【脱・属人化】教える負担を減らす「動画研修」で育成を体系化|異業種人材を戦力に
「株式会社笑美面(えみめん)」は、コーディネーターによる対面相談を強みとしたシニアホーム紹介サービスを主軸に展開しています。介護家族の負担を社会課題と捉え、『ご家族が「心の介護」に向き合え、高齢者が笑顔で居る社会』の実現を目指し、他業界からの人材採用を進めながらコーディネーターの育成に力を入れています。一方で、これまで教育体制は属人的になりやすく、運用負荷の高さが課題でしたが、動画研修の体系化とlearningBOXへの移行により、教育の標準化と運用の分散化を実現。これにより、育成効率が向上しただけでなく、採用対象の拡大や人材基盤の強化にもつながっています。担当者の方にお話を伺いました。
- 以前のシステムはコンテンツ管理や権限調整などのプロセスが煩雑だった
- 口頭での属人的な指導で、内容にばらつきが出ることがあった
- 優秀な社員のノウハウを再現性のある形(動画研修)で全員に届けたい
- 運用管理が一名に集中しており、担当者が動けないと業務が止まる状態
- 直感的な操作で配信・保守作業が3分の1以下に短縮。AI機能で負担も軽減
- 動画とクイズを軸にした教育の標準化が前進。視聴状況を評価にも反映している
- トップ営業社員が動画制作に参加。営業社員の学習量と成果が結びついてきている
- 10名以上が運用を担い育成基盤が進化。異業種からの採用・育成も可能になった
- コンテンツ管理や運用業務が直感的に行える操作性
- テスト作成、レポート提出など研修運用に必要な機能の充実
- フリープランで操作性を確認。動画の視聴状況が確認しやすかった
- 運用しやすい価格バランスとサポート対応の手厚さ
現場で必要とされる知識と、属人的な教育のギャップ
まずはご担当者さまの業務内容について教えてください。
人事業務全般を担当しています。具体的には、採用、教育・育成、離職防止、人事制度の設計から運用、福利厚生制度の設計から運用などです。その中でも、教育・育成は大きなウェイトを占めている領域ですね。
御社の従業員の方には、どのような知識やスキルが求められるのでしょうか。
シニアホームを紹介する仕事には、高い専門性が求められます。シニアホームに関する知識に加えて、入居に伴う行政知識が必要です。さらには医療行為や投薬に関する知識、身体状況への理解など、一定の医療知識も欠かせません。
加えて、ご本人だけでなくご家族との話し合いも重要な役割です。ご家族の間で意見が分かれることも少なくないため、それぞれの考えを整理し、優先順位をつけながら合意形成を図るファシリテーション力も必要になります。単に営業力があれば務まる仕事ではない、というのが正直なところです。
これまで教育面ではどのような課題がありましたか?
私が入社したのが6年ほど前なのですが、当時の教育体制は属人的でした。先輩が後輩に口頭で教える、というスタイルですね。それ自体は悪いことではないのですが、教える人によって内容が違ったりするんです。極端な話、成績の出ていない先輩が、自分のやり方を新人に教えてしまうこともあって、そうなると当然、生産性は上がっていかないですよね。
そこで、優秀な社員のノウハウを再現性のある形で全員に届けようと、動画研修を整えていく方針を立てました。当時注目されていた「セールス・イネーブルメント」(営業組織が継続的に成果を出せるように、仕組み・環境・コンテンツ・育成体制を整える取り組みのこと)の考え方も取り入れました。

learningBOXを導入することになった背景についてお聞かせください。
動画研修には以前から取り組んでいましたが、当時使っていたシステムは運用の手間が大きいものでした。コンテンツの保存場所を変更したり、閲覧権限を付け直したりするたびに、細かな設定作業が必要だったのです。
特に四半期ごとに人事異動があるため、そのたびに権限を再設定しなければならず、かなりの時間を取られていました。しかも、その操作を行えるのは私一人という状況で。視聴状況が評価に反映される仕組みになっているため、ミスも許されません。
個人の時間を使って急いで対応する状況が続き、「これはシステム自体を見直す必要がある」と感じるようになりました。
視聴して終わりではなく、行動につながるところまでをセットで設計
動画研修にこだわった理由を教えてください。
いちばん大きいのは、再現性の高さですね。動画だと時間や場所を選ばずに繰り返し視聴できますし、優秀な社員のノウハウをそのまま新人にも届けられます。
