おすすめの暗記方法15選│記憶する仕組みと効率良く覚えるコツ

皆さんは物事を暗記するとき、どのような方法を取り入れていますか?学生はもちろんのこと、社会人になっても資格試験や昇級試験などで暗記力を求められることがありますよね。生涯にわたり暗記とは付き合っていくものなので、自分にとってより効果的な暗記方法を知っておくと良いでしょう。

今回はおすすめの暗記方法を15選でピックアップし、記憶する仕組みや効率良く覚えるコツなどについて詳しく紹介していきたいと思います。これから何か暗記を始めようという方は、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめの暗記法15選

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おすすめの暗記法を15種類紹介していきます。それぞれの特徴を知って、自分に合う暗記法を選んでみましょう。

【暗記法1】書く

まず書くことで記憶に残りやすくなります。手を動かすと神経が刺激され、脳が活性化されるからです。

特に英単語や古文単語などは書くことでより鮮明に記憶に残ります。書く暗記方法は、目で文字を追うよりも効果的です。

【暗記法2】音読する

実際に声に出す音読もおすすめです。視覚情報だけでなく聴覚情報も得られて、より記憶に残りやすくなります。

黙読よりも効果的なので、自宅で学習するときは積極的に声を出して暗記するようにしましょう。とはいえ、もし声を出しにくい環境であれば小声でも十分に効果があります。

【暗記法3】身体を動かす

スクワットやストレッチなど身体を動かして暗記するのもおすすめです。運動をすればリラックス効果が得られ、脳が活性化されます。

椅子に座って暗記をしても効果はありますが、あまり記憶に残らないという方は一度外に出て、軽く身体を動かしてみましょう。

【暗記法4】人に伝える

覚えたことを人に伝えると、すんなり暗記できるようになります。自分の言葉で説明することによって頭が整理されるからです。

また第三者に話をすることで自分の理解度が把握できるようになり、どれだけ記憶に定着したのかわかるようになります。

【暗記法5】関連付けて記憶する

古文や英語などで効果的な方法として、関連付けて暗記するものがあります。単語とセットで関係しているものを覚えるようにしましょう。

例えば「round-trip(往復の)」であれば、対義語の「one-way(片道の)」を一緒に覚えるといった感じです。一つの単語を覚えるよりも効率的で、記憶の定着にもつながります。

【暗記法6】色ペンを使う

色ペンを使うと暗記がしやすくなります。覚えたい単語は赤色、重要な文章は黄色といった使い分けをすることで、記憶に残りやすくなるでしょう。

ただし、テキストに直接多くの種類の色ペンを使ってしまうと重要な箇所なのかわかりにくくなってしまうので、色ペンの使い過ぎには注意が必要です。

【暗記法7】赤シートを使う

文字を隠せる暗記ペンと赤シートの活用も暗記では有効です。自分が暗記したい箇所を隠しながら、重要な単語や語句が覚えられます。

【暗記法8】図やイラスト、動画を活用する

文字だけでなく図やイラスト、動画を使った暗記もおすすめです。特に理科や社会(歴史)などは、映像と合わせて学習することでイメージがつきやすく、用語を暗記しやすくなります。

今ではYouTubeでわかりやすく解説しているチャンネルもあります。書く暗記と合わせて、見る暗記も組み合わせていきましょう。

【暗記法9】付箋を使う

付箋を使った暗記方法もおすすめです。まず表面に単語を書き、裏面に答えを書いて洗面所や冷蔵庫など日常で目の触れる場所に貼っておきましょう。

単語と意味の答え合わせをして間違えたものはキープ、正解したものは剥がすようにして常に10枚前後貼っておくのがポイントです。この作業を繰り返し行うことで、記憶が定着するようになります。

【暗記法10】語呂合わせをつくる

語呂合わせは暗記する上で有効な手段です。歴史の年表や数式を暗記するときに使えるもので、脳に刺激を与えながら暗記ができます。

「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」「いっぱい来い(1851)て太平天国」など定番の語呂合わせのほか、自分が覚えにくいと感じた用語については自作しても良いでしょう。

