タレントマネジメントシステム・カオナビとのシステム連携好事例
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- 研修や受験の成績と人材情報を一元管理したい
- 人材の異動先の上司が部下の成績をすぐに確認できない
- 受験結果の集計が負担になっている
- learningBOXの成績をカオナビへ連携し、人材情報の一元管理が可能に。手作業だった同期作業が自動化されたことで業務効率化を実現
- 成績と人材情報の自動同期により、上司から現場へのフィードバックもスピードUP
- 毎週約3時間の集計作業が不要に、ライセンス取得率の更新もスピーディーに
1949年におでん屋「酒房源氏」として愛知県豊橋市で創業以来、焼肉・ラーメン・お好み焼等の外食事業を展開し、現在は国内外で500店舗以上(直営・FC含む)を出店しています。 飲食を通じてお客さまにリラックスできるひとときと心からの元気を届けるとともに、経営理念である「Smile & Sexy」のもと、人間味あふれる“物語人リーダー”を輩出し、世の中をイキイキとさせることを使命として、従業員一同がさまざまな活動を行っています。learningBOXとタレントマネジメントシステム「カオナビ」を連携させ、業務効率化を実現した同社にお話を伺いました。
昇格試験といえばlearningBOX、毎週の小テストにも活用
learningBOXをどのように活用されているかお聞かせいただけますか?
髙橋様:2019年に導入以来、すっかり社内では“昇格試験といえばlearningBOX”が定着して、共通言語となっています。主任、副店長への昇格試験をそれぞれ3カ月に1回、店長への昇格試験を1カ月に1回、計3種類の昇格試験をlearningBOXで実施しています。
私は、毎週10問のテストを全社に向けて配信する「物語人検定」というコンテンツの作成を担当しています。 御社の担当の方に毎週電話をして教えていただいていますが、いつも丁寧に対応してくださるので、ついつい甘えてしまっています。
御社の重要なツールになっているようで、とてもうれしいです。ほかに、導入して良かった点などはありますか?
中井様:毎週月曜日に全体朝礼を行っており、役員が持ち回りで講話を行います。その内容も髙橋の作る検定に盛り込んで、従業員の理解度をチェックしています。 会社が伝えたいことが本当に伝わっているのかを確認でき、社の方針を浸透させることにもつながるので、とても助かっています。
髙橋様:2020年に、コロナ禍の影響で1カ月ほど全店休業いたしました。その期間、毎日learningBOXで全社に向けて勉強ツールを提供していました。 休業期間中も無駄なく従業員の学びの時間に当てることができ、learningBOXを導入して良かったと思いました。
このたび、カオナビとシステムを連携されたということで、まずはその経緯をお聞かせいただけますか。
中井様:当初は、昇格試験の実施目的でlearningBOXを、人事情報の管理をカオナビで、と別々のニーズで2つのシステムを導入していました。
その後、人事制度が新しくなり、昇格試験以外にも、法改正ごとに知識を更新したり、最新のコンプライアンスについて学んだりと、常に勉強し続けることが必要となりました。 最低限必要な知識がどんどん増えてきており、その知識を確認できる自己啓発ツールとして「物語ライセンス」を取り入れました。
2020年の8月に開始し、現在はテストランの真っ最中です。2021年7月から正式にスタートさせる予定です。「物語ライセンス」の受験をlearningBOXで行い、結果をカオナビに取り込みたいということから、今回のカオナビ連携がスタートしました。実際に連携が始まったのは、2021年の3月からです。
情報の掛け合わせが、人材の成長を加速させる!
具体的に、learningBOXとカオナビをどのように連携され、どのような効果が得られているのでしょうか?
