テレワークでは情報セキュリティ対策が必須!メリットから対策例まで

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2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、テレワークやリモートワークは珍しくない働き方となりました。現時点ではテレワークを導入していないものの、今後導入するかどうか検討中の企業も多いのではないでしょうか。

企業がテレワークを導入する上では、情報セキュリティの対策が欠かせません。自社のトラブル発生を防ぐためにも、セキュリティ対策についてしっかり押さえましょう。

本記事では、テレワークで情報セキュリティ対策が必要な理由を解説します。また、テレワークを導入するメリット・セキュリティ対策の具体例も紹介するので、テレワークの導入を検討中の場合はぜひ最後までご覧ください。

テレワークにおける情報セキュリティ対策の必要性・想定されるリスク

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テレワークを導入する企業が増えている一方、多くの企業はセキュリティ確保に課題を感じています。総務省の調査では、アンケートに回答した企業の47.6%が「テレワークの導入にあたってセキュリティの確保が課題となった」と回答しました。

【出典】 総務省「テレワークセキュリティに関する2次実態調査」

テレワークを実施する際、セキュリティ対策を怠るとさまざまなリスクが発生します。
自社に損失が発生することを防ぐためにも、想定されるリスクについて把握しましょう。代表的なリスクは4つです。

端末の紛失や盗難

テレワークを実施する際は、ノートパソコンを従業員に貸与するケースも多く見られます。自宅で作業をする場合は端末の紛失・盗難といった心配も少ないですが、コワーキングスペースなどで仕事をするときは、端末の紛失・盗難に注意しなければなりません。

端末に顧客の個人情報などが保存されている場合、紛失や盗難が発生すると大きなトラブルにつながります。

情報漏えい

自宅やコワーキングスペースなどで作業をする際、オフィスとは異なるインターネット回線を使用することになります。セキュリティの強度は回線によって異なるので、セキュリティレベルが弱いインターネット回線を使用すると、情報漏えいにつながる危険性があります。

マルウェアへの感染

オフィスに用意されている端末は、基本的にウイルス対策ソフトを導入していることが多いでしょう。しかし、従業員が個人で使用する端末の場合、ウイルス対策ソフトを導入していないことは珍しくありません。その結果、悪意あるウイルスなどのマルウェアに感染するリスクが高まります。

通信傍受や盗聴

カフェなどで公共のWi-Fiを利用する際は、特に注意が必要です。フリーWi-Fiは誰でも利用できる分、通信を傍受される恐れがあります。場合によっては盗聴される可能性もあるので、フリーWi-Fiの利用には細心の注意が必要と言えるでしょう。

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情報セキュリティ対策を実施すればテレワークにはメリットも!

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テレワークにはセキュリティ面でリスクがあるものの、従業員・企業の両方にメリットもあります。具体的なメリットを以下に挙げます。

通勤時間の削減

従業員にとって、通勤時間はストレスに感じることの1つです。特に、満員電車に乗ることは大きなストレスとなるでしょう。もしテレワークを導入できれば、従業員は通勤する必要がなくなり、空いた時間を有意義に使えます。また、業務効率の改善も期待できるでしょう。

従業員の離職防止

どこでも働ける環境を整備できれば、地方にいる人材を採用できるなど、採用できる人材の幅が広がります。また、子育てや介護といった理由で通勤が難しくなり、従業員が離職するケースもあります。そのような従業員でも、テレワークで働いてもらうことができれば、従業員の離職を防ぐことが可能です。

他にも、オフィススペースや交通費の削減によるコストカットなどがメリットとしてあります。

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テレワークにおける情報セキュリティ対策例

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テレワークを実施するときは、企業側が対策を施すことが欠かせません。具体的な対策を7つ紹介します。

セキュリティガイドラインの策定

企業として従業員に何を意識してほしいのか、セキュリティガイドラインを策定する方法があります。業務に取り組む上で従業員が意識するべきこと(基本方針)を明文化し、従業員に周知することが重要です。

なお、セキュリティガイドラインは一度策定したら終わりではなく、時代に応じて内容をアップデートしましょう。

セキュリティソフトの導入

ガイドラインによる明文化も効果的である一方、セキュリティ対策の効果が期待できるソフトを導入することも1つの方法です。端末がウイルスに感染すると、企業に大きな損失を招きかねません。最悪の事態を防ぐためにも、業務で使用する端末にはセキュリティソフトを導入しましょう。

パスワード管理の徹底

業務中に入力するパスワードは、推測されにくいパスワードを設定することが大切です。誕生日や名前、連続した数字といったパスワードは推測されやすく、不正アクセスの発生につながる場合があります。そのため、アルファベットや記号を交えた強度の高いパスワード設定がおすすめです。

ペーパーレスの推進

紙の資料は持ち運びがしやすい反面、盗難や紛失のリスクが高いというデメリットもあります。もし外出先で紙の資料を盗難されたり紛失したりすると、取り返しのつかない事態につながることもあるでしょう。紙の資料のデメリットをなくすためには、ペーパーレス化を進めることがポイントです。

個人情報の暗号化

個人情報の取り扱いが多くなる場合は、データそのものを暗号化しておきましょう。クラウドのアプリを利用する企業では、従業員がアプリ越しで個人情報にアクセスすることも考えられます。あらかじめ暗号化しておけば、不正アクセスに備えることもできます。

定期的なOSまたはアプリのアップデート

OSやアプリは日々アップデートプログラムが提供されるので、なるべく早い段階でアップデートを実施しましょう。アップデートプログラムは、脆弱性の改善といった内容が含まれていることがあります。アップデートしないままではセキュリティリスクの高い状態が維持されてしまうので、早めの対処が欠かせません。

セキュリティ教育の実施

さまざまなセキュリティ対策がある中でも、セキュリティ対策の必要性を理解してもらうためには、セキュリティ教育の実施がおすすめです。セキュリティ教育のカリキュラムは、セキュリティリテラシーの低い人に合わせた内容に設定することが多いでしょう。情報セキュリティ事故の事例など、時間をかけて従業員に伝えた上で、セキュリティ対策の重要性を認識させ、組織全体のセキュリティリテラシーの底上げを目指しましょう。

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まとめ

今回は、テレワークで情報セキュリティ対策が必須の理由に加えて、対策の例も紹介しました。

テレワークではセキュリティ面に関するさまざまなリスクがありますが、メリットも多くあります。多様な働き方を推進し、働きやすい環境を整えるためには、テレワークの導入を検討してみましょう。

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