【暗記法11】反射的に答える

第三者に協力してもらえそうなときは、一問一答形式で問題を出してもらい反射的に答えてみましょう。即座に答えることで記憶に定着しやすくなります。

一人で行う場合は、付箋やチェックシートを使ってすぐに答えられる練習をしてみましょう。

【暗記法12】スクワット勉強法を使う

何度も繰り返し勉強を行う「スクワット勉強法」も暗記に役立ちます。暗記の手順は次のとおりです。

① 覚えたい単語のページをチェックシートや大き目の紙で隠し、順番に答える
② もし間違えたら意味を理解したあと、最初からやり直す
③ 間違えずに全て覚えられたら、次のページに進む

以上の①~③を繰り返すことで、記憶を定着させることができます。スクワット勉強法は暗記でありがちな「覚えたつもり」を一つひとつ潰していく方法で、有効な暗記方法です。

【暗記法13】ミルクレープ勉強法を使う

スクワット勉強法との併用におすすめなのが、ミルクレープ勉強法です。ミルクレープのように何層も重ねるように学習することから名づけられました。

例えば2日で30個単語を覚えたいとして、次のような手順を踏みます。

① 1日に30個単語を覚える
② 2日目は新たに30個を覚える
③ 1日目に覚えた単語30個の復習をする

目標の単語数まで①~③を繰り返します。全ての単語を暗記したと思ったら、また1日目からやり直して2週目に入りましょう。

【暗記法14】メモリーパレス記憶術を使う

メモリーパレス記憶術で暗記する方法があります。メモリーパレスでは建物の中に記憶したいものを配置していくのが特徴です。
日常の中で目に触れる道や建物に順番をつけ、その場所と記憶したいことを関連付けていきます。

例えば朝家を出るときに玄関を1、家の前の道を2と設定するとしましょう。その後、場所ごとに覚えたい単語を設定していきます。
それぞれの位置に強いイメージや感情を織り交ぜたストーリーを盛り込むのがポイントです。非現実的なストーリーと紐づけることで記憶にインパクトを残します。

【暗記法15】アプリを使う

今ではスマートフォンのアプリを使って記憶する方法もあります。アプリは通学や通勤のちょっとしたスキマ時間を使って覚えられるのがメリットです。また参考書やノートのように荷物がかさばることもありません。

学習結果を記録したりマーカーを引いたりできるアプリも増えているので、自分の目的に沿ったものを選んでみましょう。

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科目別のおすすめの暗記法

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暗記は対象の科目によっても方法が異なります。次は科目別におすすめの暗記法を見ていきましょう。

国語

国語では文章以外に、漢字の暗記があります。漢字を覚える際は、まずその漢字を声に出して読むことが大切です。声に出したあとに書くことでより効果を高められます。

また本を読み漢字に親しむだけでも、記憶は定着していきます。国語に苦手意識を持つ人は、好きなジャンルの本を選んで一度読んでみましょう。

算数・数学

算数・数学の場合、記憶するというよりは公式の使い方を覚え、応用できるようにしなければいけません。

公式を使ってどのように問題を解いたのかを第三者に説明できるようになることで、記憶が定着していきます。

古文

古文は語句や語法を繰り返し覚えることが大切です。覚える量を増やすのが効果的なので、一度に多くの単語が覚えられるスクワット勉強法やミルクレープ勉強法との相性が良いでしょう。

また古文には独特のリズムや言い回しがあります。漢字と同様に声を出して覚えることで、記憶に残るようになるでしょう。

理科

理科は図やイラスト、動画での暗記方法がおすすめです。理科には図表や実験など、視覚的に理解したり体験しないとわからない内容が数多くあります。

単語を覚えただけでは理解しづらいことが多く、「なぜそうなるのか」という根底部分を理解しておかなければ記憶の定着にはつながりません。

社会(歴史)

社会は一つの事柄を暗記するのではなく、それに付随する内容も関連付けながら覚えるようにしましょう。歴史なら語呂合わせで年表を覚えられます。参考書も使いつつ、自分の覚えやすい方法を模索しましょう。

