コラム

教育のICT化について

教育のICT化について そもそもICTとは? ICTとは、Information and Communication Technology「情報伝達技術」や「情報通信技術」などと訳されます。「Communication」というワードがあるように、「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味しています。IT(Information Technology)に代わって使われつつある言葉です。「教育のICT化」とは、高度に発達したテクノロジーを活用し、より効果的・創造的な教育を目指すことを意味します。ICTは今、大変注目されている言葉です。あまり馴染みがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世界に目を向けてみるとICTは広く普及しており、「IT」ではなく「ICT」というワードを使うのが一般的です。教育現場だけではなくIT業界でも注目されている「教育のICT化」について一緒に学んでいきましょう。 目次はこちら 1.ICT教育とは? 2.ICT教育のメリット 3.ICT教育のデメリット 4.ICT教育の必要性と展望 1.ICT教育とは? ICT教育とは、PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことを指します。ICT教育の歴史は、生徒たちに「わかりやすい授業」を実現するための指導方法として、2005年に文部科学省によって展開されました。このICT教育では、教育指導におけるICTの効果的な活用によって、子どもたちの主体的・協働的な学びや学力の向上が目指されています。実際に、この指導法を取り入れた多くの学校で、生徒の学習意欲や学力の向上があったと報告されています。 『なぜ今、ICT教育が必要なのか』 では、なぜ「ITC教育が必要なのでしょうか?」その理由には、情報通信技術の急速な発展が関係しています。急速に変化する現代社会に対応していくためには「情報活用能力」が重要となってきます。子どもたちが情報やその手段を主体的に選択・活用・運用できるよう「基礎知識」を備える目的として近年「ICT教育」の需要が注目を浴びています。現在、インターネットが普及し、情報が簡単に手に入るようになりました。今後技術が進歩してくことで、従来の教育で行っていたような知識を持つことよりも、情報をどう効率よく集められるかということが重要になってきます。 2.ICT教育のメリット ICT教育が注目される理由は、教育を受ける子どもにも、教員にも多くのメリットがあります。ICT教育には以下のようなメリットがあると考えられます。 分かりやすい授業 ➡デジタルツールによって問題や解説に画像や動画を活用した分かりやすい授業を行うことができ、生徒の興味・関心を高め学習に対するモチベーションが高まります。また教員からの一方通行の授業ではなく、タブレットを使っての主体的・協同的な授業が出来ることも生徒の学習効果に対するモチベーションを高めます。 生徒が授業に積極的に参加しやすくなる ➡生徒にとってはタブレットを使えること自体が楽しいものです。テキストによる文字情報だけでは伝えづらいことを、ICTを使って視覚や聴覚に訴えかけることができるので、楽しみながら効率的な学習を進めることができます。挙手をして発言をしたがらない生徒でもPCを使った共同編集などでは積極的に参加しやすくなります。 教員が効率的に授業を行うことができる。 ➡PCやタブレットを使うことで、板書時間やプリントを用意する手間を削減することが期待できます。紙ではなく電子データを扱うことになるので、情報の利活用が楽にできるようになり、かつインターネットを使うことで情報を早く仕入れることができ、作業の時間短縮に繋がります。電子データなので、使用した資料などの情報共有を教員間で簡単に行えるようになります。 デジタル機器に慣れる ➡現在、ビジネスにおいてもデジタル機器は必須のものとなっています。早い段階で社会に出て必要なデジタル機器を使いこなすことができます。 3.ICT教育のデメリット ICT機器は便利である分、管理や故障対応も行う必要があります。また情報漏えい防止などにも気を配る必要があります。これらが、教員の負担を増やすことに繋がると危惧されています。 端末購入の負担 ➡ICT教育を導入するにあたって、専用の機器を購入する必要があります。個人購入である場合は保護者の負担になります。また使用中に起こりえる機器のトラブル、故障時の修理、代替品の購入にも費用が発生してしまいます。 電子機器に苦手意識を持つ教員の負担になることもある ➡ICT機器に苦手意識を持つ教員もいます。教員にとっては電子機器に対する苦手意識・上手く使いこなせるかなどの操作面での不安が予測されています。 生徒の思考・創造性が低下する懸念もある。 ➡ICT機器を使うことで、学習効率を上げる一方で生徒はインターネットを使って何でもすぐに調べてしまうクセが出来てしまい、生徒の思考・想像力の低下に繋がる恐れがあります。 