広範な知識が必要なMR教育に、オンラインでできる学習ドリルとして活用
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- 自社医薬品に関する疾患や製品知識について、知識定着のために継続した学習が必要だった
- 入社以降繰り返し学習でき、かつ問題を解くなどの作業で知識定着を促進できるようなツールやシステムを必要としていた
- 特にコントラクトMR(派遣社員)や新入社員が入社後の研修で学習した内容について、知識の確認ができるよう活用している
- 営業部門の全社員を対象に、営業活動の際に遵守すべき業界や社内のルール、コンプライアンスに関連する知識の確認にも活用している
さまざまな悩みを抱えている患者さんや生活者の笑顔に貢献し“いつも”の生活が“いつまでも”続くように、安心して使える品質の高い製品を世界中に届けている「大鵬薬品工業株式会社」。中でも医薬教育部は、製品情報やそれに関連する疾患・治療法などの高度な知識や、世界中でアップデートされ続ける医療に関する広範な知識が必要とされるMR(医療情報担当者)および、学術(MRの情報提供のサポートや教育、学術戦略 [講演会等] の企画・実施を行う)の教育を担う部署としてlearningBOXを導入し運用しています。実際の活用方法や今後の展望などについて伺いました。
価格と充実したサポートが決め手でlearningBOXを導入
御社の事業内容とお2人の業務内容を教えてください。
安藤様:弊社は医療用医薬品の製造販売を行っています。私どもの所属する医薬教育部は、医療用医薬品を扱う営業本部の中の教育部門です。処方薬や注射など、病院で使用する製品をプロモーションするMR(医療情報担当者)の教育と、学術の教育を担当しています。
長谷川様:安藤も私も基本的には同じ業務を担当しており、主に新人研修や、営業スキルに関する研修を分担して実施しています。
今回、learningBOX導入に至った背景を教えてください。
安藤様:インターネットでいろいろと検索していて、使いやすそうだなと思ったのがきっかけです。
オンラインで実施できる学習ドリルのようなものを作りたいと考えており、初めは御社のQuizGenerator(クイズジェネレーター)を見つけて、そこからlearningBOXを知りました。最初は特にリーズナブルなことが印象に残りました。
長谷川様:他のシステムも検討しましたが、価格だけでなく、御社の担当者の方の誠実さが魅力でした。導入した後も安心して使い続けられることが重要なので、サポートが充実しているかどうかも大事なポイントでした。導入前から導入後まできめ細かくサポートしていただき本当に感謝しています。
learningBOX導入前にはどのような課題をお持ちでしたか?
長谷川様:コントラクトMR(派遣社員)の採用時や新入社員の研修以降も、学習した内容を繰り返し復習したり知識の確認をしたりするために使える学習ツールやシステムを必要としていました。
繰り返し学習により、知識がより定着しやすく
learningBOX導入後、どのような変化がありましたか?
安藤様:新人研修は基礎知識を積み上げていく大切なステップですので、かなり力を入れていますが、知識を定着させるためには現場に出てからも繰り返し学習できるようなコンテンツが必要だと感じていました。体系的に学べるようになったことで知識が定着しやすくなったと実感しています。
長谷川様:複数の製品について短期間で学習しなければならず、一度に学習する範囲も広いので新入社員はその事実に驚くことが多いですね。1つの製品にいくつもの対応疾患があるため、どこをポイントとしておさえたら良いかを分かりやすく示せるようになったと思います。
実際に導入してから運用するまでにどのような苦労がありましたか?
