学びの場作りにマッチ!小学校でeラーニングを有効活用

公開日:

  • 小中学校 校務支援

公開日:

髙松 真也 先生

課題・導入理由
  • コロナ禍による休校が長引く中で、学習環境の確保ができなかった
  • 使用していたシステムでは、動画教材などのアップロード容量が足らなかった
  • 児童やデジタルに不慣れな保護者も使いこなせるシステムが必要
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解決策・効果
  • オンライン授業はもちろん、休校中でも課題を共有でき、学習環境の確保が可能に
  • learningBOXはプランごとにアップロード容量が増え、容量の大きめな自作動画やPDFもアップロードできるほか、予定表や学年便りも確実に届く
  • シンプルな操作性で、児童も保護者も教員も簡単に使いこなせる

1875年、新島襄が創立した同志社英学校を前身とする同志社大学の附属小学校です。2006年の開校以来、キリスト教主義に基づく「良心」の育成と、答えに至る過程を大切にし、自ら答えを出す学び「道草教育」を実践しています。また、アメリカ・アーモスト大学への修学旅行、オーストラリアや台湾の小学校との交流などを通じ、国や人種を越えて認め合うことができる「真の国際人」の育成にも力を入れています。今回は同校の教員にお話を伺いました。

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休校中でも学ぶ環境を確保する!

まずは貴校の特徴や教育方針をお教えいただけますか?

本校では、子ども一人ひとりの自主性を重んじています。学習や学校生活の中にあるさまざまな選択肢を、子どもたち自身が選んで実行しています。教員が教えるのではなく、児童が率先して学ぶ、経験する、そのような姿勢を大切にしています。

同志社小学校校舎

ありがとうございます。今回、learningBOXの導入に至った背景をお教えください。

早急に対処すべき課題として、休校中の学習環境づくりがありました。コロナ禍の影響で、2020年の3月から休校になり、当初は、休校期間は1カ月くらいだろうと思い、児童には休み中の課題を渡すことでなんとか乗り切ろうと考えていました。しかし4月以降も休校ということになり、子どもたちの学習環境をどう確保していくかということが課題として重くのしかかってきたのです。

もともと、教材を配布できる程度の簡単なシステムは持っていたのですが、保護者が一斉にアクセスすると耐えられない、過去のデータの検索に時間がかかる、ソートができないなど使い勝手が悪く、スムーズに管理できない仕組みでした。また、先生方が積極的に動画や課題の作成をされていて、すぐに容量がいっぱいになってしまいました。

そんな時に、知人からlearningBOXというeラーニングシステムがあるということを教えてもらったのです。まずはフリープランから試してみたのですが、その段階からどこまでカスタマイズできるのかなど御社のご担当者に問い合わせながら構築していきました。

ありがとうございます。ご利用いただいて、どの点が良いと思われて正式に導入を決定していただいたのでしょうか?

ひと言でいうと、私達のニーズにぴったり合致したというところです。児童が利用するということと、保護者にもデジタル教材などに不慣れな方がいらっしゃるということで、シンプルで分かりやすく使いやすいという点がまず良かったです。それと、ある程度の容量がある動画やPDFをしっかり置いておけるという点がクリアできたことも大きかったですね。
現在はスタータープランを利用しており、動画はVimeoを埋め込んでいるのですが、容量が足りなくなってきているのでプランの変更を検討しています。

児童、保護者、教員も、誰もがすんなりと使えるシステム

現在、髙松先生や他の先生方もご利用になっていると思うのですが、何かご意見やご要望はお聞きになっていますでしょうか?

特に不満や要望などは聞かないので、他の先生方も満足して使われていると思います。私たち教員にとっても、すごくシンプルに作られているシステムなので、誰もがすんなりと使えています。先生方が使いたい使い方ができるという点で、本校にすごくマッチしたシステムだという印象です。

使い始めてから約2年が経ちますが、今では本当になくてはならないシステムになっています。learningBOXに加えて、ロイロノート・スクールというアプリとZoom、この3つのシステムを使うことで、完全に授業が成り立っています。特に休校期間などは、もしlearningBOXに出会っていなかったらどうなっていたかと思うと…、本当に感謝しています。

テストや授業中にご利用になられたことはあるのでしょうか?

learningBOXは主に、オンライン授業や家での課題の確認に利用しており、テストでは活用していません。本校の学習の方針では、一問一答のテストよりは記述式のものや児童同士の対話の様子などを重視しているので、現在のところテスト形式の利用は考えていません。

1人1台持っているタブレット端末も、ドリルなどで利用するのではなく、課題の動画の閲覧などに使っています。そこから、子どもたちが自分で考え、答えを導くのです。現在、その答えの回収は、ロイロノートを使っていますが、動画の掲出だけでなく、解答や採点まで一貫してlearningBOXで対応できるとお聞きしているので、ぜひ御社に助けていただいて、試してみようと思います。

おそらく企業や中学生以上であればテストでの利用のニーズが高くなってくるのだと思いますが、小学校や幼児教育で使う場合は、テスト以外の部分での活用が有効なのではないでしょうか。

learningBOXで作成された学習画面

授業動画を教員同士で共有し、意見交換するという試みも

動画を中心に活用されていますが、全学年で利用されているのでしょうか?

そうですね。特に1年生は、復習する際も保護者の方に見ていただけるように動画を公開しています。家でどうやって教えたらよいか分からないといった声もありますので、動画は非常に有効です。また、今はなかなか授業参観ができないので、授業中の様子の動画をアップロードして保護者にご覧いただくこともあります。

あと、研修とまではいきませんが、授業の動画を教員同士で共有して意見を交換するという目的で使ったこともあります。

ほかに、どのような使い方をされているのでしょうか?

私のクラスですと、毎週の予定表をlearningBOXを使って配布しています。
紙でも配っているのですが、アップロードしておけば、保護者の方に確実に届きますので。特に休校中は子どもたちが学校に来られないので、予定表や学年便りはlearningBOXで確認していただくようにしていました。

同志社小学校の校内

ありがとうございます!最後に、ご要望や、もっとこんなことをやってみたいなどご意見を伺えればと思います。

先ほども少し触れましたが、記述式であっても児童からの解答の回収や管理まで行えるということなので、一貫した管理ができるようにまたご助力いただきたいです。あとは、learningBOX上で児童同士のコミュニケーションがとれると良いなと思っています。

今よりもっとできることはあるのでしょうが、まだなかなかそこまで追いついていません。ぜひ、いろいろとご提案いただけるとうれしいです。

インタビューにお応えいただき、
ありがとうございました!

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learningBOXをもっと知りたい方へ