以上がICT教育における代表的なデメリットになります。 4.ICT教育の必要性と展望 ICT教育には、多くのメリットがありますが、デメリットも隠れています。しかしながら上記のようにICTを導入することによって、授業の理解度が上がったり、意欲的に授業に取り組めたりという点で効果的な学習ツールとして効果が望めます。では、今後子供たちの将来においてICTを導入することは、どのような場面に役立っていくのでしょうか。時代の変化、技術の進歩に伴い、今の子供たちが社会に出るころにはほとんどの仕事でICTが必須になっているでしょう。そのため、ICTを使った教育環境を作ることで、ICTについて考えるという機会を提供することは大変重要なことといえます。時代に合わせた教育環境で育つからこそ、習得した知識を活用できるようになります。 将来的に子供たちが日本の教育を受けてよかったと思えるような環境作りに、ICT導入は必要なものと考えられています。これからの時代、保護者自身も、時代の変化に臨機応変とした姿勢で臨み、教育の在り方や育て方を見つめ直し、柔軟に対応する必要があるでしょう。 『ICTのゴールは教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備』 最後に教育のICT化について デジタル化・インターネット化はこれから急速に進むと思われます。教育の目的の1つに「創造力の育成」があり、仮にこれをゴールとした場合、ITやインターネットを活用した教育のICT化は必須ではないかもしれません。しかし、ITやインターネットを活用し知識を習得し、さまざまな体験を積むことは非常に重要であり、インターネットの力を最大限活用すれば、生徒一人ひとりの創造力は一層高まるはずです。これからの情報社会ではインターネットが当たり前になる中、ツールとしてのICT活用はぜひとも学校教育の期間で学んでもらいたいスキルの1つだと思います。 まとめ 今回お話しした、教育のICT化とは「情報伝達技術」や「情報通信技術」を活用した「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味します。PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法です。ICT教育には、今までにない可能性や学習の効率化がある一方で課題もたくさんあります。アナログからデジタル化への変化に伴い私たちの身の回りの生活や学習環境は常に新しくより高度に便利なものに姿を変えつつあります。これからの時代を生き抜いていくためにもICTという言葉はもっと身近に私たちの生活に関りを深く浸透していくでしょう。教育のICT化とは『教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備・発展・運用』と考えていいでしょう。
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『eラーニングの問題作成のコツについて』

誰でも簡単に作れるeラーニングの問題作成を効果的・効率的に作成する方法 『eラーニング活用をご検討、迷われている担当者様へ』 eラーニングの問題作成では、一般的に知識の習得度や達成度を確認するために用いられます。学習内容の理解度を確認することを主な目的とし、それに基づいた出題を選定することが望まれます。ですが、この作業がなかなか大変です。 ※eラーニングを導入する場合、問題に関しての『 正解 』にあたる学習内容だけを把握してればよいわけではないからです。 本稿では『誰でも簡単に作れるeラーニングを効果的・効率的に作成する方法』について解説したいと思います。「よい学習教材」と「よいテスト」の両者を受講者に提供することがeラーニングによる教育を成功に導くカギです。ぜひ参考にしてみてください。 目次 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! 4.まとめ 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 実施目的が明確である そもそも『eラーニングの目的は何か?』目的がなければ問題の仕様検討や設問・解説などの作成は開始できません。目的が曖昧なままの状態で制作をスタートさせると、制作過程で手戻りが発生する可能性が高くなります。問題作成スケジュールの遅延や制作コストの増加を誘発し、さらに意図していない関連の薄い問題が出来上がってしまう場合もあります。何事もスタートが肝心です。作っている最中に『こんなはずではなかった』と後悔しないためにも、『目的は何か?』を明確に考えるところから始めましょう。 妥当性、信頼性がある 2つ目の条件はテスト問題に妥当性や信頼性があるということです。そのためには、『学習した範囲内の知識で解答できる問題』を作成しなければなりません。テストは、受講者に教材を通じて学習した内容を問い、その理解度を測ることを目的としています。