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戦力になる人材育成の方法とは?事例を挙げながら詳しく解説

会社が成長・発展していくためには、ヒト、モノ、カネ、情報などが重要な資源です。どれも大切な要素ではありますが、会社の長期的な成長のためには「ヒト」に目を向けることが非常に重要です。 その中で「社内の人材育成を、どのように進めていくべきかを知りたい」「効果的な人材育成の手法を知りたい」と考えている方に向けて、この記事では失敗しない人材育成のコツや、事例などについて解説していきます。人材育成の方法について真剣に考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。 まずは人材育成を行う目的を確認しよう 人材育成を行う際には、まずその目的を明確にすることが大切です。目指すゴールがなければ、人材育成を試みても中途半端な結果に終わってしまうでしょう。 ここでは、人材育成を行う目的をいくつか紹介していきますので、自社での取り組みの参考としてください。 現場の生産性向上 人材育成の目的は、社員の意識および技術を高めることにあります。マニュアル通りに淡々と業務をこなすだけではなく、自ら能動的に動いていく人材を育成することで、会社全体の生産性向上に繋がるでしょう。 また、少子高齢化社会が進んでいることもあり、労働人口が今後も減少していくと見込まれています。企業においても人手不足が進んでいますが、一人ひとりの人材の質を高めることによって生産性を維持することができるでしょう。 自社業績の向上 人材育成は、自社業績の向上が期待できます。社員に必要な教育を施すことによって、仕事への向き合い方や、現場での行動に少しずつ変化が出てきます。考え方や行動が変われば、一日の業務の取り組み方も、これまでとは違ったものになるでしょう。その積み重ねによって現場の生産性が向上し、ひいては自社の業績アップに繋がります。 経営戦略の達成 人材育成の最終的な目標は、経営戦略の達成にあります。経営戦略を練るうちに、現状で不足している技術や業務が明らかになっていきますが、その不足している点を補うために、人材育成を継続的かつ計画的に進めていき、経営戦略の達成に貢献できる社員を育てていきましょう。 しかし、「教育→社員への定着→業績への反映→経営戦略達成」といった一連のフローは、完遂までにかなりの時間がかかります。長期的な視点を持ちつつ、早いタイミングで取り組みを進めていきましょう。 目次に戻る 新入社員・若手社員を育成するコツ 長期的な経営を見据えた場合に重要なのは、いかにして未来の会社を担う存在を育てていくかです。その観点から考えると、新入社員や若手社員を、どのように育てていくかのノウハウ確立が重要と言えるでしょう。 以下では、新入社員・若手社員を育成するコツを4つ紹介します。 作業を覚えさせるだけで終わらないように 新入社員・若手社員を育成する際には、目の前の作業を覚えさせるだけでなく、全体を見通して仕事を進められるように教育を施していきましょう。 戦力となる人材に育てるためには、何年も在籍することを前提とし、入社時から業務全体の流れを理解できるように指導することが大切です。 新入社員や若手社員は知識・経験が不足している状態であるため、現在行っている作業にどのような意義があるのか理解しづらい状態にあります。そのため、仕事に対するモチベーションが下がることもあるでしょう。 仕事に対する意識を向上させるためにも、毎日行っている業務にはどのような意義があるのかを、初期段階からきちんと説明することも重要です。 一人ひとりに合った指導者を割り振る 社員を育てる際には、その社員一人ひとりに合った指導を行う必要があります。内容はもちろんですが、誰が指導を行うかによっても結果は変わってくるでしょう。 指導する側とされる側には相性があり、価値観や考え方もそれぞれ異なります。新入社員・若手社員に指導をするケースにおいても「上司Aさんよりも上司Bさんの方が、相性がよく成長するスピードが早いようだ」といった事例はあるでしょう。 本人の資質に合った指導者を選定することで、成長率は大きく変わります。指導者との性格の不一致が離職の原因になることもあるため、適切な人材を選定することが大切です。 成功体験を話すのはほどほどに これまでに自分がどのように成功してきたか、どのようなマインドをもって仕事に取り組み成長してきたのか、といったエピソードや実体験を、新入社員・若手社員に伝えることは非常に大切です。