世界中に「医療という希望を創る。」

eラーニングシステムを導入し、ミッション遂行に欠かせない人材育成を加速。

株式会社シーユーシー

株式会社シーユーシー(2019年8月8日より社名変更:旧エムスリードクターサポート株式会社)は
課題が山積する日本の医療を変えたい、という想いに共感した仲間が集まり2014年に創業された企業です。
「医療という希望を創る。」のミッションのもとに続々と仲間が集まり、
企業単体で300名を超え、グループ連結で約1000名(2019年7月)の規模に急成長。日本全国の病院・クリニック、
介護施設の経営コンサルティング・運営支援に取り組み、各地の医療介護を支えています。
子どもたちが安心して暮らせる未来を実現するために、日本の医療のあり方を変えていくこと。
そして、国内に留まらず、世界を舞台に医療変革に挑戦していくことを目的とされています。

 

▼国内事業本部 人材支援室 育成企画チーム 藤田朋史様

導入企業プロフィール

株式会社シーユーシー

CUC, Inc.

事業内容

  • 1. 在宅医療プラットフォーム
  • 2. 医療機関経営基盤強化
  • 3. 医療機関運営支援
  • 4・診療報酬ファクタリング<
この度は、国内事業本部 人材支援室 育成企画チーム 藤田朋史様にお話を伺いました。

御社を取り巻く状況と、事業に対する想いをお聞かせ下さい。

弊社は今流行の言葉でいうとユニコーン企業を自負しています。
ちょうど今年が創業5年目で毎月新しいメンバーが入社し、組織がどんどん拡大しています。4月には新卒含め20名以上が入社(来年度は40名以上を想定)しました。まだまだ知られていない会社かもしれませんが、新卒も東大、京大、東工大卒の人や中途入社の人も名だたる企業の幹部だった人などびっくりするような人が社内にいます。その中でも欠かせないのが人材育成です。

社会背景として、今後、在宅医療のニーズが一層高まる、という点があります。というのは本来、今の皆さんは病院で亡くなられる事が多いと思うのですが、実際は患者さんに聞くと家で最期まで過ごしたい、とおっしゃっている方が多いんですよね。戦前までは、家で過ごしながら、最期も家でお看取りする、というケースが多かったのですが、戦後の高度成長に伴って、病院をたくさん建ててしまったんですね。ですので、日本が特異な形で最期を病院で過ごす、というのがメジャーになってしまったんですけども。海外、特にヨーロッパでは最期を病院で過ごす、というわけではなくて最期はやっぱり家で過ごしたいという方がやはり多いんですよね。そこで、日本でもアンケート等を取っても、7割・8割の方は最期を家で過ごしたい、という方が多いので、国もこれ以上病院を建てずに家でちゃんと過ごせる体制を整えなきゃいけない、というところで2006年頃からだんだんと在宅医療をしっかりと提供しようというような仕組みを作りだしました。病院にずっと居るのではなくて家に帰りたいという方にはなるべく、家に帰してあげて最期まで家で過ごせる医療を提供していきましょう、という方向へ政府も力を入れていこうとしているわけなんですね。そこで我々も一緒になって、家で過ごせるように支えていきましょう、という国の方針に沿ってですね、医療法人の人材育成支援を行っている、という形です。

▼2019年8月8日にリニューアルされたHP。

learningBOX導入きっかけとご利用状況をお教え下さい。

現在、弊社の約半分の社員が在宅医療のクリニック運営支援や診療サポートに関わっているんですね。
一般的な外来の病院やクリニックなど違って在宅医療は比較的新しい分野なので、これからどんどんと普及させていかないといけない、ということもありまして、在宅医療に関わりたい、という人を新卒も含め随時募集をかけております。そういった中で、在宅医療は病院の外来の窓口の経験があるからといって、在宅医療ができる、というものではないんです。ですので、そういったところを勉強するために、まず医療法人に入職した人を対象に2週間の集合研修を行っています。自分が実際に集合研修で2週間講習をしたり、その中で色々と分からないところを聞いたりしながら進めているのですが、内容がなかなか難しいんですよね。異業種から入社した人にとっては、医療自体が初めてであったり、あるいは他に医療経験者でも在宅医療はやはり違うね、というイメージがあるんですよ。ですので、しっかりと勉強していくけれどなかなか覚えられない、という事で、やはりそこはeラーニングで補完しなければならないな、というところが導入のきっかけになります。
当初は動画による研修ツールとして、別なツールの利用が社内で想定していました。しかしながら実際使ってみると様々な制約があり、特に利用したかった受講管理機能について、その提供会社に問い合わせても的を得た回答ではなく、なんだかはぐらかされてしまい、その人がきちんと学習したかどうかの履歴管理は結局管理できない点と1IDあたりの利用単価が見合わないものでした。そこであらためてさまざまなツールを検討したところ、御社のlearningBOXがベストな選択だと判断し、導入を決定しました。選定上御社のツールが優れていると感じたのは以下のポイントです。

