eラーニング研修を活用して推し進める、サッカーを通じた障がい理解

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山本 康太 様

課題・導入理由
  • 新型コロナウイルスによる影響で、企業向けの集合研修が実施できなくなった
  • 集合研修の機会がなくなったことで、企業側からeラーニングでの受講要望があった。さらに、短時間で学習を行うマイクロラーニングへの要望も寄せられた
  • サッカー指導者から、障がい特性に応じた対応の知識をつけたいという要望があった
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解決策・効果
  • eラーニングシステムを導入し、eラーニングでの研修が提供できるようになった
  • 1本あたり5分~15分の動画コンテンツを制作し、障がい特性に応じた対応の知識等も盛り込んだeラーニング研修「サッカーを通じた障害理解」の提供を開始した

「日本サッカー協会(JFA)」と協働し、ビジョンの実現と7つの障がい者サッカー団体の強化・普及を促進している「日本障がい者サッカー連盟(JIFF)」。共生社会の実現を目指し活動しており、その一つとして「障がい者サッカーの普及に努め、社会に根付いたものとなることで、誰もが、いつでも、どこでもスポーツを楽しめる環境を創りあげる」活動を行っています。ダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組みとして、以前は集合研修で行っていた内容のeラーニング化要望等があったことから、learningBOXを導入し活用しています。今回のインタビューでは、learningBOX導入後の変化や実際のコンテンツの内容、今後の展望などについて語っていただきました。

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共生社会実現のために、健常者に向けた研修の機会を作りたい

日本障がい者サッカー連盟(JIFF)の事業内容や実際の活動について教えてください。

日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は2016年に日本サッカー協会(JFA)の関連団体として設立され、共生社会の実現を目指して活動しています。7つの障がい者サッカー団体の支援とサッカーを通じた共生社会づくりを2つの軸としています。

7つの障がい者サッカーとは、切断障がいの方が行う「アンプティサッカー」、脳性麻痺の方が行う「CPサッカー」、精神障がいの方が行う「ソーシャルフットボール(フットサル)」、知的障がいの方が行う「知的障がい者サッカー・フットサル」、主に自立歩行が困難な重度の障がいのある方が行う「電動車椅子サッカー」、視覚障がいの方が行う「ブラインドサッカー」「ロービジョンフットサル」、聴覚障がいの方が行う「ろう者(デフ)サッカー・フットサル」です。

7つの障がい者サッカー団体の支援では、日本代表カテゴリーのユニフォームを統一したり、当オフィスに7団体の共同事務局も兼ねるなどのオフィス支援や人的支援、情報発信を行ったりしています。

共生社会づくりの面では、誰もが、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくりを進めています。場づくりのキーマンとなる指導者の育成や、障がい者と健常者が混ざって楽しむ「インクルーシブフットボールフェスタ」等のイベントも実施しています。

また、それらの活動が地域で推進され継続的な活動となるようスポーツ庁と連携しながら「9地域障がい者サッカー連携会議」を行っています。地域サッカー協会、都道府県サッカー協会、Jリーグクラブ、地元の障がい者サッカーチーム等と共に、地域でも障がい者サッカーを普及させるべく、ネットワーク構築を進めています。

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障がい者と健常者が混ざって楽しむ「インクルーシブフットボールフェスタ」の様子

learningBOX導入前には、どのような課題があったのでしょうか?

共生社会実現のためには、障がい当事者だけでなく、社会のマジョリティである健常者の方へ向けた活動も重要です。日本障がい者サッカー連盟(JIFF)では、パートナー企業さま向けに、障がい者サッカーを通じて障がい理解を促進する研修や、小・中学生向けには出張事業を展開しています。

新型コロナウイルスによる影響で、パートナー企業さまの集合研修が実施できなくなったことをきっかけに、研修をeラーニング化してほしい、マイクロラーニングに対応してほしいという要望をいただくようになりました。

さらに、日本サッカー協会(JFA)の有資格指導者の方(86,777名/2021年度)に向けた、障がい者サッカーに関するカリキュラムを提供していた際に、障がい特性に応じた対応についてもっと学びたいという要望もありました。

そこで、双方のニーズに応えることのできるコンテンツづくりが必要となっていたのです。そして、そのコンテンツを届けるためのシステムも必須となりました。

また、私どもの組織運営の観点では、現在はパートナー企業さまからの収益、助成金が主な活動資金になっていますが、新たな収益の柱を確立していく必要があり、コンテンツづくりを充実させていきたかったという部分もあります。非営利組織において、意思決定権を持ち続けるために財源のポートフォリオの組み方は非常に重要です。

多くの費用・手間をかけずに、eラーニング研修が提供可能に

learningBOXを知ったきっかけ、導入の決め手についてお伺いできますでしょうか?

