小さなゴールの積み重ねで大きな達成感を|クイズ型短時間学習が好評&受講者も増加中
「人々の健やかな暮らしと幸せに寄与するために、顧客満足度の高いサービスを提供する。」をミッションに掲げ、高品質な医薬関連コンテンツやMR教育研修を提供する「プロネスティ株式会社」。新人教育からスキルアップ研修、MR認定試験対策などを幅広く展開しています。年々高まるeラーニング需要の増加を背景に、2019年よりlearningBOXを導入しました。今回は、数年にわたってlearningBOXを活用している同社に、導入の決め手から実際の活用方法、使用感、今後の展望などについて語っていただきました。
- 紙中心の対面研修で、解答の回収や採点の作業に多くの時間がかかっていた
- 講師の人数が限られているため、繁忙期の対面研修に対応しきれなかった
- 時代と共にeラーニング研修の需要が高まってきた
- 当時はeラーニングシステムの費用が高く、導入をためらっていた
- eラーニング研修にしたことで、運営の効率化と大幅なコスト削減を実現
- オンラインでの展開になり、少人数の担当者で、多様な研修が展開できている
- 2019年当時でも、驚くほどの低コストで導入することができた
- 確認テストの印刷費だけでも、年間約10万円のコストカットを達成
- eラーニング研修を実施するために必要な機能がしっかりと備わっている
- 導入コストが低いため、決断しやすかった
- アップデートによりシステムを常に進化させる方針がある
対面研修→eラーニング研修への需要増。講師不足も課題に
まずは、御社の事業内容とご担当者さまの業務内容について教えてください。
弊社は、MR(医薬情報担当者)教育を中心とした医薬系の教育事業を展開しています。「e-Pronesty®」という名称でeラーニングコンテンツを提供しており、私自身も、動画やテスト問題の制作・編集・採点解析などを行っています。
eラーニングシステムが必要となった背景についてお聞かせください。
2019年頃にeラーニングへの移行を検討し始めました。当時の研修スタイルは、講師を派遣し、教材やテストも紙で実施していました。印刷コストや手間、解答の回収や採点にも時間がかかっていたことが大きな課題でした。
さらに、対面の研修は講師の人員に限りがあり、特に春の新人研修の繁忙期には、依頼をすべて受けきれないこともありました。
この頃、研修の提供先である製薬会社の間では、オンライン研修が広がり始め、業界全体がeラーニングへとシフトしていきました。その中で、弊社の研修にもeラーニングの要望が寄せられていました。すぐに検討を始めたのですが、当時は初期コストが高いシステムが多く、導入をためらっていました。
選定ポイントは3つ!必要十分な機能と低コスト、進化し続けるシステム
learningBOXを最初にお知りになったきっかけについて教えていただけますか?
情報収集のために参加した教育関連の展示会で、偶然learningBOXさん(当時は「株式会社龍野情報システム」)のブースに立ち寄ったことがきっかけです。これも2019年頃のことでした。
当時は、システムの価格が全体的に高く「導入するなら数百万円はかかるだろう」と想定していました。実際に、私が前職で導入した際も、初期費用だけでそのくらいかかっていたので。それに比べてlearningBOXは明らかにコストパフォーマンスが良く、「この金額で本当にいいんですか?」と驚いたのを覚えています。

learningBOX導入の決め手となったポイントはどんなところでしょうか?
導入を決めた理由は3つあります。まず1つ目は、eラーニング研修を実施するために必要な機能がしっかりと備わっていることです。2つ目は、導入コストが非常に良心的だった点です。現在でも十分低価格ですが、導入当時は特にその価格に本当に驚きました。そして3つ目は、今後も順次アップデートを行い、システム自体を進化させていくという方針が示されていたことです。これも大きな決め手となりました。
小さなゴールを積み重ねる設計で、学習者が達成感を得やすく工夫
実際のlearningBOXの活用・運用方法について教えてください。
弊社では、learningBOXの環境を「e-Pronesty®」という商標で展開しており、eラーニング研修を提供・運用しています。購入されているお客さまの属性としては、主に20歳代の製薬企業に所属されている方が中心です。
現在も、内容によっては「対面で授業を受けたい」という声もありますので、講師派遣での研修も行っています。
「e-Pronesty®」で展開している研修の概要についてお聞かせいただけますでしょうか。
まずはMR研修として、入社後の基礎教育や、継続的な実務研修があります。また、「MR認定試験」に向けた試験対策コースを展開しています。
試験対策コースでは、テキストの内容を講義した動画や模擬テスト、「サクセス」という商品名で問題集も提供しています。
さらに、毎週100問を配信して採点・解析まで行う「ウィークチェック」というサービスや、2025年4月にスタートした穴埋め問題演習「Blank-Fill®」も好評をいただいています。これは受講者からのアンケート結果でも高評価で、ゲーミフィケーション(ゲームを本来の目的としないサービス等にゲーム要素を応用すること)やマイクロラーニング(1~5分程度の短時間で学習を行う学習形態)を意識した作りになっています。
対面研修では、講義を補完する形で、講義内容に関する確認テストをlearningBOX上に用意しています。
それぞれのコンテンツで使っている機能や、教材でこだわっているポイントについて教えてください。
活用しているのは主に動画教材、クイズ/テスト、アンケートです。動画はなるべくコンパクトにまとめるようにしていますし、MR認定試験対策では実際の試験と同じくらいの難易度に調整することを意識しています。
また、「Blank-Fill®」の穴埋め問題では“チャンク化”(学習内容を小さな単位に分割すること)を実践していて、何千問もある問題を項目ごとに分け、10問ずつの単位で展開しています。小さなゴールを積み重ねる設計にすることで、学習者が達成感を得やすくするようにしています。
コンテンツの作成・更新頻度や、制作・運用体制について教えてください。
コンテンツの更新は年1回のペースで行っています。制作は3名で担当しており、管理者は2名体制で運用しています。
教材は、主にPowerPointやExcelを使って作成し、動画は動画編集ソフトで制作した上で、learningBOXにアップロードしています。
問題を作成する際、選択肢の「誤答」を考える作業は、ベテラン講師であればすぐに「誤答」が思いつきます。しかし、経験が浅い講師の場合は、誤答を考えるのに時間がかかってしまいます。そのため、最近ではAIを活用して効率化を図っています。
なるほど。learningBOXでもAIアシストの機能を今後も充実させていく予定ですので、ぜひさまざまな機能を活用してみてくださいね。
シンプルな操作性とスマホ対応で学習が進めやすい
learningBOX導入から運用開始まではスムーズに進みましたでしょうか?
当初は操作に多少の慣れが必要でしたが、想定よりもスムーズに立ち上げることができました。大きなトラブルもなく、eラーニング研修に移行できた点は非常に良かったです。

