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【対談インタビュー】通信制高校のパイオニア、ルネサンス高校グループが学習管理システム「learningBOX」を選んだ理由とは?

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インターネットとデジタル教材を活用した広域通信制・単位制のルネサンス高校グループを運営する「ブロードメディア株式会社」の取締役執行役員 教育サービス本部長 桃井 隆良氏と、learningBOX社代表 西村 洋一郎による対談を実施しました。西村は2012年より、同グループの学習管理システムを受託開発しており、2022年に「learningBOX」に移行してからも、同グループの要望による各種機能開発に携わっています。今回は、西村がシステム受託に至った経緯やlearningBOXへの移行理由、さらにその効果や今後の展望などについてインタビューしました。


ブロードメディア株式会社
取締役執行役員 教育サービス本部長
桃井 隆良

教育業界を経て、株式会社第一興商にて新規ビジネスの創出を担当。ブロードメディア株式会社に転職後は、アメリカでオンライン・ホームスクールが広まっていることを知り、インターネット学習を中心とした通信制高校・ルネサンス高校の設立を主導する。生徒たちの声から日本初のeスポーツコースやK-POPコースなどを設立し、生徒の「やりたい」という気持ちを応援し続けている。現在は税理士等の資格取得を支援すべく尽力している。


learningBOX株式会社
代表取締役
西村 洋一郎

慶應義塾大学理工学部・大学院においてソフトウェア工学の研究に従事。株式会社キバンに入社後は、eラーニングコンソーシアムに「Learning Manegement System」として登録されている31システムのうち4つのシステムに携わる。2011年に個人事業主として無料のクイズ作成システム「QuizGenerator」をリリースした後、2012年7月に、株式会社龍野情報システム(現:learningBOX株式会社)を設立。競技プログラミング(Atcoder)php分野においては、現在でも世界トップクラスを維持している。

ブロードメディア株式会社が運営するルネサンス高校グループとは
スマートフォン・タブレットなどを活用したeラーニングで学べる通信制高校のパイオニアとして知られています。「ルネサンス高等学校」、「ルネサンス豊田高等学校」、「ルネサンス大阪高等学校」の3校と11拠点のキャンパスなどを運営。eスポーツコースのほか、芸能・美容・留学・受験などに特化した多彩なコースを提供しています。

learningBOX社設立は、ルネサンス高校グループのシステム受託開発がきっかけ

桃井様がルネサンス高校の設立を主導されたそうですね。

桃井様:はい。さかのぼること約20年前、私はブロードメディアで放送事業を任されていました。放送事業と聞くと音楽、映画、ドラマなどエンターテイメントをイメージされるかと思いますが、新しいことをやりたかったので、教育事業を提案しました。

まだ世の中にインターネット経由のサービスがここまで普及していなかった頃ですが、オンラインで学べる広域通信制高校を設立し、通信会社としてのこだわりを持たせようと提案しました。当時は社内から「なぜうちの会社が教育事業をやるのか?」という疑問の声もありましたね。ところが、すんなりと採択され、私が新規事業を立ち上げていくことになりました。

今でこそルネサンス高校グループは3校合わせて8,000名以上の在籍生徒数となり大きく成長しましたが、立ち上げ当初の入学生徒数はたったの2人でした。第1号校となった茨城県久慈郡大子町の学校の入学式には、生徒1人しか来なかったのですよ。来場者の方は80人くらいいるのに(笑)。それが広域通信制高校の始まりでしたね。

西村がシステムを受託するに至った経緯をお伺いできますでしょうか?

桃井様:当時はインターネットを使って教育事業を展開しているところはほとんどなかったこともあり、eラーニングに適したシステムが存在していませんでした。その頃は別会社で構築したシステムを使用していましたが、どんなに良いシステムも数年が経てば古くなってしまいます。そこで新たにシステムを作り直そうということになりました。

その頃、私がとても信頼している社員の方がいました。その方にシステムの依頼先について相談したところ、前職の同僚である西村さんをご紹介いただいたのです。ところが、当時西村さんは個人事業主だったため、重要な基幹システムを依頼するには不安もありました。

しかし、その方が「あんなに仕事ができる人は見たことがない!」と強く言い切ってくれたので、そこまで言うのならばと西村さんに依頼することにしました。

西村:この経緯があり、法人化に踏み切ることにしました。ブロードメディアさんとのご縁が、株式会社龍野情報システム(現:learningBOX株式会社)創業のきっかけです。2013年4月から10年近く、ルネサンス高校グループの学習管理システムの独自開発を請負、スクラッチ(ゼロからオリジナルのシステムを開発すること)で構築していました。

桃井様:当時、西村さんはまだ若かったのにさすがだなと思いました。西村さんに頼んで良かったと思っています。

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クラウド型だからこその汎用性・安全性の高さを評価

その後、2022年にはクラウド型の学習管理システム「learningBOX」に移行されましたが、決め手は何でしたか?