きっかけは、インターネットで「eラーニングシステム」と検索してヒットしたことです。さまざまなeラーニングシステムについてリサーチしましたが、画面が見やすく、使い方が分かりやすいという点が一番でした。ホームページには使い方のページも充実していましたし、問い合わせをしても、すぐに対応いただけたので良かったです。

私自身がフリープランに登録をして、実際にコンテンツを作ってみました。私どもは小さな組織ですので、なるべくリソースを割くことなく運用できることが理想でした。
learningBOXは説明を見なくても直感的に使えますし“ここしかない”と思って決めました。

また「EdTechのチカラで、世界を変える」という理念を掲げていること、その中で誰にとっても使いやすいシステムの開発、グローバル展開を見据えている点が、共生社会実現を目指す日本障がい者サッカー連盟(JIFF)、世界と戦う障がい者サッカーと共通すると考えました。

learningBOXを導入後、どのような効果がありましたか?

2022年の3月にパートナー企業さまからの要望で、eラーニング用の動画コンテンツを制作していました。当時はそのコンテンツのみを提供し、企業さまのプラットフォームに組み込んでいただいた上で活用していました。今回learningBOXを導入したことで、プラットフォームをお持ちでない企業さまや指導者の方にも、eラーニング研修を受けていただける体制が整ったということです。

これまでなかったものを新たに立ち上げ、スムーズに運用できるようになったことが、共生社会実現に向けての大きな一歩だったと思っています。また、資金調達の柱を育てるという面でも大きな前進でした。

さらに、集合研修のときと比べて運用コストも削減できましたね。まだ立ち上げたところですので、受講者はあまり多くないのですが、研修内容も好評をいただいており、今後さらに受講者数を増やしていきたいと思います。

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learningBOXをどのように活用されていますか? 実際に提供されているコンテンツの内容を教えてください。

現在提供しているのは「サッカーを通じた障害理解」というeラーニング研修です。パートナー企業さま、日本サッカー協会(JFA)の有資格指導者で障がい者サッカーのカリキュラムを修了した方を対象に限定してご案内しています。

コンテンツ制作は、日本ケアフィット共育機構さまに監修いただきました。動画コンテンツは計5本あり「障害の社会モデル」、「障害者差別解消法などの基礎知識」のほか、「身体障害者の特性と接し方について」「障がい者サッカーの現場から」など、1本が5分〜15分で構成されています。

すべての動画を視聴すると認定証iconが発行されるようにしています。またアンケートiconも活用して、受講者の声を集めています。

研修では、知識だけを提供するというよりも、障がい者サッカーの現場ではこのように実践しているという内容や、選手が働いている会社ではどのような工夫をしているかなどを対話形式でまとめている動画もあり、分かりやすいという声をいただいています。

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実際にlearningBOXで作成されたeラーニング研修「サッカーを通じた障害理解」の画面

今後は自治体や教育現場、さらには一般向けにも研修を展開したい

learningBOXの運用で苦労した点や、改善してほしいと感じた点などはありますでしょうか?

スムーズに進んだので、特に苦労した点はありませんでしたね。とても助かりました。改善要望でいえば、初めてご連絡した際にも質問したのですが、ウェブアクセシビリティ(高齢者や障害者を含めて、誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できること)への対応です。

今後は、障がいのある方の受講も増えていくことが想定されます。現在活用している動画コンテンツには、あらかじめ字幕をつけていますが、learningBOX上でも聴覚障がい者への対応として字幕をつける機能や、視覚障がい者への対応として音声読み上げ機能があれば助かります。

現状「音声合成機能」はありますが、クイズのみと限定的になっています。他にも具体的なご要望がございましたら、ぜひ教えていただけますと助かります。では次に、今後の展望についてお聞かせください。

パートナー企業さまとサッカー指導者の方を対象に「サッカーを通じた障害理解」の研修を提供するにあたって、プレスリリースを配信したのですが、それを見ていただいた一般の方からも受講したいというお問い合わせをいただきました。実際に受講した方から、自分のチームや地域の障がい者スポーツ協会にも案内したいという要望もいただいています。

2023年中には、一般の方向けにもご案内できるような体制を整えたいと考えています。加えて、最近では自治体や教育委員会とのコミュニケーションの機会も増えており、それぞれに向けたコンテンツ提供も行いたいですね。

また、2025年には耳の聞こえないアスリートのための最高峰の祭典「デフリンピック」の日本開催が決定しています。「東京2020オリンピック・パラリンピック」では「車いすバスケットボール」「ブラインドサッカー」などの障がい者スポーツが注目を集めましたが、見た目では分かりにくい障がいのある方への理解を深めていくことも大切だと考えています。

実際の企業においても、同じ障がい種別の方を雇用しているケースが多く、企業の方からもさまざまな障がい特性への理解を広げたいとの声をいただくこともあります。障がい者サッカーは、身体障がい、精神障がい、知的障がいの方を対象としており、サッカーを切り口としているのでイメージしていただきやすく、自分事に落とし込みやすいのではないかと思っています。今後も共生社会実現のため、いろいろと活動を広げていきたいです。

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ありがとうございます。では、最後にlearningBOXの導入を検討されている方にアドバイスをお願いします。

まずは、管理者側として多くの教育コストをかけることなく、スムーズに使い始めることができる点をおすすめしたいと思います。さらに、受講者の方からも操作に関する質問もなく、問題なく使っていただいている点も助かっています。

また、費用に関しても従量課金制で分かりやすいと思います。まずは実際の使い勝手などをフリープランで試してみるのも良いのではないでしょうか。

インタビューにお応えいただき、
ありがとうございました!

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