口頭での属人的な指導では、どうしても内容にばらつきが出てしまいます。その点、動画なら質を保ったまま広く展開できるので、動画という形式にこだわっています。
動画研修を評価制度にも組み込まれているそうですね。
動画の視聴状況を可視化できる仕組み(成績管理)を使って、評価制度に組み込んでいます。営業成績の優秀な社員をモデルに評価制度を設計しており、動画を視聴していない場合は評価が下がる仕組みにしています。
ただし、「見ること」自体を目的にしているわけではありません。動画を通じて必要な知識やスキルを身に付け、その取り組みがきちんと評価に反映される設計にしています。そのため、動画視聴と評価が連動し、仕組みとして機能しているという実感があります。
コンテンツ作成では、どのような工夫をされていますか。
動画制作には、トップ営業の社員にも協力してもらっています。もともとの課題が「成果の出ていない人のやり方が、そのまま新人に伝わってしまうこと」だったため、誰のノウハウを共有するのかは特に意識しています。
また、動画は撮るだけでは内容が流れてしまいがちです。そのため、必ず「解説」や「見どころ」といった説明文を添えるようにしています。動画のポイントを言語化して示す、というイメージです。
そうすることで、学習者も「ここを意識して見ればいいのか」と理解しやすくなります。単に視聴して終わりではなく、実際の行動につながるところまでをセットで設計しています。
「成果」と「徹底」を両立する、役割別の運用設計
learningBOX導入から運用開始までは、スムーズに進みましたか。
視聴状況の可視化を急ぐ必要があったこともあり、導入を決めてからわずか1カ月で運用を開始しました。無料トライアル期間中(フリープラン)に、動画のアップロードや、評価に直結する進捗状況の可視化が問題なく行えるかを自分で確認できたため、「これなら大丈夫」と判断し、すぐにシステムの移行を決めました。
操作マニュアルも充実していて使いやすかったので、迷うところはほとんどなかったですね。
現在はどのような運用になっているのでしょうか。
動画とクイズを中心に運用していて、アーカイブや保管庫まで含めると、コンテンツは500本以上あります。新入社員には、毎日朝と夕方に1本ずつ、月40本の視聴を評価項目として組み込んでいます。
これは「ただ回数をこなせばいい」というものではなく、視聴した内容が実際の行動につながっているかどうかまでを見るようにしています。
もっとも、取り組み方は人それぞれです。毎日コツコツ視聴する人もいれば、期限が近づいてからまとめて見る人もいる。そこは正直、個人差がありますね。
必須教育であるコンプライアンス研修等の運用はいかがでしょうか?
ハラスメント研修などのコンプライアンス系研修は、全員が期日までに確実に受講することを重視しています。クイズやテストは、100点を取るまで繰り返し挑戦するルールです。
不合格の場合はリマインド(メール通知機能)が送られ、評価シートの「当たり前品質」の項目で減点される仕組みにしています。評価は給与にも反映されるため、確実な受講を徹底できる運用です。
動画研修は「成果につなげること」、必須研修は「漏れなく徹底すること」に重きを置いている、という位置付けです。

AIがさっとクイズを作成。負担が大きく軽減
「AIアシスト」機能は、どのような場面で活用していますか。
これまでは、自分が作成した動画以外をベースにクイズを作る場合、まず動画を一通り視聴する必要がありました。クイズ作成のためだけに動画を見なければならず、その分ほかの業務時間が削られてしまう。動画の本数が増えるほど、その手間も比例して増えていくため、正直とても非効率だと感じていました。
そこに「AIアシスト」機能が登場し、試してみるととても良かったですね。AIがさっとクイズを作ってくれるので、私たちは内容の整合性をチェックするだけで済むようになりました。
以前は、1問作るのに15分以上かかっていました。動画を視聴し、要点を整理し、設問を作り、さらに誤答の選択肢を考える。それが今では、AIで作成して確認するだけなので、2〜3分ほどに短縮されました。
実際に現場でクイズを作っているメンバーからも「これは助かる」と好評です。作成の負担が大きく軽減されたことを、本当に喜んでいます。
やりたいことが、そのまま画面上で実現できる
learningBOXの使いやすさについて教えてください。
