研修転移に効果的!!eラーニングを使った人材教育とは

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研修転移に効果的!!eラーニングを使った人材教育とは

こんにちは。龍野情報システム東京チームの依田です。新型コロナウイルスの感染拡大は、予断を許しませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事では、ダイヤモンド社「研修開発入門 研修転移の理論と実践」を元に、研修転移の特徴や実現するために必要な取り組みについてご紹介いたします。

「研修で学んだことを、いかに現場で実践し、成果につなげることができるのか?」という難題をテーマに、これから求められる社内研修のあり方についてを考えていきます。本稿もどうぞよろしくお願いします。
 

目次はこちら

  • 1. そもそも研修転移とは一体なに?
  • 2. 研修転移を実現するために必要な取り組み
  • 3. eラーニングを使って研修転移の効果を高める!
  • 4. まとめ

 

そもそも研修転移とは一体なに?

研修転移‐elearning

研修転移(Transfer of Training)とは研修の中で学んだ知識やスキルが実際に仕事の現場で実践され、さらに効果が持続されることをいいます。しかし、これは現実的には難しく、いわゆる「やりっぱなし」研修があふれています。

研修転移は、2018年に発刊された書籍「研修転移の理論と実践」(中原淳・島村公俊・鈴木英智佳・関根雅泰共著・ダイヤモンド社)で、平易に紹介されて以来、学習を行動に活かす考え方として大変注目されています。

研修で学んだことは現場で役立たないと声高に言われる方もいます。確かに「学んだ研修を現場で活かしたい!」と考えている人は受講直後は47%いるのに、その割合は半年後には12%、1年後にはなんと9%にまで減少するという調査結果も報告されています。
 

研修転移を阻害する3つの壁

そもそも研修には3つの大きな壁があります。以下、簡単に3つの壁を説明します。

その1.記憶の壁
記憶の壁は、「研修で学んだことが、なにひとつ記憶すらされていない」という壁です。予習もなく復習もなく、ただ何となく研修に参加しただけという状況では記憶の壁に阻まれやすくなります。

皆様はエビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?こちらは人間の記憶が時間の経過とともにどのように変化するのかを示したグラフです。

人は忘れていく生き物です。1日で70%弱忘れます。もし、あなたが「学ぶ側」ならどうでしょう。あなたは、過去に研修で学んだ内容を、どれだけ記憶していますか?人は、信じられないほど、忘れっぽい生き物なんです。

eラーニング‐記憶

 

その2.実践の壁
実践の壁は、「研修で学んだことを、本当にやってみるかどうか」という壁です。実践の壁とは、学習者が研修で学んだ内容を自ら進んでやってみようかと思うモチベーションの問題と、やってみる機会が実際に与えられるかの「機会の問題」の2つが挙げられます。

前者を高めるには、研修の最後に講師による参加者への自己効力感を高める働きかけが重要になってきます。後者の「機会の問題」に関しては、参加者の上司への通知や巻き込みなどを行う必要があります。
研修転移にもっとも影響を与える要因のひとつは、参加者の上司や同僚の態度やサポートであったりします。やってみよう!と思う気持ち(自己効力感)を持ちましょう。
 

その3.継続の壁
継続の壁は、「研修で学んだ内容をいかに実践し、継続できるかどうか」という壁です。実践を継続するためには、モチベーションを維持したり、継続できる機会や職場環境を整える必要があります。わたしも、そしてあなたも、人は「か弱き存在」です。一度はじめたことでも、実践し続けるには強い意志が必要です。
 

研修転移を実現するために必要な取り組み

研修転移‐eラーニング

そもそも研修は学ぶための目的ではなく、行動を変えるための手段です。結果として「行動」を変えることが出来ないなら、研修をする意味がありません。そのため、企業は社員を育てていくために意味のある研修を開発していかなければなりません。では、研修転移を高めるため(研修で学ばれたことを実践する)には、企業はどういった取り組みを行ったらよいのでしょうか。
 

その1.上司を巻き込む

研修転移とは、職場での実践に大きな影響を与える会社のトップや同僚をいかに巻き込み、彼らから理解やサポートを得るのかという視点が、重要なポイントです。

研修転移を成功へ導くには職場の上司を巻き込むことが一番のカギです。具体的には、上司に強制力を働かせ、研修の一部に参加してもらい、上司と部下で並走させる、など深く研修に関わってもらうことです。上司は研修を3カ月、半年、1年など定期的に行動変容の確認と振り返りを共にすることも重要です。

何を、どのように学ぶか?も大切ですが、「誰が巻き込まれ、関わっているか?」も、より大切です。あなたの研修には、誰が巻き込まれていますか?あなたの研修は、職場のトップの理解を得ていますか?
 

