おさえておくべき新人研修の内容とモチベーション維持の手法
入社したばかりの新人が、その会社で最初に経験するのが「新人研修」です。会社の仲間としてキャリアをスタートするにあたり、業務に必要な知識やスキルを身につけてもらうのが重要です。
実はこの「新人研修」は、今後の会社員としてのモチベーションを左右するほどの影響力があることをご存知でしょうか?
意気揚々と入社した新入社員のやる気をさらにアップさせる「新人研修」には何が必要なのか、この記事では新人研修の目的や新人社員のモチベーション維持の手法についてご紹介します。
新人研修とは
新人研修とは文字通り、新しく入社した社員に行われる研修ですが、新卒での入社か、そうではないのかによってその内容は異なります。なぜなら、新卒採用の社員と中途採用の社員では、社会人としての経験値に差が生じます。
新卒採用の場合
社会人としての経験がない新卒採用の社員は学生から社会人への意識改革が研修のメインになります。コンプライアンスや社会人としての心構え、基本的なビジネスマナーなどがそれに該当します。
もちろん、具体的な業務に関する研修もありますが、一番大きな目的は「社会人になった!」という自覚を与えることでしょう。
中途採用の場合
社会人経験のある中途採用の社員はビジネスマナーなど社会人としての知識は身に付けています。企業は、中途採用の社員には即戦力としての活躍を期待します。
そのため、「企業理念・企業特有の業務知識・業界情報」などを伝えるのが新人研修のメインとなります。一人ひとりの経験やスキルに合わせ、足りない部分を補填して理解を深めていくことが重要です。
目次に戻る研修を行う4つの目的
新人研修の一番の目的は会社にとって有益な人材に育てることです。新卒採用であろうが、中途採用であろうが大前提は変わりません。
そんな有益な人材の育成にはどのような研修が必要なのでしょうか。教育担当者は、「なぜ研修を行うのか?」という目的をしっかりと明確にしておくことです。「なんとなく、やらないといけないものだから」という気持ちで研修を行うと、その気持はおのずと新入社員にも伝染します。
教育担当者は、知らない間に「フレッシュな社員のモチベーションを下げてしまう」可能性があるので要注意です!
では、新人研修を行う目的とは一体何なのでしょうか?こちらでは、大きく4つの項目を例にご紹介します。
【目的1】企業理念を理解する
新入社員には、まず初めに自社の企業理念を理解してもらうことが必要です。理念やビジョンを知ってもらうことはとても大切です。
企業理念はその会社での働き方の基準になります。会社の方向性に沿った働き方をするためには、これらの理解は欠かせません。また、理念やビジョンの共有はモチベーションの向上につながります。社員全員が共通の目的を持ち、仕事に取り組むことで、成果も目に見えて上がることが期待されます。
企業理念などは一度の研修で伝わるものではありませんが、くり返し伝え、会社全体に浸透されるように取り組みましょう。
【目的2】社内での人間関係を構築する
当たり前のことですが、入社したばかりの社員には周りに知り合いがいません。研修には、上司や同期など新しく社内での人間関係を構築するという目的があります。会社で働くには良好な人間関係は大変重要な項目です。日頃のコミュニケーションが取りやすければ、業務もスムーズに行うことができます。
また、何か困ったことが発生したときに、上司、同期を問わず、相談相手がいることも重要です。自分の味方をしてくれる存在が社内にいるということは大きな安心につながり、社員の離職防止にも繋がります。
新人研修で、多くの人と接する機会をつくることは、働きやすい環境へとつながります。
【目的3】業務に必要な技術や知識を身につける
業務内容に応じた必要な技術や知識を身に着つけさせることも新人研修の大きな目的のひとつです。しっかりとした技術や知識を身につければ、研修後、スムーズに業務をスタートできます。
基本的なビジネスマナーもここに含まれます。一般的な知識だけでなく、その会社や部署独自の知識や技術も伝えるようにしましょう。その際には、現場で働く社員のリアルな声を取り入れ、実践的な研修内容にすることをおすすめします。