右も左もわからない入社直後においては、先輩や上司の経験は何よりも大切な情報でしょう。 しかし、その成功体験を押し付けがましく伝えるのは好ましくありません。年々社会情勢や業界動向、社内の取り組みは変化しています。自分が成功したときと現在の状況が異なるケースは多いため、まったく参考にならないこともあるでしょう。場合によっては、単なる自慢と捉えられることもあります。 成功体験を話すときはできるだけ抽象的に、様々な状況に当てはめやすいように伝えましょう。 最初からできる人はいないことを再認識しておく 指導の立場にある人にとって大切なのは、「最初から何でもできる社員はいない」という事実の認識です。特に新卒社員や経験の浅い若手社員は、即戦力になるような知識や技術を持ち合わせていないケースがほとんどです。 経験がまったくないことを前提とし、何年も在籍している社員と同じ仕事・同じクオリティを求めるのは避けましょう。長期的な視点を持って、少しずつ育成を進めていく取り組みが重要です。 目次に戻る 中堅社員を育成するときのポイント 新入社員・若手社員に経験を積ませて育てていくための取り組みと並行して、中堅社員に対してのアプローチも大切です。社内の中間層にしっかりと教育を施すことで、会社の基盤はより盤石なものとなるでしょう。 以下では、中堅社員を育成するポイント3つを紹介します。 直属の後輩や部下を配置する 中堅社員を一定のポジションに置く際には、これまでに関係性を育んできた直属の後輩や部下を同じ部署に配置するようにしましょう。中堅社員の育て方には様々な手法がありますが、すでに関係性ができているメンバーでチームを組むことによって、ストレートに物事を伝える力や、状況に応じた指導力を身につける効果が期待できます。 逆に、これまで関わりがなかった人材とチームを組むことで、ゼロから物事を生み出す力やコミュニケーション能力の上昇といった効果も見込まれるでしょう。 双方ともに共通するのは、指示を出す立場になることです。会社の将来的な成長も踏まえて、組織的に事業目標を達成する経験を積ませていきましょう。 ジョブローテーションの実施 中堅社員を育成するための有効な手法は、ジョブローテーションです。ジョブローテーションとは、新たな能力開発を狙いとした配置転換を指しています。この配置転換は、あらかじめ定められた人材育成計画に基づいて実施され、様々な業務を通して社内の全体像を掴む、能力開発によって新たな変革を起こすなどの効果が期待されます。 3〜6ヶ月ほどの短いスパンから、3〜5年ほどの長いスパンまで様々な形で行われますが、これにより業務全体、ひいては社内全体の流れが把握できるようになります。中堅社員は、新人社員に比べてより多くのことを経験しているからこそ、ジョブローテーションによって細かい点まで新たな発見ができる仕組みとなっています。 その他、他部署との人脈づくりにも効果的です。将来的にチームで仕事をすることになったときも、一から人間関係を構築する必要がなくなるでしょう。 責任のある立場を経験させる 中堅社員の育成に効果的な手法の一つとして、責任ある立場を経験させておく取り組みが挙げられます。新店舗の運営責任者を任せる、新事業をゼロからスタートさせるなど、その方法は様々です。 責任ある立場を経験することで、マネジメント能力や現場調整能力、上司・部下・取引先との、コミュニケーションスキルなどの向上が見込まれます。任せた事業が軌道に乗り、長期的に忙しくなる可能性も見越して、本人のポテンシャルや将来的な希望をきちんとヒアリングしておきましょう。本人がどのように成長していきたいのかを掴み、その成長を後押しするための土台を整えておくことが重要です。 また、女性社員の場合には出産・育児についても希望を聞いておき、仕事と私生活を両立できる環境をつくる取り組みを行いましょう。 目次に戻る 人材育成に失敗しないよう意識すること 人材育成の方法を誤ると、思ったように育たなかった、社風にそぐわない人材になってしまった、といったケースに繋がることもあります。そのため、人材育成に失敗しないためのコツを、事前に理解することが重要です。育成時に意識すべき点を、3つに分けて解説していきます。 経営陣が会社全体の達成目標を明確に示す 人材育成に失敗しないために重要な取り組みは、経営陣が会社全体として何を目指しているのかを明確にすることです。会社全体で目指していくべき達成目標が明確になっていなければ、現場レベルでは具体的に何を進めていくべきか分かりにくくなります。