安藤様:問題をたくさん作るので、5人のチームメンバーで分担して、どこをポイントにしたら良いかや、飽きないようにどのクイズ形式を使うかなど試行錯誤しました。Excelで問題を作るのに1カ月、入力と確認で1カ月かかりました。learningBOXの使用方法全体が理解できるようになるまでは少し苦労しましたね。
長谷川様:問題は43コンテンツで、1コンテンツにつき10問~20問あるので、延べ数百問を作りました(learningBOX導入時)。現在も少しずつコンテンツを増やしています。問題形式は択一問題が最も多いです。ですが、問題を作ることよりも配信するシステムを確立することの方が大変でしたね。
医療用医薬品の営業本部は一番大きい部署で、約900名が在籍しています。その本部がさらに100以上のグループに分かれていますので、配信方法を考えるのに苦労しました。結局階層を3つに分けてから配信するようにしました。
初めは教材の割り当ても、実際にシステム上でどう展開されるのか想像しにくかったのですが、今ではきちんと理解できるようになりました。
learningBOXを使用してみて、使いやすい点はどんなところでしょうか?
安藤様:お知らせ管理を活用して毎週問題をメール配信しているのですが、メール本文にリンクを直接貼って送ることができるため、学習者がログイン後ダイレクトに問題にアクセスできる点が便利だと思います。
長谷川様:学習者が、学習したい問題まで少ない操作ですぐにたどり着ける点が良いと思います。さまざまなクラウドサービスがありますが、アクセスするまでに時間がかかってしまうと、いくら内容が良くても手間だと感じてしまい、使いにくい印象になってしまいます。
また、マニュアルがなくても直感的に使えるという点もとても助かっています。
患者さんに安心を届けるため、常に勉強し続けることが必要
実際に受講されている社員の方からはどのような声がありますか?
長谷川様:これは社内のセキュリティの問題ですが、VPN接続しなくてもネット環境があればどこでもアクセスできるようにしてほしいとの声があります。
気軽にアクセスできていつでもどこでも使えることが学び続けることにつながるのでしょうね。では、learningBOXにもっとこんな機能があったらいいなと思うことがあれば教えてください。
安藤様:自己学習のためのドリルの活用に加えて、別の運用も開始しています。先ほども触れたとおり、毎週全員にメールで3問ずつ問題を配信して学んでもらっていますが、問題登録から配信までを一連の流れでスムーズにできるようになると良いなと思います。
また、御社で問題を一括してアップロードできるExcelのフォームを作成されていることは承知しているのですが、弊社では運用が難しいと感じており、現状ではExcelに入力した問題をlearningBOXに1問ずつコピーしています。もっと簡単にアップロードできたら助かるなと思います。
今後の活用方法についてお伺いできますか?
長谷川様:現在はlearningBOXを独立したシステムとして使用していますが、他のシステムとの連携も考えています。例えば、コントラクトMR(派遣社員)の方に、製品教育の講義動画を視聴してもらい、知識の確認として、learningBOXで問題を解いてもらうといった使い方をしています。
安藤様:現在はスライドを学習してlearningBOXで問題を解く、動画を見てlearningBOXで問題を解く等、問題を解くことに特化した使い方をしているため、他の研修プログラムとも連携してlearningBOXを活用できればと思います。
また、新人研修にももっと活用できることがあるのではないかとも考えています。
長谷川様:今後は社内のさまざまな資料をひもづけてlearningBOX上でコース化していきたいですね。さらに人事異動があった際に、今私どもが構築しているlearningBOXの運用について、誰が見ても分かるようなマニュアルを作らないといけないとも思っています。
これからlearningBOXの導入を検討している方にアドバイスをいただけますか?
長谷川様:オプションでデザインもカスタマイズできますし、自分達で問題を作って組み立ててきたので、手作り感があって思い入れのあるシステムになったと感じています。もっといろんな機能があることも分かっているので、今後もたくさんの機能を使ってさらに進化させていきたいと思っています。カスタマーサポートも充実しているのでおすすめです。
安藤様:新しい事を始めるにあたっては担当の方のサポートが手厚いことが大きな安心につながります。メールだけでなく電話でも気軽に聞けるのでとても助かっています。
インタビューにお応えいただき、
ありがとうございました!