対面→オンライン研修へ|時間・コスト・安全面の負担を大幅削減、自律的な学び促進も
生産性向上につながるITサービスを中心に、オフィス業務の改善提案から製品導入・サポートまでワンストップサービスを展開する「宮崎電子機器株式会社」。営業職を中心とした社員研修のDX化を行うために、learningBOXを導入しました。これまでの集合研修をオンライン化することで、移動や宿泊にかかるコスト、拘束時間、安全面などの課題を大幅に改善しました。導入から2年が経過し、現在は職種ごとの学習体系を整備しつつ、社内のナレッジを集約する基盤としてもlearningBOXの活用を進めています。今回は、DX推進の中核を担うご担当者の方々に、導入の背景や具体的な活用法、今後の展望などについてお話を伺いました。
- 多岐にわたる商材を取り扱っており、営業職・技術職には膨大かつ最新の知識が求められていたが、研修は対面形式が中心で、情報の更新や社内共有に限界があった
- 研修のたびに本社へ移動する必要があり、遠方の社員は片道2時間以上かかることも。移動時間・交通費・宿泊費・拘束時間といった負担が大きかった
- 集合研修からの移行で、移動・宿泊コストや拘束時間・安全リスクを大幅に削減した
- DXスキルチェックの実施で、学習定着度を可視化できるようになった
- learningBOXを活用した職種別研修により、自律的な学びが社内に定着し始めた
- 社内ナレッジを一元管理し、営業活動のDX化にも活用を広げている
- フリープランで試せたことで、導入前に使用感を確かめられたこと
- シンプルで直感的な操作性があり、機能面でも好感触だった
- 教材・テストを作成する機能が揃っており、教育の効果測定がしやすかった
- 低コストで導入しやすかった
対面・紙中心の研修に限界を感じ、“いつでもどこでも”学べる環境を整えたかった
まずは、御社の事業内容とご担当者さまの業務内容をお伺いできますでしょうか?
長友様:弊社は、主に富士フイルムビジネスイノベーション社製品の販売や保守業務、OA機器全般の販売を行っており、お客さまの業務効率化や生産性向上をご支援しています。
私は、DX推進室にて室長を務めています。DX推進室は、営業、サービス、システム営業、総務など、社内各部門から選出されたメンバーで構成されており、ほとんどのメンバーが本来の業務と兼任しています。そのなかで私は専任として活動し、チーム全体の方針策定やプロジェクト推進を担っています。
宮浦様:DX推進室の業務内容は、全社横断でのDX施策の企画・実行、社員教育、業務プロセスの改善、システム導入の推進など、多岐にわたります。
私は、DX推進室に所属しながら、営業推進課の課長も務めています。営業の視点や知見を生かし、全社的なDXの推進を目指して活動しています。
eラーニングシステムを検討されることになった背景や、導入前に抱えていた課題についてお聞かせください。
長友様:営業部では富士フイルムビジネスイノベーション社の商材を中心に扱っていますが、それ以外にもセキュリティ関連やパソコン、ソフトウェアなど、非常に幅広い商材を取り扱っています。取引先のベンダーも多く、それぞれの製品に関する知識が必要になります。
これまでは、それぞれの商材について都度、集合研修を実施していたのですが、営業やサービスなど、皆それぞれ多様な業務をこなす中で、効率よく情報共有できる方法が求められるようになりました。
そこで、いつでもどこでも学べる仕組みとして、eラーニングの導入が必要だと考えるようになりました。
対面での研修は、各営業所ごとに実施されていましたか?
長友様:特に、商材に関する研修では、本社に集まってもらうことが大半でした。教材についても、インターネットを活用するというよりは、プロジェクターで投影しながら説明したり、紙の資料を配布したりする形が多かったですね。
無料トライアルから正式導入へ。使いやすさと機能の良さが決め手に
learningBOXを最初にお知りになったきっかけ、導入の決め手について教えていただけますでしょうか?