個々で目標を定め仕事を進めたとしても、会社全体で高い成果を得ることは難しいでしょう。 また、人材育成がうまく進まなくなったとしても、達成目標が明確であれば改善点が見つけやすくなります。目標を成し遂げるためには、どの程度の数字やスキルが必要になるのか、その数字を達成しスキルを身につけるためには、どのように成長していくべきなのかを常に探っておきましょう。ひいては、この取り組みが社員の意識統一にも繋がります。 目的・目標を設定する 会社全体の目標と並行して、社員一人ひとりに具体的な目的や目標を設定させることも重要です。個別に目標を定めることによって、日々仕事にどのように取り組み、どのように成長していくべきかの指標がはっきりと示されるでしょう。 目標を定めることで、通常業務だけでなく社内外の研修を受ける際にも、得た知識を自分ごととして受け取れるようになります。逆に目的や目標を設定していないと、「ただ話を聞いただけ」に留まってしまい、内容を覚えていない社員が出てくるケースもあるでしょう。 定期的に評価を行う 人材育成を効果的に進めていくためには、正しい方法で定期的に評価を行う必要があります。正しい評価が行われなければモチベーションが維持できず、自らが何のために仕事を行っているのかが見えにくくなってしまいます。 評価を行う際には、上司が部下に対して、あるいは先輩が後輩に対して、人材育成の目標が達成できているかを、定期的に確認するシステムを構築しましょう。必要に応じて、仕事ぶりに対するフィードバックやアドバイスを行うことも大切です。 目次に戻る 会社の戦力になる人材を育成する手段5選 会社の戦力となり、業績を伸ばしていく人材を育成するためには、いくつかの手段があります。社員の状態や成長度合いに応じて育成方法は異なってくるため、複数の育成手段を効果的に用いていきましょう。 以下では、OJTやOff-JTなど5つの人材育成方法を解説していきます。 ①OJT(On the Job Training) OJT(On the Job Training)とは、新入社員や業務未経験者が実務に携わりながら、業務に関わるスキルや知識を養っていく育成方法です。様々な企業で導入されており、実務に携わることによって、即戦力となる効果が期待されています。 導入にあたっては、新入社員でもすんなりと業務に入れると同時に、徐々に成長を図っていけるような体系的なプログラムを用意しておきましょう。 OJTは人材育成でよく使われる手法ではありますが、職場によっては研修中の人が放置されたり、雑用専門になったりするケースもあるようです。現場の実務をきちんと学べなければ実施している意味がないため、事前に計画を立てる取り組みが重要です。 ②Off-JT(Off the Job Training) Off-JT(Off the Job Training)は、対象者が一つの会場に集まり、一緒に講義やグループワークを受ける集合研修を指します。 一人ひとりを個別に教育するのではなく、多くの人数を対象として行われるため、知識や実技の習得を、画一的に行う際によく用いられる手法です。事前にプログラムが決められていることで、学びのクオリティが担保されつつ、必要なスキルを一度に伝えられる点は、独自のメリットでしょう。 実施にあたっては、日程や場所、講師の手配など決めるべき点が数多くあります。事前にチームを編成するなど、計画的に物事を進めていく必要があるでしょう。Off-JTで学んだ内容をOJTで活かすなど、併用して教育を施していくとさらに効果的です。 ③自己啓発 自己啓発は、社員による自発的な学習を促す育成手段です。OJTやOff-JTと並んで用いられる育成方法ではありますが、決定的な違いは、会社側が強制的に学ばせるのではなく、社員が自分から進んで取り組むという点にあります。あくまでも会社側が行うべきことは、社員が自己啓発によって学びを深められるようにサポートすることです。 社員の自己啓発を促すためには、セミナーへの案内や読むべき書籍の紹介などが効果的です。会社から社員へ向けて、自己啓発を推進するための資金や時間の支援があると、よりよいでしょう。 ④MBO(目標管理制度) MBO(目標管理制度)とは、社員一人ひとりに目標を立てさせ、その目標をどれだけ達成できたかによって、人事評価を行う制度です。社員自らが立てた目標であるため、その目標を達成するために、自主的な努力や工夫を凝らしながら仕事を進めることが期待されています。 