(1) Learning Management System(LMS)としての機能があり、履歴管理ができる
(2) コストが安価であること
(3) 管理者側としてその場で問題を作ることができる各種UIの提供とユーザー側デザインが優れており、かつスマホ対応していること
(4) SCORM対応かつオーサリングツールで作成したコンテンツを取り込めること

また、医療機関でトラブルが多いことと来年から国が義務づけるパワハラ防止策の一環にも関わってきますが、パワハラを中心としたハラスメント研修をiSpringというオーサリングツールで制作し、6月と7月にリリースしました。

▼iSpringで作られた、パワハラを中心としたハラスメント研修。

従来動画コンテンツはPremiere Proで制作していましたが、iSpringを使った初の試みです。オーサリングツールの選定にあたっては、以前Macromedia社に買収される前のRoboDemoという名称だった時代は大変使いやすかったのですが、現在のAdobe Captivateは使い勝手が変わってしまい、正直使いにくくなってしまいました。また、PowerPointから変換できるMicrosoft Producerという無料ツールも使いやすかったのですが、DHTMLを多用している関係か互換性の点から提供終了となってしまいました。御社からiSpringがLearningBOXとの相性が良いという情報を教えていただき、英語版ながら導入したところ、非常に使いやすいオーサリングツールであることがわかりました。iSpringが使いやすいと思うのは、Microsoft Producerを彷彿させる使い勝手のよさです。PowerPointをベースにナレーションや講義動画と組み合わせができ、簡単に制作ができるので、Premiere Proの動画中心のつくりとは違うPowerPointと動画講義を組み合わせたリッチコンテンツが簡単に制作できます。しかも今月iSpringが日本語化されるというお知らせがあり、より使いやすくなりそうです。このハラスメント研修eラーニングは現場で実際に起こった事例などをもとにしていますので、かなりリアル感があることと、イメージしやすいイラストをふんだんに盛り込んで仕上げました。その結果、医療現場からも大変好評で他のメンバーにもぜひ受講させたいという声が多数挙がっています。


learningBOXを実際に使用したスタッフからの反響はありましたか?

特に異業種からの転職者は、しっかりとした研修、教育をしてくれますね、とはいっていただけますが、研修や教育を受けても、そのままにしておくと、どんどん記憶からなくなってしまいます。復習のイメージでlearningBOXを使って、「あ、今日やったところはこういう事だったんだ。」とか、あるいは私が講習した内容をそのまま動画教材として使用しているんですね。よって改めて聞きそびれた内容や、しっかりと研修を受けたけれど、どうもイメージが沸かない内容などは、空き時間や通勤時間にスマホで繰り返し学習ができる点など・・・まとめると利用者からは以下のような反響がありました。

(1) 集合研修に参加したが復習したい、集合研修に参加できなかったので、自己学習したいという希望に応えられる
(2) 通勤中にスマホでも学習できるのが助かっている、繰り返し何度も問題を解けるので習熟に役立つ
(3) 研修が始まる前からいる他のメンバーにも学習させたい

1回聞いただけだと、なかなか覚えられない言葉があるんですよね、医療の専門内容ですので。エビングハウスの忘却曲線というのをご存知かと思いますが、研修を受けてもそのままにしておくと1日後には67%忘れ、さらに放置していると1カ月後には79%忘れるという具合にどんどん記憶からなくなってしまいます。
それがこのlearningBOXで復習を繰り返すことで記憶に定着させることができるわけです。
10回程度繰り返す事で、習熟してくるケースが多いイメージですね。
異業種(飲食業)からの転職者を採用したときの話ですが、最初はやはり専門的な内容で自信がなく不安そうだな、という印象を受けたのですが、だんだん研修が進むにつれて自信をもってこられて、終了する頃には、この研修内容だと自信を持って現場にいけます!と言っていただけて…このような感想をいただけると、集合研修とeラーニングと合わせて相乗効果があった結果だと感じ、嬉しかったですね。

多くの専門知識が必要になる医療業界ですが、実際に作成されているコンテンツを確認させていただく事は可能でしょうか?