長友様:きっかけは、インターネットでさまざまなeラーニングのサービスを調べてる中で見つけました。弊社の目的に合いそうだと感じたのがlearningBOXでした。
「フリープラン」があり、とても助かりました。まずは気軽に試してみようと、DX推進室のメンバー数人で使い始めたんです。たしか、10アカウントまでは無料で使えましたよね。
少人数で試してみて、使いやすさや機能面でも好感触だったので、そのまま正式に導入を決めました。

ありがとうございます。ちなみに、learningBOXのどのような点に魅力を感じられましたか?
長友様:まず、教材を作成・アップロードするだけじゃなく、テストも作成できる機能があるという点ですね。教材とテストをセットにして、「コース」として運用できるのは、教育の効果測定という面でも非常に良いと感じました。
あとは、学習履歴がきちんと確認できるという点も重要でした。コスト面でも非常にリーズナブルでしたので、「これはうちに合ってるな」と思いました。
部門ごとに最適化した運用を通じて、全社の学習体制を変革していく
実際の活用方法や運用の仕方についてお伺いできればと思います。
宮浦様:現在の利用人数は、5つの営業所を含めて全体で96名ほどですね。弊社は、大きく分けて営業職、エンジニア職(技術サービス職)、システム営業職、総務職の4職種があります。
基本的に全員にアカウントを付与していて、総務職は正社員のみを対象にしています。
どの職種の方も同じ研修を受けていらっしゃるのでしょうか?
宮浦様:いいえ、職種ごとに内容を分けて運用しています。エンジニア職(サービス職)では、技術情報などの講習を毎月受講する必要があるため、learningBOXを使って各自が隙間時間に学習できるようにしています。これは定例の運用として継続しています。
一方、営業職では、既存の商材やサービスに関する販売ガイダンス動画や、営業活動に役立つ社内向けの動画などをアップロードしていて、必要な知識やスキルを習得してもらうようにしています。
総務職での活用については、どのようなコンテンツが適しているのか模索している段階です。
learningBOXの管理は何名で担当されていますか?

宮浦様:learningBOXの管理は基本的に私が担当していますが、教材のアップロードやコース作成などは、長友を含めた数名のメンバーで対応できるようにしています。
それぞれに「コンテンツ管理権限」を付与しているので、必要なタイミングで自由に編集してもらえるような体制ですね。終わった教材はアーカイブにして、「今見せたいもの」がトップにくるように整理しています。
研修の効果を確認する「確認テスト」も行っているとのことですが、どのように実施されているのでしょうか?
宮浦様:「DXスキルチェック」という形で、半年に1回、30問くらいの問題を作って取り組んでもらっています。問題は「択一問題」や「複数選択問題」で構成しています。問題に解説も付けるようにしていて、合格するまで何度でも受けてもらうようにしています。
成績は集計して、定期的に各チームに共有しています。
編集作業がとてもラク、一方で教材の表示方法は細かく調整したい
実際にlearningBOXを使ってみて、「ここがもう少しこうなったら使いやすいのに」と感じる部分や、困っていることなどがあれば教えていただけますか?
長友様:そうですね。教材の表示について、もう少し柔軟にカスタマイズできるようになると、さらに活用しやすくなると感じています。
例えば、まだ学習していない教材が上位に表示されたり、検索機能でもう少しスムーズに目的の教材にたどり着けたりすると、学習者にとっても便利ですし、管理者側としても助かります。
また、集計の観点では、各年度ごとに作成・公開されたコンテンツに対しての成績を一覧で表示できるようになると、運用改善にもつなげやすいと思います。加えて、管理者が個人ごとの学習状況をダッシュボード上で把握できるようになると、よりきめ細やかなフォローも実施できるのではと感じています。
宮浦様:私は特に困っていることや要望は今のところないですね。問題なくlearningBOXを利用しています。
貴重なご意見ありがとうございます。社内で検討させていただきますね。逆に、「learningBOXはここが使いやすい」と感じる点はありますでしょうか。
宮浦様:編集作業がとてもラクで、動画を掲載したり、別のコースに移したりという作業が、まるでWindowsのエクスプローラー感覚で直感的にできるんです。
また、この動画を見ないとテストを受けられないという制限をかけられる(クリア条件)のも便利です。見るべき動画を見ないとテストが解けない仕組みは、理解度を高めるうえでも有効だと思っています。
learningBOXを導入して間違いなかったと感じている
learningBOX導入で、どのような効果が得られていますか?