導入にあたっては、社員が立てた目標を達成していくためのサポート体制を、会社側が確立しておくといいでしょう。また、その目標の適正確認を行うために、上司や責任者が専任で教育を施すことも重要です。 ただ目標を立てるだけではなく、会社全体の目標や部門の目標と、個人の目標をどれだけリンクさせられるかについても、目を向けておくとよいでしょう。 ⑤eラーニング eラーニングは、スマートフォンやパソコンを使って学習を進めるコンテンツのことで、効率的な知識の習得を目的とした育成方法です。各企業によって様々なサービスが提供されており、導入する会社や団体が増加傾向にあります。 オンラインコンテンツであるため、受講者が場所や時間を選ばずに学習を進められる点は大きなメリットです。集合研修を行う必要もないため、社員を一度に集める手間も一切ありません。 導入にあたっては、サービスを提供している企業を複数ピックアップした上で、自社の目的や予算に合わせたものを選定しましょう。 目次に戻る eラーニングシステムを導入した人材育成の事例 人材育成に有用なeラーニングシステムとして、learningBOXを導入する企業が増えてきています。以下では、導入前に企業が持っていた課題と、learningBOXによってどのように課題を解決したのかを解説します。 株式会社ヴェントゥーノ 株式会社ヴェントゥーノは、「ともに美しく生きていく」を理念として掲げており、モズクやコンブなどに含まれる、ぬめり成分を活用した健康食品や化粧品などを販売している会社です。 同社は本社とコールセンターの2拠点ありますが、まとめて研修を行う際に時間とコストがかかるという課題を抱えていました。 しかし、learningBOXを導入することで、移動時間やコストを削減して、社員の学習を推進するシステムの構築に成功しています。新型コロナウイルス蔓延前の導入ということもあり、コロナ禍にあってもスムーズに社員教育を施せる体制を事前に整えておくことが可能となりました。 一般社団法人 日本LD学会 一般社団法人 日本LD学会は、LD(学習障害)やADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)などを研究し、その内容を用いた支援を進めている学術研究団体です。 同学会は研修の受講者を増やしたい、ITに不慣れな利用者がいるといった課題を抱えていましたが、learningBOXの導入によって、場所を問わずに研修を実施する体制が整いました。ITに苦手意識がある方でも使いやすく、研修への参加者や専門ライセンスの取得者が増加しています。 株式会社うぇるねす 株式会社うぇるねすは、マンション管理業界の経営力強化や人材育成をサポートしている会社です。業界を支えていくべく、独自システムを活用して人材のレベルアップを目指す取り組みなどを進めています。 同社は、「高齢者でも利用できるeラーニングを導入したい」「意欲的に学べるコンテンツを作りたい」といった課題を抱えていましたが、learningBOXの導入によって、高齢者の方でもスマートフォンを使ってスムーズに学べるようになりました。全国各地の代務員に、均一に学習機会を提供することも実現しています。 さらに、同社はWebアプリにlearningBOXを組み込み、時間・場所を問わず管理員研修を行えるeラーニングシステムを提供しています。 目次に戻る eラーニングを活用して社員のスキルを伸ばそう 会社の価値を高めていくためには、会社の将来を担う人材を計画的に育てていく取り組みが重要です。人材育成には様々な手法がありますが、会社の目的に合わせて最適な育成方法を選びましょう。 知識習得に大きな効果を発揮するeラーニングを導入したい方は、弊社のeラーニングシステム「learningBOX」をぜひご検討ください。豊富な機能を持っているだけでなく、受講生の管理も容易なシステムが揃っており、スムーズなシステム導入を実現させています。 社員のスキルを体系的に高めていきたい方は、まずは無料でご利用いただけるフリープランからお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る

おすすめの暗記方法15選│記憶する仕組みと効率良く覚えるコツ