桃井様:ITの技術はどんどん進化しますから、どんなに良いシステムでも10年も経てば使えなくなってしまいます。そこで、2つの選択肢を検討しました。今回もうち独自のフルオーダーメイドのシステムにするか、他の企業や学校も使用するクラウド型のシステムにするか。悩みましたが今回は、後者の汎用性が高いシステムを選ぶことにしました。
learningBOXは、技術の進化に応じたシステムのバージョンアップも早いですし、セキュリティ面でも安全性も高く安心でした。learningBOXの開発力はすごいなと思いましたよ。マルチデバイスにも対応していた点も決め手になりました。

バージョンアップについて
learningBOXでは年4回のメジャーバージョンアップを行い、四半期ごとに新機能の搭載・既存機能の改善を行っています。毎週水曜日(祝祭日除く)には、バグフィックス・脆弱性対応などを含むマイナーバージョンアップも実施しており、現在ご利用いただいているバージョンへの対応も常日頃の重要な業務として実施しています。

セキュリティ対策について
learningBOXは安心してお客さまにお使いいただくために、セキュリティ体制を構築し、さまざまなセキュリティ強化に継続的に取り組んでいます。

セキュリティ対策について | eラーニングシステムのlearningBOX

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管理者の負担、生徒の勉強に対するハードルの低減も実感

learningBOXに移行してから、どのような効果がありましたか?

桃井様:管理者側の運用面では、ユーザー登録などの工数削減を実現できました。以前使っていた11年前に開発したシステムはUIデザインも古くなってしまい、スマートフォン向けに最適化されていなかったのですが、learningBOXではこれらの問題も一気に解決しました。eラーニング学習をする生徒たちにとって、どこでも使いやすいことはとても重要なポイントですので助かりました。

スマートフォンでの学習も今では一般的になりました。

桃井様:当時は「携帯電話で勉強なんて、大丈夫なのか?」と疑問視する人もいました。ところが子どもたちは携帯電話・スマートフォンに慣れ親しんでおり、モバイル端末で勉強をするという習慣も、自然と身に付いていきました。

とある母子家庭の高校生の話ですが、母親が働きに出ている間、年の離れた兄弟の面倒を見ながら、携帯電話で勉強をしていたケースがありました。パソコンだと子守しながら勉強なんてできないですよね。その話を聞いた時に、いつでもどこでも勉強ができるのは、勉強に対するハードルが低くなるのでとても良いことだと確信しました。

携帯電話・スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末で勉強しやすい学習管理システムが必要だったので、その点においても強みをもつlearningBOXさんは、当社が目指していた「モバイルラーニング」にマッチしていました。

西村:「モバイルラーニング」といえば、昨年末に無料で使えるクイズ・問題作成ツール「QuizGenerator」がメジャーバージョンアップしました。スマートフォンでも勉強しやすいUIになり、さらに使いやすく進化しています。

桃井様:(西村のスマートフォン画面を見て)とても使いやすそうですね!「勉強」というと、机に座って長時間教科書を開くというイメージですが、スマートフォンで効率よく勉強できるスタイルが今の時代に合っていると思います。勉強へのハードルが低くなったのはスマートフォンのおかげだと考えています。

QuizGeneratorについて
WebやITの専門知識がなくても、誰でも簡単に多種多様な問題形式のクイズ・問題をWeb上で作成・公開することができます。クイズ・問題の形式は正誤問題・穴埋め問題など全部で13種類。商用利用も無料で、企業研修・検定試験などにもご利用いただけるツールです。

QuizGenerator | 無料で使えるクイズ・問題作成ツール

2023年5月には、キーワード、YouTubeの動画のURL、WebサイトのURLからクイズを生成できる「AIでかんたんクイズ生成」もリリースしました。

AIでかんたんクイズ生成!| QuizGenerator

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今後は集団授業から個別指導へ、AI活用がカギ

教育現場ではますますAI活用が促進されていくことが予想されます。今後の教育についてどのようにお考えですか?