問題を作りやすい理由で、学習の範囲外にある概念や考え方を題材とすることはやめましょう。これは受講者に混乱をもたらすほか、問い合わせの増加要因になってしまいます。 ストレスなく解答できる テスト問題を作成する際に大切なのは、『受講者の立場』で考えることです。例えば学習していないことについて問われた受講者は、「こんなこと学習してない!」と混乱するでしょう。また、たとえ学習の範囲内の知識を問う問題であったとしても、問題の内容によっては、学習者に不要なストレスを感じさせることがあります。簡単な問題から徐々に難易度をあげましょう。解けない問題が多ければ多いほど学習意欲は低下し、課題に取り組むこと自体を止めてしまいます。 ※テスト問題は、あくまでも学習した内容について明確かつ率直に問うものでなければならない。 質問の意図が分かりやすい 問題を作成する場合には言い切った『断言された文章』をより活用しましょう。言い回しがくどい文や二重否定の文章は誤解や誤った解釈につながる恐れがあります。 画像や動画教材を使う 私たちは、『情報のほとんどを視覚』から得て認識しています。ついつい文字が長くなり、まとまりのない文章になりそうな場合は思い切って画像や動画をどんどん活用しよう。 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 分析 「何のために教材を作り・誰をターゲットにするのか」「学習時間をどれくらい設け・どこをゴールにするのか」「システムの利用方法」など、教材の作成に必要な情報を検討する。  ↓ ↓ ↓  設計 分析のプロセスで固まった情報をもとに、「教材の仕様書」「学習内容の構造」「作成スケジュール」などの準備を進める。  ↓ ↓ ↓  開発 設計イメージ図をもとに、教材を実際に作っていきます。完成した教材は第三者に見てもらうなどして、分かりやすい・使いやすいコンテンツになっているかを確かめながら修正・作成を進めます。  ↓ ↓ ↓  実施 完成した教材を基に受講者に運用スタート。  ↓ ↓ ↓  評価 一定の期間運用したのち、受講者の受講履歴やアンケート結果をもとにして学習者の傾向を把握し、当初の目的が達成できているかを分析します。これらの情報は、教育内容の見直しの際に有益なデータとなります。 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! eラーニングにおける「問題・テスト作成」の具体的な流れを確認していきましょう。基本的に問題は以下の流れで作成します。 何をどのような基準で測るのかを決める 「試験内容の理解度を確認すること」が主な目的ですが、その理解度の広さや深さは、テストと対を成す学習教材の目的に応じて変わります。以下の3点について確認しましょう。 ▼ テストと対を成す「学習教材」の目的は何か? ▼ 学習教材を踏まえたテストの目的は何か? ▼ 受講者の理解度を測る基準は? ※このポイントを前提に問題の作成基準を設定しましょう 問題の仕様(種類、出題形式、解説の有無、合格基準など)を決める 問題の目的が固まったら、その目的を達成するために必要となるテストの仕様を検討します。検討すべき主な仕様としては以下があります。 ▼テストの種類 テスト形式にはいくつかの種類があります。目的に応じて最適な種類を選びましょう。 事前テスト:学習者の現時点での実力測定をするためのテスト。 事後テスト:事前テストの結果と比較することで学習者の知識の獲得度合いを測る。 確認テスト:学習単位ごとの理解度を測ることを目的としたテスト。 修了テスト:学修コース全体についての理解度を測り、設定した基準点を達成した場合には修了とするテスト。 ▼テストの出題形式 出題形式としては、「択一式」「複数選択式」「○×式」などが一般的に利用されています。受講者の理解度をより厳密に測りたい場合は、「○×式」よりも「択一式」、「択一式」よりも「複数選択式」を選ぶとよいでしょう。さらに難易度をアップさせる方法として「ランダム出題」があります。これは、テストを実施するたびに問題の出題順を変えるというものです。このほか、選択肢の順番を変える「選択肢シャッフル」もあります。※解答を文章で記載させる記述式もあります。この記述式に関しては、テスト実施後の採点が難しいことを理解しておきましょう。➡難易度「○×式」<「択一式」<「複数選択式」 ▼解説の要否 採点後に解説を出すか出さないかを決める必要があります。学習教材の内容について単純に問う問題については解説は不要です。なぜなら、合格基準を下回る点数しか取れなかった場合には、知識があやふやな部分についてもう一度学習してから確認テストを受けたほうがより高い学習効果が見込めるからです。 演習形式の問題の場合には、基本的に解説をつけます。演習式は、学習教材で学んだ知識を織り込んだ応用問題なので、なぜその解答になるのか分かり難いことがあるからです。応用的な考え方を身に付けてもらうためにも、解説は有効です。 ➡この場合、テストは単に「測るもの」ではなく、それ自体に「学び」の要素が含まれることになります。 ▼合格基準 テストには合格基準を設けるのが一般的ですが、その基準は、学習内容や学習目的に応じて調整する必要があります。下記の例のように、100%の得点率とする場合もあります。 受講者全員に必要最低限の知識を習得させたい場合には 70% 一定の水準をクリアしていれば問題ない場合は 80% 完璧な対応が求められる場合は 100% など 問題の仕様に合わせて原稿を作成する ▼設問文の仕様統一 設問文の仕様はできるだけ統一するようにしましょう。仕様が複数あると、学習者にストレスを与え、解答作業に集中できなくなる可能性があるからです。テストの原稿は「です・ます」調、または「だ・ある」調で作成します。気をつけたいのは、2つの調子が1つの文章内に混在しないようにすることです。この場合も、学習者に不要なストレスを与えてしまいます。 問題作成ツールを使って実際に作成する 原稿が完成したら、実際に作成していきます。ここでは、当社の問題作成ツール「Quiz Generator」を使った制作手順について簡単に説明します。まず、作成ツールに取り込むためのファイルフォーマットに準拠した原稿を作成します。以下は弊社の教材作成ツールにテスト原稿を取り込むために使用するExcel・テキストファイル画面の一部です。 このファイル(原稿)をツールに取り込んで作成した教材のイメージは以下のようになります。 サンプル問題➡弊社のツールで作成したサンプル問題 ※このように、問題作成ツールに対応したファイル(原稿)さえ作成すれば、問題・テストの作成は短時間(数分程度)で実施することができます。また、改訂作業も容易になります。 詳しい作業手順はこちらからご確認いただけます ➡テキストファイルで問題を作る ➡エクセルで問題を作る テストの実施結果を分析して改善する 作成した教材をLMSに搭載して運用しますが、作成してばっかりでは意味がありません。テスト結果の分析や学習者へのアンケート結果をもとに次の施策作りに取り組むこと、あるいはテスト自体の改善に取り組むことが大切です。分析のポイントとしては以下があります。 ・目的を達成することができたか ・問題と学習者のレベルは合っていたか ・合格基準は適切だったか ・学習者はストレスを感じていなかったか etc. ➡このような分析と改善の継続的な実施がテストの品質、さらにはeラーニングを活用した教育研修の品質を高め、学習者の満足度の向上につながります。 4.まとめ 今回、eラーニングを用いた問題作成に関するお話しをしました。新たな発見などはあったでしょうか? 簡単に振り返ってみましょう。 ・eラーニングの目的は何か?をまず考えよう。 ・eラーニングにおける教材作成の流れを把握しよう。 ・教材を作成したら問題・テストを作ろう。 ・問題作成ツールを活用して効率化しよう。 ・テストの実施結果を分析して改善しましょう。 最後に、テストは、実施したら終わりではありません。テスト結果や学習者の声(評価)を分析して次の施策、あるいはテストの改善につなげていく必要があります。そのためにも、テスト作成の担当者は、学習教材の内容に精通することが求められます。テスト作りは大変ですが、目的を明確にした上で、手順を踏んで制作すればそんなに難しくはありません。この記事を参考に是非、問題作りに挑戦してみてください。

learningBOXは本当に年間3万円で使えるのか?

learningBOXは年間30,000円で100人まで使えます。本当です。 そして、実際に、お客様の過半数は100人まで年間30,000円のスタータープランでご利用頂いております。 しかしながら、30,000円以上頂いているお客様もあります。 100名を超える人数でのご利用 950名で利用される場合は年間300,000円になります。 スタンダードプランでのご利用 100名あたり年間90,000円になります。1ファイルあたり500MBまでの動画を、100GBまでアップロードいただけます。200名の場合は180,000円になりますが、合計200GBまでの動画をアップロードできるようになります。 共用サーバー/デザインカスタマイズプランのご利用 共用サーバー/デザインカスタマイズプランをご利用頂く場合は、初年度費用:216,000円、次年度費用:54,000円を頂いております。 専用サーバー/デザインカスタマイズプランのご利用 専用サーバー/デザインカスタマイズプランをご利用頂く場合は、初年度費用:480,600円、次年度費用:264,600円を頂いております。(2018年11月現在の価格です)専用サーバは、AmazonAWSにてインスタンスを専有する形で運用しております。 イントラでのご利用 learningBOXをサーバにインストールし、オンプレミスのサーバルームに納品する場合は別途費用を頂いております。費用は条件に応じて見積もりますが、専用サーバプランより高額になります。
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