。

昨今、AIをはじめとしたテクノロジーが急激な進化を遂げていますが、最新のテクノロジーにも柔軟に対応し、それを教材等にも活用して、生徒に展開していけるようにしたいので、固定観念にとらわれない、拡張性のあるサービスを提供している企業として、御社を選ばせていただきました。

小林様:learningBOXは、アップデートで定期的に新しい機能がどんどん入ってくるのも良いですね。

大谷:ありがとうございます。弊社でも、AIをはじめとしたテクノロジーの活用には非常に力を入れております。今後もみなさまにお役立ていただける機能を開発していく所存です。

システム刷新に挑んだ “3校横断プロジェクト”その舞台裏とは

森:今回の、御校でのシステムの置き換えプロジェクトは、方針が決まってから1年での移行を目指しており、実際にlearningBOXに決定してから導入までは、約半年という短期間での遂行でした。このプロジェクトを振り返ってみて、社内の反応などはいかがでしたか?

大迫様:「鹿島学園高等学校」「鹿島朝日高等学校」「鹿島山北高等学校」の3校横断でチームを結成し、学校を挙げて取り組む重要プロジェクトでした。まわりの職員も、なんとしても成し遂げなければならない、という方針は理解してくれていたので、協力体制はあったと思います。

それでも、やはりさまざまな意見が出ることもあり、大変な面もありました。これまでと全く違う運用になるものもあり、ゼロベースでアイデアを出すのに相当悩みました。

森:ずっと伴走させていただいた立場から見て、とても良いチームだと思っていました。お互い下の名前で呼び合ったりしていましたよね?

大迫様:3校の横断的組織でしたが、以前は同じ「鹿島学園高等学校」に在籍していたこともあり、10年間一緒に仕事をしてきたメンバーだったのも大きいですね。

小林様:それでも、人数は多かったので、情報連携では苦労することもありました。

森:以前の運用では、スクーリング(面接指導)の予約方法も、3校で全く違ったのに、よく揃えることができましたね。

大迫様:テクニカル面では小林が、コンテンツ作成を担当していたメンバーには、教材の内容を中心に動いてもらうなど、各々が得意な分野を担っていました。意見の相違もありましたが、なんとか話し合い、落としどころを見つける形で進めていきました。

森:プロジェクトの成功は、多彩なメンバーが揃っていたことにありますかね。

大迫様:本当にゼロから作り上げていったので、対話はたくさんしました。導入を開始して、運用が始まると、ステークホルダーはさらに広がっていくので、最初のプロジェクトメンバーのような熱量を、全員が持つことはどうしても難しくなります。

3校で上手に連携しながら、今後の業務改善をどう進めていくかが課題です。

毎週月曜日に、3校のプロジェクトメンバーが集まって定例会議を行い、その内容を御社へ共有しています。拡張機能を実装していくために、段階を重ねた議論を行っています。

小林様:今後も引き続き、月曜の定例を続けながら、良い形を模索していきたいと思っています。

年度の切り替えも経験して、なんとか軌道に乗ってきた

大谷:システムの置き換えに成功され、learningBOX導入から2年が経ちますが、実際に使われてみて、以前のシステムと比べて、不足していることなどはありますか?

小林様:learningBOXを導入して、マイナスになったことはないですね。ただ、必要に応じて、さまざまなグループを作成して運用しているので、誰に、どこまでの権限を付与するか、という面では、よく考える必要があります。

大迫様:learningBOXは、本当に活用する人次第で、いろんな選択肢が広がるので、端末の操作などが得意ではない教員や職員には、ある程度のトレーニングが必要だと感じています。管理者側、職員、学習等支援施設で、それぞれで必要なスキルが異なってくるため、それぞれが使いこなせるようにしていきたいです。

大谷:弊社でも、サポートできることがあればお声がけくださいね。今後の展望についてもお伺いできますでしょうか?

小林様:いくつか残っている紙ベースの業務を、順次デジタル化していきたいと考えています。加えて、学内ではLINEと連携させてほしいという要望も出ています。

森:LINE連携に関しては、他のお客さまからも、ご要望をいただくことがあります。最近では、個人のメールアドレス自体を持っていなかったり、ほとんど活用していなかったりしますよね。LINEと連携すると、生徒さんとのコミュニケーションがさらにスムーズになりそうですね。

大迫様:learningBOXの導入から2年が経ち、年度の切り替えも経験して、なんとか軌道に乗ってきたところです。 

今後は、教育の質を高めるために、教材の量や質、動画コンテンツの活用など、教育の内容そのものにさらに時間を割けるようにしていきたいと考えています。AIが搭載されている教材作成支援や添削支援など(AIアシスト)を活用しながら、教員のサポートができればと思います。

learningBOXを「プラットフォーム」として、活用の幅をさらに広げていきたい

大谷:learningBOX導入後、先生や生徒さんからはどのような声がありますか?

大迫様:学習等支援施設からは、操作性が向上して取り組みやすくなったという声があります。

小林様:アンケートの内容を見る中で、ある生徒から届いた「素晴らしいシステムです。ありがとうございます」というコメントが、とても印象的でした。

大谷:素晴らしいと言っていただけて大変うれしいです。

小林様:外部の方からは、システムがスクラッチ開発(ゼロからオリジナルのシステムを開発すること)なのかと聞かれたこともあり、SaaS(インターネット経由でソフトウェアを利用できるサービス)ですと答えると驚かれました。

今後も、 連絡や情報の集約など、learningBOXを「プラットフォーム」として、活用の幅をさらに広げていきたいですね。今後ともぜひ、よろしくお願いいたします。

大谷:こちらこそ、よろしくお願いいたします。ここでお話しいただいたご要望は、社内に持ち帰り検討させていただきますね。

森:本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

インタビューにお応えいただき、ありがとうございました!

▼learningBOXの学校・塾での活用方法についてはこちら

サムネイル

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