皆さんは物事を暗記するとき、どのような方法を取り入れていますか?学生はもちろんのこと、社会人になっても資格試験や昇級試験などで暗記力を求められることがありますよね。生涯にわたり暗記とは付き合っていくものなので、自分にとってより効果的な暗記方法を知っておくと良いでしょう。 今回はおすすめの暗記方法を15選でピックアップし、記憶する仕組みや効率良く覚えるコツなどについて詳しく紹介していきたいと思います。これから何か暗記を始めようという方は、ぜひ参考にしてみてください。 おすすめの暗記法15選 おすすめの暗記法を15種類紹介していきます。それぞれの特徴を知って、自分に合う暗記法を選んでみましょう。 【暗記法1】書く まず書くことで記憶に残りやすくなります。手を動かすと神経が刺激され、脳が活性化されるからです。 特に英単語や古文単語などは書くことでより鮮明に記憶に残ります。書く暗記方法は、目で文字を追うよりも効果的です。 【暗記法2】音読する 実際に声に出す音読もおすすめです。視覚情報だけでなく聴覚情報も得られて、より記憶に残りやすくなります。 黙読よりも効果的なので、自宅で学習するときは積極的に声を出して暗記するようにしましょう。とはいえ、もし声を出しにくい環境であれば小声でも十分に効果があります。 【暗記法3】身体を動かす スクワットやストレッチなど身体を動かして暗記するのもおすすめです。運動をすればリラックス効果が得られ、脳が活性化されます。 椅子に座って暗記をしても効果はありますが、あまり記憶に残らないという方は一度外に出て、軽く身体を動かしてみましょう。 【暗記法4】人に伝える 覚えたことを人に伝えると、すんなり暗記できるようになります。自分の言葉で説明することによって頭が整理されるからです。 また第三者に話をすることで自分の理解度が把握できるようになり、どれだけ記憶に定着したのかわかるようになります。 【暗記法5】関連付けて記憶する 古文や英語などで効果的な方法として、関連付けて暗記するものがあります。単語とセットで関係しているものを覚えるようにしましょう。 例えば「round-trip(往復の)」であれば、対義語の「one-way(片道の)」を一緒に覚えるといった感じです。一つの単語を覚えるよりも効率的で、記憶の定着にもつながります。 【暗記法6】色ペンを使う 色ペンを使うと暗記がしやすくなります。覚えたい単語は赤色、重要な文章は黄色といった使い分けをすることで、記憶に残りやすくなるでしょう。 ただし、テキストに直接多くの種類の色ペンを使ってしまうと重要な箇所なのかわかりにくくなってしまうので、色ペンの使い過ぎには注意が必要です。 【暗記法7】赤シートを使う 文字を隠せる暗記ペンと赤シートの活用も暗記では有効です。自分が暗記したい箇所を隠しながら、重要な単語や語句が覚えられます。 【暗記法8】図やイラスト、動画を活用する 文字だけでなく図やイラスト、動画を使った暗記もおすすめです。特に理科や社会(歴史)などは、映像と合わせて学習することでイメージがつきやすく、用語を暗記しやすくなります。 今ではYouTubeでわかりやすく解説しているチャンネルもあります。書く暗記と合わせて、見る暗記も組み合わせていきましょう。 【暗記法9】付箋を使う 付箋を使った暗記方法もおすすめです。まず表面に単語を書き、裏面に答えを書いて洗面所や冷蔵庫など日常で目の触れる場所に貼っておきましょう。 単語と意味の答え合わせをして間違えたものはキープ、正解したものは剥がすようにして常に10枚前後貼っておくのがポイントです。この作業を繰り返し行うことで、記憶が定着するようになります。 【暗記法10】語呂合わせをつくる 語呂合わせは暗記する上で有効な手段です。歴史の年表や数式を暗記するときに使えるもので、脳に刺激を与えながら暗記ができます。 「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」「いっぱい来い(1851)て太平天国」など定番の語呂合わせのほか、自分が覚えにくいと感じた用語については自作しても良いでしょう。 【暗記法11】反射的に答える 第三者に協力してもらえそうなときは、一問一答形式で問題を出してもらい反射的に答えてみましょう。即座に答えることで記憶に定着しやすくなります。 一人で行う場合は、付箋やチェックシートを使ってすぐに答えられる練習をしてみましょう。 【暗記法12】スクワット勉強法を使う 何度も繰り返し勉強を行う「スクワット勉強法」も暗記に役立ちます。暗記の手順は次のとおりです。 ① 覚えたい単語のページをチェックシートや大き目の紙で隠し、順番に答える② もし間違えたら意味を理解したあと、最初からやり直す③ 間違えずに全て覚えられたら、次のページに進む 以上の①~③を繰り返すことで、記憶を定着させることができます。