その2.研修前・研修中・研修後のそれぞれのフェーズでフォロー・評価する

研修転移を明確に意識し、実現するためには「研修前・研修中・研修後」のそれぞれのフェーズで、工夫を重ねる必要があります。

研修前
研修受講前に、受講者に対して、なぜこの研修を受講させるのかという理由と目的を説明することです。この事前説明を実施することは、受講者のモチベーション向上に大きな効果を発揮するだけではなく、受講後のフォローや評価をスムーズに進める効果があります。
研修中
双方向で参加型の研修であること。研修後の行動につながる正しい目標設定をする。
研修後
現場での活用、上司や同僚による支援やフィードバックの強化を定期的に実施する。

研修と効果測定を考える「カークパトリックモデルの4段階モデル」

4レベル評価モデル‐eラーニング

多くの企業では研修直後にアンケートを実施し、その結果を研修評価としています。しかし、研修の効果は時間が経つにつれて減少していきます。従って、研修直後の1回だけの評価だけでは受講者の理解度を図るには、不十分といえます。

それでは、どのタイミングで研修の評価を行えば良いのでしょうか。研修評価のタイミングとやり方を考えるうえで参考になるのが、カークパトリックの「4段階評価モデル」です。こちらは、研修結果がでるまでの過程を「反応・学習・行動・成果」の4つに分けたものです。研修転移ではこのうちの行動レベルを現場で変化させることが、研修転移を促す上で、大きなポイントになります。
 

eラーニングを使って研修転移の効果を高める!

eラーニング学習-研修転移

eラーニングとはパソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態のことです。サーバー(学習管理システム)に保存した動画などの学習コンテンツを配信し、インターネットに接続可能なパソコンやタブレット、スマートフォンなどモバイル端末を利用して受講します。
 

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eラーニング-learningBOX

 

記憶の壁の克服法には反復学習と反転学習
反復学習とは、一度受けた研修の内容を何度も復習することで、知識を記憶に定着化させる学習方法です。一方、反転学習とは、研修を受講する前に講義の内容を事前に予習しておくことで、受講時の理解度を高め、演習やロールプレイングの効果を高める学習手法です。

learningBOXを使うと場所や時間、学習内容を問わず自分のペースで研修や学習を進められることができます。クイズ機能を使うと仕事に必要な知識やスキルを重点的に何度も学習することができます。learningBOXのコンテンツ機能についてはこちらをご覧ください。
learningBOXの機能

実践の壁の克服法にはメッセージボックス機能
learningBOXはシステム内で簡単にコミュニケーションがとれます。アカウント登録しているメンバーと簡単にメッセージのやりとりをすることができ、オンライン学習の理解度の確認にご活用いただけます。1つの会話に対して複数人で書き込むことができるので時間や手間を掛けずにメンバーとコミュニケーションを図ることができます。
learningBOXのメッセージボックス

継続の壁の克服法にはゲーミフィケーションを取り入れる
learningBOXはゲーミフィケーションを取り入れることで、学習者のやる気を高め、最後まで楽しく取り組める仕組みを作ることが可能です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
学習意欲アップ!eラーニングの教材作成術をご紹介!
 

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まとめ

今回の記事では、ダイヤモンド社「研修開発入門 研修転移の理論と実践」を元に、研修転移の特徴や実現するために必要な取り組みについてご紹介しました。

これからの研修は、新型コロナウイルス感症対策として業種や職種によっても異なるでしょうが、テレワークなどの働き方が広がっています。研修においては、”3密”を避けねばならず、従来の集合研修は難しくなりました。そこでこれからはオンライン研修が主流になります。いままでのオンライン研修といえば、ビデオ視聴がメインでした。しかしインプットだけでは上述の「研修転移」はおきません。

learningBOXはパソコンの知識は不要!システムに精通していなくとも、簡単に充実した内容の社内研修ツールを作っていただけます。「振り返り・フィードバック」ができ、よりよい研修転移を高めることができます。まずはフリープランでご利用頂いて、使い勝手をお試し下さい!

参考文献:研修開発入門「研修転移」の理論と実践  著書:中原淳・島村公俊・鈴木英智佳・関根雅泰

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