中井様:learningBOXにおいては、システムとしては可能なことなのですが、弊社の設定の都合上の理由で、自身の成績は見られますが、上司が部下の成績を確認できませんでした。 しかし、カオナビと情報を同期することでそれが可能になりました。この点が今回の一番大きなメリットだと感じています。
弊社は成長段階にあり、新店オープンやそれに伴う異動が多くあります。そして、その異動した人材の情報の更新を手作業で行っていました。 そのため「物語ライセンス」の結果を異動先の上司に共有できるまでに最大2カ月ほどかかるなど、タイムラグが生じていました。
ところが、今回のlearningBOXとカオナビとの連携で、設定した時間に成績と人材情報が自動で同期されるようになったことが本当に感動的で、部内でかなり盛り上がりました!連携したことで、人材に関する情報の集約ができているカオナビに別軸の情報を掛け合わせていくというフェーズに移っています。
例えば「ライセンスの取得率が高い組織が優秀なのか」など、情報を掛け合わせた上で分析できれば、人事や運営の新たな指針になるのではないかと考えています。
ライセンス制度はまだテストラン中ということで、連携についてもいろいろと試されているところでしょうか?
中井様:既にテスト環境でいろいろと試した結果、問題ないだろうという結論に至っています。研修で学んだ結果や成績、どのように昇格してきたかなど、すべて人材情報と束ねて一元管理できるので、多数のデータを扱う人事にとって本当にありがたいと感じています。 新入社員が業務を開始する4月には本格稼働させたいと考えています。
業務の改善という面で、ほかにどのような効果が期待できそうでしょうか?
中井様:やはり先程お話ししたように、異動したその日に異動先の上司が「物語ライセンス」の取得情報を確認できるということですね。 その分早く部下の成長を促すことができ、組織全体の人材の成長スピードが早まるはずです。
「物語ライセンス」の情報だけでなく、個人の情報、受験結果、異動遍歴、入社の際の決意表明もカオナビを通して確認できるようになったので、従業員一人ひとりのキャリアプランやロードマップに上司が上手く導けるようになると思います。人材の動きが活発な弊社にとって、成績と人材情報の一元管理が可能となったことは本当に助かっています。
さらに「物語ライセンス」の取得率を手作業で集計する必要がなくなったことも大きいです。 毎週3時間くらいかけて部内のスタッフが対応していましたが、その作業が不要となったことで、業務の効率化につながり、他の業務に手が回せるようになりました。
サポートスタッフが質問への回答だけでなく、さらなる提案もしてくれる
今回のシステム連携が人材の育成や分析にどのように生かせるとお考えになりますか?
中井様:これからは「物語ライセンス」と昇格試験の2本柱をlearningBOXで運用して社内の学びを加速させていきたいですね。
髙橋様:その上で、カオナビの人材情報と掛け合わせて多面的に評価できるようになり、さらに人材への理解が深まっていくのではないでしょうか。
まだスタートしたばかりで、これから改善点などが出てくるのかもしれませんが、現時点で何かご要望はございますか?
中井様:何かあればその都度ご相談させていただいていますし、御社はレスポンスが早くて助かっています。 こちらの質問に対して正確な返答をいただけるだけでなく、意をくんでさらなるご提案をいただけるので本当にありがたいと思っています。
今回はlearningBOXとカオナビとの連携でしたが、人事関連では他にもシステムがたくさんあるので、今後いろいろと試すことができれば良いなと考えています。
髙橋様:毎週行っている「物語人検定」の効果をもっと分かりやすくできないかなと思っています。 採点システムの改善やグラフの表示など、御社と相談しながら少しずつバージョンアップさせていますが、これからさらに受験者にしっかりとフィードバックできるものにしていきたいと考えています。
会社のビジョンに沿った社内の学びを、お二方がけん引されているのですね。
中井様:弊社は拠点が全国にあるので、システムを上手く活用しないと経営理念や会社の方針を浸透させることが難しいと思います。 私も髙橋も、もともと店舗に勤務して現場を経験してきました。本社の温度感がどれくらい伝わっているのか、または伝わっていないのかが体感として分かります。 やはり対面で伝えることが一番響くのだと思いますが、 距離等の理由で難しい面もあり、システムを使っていかに理念や方針をしっかりと全社に浸透させていくことができるか、本気で取り組んでいきたいですね。
インタビューにお応えいただき、
ありがとうございました!