【いまさら聞けないSDGs】教育目標にeラーニングが貢献できる3つの理由
【いまさら聞けないSDGs】教育目標にeラーニングが貢献できる3つの理由
こんにちは。
龍野情報システムの西村です。
テレビや街中で「SDGs」(エスディージーズ)という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
最近話題の言葉で、今さらSDGsの意味を聞きづらいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回の記事では、SDGsの概要と特に教育分野の目標とeラーニングの果たす役割についてご紹介します。
目次はこちら
- 1.SDGsとは?
- 2.SDGsが掲げる「教育目標」について
- 3.SDGs教育目標にeラーニングが貢献できる3つの理由
- 4.learningBOXは学校教育で必要なコンテンツが全て揃ったLMSです
- 5.まとめ
SDGsとは?
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」を合言葉に、持続可能でよりよい社会の実現を目指す為の世界共通の目標です。
人類は、「貧困、紛争、気候変動、感染症」など、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることが困難だと提唱されています。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。
※2015年の国連サミットで定められ、2030年を達成年限とし、17の目標を掲げ、この17の目標は、貧困や教育、技術革新、環境課題など、多岐に渡ります。
▼外務省の公式ページでは、SDGsを以下のように紹介しています。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
出典:持続可能な開発目標SDGsとは?|JAPAN SDGs Action Platform|外務省より
いまSDGsが話題になっている理由
2015年に国連で採択されたSDGsですが、最近メディアなどで注目されることが増えてきました。
SDGsが今、注目を集めている理由は下記3つの観点によります。
1.世界全体が共有する危機意識の高まり
2.先進国・発展途上国に共通する、わかりやすい目標設定が成功
3.ビジネスチャンスとしての重要性が認知された
SDGsへの日本の身近な取り組み
日本政府も、2016年にSDGs推進本部を設置し、SDGsの取り組みを推進しています。
代表的な取り組みとしてあげられるのは下記の項目になります。
1.防災分野での取り組み
私たちの生活に身近な防災分野では、日本が経験した過去の自然災害で培われてきた知識や復興技術をもとに、緊急援助、防災対策、災害復旧などで積極的に国際防災協力を推進しています。
2019年のG20大阪サミットでは、「仙台防災協力イニシアティブ・フェーズ2」を発表。
日本が防災先進国として、少なくとも2022年までの4年間で途上国の500万人の被災者を支援し、次世代の人材教育や防災教育を進めることを目標に掲げました。
2.自然環境分野での取り組み
他にもプラスチックごみ流出による海の生態系への悪影響が課題となっている海洋環境についても、日本は海洋国家として、海洋環境の保全、持続可能な利用を重視しています。
日本が議長国となった2019年のG20大阪サミットでは、海洋プラスチックごみの問題を主要課題のひとつに選出されました。
G20に参加した各国に呼びかけ、プラスチックごみによる汚染を2050年までにゼロにするビジョンを共有し合意に取りつけました。
※17あるSDGsの目標のうち、日本の経験やノウハウを活かして国際協力を行っている分野も数多くあります。
SDGsが掲げる「教育目標」について
17つある項目の4つ目は教育分野に関する目標です。
「質の高い教育をみんなに」を合言葉に、すべての人が公平に質の高い教育が受けられる世の中の実現を目標としています。
この目標に定められた「10の具体的な指標」を達成することで、、世界中の人々が平等に生涯学習を受けられる機会を促進されることが期待されています。
▼10の具体的な指標
4.1 | 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。 |
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4.2 | 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。 |
4.3 | 2030年までに、全ての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。 |
4.4 | 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。 |
4.5 | 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。 |
4.6 | 2030年までに、全ての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。 |
4.7 | 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。 |
4.8 | 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。 |
4.9 | 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、並びにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。 |
4.10 | 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。 |
教育の普及を阻む障害
世界には学校に通うことのできない子どもたちや、文字の読み書きができない人が多くいます。
その要因はさまざまあり、高い貧困率や武力紛争などの緊急事態が子どもたちを学校に通うことを阻んでいます。