【目的4】社内でのルールを知る
会社には会社独自のルールや規律が存在します。顧客対応が必要な仕事なら、服装の基準などがあるかもしれません。
会社にとって死活問題となっている情報漏洩を防止するため、文章の管理や記録メディアの取り扱いなどにルールがある会社もめずらしくありません。中途採用の社員は、独自のルールに「前職と勝手が違う」とギャップを感じる可能性もあるので、何のためのルールであるかを丁寧に説明する必要があります。
目次に戻る新人研修で使われる4つの手法
こちらでは、新人のやる気を大きく左右する新人研修の進め方について代表的な4つの方法をご紹介します。
手法その1「グループワーク」
数人単位のいくつかのグループに分け、課題に取り組む手法です。一緒に課題に取り組むなかで、チームワークスキルを育むことが期待されます。
手法その2「レクリエーション」
簡単なゲームを「レクリエーション」として用いる手法です。「ジェスチャーゲーム」や「伝言ゲーム」など、誰でもできる単純で簡単なゲームがよく使われます。
レクリエーションは、緊張をほぐしたり、コミュニケーションをとるきっかけとなるといった効果があります。
手法その3「ロールプレイ」
実際のビジネスシーンを想定し、そのなかで必要とされる役割を演じる手法です。「ロールプレイ」とは「役割(role) を演じる(play)」という意味で使われます。
座学ではなかなか身につかない実践的なノウハウを得ることができます。
手法その4「OJT」
「On-the-Job Training」の略で、経験豊富な上司や先輩が実際の業務を通じ指導し、知識や技術を身に付けさせる手法です。実際に仕事をしている人から直接指導を受けられるのがメリットです。
目次に戻るモチベーション維持にはフォローが重要
研修が終わると、新入社員は各部署へと配属されていきます。新入社員は新しい環境に期待と不安を常に感じているはずです。そんな新人を迎える配属先の先輩社員や上司はどうすればいいでしょうか?教育担当者はまず、配属先で孤立していないかを確認しましょう。
新入社員には何かわからないことがあった時に気軽に質問できる相手が必要です。頼れる人の存は職場を働きやすくします。そのような環境であれば、おのずと仕事へのモチベーションも上がります。配属されて2〜3ヶ月間はわからないことも多く、壁にぶち当たることが多いです。
配属されて2〜3ヶ月後は、モチベーションが低くなりやすく「あれ?思っていたのと違う」と不安を感じる社員もいるかもしれません。この時期は一度、新人社員と話し合う機会を作ることをおすすめします。
今までの成長具合を振り返り、これから先の新たな目標を設定するなどし、新人社員のモチベーションをサポートしましょう。
新人研修をさらに充実させるeラーニングシステム
新人側のメリット
- 自分のペースで場所を問わず学習できる
- 何度も反復練習し、身につけることができる
- 習慣化しやすい
会社側のメリット
- 研修のクオリティが均一である
- 学習の進捗状況の管理がしやすい
- 研修にかかるコストの削減が期待できる
もちろん、eラーニングシステムにも社員間の交流が減ることや、モチベーションのコントロールがむずかしいなどのデメリットもあります。限られた時間で効率よく新人を研修が必要であれば、通常の研修とeラーニングシステムでの研修の併用を検討してみてはいかがでしょうか?
それぞれのメリットを活かし、デメリットを補う研修プログラムができあがるでしょう。
目次に戻るまとめ
新人研修は新入社員のこれからの働き方の土台となり、モチベーションに大きな影響を与えます。新人研修の目的は会社にとって有益な人材を育成することです。研修の目的を明確にしっかりと研修を行うことで、企業は、新入社員だけでなく、組織全体の生産性の向上へとつながります。また、最短で効果を出すにはオンライン研修も検討すべき手段です。
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