桃井様:全国の広域通信制高校の生徒数が、ここ20年近くは多くても18万人程度だったのが、コロナ禍による影響もあり今では26万人以上になっています。通信制教育は今後も伸びていくと思いますね。

教育方針も集団授業から個別指導に変わっていくと考えています。そして、個別指導の中核になるのはAIでしょう。現在の集団授業だと成績上位者と下位者の中間に合わせるしかないのです。そうなると「できる子」はもっと上に行きたいのに行けない状況になりやる気をなくしてしまいます。だからこそ、一人ひとりに合った個別指導が最適だと考えます。しかし人間の能力だけでは限界があるので、やはりAIが必要になります。

「教員不足」の解決にもつながるでしょうか?

桃井様:確かに、AI活用は「教員不足」を補う目的もあります。今後ますますAIが教育現場に浸透していけば、教員の役割は学習内容の指導よりも生活指導の方が重要になっていくと思います。例えば、子どもたちの相談相手やサポーターとして、教員の役割も徐々に変わっていくのではないでしょうか。

西村:AIの進化が加速していますよね。高校生や大学生たちが学校を卒業したら、どのような能力を求められるのかが分からないくらい、進化してしまっているように感じます。

桃井様:そうですね。当校でも今後、AIに関する教育を充実させていくことも検討しています。私はプログラミングができない情報教育は、英会話ができない英語教育と一緒だと考えています。英語の文法はある程度分かるのに、ヒアリングやスピーキングが苦手な人が多いです。プログラミングもまた、情報科目でたくさんのことを学ぶけれど、実際にプログラミングできない…というのが今の実態です。私はこの状況を変えていかないといけないと考えています。西村さんのような優秀なエンジニアの人が、プログラミング教育を担ってもらえると良いですね。

西村:そうですね。AIが加速化していく社会を生き抜く上では、プログラミングの言語運用能力のスキルも今後ますます求められていくと思います。

AI機能開発について
2023年秋、ChatGPT連携新機能「AIアシスト」として「クイズ・テストの自動生成」「暗記カードの自動生成」「レポートの自動分析」「コースの自動作成」を開発しました。2024年もさまざまなAIアシストを実装予定です。

AIアシスト | eラーニングシステムのlearningBOX

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広域通信制高校×learningBOXで子どもたちに自発的な成長の機会を

今後、learningBOXに期待することは何ですか?

桃井様:ルネサンス高校グループでは、ゴルフやサッカーのプレーヤー、芸能人などの卒業生を多く輩出しています。最近では、大学に進学する子も増えているのですよ。広域通信制高校を立ち上げて感じたことは、子どもたちが求めているものは、自分のペースで自分のやりたいことができる環境だということです。やりたいことを実現するためだったら子どもたちは登校しますし、勉強もするようになります。

eスポーツコースに通う生徒の例を挙げると、元々は不登校だったのですがルネサンス高校グループに入学し、eスポーツをするために通学するようになりました。そのグループの中でリーダーにもなり、自分のスキルをどんどん発揮するようになりました。さらには、eスポーツの共通言語は英語なので、必要性を感じて英語の勉強にも一生懸命取り組んでいました。私たちはそういう自発的な成長の機会を増やしていきたいのです。

そのためにも、learningBOXさんには、子どもたちが使いやすく楽しんで勉強ができるようなシステムを開発してもらいたいです。当校以外の学校にもどんどん使ってもらいたいですね。

西村:ありがとうございます。システムを提供している当社としては、ルネサンス高校グループを卒業した生徒が活躍するシーンをこれからもたくさん見たいですね。“世界の誰もが、いつでも、どこでも、自由に学べる未来”を実現すべく、今後も開発領域の拡大に注力していきたいと思います。

「learningBOX」は、学校教育、通信制高校にも適した学習管理システムです。

【参考】 学校教育 | 活用シーン | eラーニングシステムのlearningBOX

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導入事例 - ルネサンス高校グループ | eラーニングシステムのlearningBOX

今回はルネサンス高校グループ様にお話をお伺いしました。広域通信制高校でlearningBOXをご活用いただいている事例について、ご紹介しております。通信学校でLMSの導入やリプレイスなどをご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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