learningBOXを使ってみて、使いやすい点や便利だと思う点についてお聞かせください。
最初に感じたのは、インターフェースがシンプルで直感的に操作できることです。管理側にとっても導入のハードルが低くなりますよね。
また、動画を掲載できる点や、テストが作成できる点も良いですね。学習者がスマートフォンから手軽に受講できるのが好評で、講義後の空き時間などを活用して学習を進めているようです。
learningBOX導入後、お困りのことや改善要望はございますか?
Excelファイルからインポートする際に、上付き文字・下付き文字・下線などの書式が反映されない点です。細かい部分ですが、医薬系の教材を扱う上で、レセプター(受容体)やイオンなどはこれらの文字を使うことが多いので、改善されるとさらに使いやすくなると思います。
貴重なご意見ありがとうございます。社内に持ち帰り、検討させていただきます。learningBOXの営業やサポートの対応はいかがでしょうか?
基本的には大変満足しています。回答がとても早いときと、内容によっては少し時間がかかるときがありますが、丁寧に対応していただいているので、安心感があります。
研修運営の効率が大幅に向上し、印刷コストの削減にもつながった
learningBOX導入で、どのような効果が得られていますか?
まず一番大きいのは、講師派遣が中心だった頃に比べて、研修運営の効率が格段に上がったことです。確認テストの印刷や手間、コストが削減できました。問題集をオンライン化したことで発行部数を抑えられていますし、確認テストの印刷コストだけでも、年間およそ10万円は削減できました。
定量的な効果のほかに、導入による変化はありますか?
「アンケート」機能を活用して、いわゆる360度評価(上司だけでなく同僚や部下、他部署など複数の関係者から評価を行う手法)も実施できるようになりました。
上司や部下、他部署から集めた評価を分析するのはこれまで大変だったのですが、learningBOXで管理できるので助かっています。将来的には集計や解析機能がさらに充実するとうれしいですね。
実際にコンテンツを利用して学習されている方からは、どのような声が寄せられていますか?
お客さまから、特に評価をいただいているのは、最近スタートした穴埋め形式の演習「Blank-Fill®」です。アンケートでも高評価で、学習者からは「スマートフォンで手軽に操作できるのが良い」「通勤時間にクイズ感覚で取り組める」といった声を多くいただいています。

学習者のモチベーションアップにつながる仕掛けを考えたい
今後のlearningBOXの活用予定についてお聞かせください。
複数の学びを“ブレンド”して新しい学びを構築する「ブレンド型学習(ブレンディッドラーニング)」を強化していきたいと考えています。ショート動画とその内容理解を確認する仕組みなどを展開していきたいです。
また、社員の声を積極的に集めて研修内容に反映させ、新規研修の受講者拡大にもつなげていきたいです。さらに、ゲーミフィケーションの拡充にも取り組んでいければと思っています。
learningBOXに「こんな機能があったらいいな」と思う点があれば教えてください。
ゲーミフィケーションをさらに充実させていただきたいですね。例として、RPG(ロールプレイングゲーム)のように学習時間や成績結果に応じてポイントが付与され、レベルアップしたり、称号が画面上でリアルタイムに表示されたりするような仕組みです。さらに、成績が良いとさらにボーナスポイントが付くなどといった、さまざまな仕掛けがあると、学習者のモチベーションアップにつながると思います。
learningBOXは安心して導入でき、共に成長していけるシステム
learningBOXの導入を検討中の方にメッセージをいただけますか?
こちらの要望に柔軟に対応してくださる点が大きな魅力だと思います。システム自体も使い勝手が良いので、安心して一度試してみられると良いのではないでしょうか(フリープラン)。
また、learningBOXはプロダクトの成長を常に意識しており、アップデートで機能が増えたり、拡充したりするなど、常に進化していくので、導入する側も一緒に成長していける感覚があります。長く付き合えるシステムだと感じています。
インタビューにお応えいただき、ありがとうございました!


