直営教室の研修試験をeラーニング化し、試験合格までの期間短縮を実現
公開日:
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室 慎一郎 様
- 社員の研修試験は紙ベースで、採点に時間がかかり、採点ミスやブレも課題に
- 日本各地での会場の確保や、試験監督のための出張等も負担になっていた
- 受験者数が多い上に難易度も高く、合格に至らない受講者が多い状況だった
- 社員が繰り返し自分で習育できる仕組みが必要だった
- 直営教室の研修試験にlearningBOXを活用し、採点自動化で負担軽減とミス防止
- 研修試験のオンライン化で会場・出張負担削減。何度も試験を受験できるように
- 繰り返し学習できる仕組みを実現し、合格までの平均期間が8カ月から2.1カ月に
- 間違えた箇所をマニュアルで都度確認する復習が徹底され、知識の定着率が向上
同社では、直営教室における社員の研修試験を紙ベースで実施していたため、採点にかかる時間やミス、採点基準のブレ、会場確保や地方開催に伴う出張負担などが課題となっていました。そこで筆記試験の運用見直しを目的にlearningBOXを導入。繰り返し学習できる仕組みの実現等で合格までの平均期間は8カ月から2.1カ月へと短縮されました。さらに、間違えた箇所をマニュアルで都度確認する復習が徹底され、知識の定着率も大きく向上しています。今回は、導入の背景や効果、今後の展開について伺いました。
人的・物的な負担の大きい筆記試験の運用を見直したい
まずは、御社の事業内容をお伺いできますでしょうか?
弊社は、個別指導塾や英会話スクール、幼児教育、さらに民間型託児保育の運営を行っております。また、これらの事業をフランチャイズとして展開しています。
learningBOX導入の背景について教えて下さい。
learningBOXの導入を開始した3年前は、現在とは異なる形でライセンス制度を運用していました。知識を問う筆記試験と、実技的な内容を問う試験を実施しており、筆記試験は紙ベースで行っていました。
しかし、採点に時間を要することや、採点ミスが発生する点が課題となっていました。また、採点基準のブレを防ぐため、1回の試験で採点できる人数は1名、多くても2名程度に限られ、その結果作業が特定のメンバーに集中し、工数の負担も大きくなっていました。
研修試験は月に1回実施していましたが、受験者数が多い上に難易度も高く、合格に至らない受講者が多い状況でした。単元ごとに合否判定は可能であるものの、全てをクリアするまでには相当の時間を要していました。
研修試験実施のためには会場の確保が必要であり、区民館などを借りて大規模に実施していました。筆記試験と実技試験を同時に行える会場を確保することも容易ではありませんでした。
対象エリアは東京に限らず、九州、関西、東北など全国の直営教室です。関西など特定エリアで受講者が多い場合には、複数日程を設け、試験監督として現地へ赴き運営を行っていました。
毎回、大型のキャリーケースを2つ抱えてタクシーで会場へ向かうことが常態化しており、人的・物的な負担は非常に大きいものでした。このような状況から「まずは筆記試験の運用を改善したい」という課題意識が生まれました。

その他に課題はありましたか?
合格に至らなかった受講者の中には、試験後に十分な復習を行わず、そのまま終えてしまうケースも多く見受けられました。弊社が子どもたちに提供しているサービスは、「やりっぱなしにせず、繰り返して定着させること」を重視しています。そのスタイルを社員にも徹底する必要があると考え、受講者自身が繰り返し学習できる仕組みの構築が求められるようになりました。
こうした背景から、まずは直営教室の研修試験で活用するeラーニングシステムの検討を開始しました。しかし、それまで取り組んでこなかった分野であることに加え、特に教育業界においてはシステム投資に慎重な傾向があり、導入のハードルは決して低くありません。とりわけコスト面は大きな検討課題でした。
そのような中で、手頃な価格で導入でき、かつ自社でコンテンツ作成や動画配信が可能なシステムを探していたところ、learningBOXにたどり着きました。この価格帯であれば試験的に導入できるのではないかと考え、検討を進めました。
教材を自分たちで手軽に作成できることを条件にリサーチ
どのような条件でリサーチされましたか?
相当時間をかけて探しました。やはりeラーニングは、1回作成すると、修正するのに手間とコストがかかるイメージが強かったです。そこで価格以外にも、リサーチのキーワードとして「自分たちで手軽に作成できる」という点にも重きを置いて検索しました。
社内でのコンテンツ作成にこだわった理由は何でしょうか?
自分たちで作れるようになれば、結果的にさまざまなコンテンツをより早く制作できる、という思いからです。動画も、そこまで綺麗でなくても良いのではないかと感じました。また、演習問題の内容も結局は自分たちで考えるため、その内容を外部の人に伝えてコンテンツを作ってもらうのは、手間が二重になるのではないかと考えました。