「こうしたい」と思い描いた研修配信の形を、そのまま実現できることです。誰に何を割り当て、どのように提出してもらうか。一連の流れを頭の中で設計できていれば、それをほぼそのままシステム上に落とし込めます。
コンテンツの移動や対象者の紐づけも直感的に操作できるため、システムに詳しくないメンバーでも問題なく扱えます。現場で展開していくうえで、これは本当に助かるポイントです。(管理権限)(コンテンツ割当)
改めて、選定時の決め手についてお聞かせいただけますでしょうか。
learningBOX以外にも検討していたサービスがあったので比較しました。決め手としては大きく3つあります。1つ目は、コンテンツの操作性。2つ目は、テスト作成やレポート提出など、研修運用に必要な機能がそろっていること。そして3つ目が、モニタリングのしやすさです。加えて、価格とのバランスが良かった点も、大きなポイントでした。
営業やサポートの対応についてはいかがでしょうか。
とても良いと思っています。特にトライアル期間中は、マニュアル(使い方サイト)を見ながら自分で操作することが多かったのですが、そのマニュアルが非常に分かりやすく、まずそこに助けられました。
それでも不明点が出てきた際には、カスタマーサクセスの担当者の方が迅速に対応してくれました。「こういうことを実現したいのですが」と相談すると、的確な回答が返ってくるので、運用面でストレスを感じることがありません。
導入時だけでなく、運用開始後も安心して使い続けられるという意味で、サポート体制には大きな価値を感じています。
教育体制を整えたことが、採用戦略そのものの転換につながった
導入から3年になりますが、運用面の変化について教えてください。
運用負担は大きく軽減されました。以前はコンテンツのアップロード手順が複雑で、操作できるのは私一人だけでした。
現在は操作が直感的になり、1コンテンツあたりの配信やメンテナンスにかかる作業時間は、以前の3分の1以下になりました。さらに、人事だけでなく現場の研修担当やバックオフィスのメンバーなど、10名以上が運用を担えるようになり、「私が動かなければ止まる」という状況も解消されています。
業務面ではどのような変化がありましたか?
動画を積極的に視聴している社員は、実際に成果にも表れています。年間約1,200本の動画を視聴している社員がいるのですが、その社員は社内でもトップクラスの実績を上げています。学習量と成果がしっかり結びついていると感じています。

導入によって生まれた最も大きな変化は何でしょうか。
「採用できる人材の幅が広がったこと」です。以前は、業界経験者や福祉業界出身者にほぼ限定して採用していました。教育が属人的だったので、未経験から育てきれる体力が組織側になかった、というのが正確なところだと思います。
しかし、動画研修を体系的に整備し、視聴状況と評価を連動させる仕組みを構築したことで、未経験者でも着実に学べる環境が整いました。
現在では、携帯販売やブライダルコーディネーターなど、異業種出身の人材も採用・育成できています。「社会的意義も大きく、利益も両立させる」という当社の“インパクト企業”としての考え方に共感し、入社してくれる人も増えました。
その結果、人材確保が安定し、社会課題の解決に貢献できる人材を継続的に増やしていく戦略が描けるようになりました。教育体制を整えたことが、採用戦略そのものの転換につながったと感じています。
動画研修の基盤を生かしたさらなる成長
今後の展望についてお聞かせください。
learningBOXを活用し、今後はさらに生産性と業績を高めていきたいと考えています。これまで整備してきた動画研修の仕組みや、評価制度と連動させてきた取り組みを土台にしながら、今後はAIの活用を一層広げていく方針です。
やりたいことを幅広く実現できるシステム
最後に、導入を検討されている方へメッセージをお願いします。
最近では、AIを活用して動画研修などのコンテンツも作成できるようになっています。そのため、作成したコンテンツを使って、配信管理や視聴状況の確認、視聴後のレポート提出、AIによるクイズ作成など、やりたいことはほぼ一通り実現できると感じています。
これだけの機能が揃っていながら、価格も非常にリーズナブルだと思います。
インタビューにお応えいただき、ありがとうございました!
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