また映画やドラマ、ドキュメンタリーなどを見ると興味を持ちながら自然と暗記が可能です。興味のあることなら、前後の因果関係や時系列も把握しやすくなります。

英語

英語で暗記が必要なのは英単語です。英単語を一つだけ覚えるのではなく、そこに関係する類義語や反対語まで覚えることで関連付けて暗記ができます。

また例文と一緒に覚えるようにしましょう。実際の単語の使い方がわかれば、イメージが湧きやすく記憶に定着しやすくなります。

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暗記の仕組み

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暗記は脳の記憶に大きく関わります脳には、情報を一時的に保管する短期記憶と情報を長く定着させる長期記憶の2種類があります。暗記では、この短期記憶をできる限り長期記憶に変えることが重要だと言われており、一定期間の間に何度も情報を入れることで脳が「優先して記憶するもの」という勘違いを起こすのです。

19世紀ドイツの心理学者であるヘルマン・エンビングハウスが行った実験では、人は1日経てば覚えたことの66%は忘れてしまうと言われています。(エビングハウスの忘却曲線)そのためスクワット勉強法やミルクレープ勉強法などで繰り返し、反復して記憶することが重要です。

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効率良く覚えるコツ

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具体的な暗記方法を紹介しました。次は効率良く覚えるコツを見ていきましょう。

五感を刺激する

五感を刺激することで脳が活性化されて暗記の効果が高まります。記憶に残らない人は、ただ文章を目で追っているだけの可能性があり聴覚的な情報を使っていないのかもしれません。

声に出すこと、身体を動かすことで効率良く暗記できるようになるでしょう。

繰り返し暗記する

脳には「海馬」があり、何度も繰り返し情報を入れることで長期記憶として刷り込まれます。そのため何度も繰り返し同じ単語や用語を暗記するようにしましょう。

単語や用語は自分では覚えたつもりであっても、数日経てば思い出すことが難しくなります。

一気に暗記しようと思わない

一気に暗記しようとして頭に詰め込んでも効果はありません。人が1日に覚えられる量には限りがあるからです。

全てすぐに暗記できないということを知っておき、毎日少しずつ繰り返して記憶に定着させましょう。

しっかり睡眠をとる

暗記はしっかりと睡眠をとった状態で行いましょう。寝不足だと集中力や記憶力が大きく低下してしまい、十分な効果が得られないからです。

また、人間の脳は記憶したことを睡眠中に整理し、定着させる働きがあります。記憶を定着させるなら、朝起きてすぐの脳が一番フレッシュな状態のときか、夜の就寝前が良いでしょう。

脳に良い食事をとる

効率良く暗記をするためには、脳に良い食事をとりましょう。

特に青魚には脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれていて暗記に役立ちます。ほかにはビタミンCが含まれるフルーツや、記憶力・集中力を働かせる大豆もおすすめです。

暗記法を組み合わせる

今回ご紹介した暗記法を組み合わせてみましょう。一つの暗記法だけだと単調になりがちで、飽きてしまうからです。

ポイントは様々な五感を使えるように組み合わせることです。書くことや朗読、身体を動かすといった暗記方法を選びましょう。

興味を持つ

できる限り暗記するジャンルに対して興味を持ちましょう。興味があれば、モチベーションを保ちながら暗記することが可能です。
例えば英語であれば海外ドラマや洋画、理科であれば博物館や解説動画を見るなどがあります。

もし苦手意識のあるジャンルなら友人や知人、先生を頼ってどのように暗記をしているのか聞いてみても良いでしょう。

ゴールデンタイムを活用する

朝以外にも脳が情報をインプットしやすいゴールデンタイムがあり、食事前と寝る前だと言われています。

空腹時に暗記した内容は、脳が命に関わる情報と判断しインプットされやすくなります。また睡眠中は脳が情報整理を行うため、就寝前に暗記を行うのも効果的でしょう。暗記する時間を意識することが大切です。

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まとめ

おすすめの暗記方法15選と、効率良く学習するためのコツについて紹介しました。ただ文字を目で追うだけでなく、音読や各種便利なツールを使って暗記することが重要です。科目ごとにおすすめの暗記法は異なるので、自分が暗記したいジャンルからより効果的なものを選ぶようにしましょう。

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