スクワット勉強法は暗記でありがちな「覚えたつもり」を一つひとつ潰していく方法で、有効な暗記方法です。 【暗記法13】ミルクレープ勉強法を使う スクワット勉強法との併用におすすめなのが、ミルクレープ勉強法です。ミルクレープのように何層も重ねるように学習することから名づけられました。 例えば2日で30個単語を覚えたいとして、次のような手順を踏みます。 ① 1日に30個単語を覚える② 2日目は新たに30個を覚える③ 1日目に覚えた単語30個の復習をする 目標の単語数まで①~③を繰り返します。全ての単語を暗記したと思ったら、また1日目からやり直して2週目に入りましょう。 【暗記法14】メモリーパレス記憶術を使う メモリーパレス記憶術で暗記する方法があります。メモリーパレスでは建物の中に記憶したいものを配置していくのが特徴です。日常の中で目に触れる道や建物に順番をつけ、その場所と記憶したいことを関連付けていきます。 例えば朝家を出るときに玄関を1、家の前の道を2と設定するとしましょう。その後、場所ごとに覚えたい単語を設定していきます。それぞれの位置に強いイメージや感情を織り交ぜたストーリーを盛り込むのがポイントです。非現実的なストーリーと紐づけることで記憶にインパクトを残します。 【暗記法15】アプリを使う 今ではスマートフォンのアプリを使って記憶する方法もあります。アプリは通学や通勤のちょっとしたスキマ時間を使って覚えられるのがメリットです。また参考書やノートのように荷物がかさばることもありません。 学習結果を記録したりマーカーを引いたりできるアプリも増えているので、自分の目的に沿ったものを選んでみましょう。 目次に戻る 科目別のおすすめの暗記法 暗記は対象の科目によっても方法が異なります。次は科目別におすすめの暗記法を見ていきましょう。 国語 国語では文章以外に、漢字の暗記があります。漢字を覚える際は、まずその漢字を声に出して読むことが大切です。声に出したあとに書くことでより効果を高められます。 また本を読み漢字に親しむだけでも、記憶は定着していきます。国語に苦手意識を持つ人は、好きなジャンルの本を選んで一度読んでみましょう。 算数・数学 算数・数学の場合、記憶するというよりは公式の使い方を覚え、応用できるようにしなければいけません。 公式を使ってどのように問題を解いたのかを第三者に説明できるようになることで、記憶が定着していきます。 古文 古文は語句や語法を繰り返し覚えることが大切です。覚える量を増やすのが効果的なので、一度に多くの単語が覚えられるスクワット勉強法やミルクレープ勉強法との相性が良いでしょう。 また古文には独特のリズムや言い回しがあります。漢字と同様に声を出して覚えることで、記憶に残るようになるでしょう。 理科 理科は図やイラスト、動画での暗記方法がおすすめです。理科には図表や実験など、視覚的に理解したり体験しないとわからない内容が数多くあります。 単語を覚えただけでは理解しづらいことが多く、「なぜそうなるのか」という根底部分を理解しておかなければ記憶の定着にはつながりません。 社会(歴史) 社会は一つの事柄を暗記するのではなく、それに付随する内容も関連付けながら覚えるようにしましょう。歴史なら語呂合わせで年表を覚えられます。参考書も使いつつ、自分の覚えやすい方法を模索しましょう。 また映画やドラマ、ドキュメンタリーなどを見ると興味を持ちながら自然と暗記が可能です。興味のあることなら、前後の因果関係や時系列も把握しやすくなります。 英語 英語で暗記が必要なのは英単語です。英単語を一つだけ覚えるのではなく、そこに関係する類義語や反対語まで覚えることで関連付けて暗記ができます。 また例文と一緒に覚えるようにしましょう。実際の単語の使い方がわかれば、イメージが湧きやすく記憶に定着しやすくなります。 目次に戻る 暗記の仕組み 暗記は脳の記憶に大きく関わります脳には、情報を一時的に保管する短期記憶と情報を長く定着させる長期記憶の2種類があります。暗記では、この短期記憶をできる限り長期記憶に変えることが重要だと言われており、一定期間の間に何度も情報を入れることで脳が「優先して記憶するもの」という勘違いを起こすのです。 19世紀ドイツの心理学者であるヘルマン・エンビングハウスが行った実験では、人は1日経てば覚えたことの66%は忘れてしまうと言われています。(エビングハウスの忘却曲線)そのためスクワット勉強法やミルクレープ勉強法などで繰り返し、反復して記憶することが重要です。 目次に戻る 効率良く覚えるコツ 具体的な暗記方法を紹介しました。