実際にlearningBOXを使ってみていかがでしたか?
導入後すぐは、私自身がコンテンツを作る分には問題はありませんでしたが、他のスタッフたちに、操作が難しいものではないということを伝えるのに苦労しました。現在は、既存の問題についてはテキスト形式で作ってアップロードしているのですが、新たに作る問題ではフォームを使用しています。きれいに仕上がるし、作成がとても簡単で、誰でも問題を作ることができます。
今後はフランチャイズ教室でのlearningBOX活用も
learningBOX導入後、どのような効果を実感されていますか?
learningBOXでは何度も試験を受けられる点が、受講者からはとても好評です。実施している研修試験は落とすためのものではなく、早く理解し知識を定着させるための試験なので、learningBOXを使うことで自分で積み重ねて理解までたどり着けるのがいいですよね。
受講者が試験に合格するまでの期間もかなり短くなりました。learningBOX導入前は8カ月程度がアベレージだったのですが、今は、2.1カ月で合格に至るようになりました。
非常に短くなりましたね。学ぶ意欲が高まったということでしょうか。
学ぼうという意識もそうですし、繰り返し学習できる仕組みが整ったからという点が一番大きいと思います。learningBOXだと、今日は1単元だけ受けようと思った場合、まず5分から10分ほど使って一度問題を解いてみます。そして、もし間違えた場合は教室に置いてあるテキストでその部分を復習し、理解を深めます。その上で、もう一度挑戦することもできますよね。やはりスキマ時間で学習できるようになったのが大きいと感じています。
eラーニングを導入したことで、知識の定着についてはいかがでしょうか?
以前より定着していると感じています。eラーニングを導入したことで、従来のマニュアルがより有効に活用されるようになりました。具体的には、試験で間違えた箇所をマニュアルで確認する機会が増えています。
マニュアルは、単に用意しただけでは現場に定着しません。弊社代表の高橋がよく申しておりますが、「100チャレンジした中で、10くらいしか上手くいかない、でもその10を詰め込んだ内容がノウハウであったり、マニュアルとなっている」。ですので、マニュアルは鵜呑みにして欲しいと思っています。
社内教育にも大変力を入れていらっしゃる印象を受けました。
そうですね。企業理念には「全世界一人ひとりの“宝石”を見つける」というキーワードや、「そしてそれを輝かせることを全力でサポート」といった内容があります。しかし、一人ひとりの成長のペースや持っている能力は当然違います。そのため、それぞれの良いところを伸ばすことを子供たちに求めているのですが、これは社員や各室長についても同じです。
とはいえ、サービスを提供するためには、最低限のレベルまで成長してもらう必要があります。そこで、「個をもって個を教育していく」という思いを大切にし、eラーニングを導入した後もこの考え方を守り続けたいと考えています。
本質的に重要なのは、採点や進捗一覧の提供そのものではなく、これらの役割は全体の約10%に過ぎません。大切なのは、こうしたステータスや変化を確認しながら、それぞれの背景や現場の状況に合わせて対応していくことであり、この点は子供も大人も変わりません。
いかに短期間で成長できる環境を整え、一人ひとりに合わせて丁寧に関わっていくことこそが、本来の育成であり、「個別指導」だと考えています。そのため、eラーニングを導入したことで、よりきめ細かな個別対応が実現できていると実感しています。

今後の活用方法について教えてください。
現在は直営教室の社員のみを対象に研修試験を実施しています。しかし、直営の教室だけが強くなっても、全国のすべての教室が強くならなければ、良い教育を提供することはできません。実際には、フランチャイズ(FC)教室の方が数が多いのが現状です。
以前から、研修試験をFC教室にも広げたいという考えはありました。ただ、その場合は研修への参加率がさらに下がるのではないかという懸念があります。なぜなら、FC教室は遠方にあることも多く、交通費などの負担から、オーナーが簡単に参加を決められないことがあるからです。とはいえ、本部のスタッフがすべての教室を巡回するのも現実的ではありません。
そこで、learningBOXの活用に注目しています。まず、試験に合格してほしい、一定のレベルに到達してほしいという願いがあります。そのための学習方法として、短い講義解説動画の配信などを取り入れることを検討しています。人によって理解のスピードは異なります。もちろん、従来のテキストだけで合格できる方もいますが、それだけでは難しい方もいます。そうした場合には、講義解説動画を活用して補い、その後テキストで再確認するという流れです。合格までの方法を選べる仕組みを整えることで、研修試験をFC教室にも効果的に広げられるのではないかと考えています。
直営教室でのlearningBOXの効果が評価され、社内でもFC教室への展開が進められています。現在は「スクールIE」(フルオーダーメードの個別指導学習塾)の事例を中心に話をしていますが、他ブランドにもそれぞれマニュアルは用意されています。ただし、十分に活用されていない点が課題です。今後は、「スクールIE」の取り組みにならい、他ブランドでも導入を進めていく予定です。全社で取り組む場合には、専用サーバーへの切り替えや保守体制の調整も含めて、対応できる体制づくりを目指しています。
最後にメッセージをお願いします。
教育の仕事に携わる方の中には、ITに苦手意識を持つ方が多いと感じます。また、他の業界と比べても、その傾向が特に強いように思います。しかし、今の子どもたちはITが当たり前の環境で育っています。
たとえば、「塾に通ったことはないけれど、タブレットで学習した経験はある」と話す子もいます。このような現状に対応しないことは、もはや現実的ではありません。私たちは子どもたちがどのような時代を生きているのかをしっかりと理解し、環境の変化に消極的にならず、前向きな姿勢で取り組むことが大切だと考えています。
インタビューにお応えいただき、
ありがとうございました!