また、同じ国のなかでも女児や農村部に住む子ども、障がいを持つ人や少数民族は教育受ける機会が狭められているなど、ジェンダーや地域などの違いは教育機会の格差にもつながっています。
教育課題があるのは、日本も例外ではありません。
世界各地にあるさまざまな教育課題を解決して、すべての人に平等で包括的な質の高い教育を提供することが、持続可能な開発につながると考えられています。
SDGs教育目標にeラーニングが貢献できる3つの理由
eラーニング(e-Learning、イーラーニング) とは、おもにインターネットを利用した学習形態のことです。
このeラーニングが世界の教育課題の改善に貢献できる主な理由には下記の3つの理由があげられます。
POINT1.場所や時間を問わずに学習できる
インターネット環境があることが前提にはなりますが、住んでいる場所、仕事、身体的障害などの理由で従来学校に通えなかった人でも、それぞれの都合の良い場所・時間に学習が可能です。
POINT2.教育の質が均一である
同じ学習教材を用いる限り、教育の質が均一といえます。
対面型学習では、デメリットとして教育の質が講師の質や生徒当たりの人数に左右される点が挙げられます。eラーニングでは、そのような心配がありません。
POINT3.費用を抑えて導入できる
同一教材を多くの学習者へ配信することが可能で、多くの受講者に対応するために相応の教師・講師を確保したりまたは受講者のいる地域に派遣したりする必要がない為、費用が大きく抑えられます。
eラーニングの機能や特徴
eラーニングとはパソコンやスマートフォンなどの電子機器とインターネットを利用することによって、「時間や場所に縛られず、自分のペースでスキルアップ」を行うことができる学習システムです。
▼eラーニングの基礎や仕組みについてはこちらの記事にて詳し紹介されています。
learningBOXは学校教育で必要なコンテンツが全て揃ったLMSです
learningBOXは、誰でも簡単にeラーニングが構築できる学習管理システム(LMS)です。
管理者はlearningBOX上に動画やPDFなどの学習教材や、理解度を確認するためのクイズなど、各種コンテンツを作成・登録し、それらをもとに学習者がWEB上で学習を進めていくことができます。
LMS上には学習履歴や成績が残りますので、管理者が学習者の評価・指導を行うことも可能です。
learningBOXの最大の特徴は、システムを単純化・簡素化することで利用料を抑え、今までeラーニングに手の届かなかった教育機関・中小企業への導入ハードルを低くしていることです。
業界価格の1/10!年間利用3万円から気軽にeラーニング始めることができます!
弊社のeラーニング学習システムの最大の強みは業界最安値の価格です。
手軽にeラーニングを始めることができる「スタータープラン」ですと、なんと、100名様で年間33,000円(税込み)、月額換算にすると、5500円(税込み)という低価格でeラーニングをご利用いただけます。
日本でのサービス提供開始当初から、個人で経営している塾のオーナーや、飲食店の経営者など、大手のeラーニングシステムの導入はハードルが高いと感じている中小零細の企業・団体様に多くご利用頂いています。
learningBOXは無料プランで使い勝手をしっかり確認できるeラーニングシステムです
learningBOXはなんと期間無制限でご利用頂けるフリープランもご用意しています。
こちらは、デモサイトのような使える機能が限られているプランではございません。
管理者を含め10名様まででしたら、有料のオプション機能を除き、ほぼ全機能が無料でお使い頂けるプランです。
※learningBOXの詳しい使い方に関しましては、learningBOXの使い方ページをご覧ください。
弊社の取り組み紹介
独立行政法人 国際協力機構(JICA)の2020年度第一回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」において、弊社応募の企画「技術教育卒業資格取得のための自学自習を支援するeラーニングの導入にかかる基礎調査」(対象国:パキスタン)が採択されました。
JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」は、開発途上国の開発ニーズと本邦民間企業の優れた製品・技術とのマッチングを行い、「SDGs達成に貢献するビジネス(SDGsビジネス)」及び開発途上国の抱える課題の解決を図り、ODA を通じた二国間関係の強化や経済関係の一層の推進を目的としている事業です。
弊社はIT分野において市場規模が拡大する南アジア、そしてその中でも人口2億1,200万人、平均年齢23.5歳という将来的な市場規模が大きくなる見込みが予想されるパキスタンを対象国として選定致しました。
同国は地理的・文化的に中東諸国とつながりが深く、また、同国を起点に中東・周辺アジア地域に進出可能であることから、日本発のeラーニングシステム企業として同国の教育のIT化向けて全力で支援する所存です。
▼【関連ブログ】JICA:2020年度第一回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」において採択されました
まとめ
SDGs(持続可能な開発目標)とは、地球上の人々がより安心に暮らせるよりよい世の中をつくるための、世界共通の大きな目標です。
その中で、教育が果たす役割は大きく、すべての人が公平に質の高い教育が受けられる世の中をつくることで貧困や就業機会格差の是正を促し、持続可能な開発につながると考えられています。
eラーニングは、インターネット環境さえあれば学習者の都合にあわせて学習を進めることができる等利便性が高い便利なサービスです。
しかし一方で、民間企業が開発したeラーニングの多くは、価格設定としては非常に高額なものとなっています。
弊社が目指すのは、「誰でも簡単にWEB学習環境が構築できるシステム」です。
それは、費用面でも操作面でも、とにかく手軽に使い始めることのできるeラーニングシステムです。
日本に限らず世界を見据え、より多くの教育機会の創出の一端を担うことができればと考えております。
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