宮浦様:learningBOXを導入したことで、研修に伴うさまざまな負担が軽減されました。これまでの研修は、宮崎県内の各営業所から本社(宮崎市下原町)まで集まってもらっていましたが、さまざまな面で負担が大きかったですね。
というのも、宮崎県は南北に長く、同じ県内でも片道2時間以上かかる営業所があり、前泊が必要になることもありました。新しい商材が出るたびに本社で研修を行っていたため、そのたびに本社以外の営業担当者12名〜13名が本社に集まらなければならず、交通費や宿泊費もそれなりにかかっていました。
わずか1時間の研修のために、往復4時間以上の移動や宿泊を伴うこともあり、この期間は営業職やエンジニア職(技術サービス職)の社員が、お客さまへの訪問時間が確保できないことになるので、負担をかけているなと心苦しく思っていました。
それが、learningBOXを導入してからは一変しました。どこの営業所にいても研修を受けられるようになり、物理的な移動は一切不要になったため、交通費や宿泊費、移動時間はまるごと削減できました。さらに、移動中の事故等のリスクがなくなったという、安全面での安心感を得られたのも大きかったです。
隙間時間を使って学習できるようになったことで、業務への影響を最小限に抑えつつ、効率的な研修運用が可能になりました。learningBOXを導入して間違いなかったと感じています。
learningBOXを導入いただいて2年ほど経ちますが、社員の皆さまにどのような変化が見られましたか?
宮浦様:そうですね、いろいろと面白い変化が出てきていますよ。営業職では、チームによってスキルチェックの取り組み方がまったく違っていて、個人のペースで進めるスタイルのチームもあれば、月に2回のチームミーティングの冒頭10分を使って、全員で一斉に取り組んでいるチームもあります。
全員で取り組んでいるチームには、システム担当の社員も含まれているので、間違えた問題があれば、その場で解説してくれるんですよね。自然とチーム全体で学び合う雰囲気が醸成されていて、とても良いと感じています。全体的に解くスピードも上がってきていて、知識が定着してきているなという印象を受けています。
learningBOXを社内の辞書かつ社外の窓口としても活用したい
今後、learningBOXをどう活用していきたいかについてお聞かせください。
宮浦様:大きく分けて、社内向けにはナレッジベースとしての活用、社外向けには営業のDXツールとしての活用を進めたいと考えています。
社内では、過去の商材の販売ガイダンスや運用マニュアルなどが、今はさまざまな場所に点在している状態なんですね。これらをすべてlearningBOXに一本化して、「ここを見れば必要な情報が手に入る」という状態に整えているところです。
社外向けの営業ツールとしての活用では、各商材の情報をお客さまにご覧いただけるようにしたいと考えています。これまでは、新しい商材やサービスが出るたびに、営業職がパソコンやタブレット端末を持ってお客さま先を訪問し、一緒に画面を見ながら説明していました。でも今後は、お客さまのほうから見に来ていただける仕組みを作りたいです。
具体的には、各商材のパンフレットや動画等をlearningBOXにアップロードしておき、お客さまご自身で資料をダウンロードしていただいたり、気になると思ったら、そのままそこからお問い合わせしていただいたりするような構成です。
learningBOXの活用で、営業活動そのもののDX化につなげていきたいです。

導入前も、導入後も、手厚いサポートがあるから安心して始められる
learningBOXの導入を検討中の方にメッセージをいただけますか?
宮浦様:learningBOXの魅力は、何といってもコストパフォーマンスの高さと、直感的操作の使いやすさです。無料でお試しもできて、編集作業もとても簡単なので、初めてeラーニングに取り組む方にもお勧めです。年間の費用も安く、アカウントが100刻みで使えるので、一般企業の研修は、だいたいlearningBOXでやっていけるのではと思います。
learningBOXさんはサポートも非常に手厚く、導入前はもちろん、導入後も気軽に相談できる体制が整っているので、安心して始められるのも大きな魅力です。
インタビューにお応えいただき、ありがとうございました!