もちろん大丈夫です。
まずは在宅医療で訪問するスタッフの事をサポートスタッフと呼んでいるのですが、サポートスタッフを育成する為のサポートスタッフ(SS)研修をこの中に一通りまとめています。先だってお話した通り、多くの医療機関では国も力を入れている在宅医療との関わりが欠かせなくなってきており、現場職員の教育が欠かせない状況です。
日本の医療を取り巻く現状、自分らしい暮らしと両立した在宅医療とは、複雑な在宅医療における診療報酬制度、高齢者がかかりやすい疾患などをコンテンツとして提供しています。

▼実際の研修コンテンツを見せていただきました。

初期研修として12項目をメインとして進めています。この内容を入社した際に2週間かけて、理解度100%まで学習します。

▼サポートスタッフの研修の様子

また、池上彰さん風にしゃべってほしいと無茶ぶりされて私がしゃべっているものから某〇〇ハイスクールではありませんが、主な疾患の解説については、スーパー医師が続々登場というような感じで講義を単純に動画収録したものをラインナップ化しています。専門分野の医師によるわかりやすい30分の動画講義(ex. 認知症の仕組みと処方薬剤)等です。

▼専門分野の医師によるわかりやすい30分の動画講義(ex. 認知症の仕組みと処方薬剤)等

すごく内容の濃い、コンテンツばかりですね!これだけ作り込んで下さっている、藤田様から、コンテンツの内製について助言等あればお願いいたします。

御社の場合、基本の入力フォームが整っていますので、正直誰でも作成できると思っています。特別なオーサリングツールを使わずとも、インスタント的なUIをご用意いただいておりますので、とても使い勝手が良く、ありがたいと思います。実際のところ、先ほどご紹介しました、SS研修の中の「車両管理」などは自分が作ったものではなくて、他スタッフに作ってもらったコンテンツなんですよ。特別何かが使える、という必要がなくとも、直観的に簡単に作成できる事は本当に凄い事だと思います。


実際運用していく中で、機能に関する問題等もあったかと思います。その時の弊社スタッフの対応はいかがでしたか?

こちらの要望に対して、きちんと応えていただけることを大きく評価しています。
不具合が起こることはそれほど問題視してはいません。システムには何かしら問題が起こるものだと思っています。何か起こったときの対応が素早く、ヒューマン対応と技術力のすばらしさを感じます。
(おそらく技術を分かっている人間が開発していて外注任せではないからだと思います。)具体的には、

(1) 画像リンクさせた問題にて画像のサイズ変更ができない不具合を暫定HTMLベースでの修正方法を教えていただき、後日正式対応いただけたこと。
(2) ドラッグアンドドロップで穴埋めしていく問題形式で、iPhoneでうまくできない場合、すぐに(スタイルシートを)修正いただいた。
(3) 動画エンコードがいつまでも完了しないバグについても原因を検証いただき、解消いただけた。
(4) 動画は1ファイル最大500MBまでOKなところ、iSpringコンテンツだと30MBまでの制限があったのを動画と同じ制限まで緩和いただけたこと。

動画を組み込んだり、ナレーションを入れると30MBはあっという間に超えてしまいますので、ありがたいです。
 (SCORMのバージョン問題含む)

今後の展望とlearningBOXに期待する点をお教え下さい。

今後、在宅医療におけるサポートスタッフ育成にはeラーニングは凄く喜ばれているので、引き続きコンテンツを充実させていこうと思っています。幅広い知識が求められる病院のMD(Managing Director)や事務長養成講座のeラーニング化も進めていますが、受講者のテスト正答率が低く、補講として講義を収録した動画を格納して受講者同士の発表も見てもらうなどに役立っています。こちらについてもやはり繰り返しやってもらうことで習熟度を高めています。直近では透析の仕組みを理解するためのeラーニングも予定しています。また、チーム内のビジョンを定めました。「いつまでもサプライズを 世界標準を作り続ける」とちょっと壮大な感じではありますが、今月から国の規制緩和を受けて弊社社員が数十人海外に赴任し、海外人材を日本に呼び込んで仕事をしてもらうための育成も始めていく予定です。ベトナムをはじめとする東南アジアから日本に人材を呼び込む、といったところでの教育は今後どこでも必要となってくると思いますので、ベトナム人が日本の介護の仕事をしたい、といった場合に、まずはベトナムでlearningBOXを使って研修を行ってください、というスタートをきってから日本にきていただく、というプランも考えています。すでに社内のミャンマーから来た社員にはIDを発行して学習してもらっています。今後もそういった外国人も含めてどんどんと教育が広がっていくのではないかと思っています。
さいごに、自身は教員免許やマイクロソフトのトレーナー資格などを取得し、これまでも大手通信会社や官公庁、大学の公開講座eラーニングなど研修コンテンツ納入実績がある研修のプロの目から見ても御社のlearningBOXは高く評価しています。他の企業利用者に比べてさまざまな技術的な注文が多いかと思いますが、今後ともlearningBOXに期待しています。

▼非常に分かりやすい説明で、終始笑顔で対応いただきました。

あとがき

この度のインタビューはいかがでしたでしょうか?
learningBOXの提供するシステムが、医療分野でさらなる発展を目指す、株式会社シーユーシー様の人材育成のお力になれていることを誇りに思うとともに、これからも要望に迅速に対応できるシステムをご提供できるよう、邁進していきたいと思います!

お忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

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