進化するアメリカのEdtechサービス【世界のeラーニング】
進化するアメリカのEdtechサービス【世界のeラーニング】
こんにちわ。朝はごはん派・マーケティング担当の本木です。
【世界のeラーニング】シリーズもおかげさまで今回で5回目です。
前回はアダプティブ・ラーニングが学校教育現場に与えた影響をご紹介させて頂きました。
今回はアメリカにおいてEdtechが企業に与えた影響とその動きについて触れてみたいと思います。
目次はこちら
- 1.アメリカにおけるeラーニング・Edtechの普及と進化
- 2.ビジネス分野のEdtechサービスの例
- 3.eポートフォリオの登場と普及
- 4.まとめ
アメリカにおけるeラーニング・Edtechの普及と進化
アメリカは、国土が広く、また多くの企業が国内だけに留まらずグローバル展開をしており、集合研修で社員教育・人材育成をするには限界があり、必然的にeラーニング及びEdtechサービスが普及する土壌がありました。
結果、インターネットの普及とともに、企業の人材育成の手段の一つとして、eラーニングの普及とEdtechサービスの進化が進んでいきました。
そして最近では、企業の人材育成だけでなく、人材獲得を目的として福利厚生の一環としてeラーニング・Edtechサービスが利用されることも多くなっています。
ビジネス分野のEdtechサービスの例
それでは早速ですがビジネス向けサービスで人気のEdtechサービスを見てましょう。
まずはビジネスマン向けSNS「LinkedIn(リンクトイン)」です。
このLinkedInがオンライン学習向けサービスである「Lynda.com(リンダドットコム)」を買収しました。
この買収によって、SNSサービスとオンライン学習の学習履歴情報もミックスされたものなりました。
LinkedInでは、ユーザーが勤務先や役職、業種やスキル、学歴などのビジネスプロフィールを公開しています。
これにLynda.comの学習情報(ユーザーが受講した学習履歴や修了証書)もミックスされて公開することにより、ユーザーのタレント(能力)やスキル志向をSNSを通して見つけることができるようになりました。
これにより、企業内での人材活用、また人材募集や協業をする際に、大きな判断の一つとして利用できるようになりました。人材の流動性が高いアメリカならではのサービスですね。
eポートフォリオの登場と普及
LinkedInで紹介した学習履歴情報について少し突っ込んでみたいと思います。
アメリカでは学習履歴の保存・蓄積のIT化が進んでおり、いわゆる「eポートフォリオ」に就職・進学に活用されているようです。
例えば大学での学生の研究内容・成果がeポートフォリオにまとめられ、大学生が就職活動のためにそのeポートフォリオを通して企業にPRを行い、それを企業がインターンシップや人材獲得の材料とする動きです。
eポートフォリオのプラットフォームサービスの一つ「Portfolium(ポートフォリウム)」です。
こちらは大学での利用が進んでおり、学生のスキルレベルアップにも役立っているとのことです。
履歴書や学歴といった形式的なものから、学習履歴といったより具体的な情報がITによってデータ化され、就職・転職・進学のあり方を変えるものになりそうです。
まとめ
アメリカの広い国土と数多くのグローバルな企業の存在により、eラーニング及びEdtechサービスが進化して広がっています。
また、SNSのような既存のITサービスにオンライン教育とその学習履歴が繋がったり、学習履歴管理をメインとしたプラットフォームサービスが登場するなど、Edtechサービスの裾野も広がっています。
単に学ぶだけでなく、進学・就職のあり方を変えるなどEdtechサービスが与える影響が大きいことがわかりました。
次回以降はeラーニング・Edtechの最先端テクノロジー、例えばVRなどにも触れていければと思います。最後までお読み頂きありがとうございました!
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