次は効率良く覚えるコツを見ていきましょう。 五感を刺激する 五感を刺激することで脳が活性化されて暗記の効果が高まります。記憶に残らない人は、ただ文章を目で追っているだけの可能性があり聴覚的な情報を使っていないのかもしれません。 声に出すこと、身体を動かすことで効率良く暗記できるようになるでしょう。 繰り返し暗記する 脳には「海馬」があり、何度も繰り返し情報を入れることで長期記憶として刷り込まれます。そのため何度も繰り返し同じ単語や用語を暗記するようにしましょう。 単語や用語は自分では覚えたつもりであっても、数日経てば思い出すことが難しくなります。 一気に暗記しようと思わない 一気に暗記しようとして頭に詰め込んでも効果はありません。人が1日に覚えられる量には限りがあるからです。 全てすぐに暗記できないということを知っておき、毎日少しずつ繰り返して記憶に定着させましょう。 しっかり睡眠をとる 暗記はしっかりと睡眠をとった状態で行いましょう。寝不足だと集中力や記憶力が大きく低下してしまい、十分な効果が得られないからです。 また、人間の脳は記憶したことを睡眠中に整理し、定着させる働きがあります。記憶を定着させるなら、朝起きてすぐの脳が一番フレッシュな状態のときか、夜の就寝前が良いでしょう。 脳に良い食事をとる 効率良く暗記をするためには、脳に良い食事をとりましょう。 特に青魚には脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれていて暗記に役立ちます。ほかにはビタミンCが含まれるフルーツや、記憶力・集中力を働かせる大豆もおすすめです。 暗記法を組み合わせる 今回ご紹介した暗記法を組み合わせてみましょう。一つの暗記法だけだと単調になりがちで、飽きてしまうからです。 ポイントは様々な五感を使えるように組み合わせることです。書くことや朗読、身体を動かすといった暗記方法を選びましょう。 興味を持つ できる限り暗記するジャンルに対して興味を持ちましょう。興味があれば、モチベーションを保ちながら暗記することが可能です。例えば英語であれば海外ドラマや洋画、理科であれば博物館や解説動画を見るなどがあります。 もし苦手意識のあるジャンルなら友人や知人、先生を頼ってどのように暗記をしているのか聞いてみても良いでしょう。 ゴールデンタイムを活用する 朝以外にも脳が情報をインプットしやすいゴールデンタイムがあり、食事前と寝る前だと言われています。 空腹時に暗記した内容は、脳が命に関わる情報と判断しインプットされやすくなります。また睡眠中は脳が情報整理を行うため、就寝前に暗記を行うのも効果的でしょう。暗記する時間を意識することが大切です。 目次に戻る まとめ おすすめの暗記方法15選と、効率良く学習するためのコツについて紹介しました。ただ文字を目で追うだけでなく、音読や各種便利なツールを使って暗記することが重要です。科目ごとにおすすめの暗記法は異なるので、自分が暗記したいジャンルからより効果的なものを選ぶようにしましょう。 弊社が提供するeラーニングシステム「learningBOX」は、暗記カードを使ったeラーニング学習やテストを実施することができます。繰り返し学習し成績を管理することも可能なので、自分がどれだけ学習内容を吸収できているのか把握することができます。 使いやすさもありながら低コストでの導入が可能なので、きっとお役に立てるはずです。無料で試せるフリープランもありますので、まずは無料トライアルからお気軽にお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
learningBOX-ver2.17

learningBOXがVer2.17へバージョンアップ

今回のバージョンアップについて 平素よりlearningBOXをご利用いただき、誠にありがとうございます。 本日、learningBOXがVer2.16から2.17へバージョンアップしました。 こちらの記事では、各種新機能が追加されたVer2.17.13(2022年3月9日リリース)について、詳しくご紹介いたします。 新機能・機能改善一覧はこちら   新機能 機能改善 1.コースの機能拡充13.対応端末確認の機能拡充 2.見出し/クリア条件14.二要素認証の機能拡充 3.選択型コンテンツ設定15.テストモード設定の機能拡充 4.成績表16.グループ管理・成績管理の閲覧権限 5.ページデザイナー17.グループ一括登録・ダウンロード機能 6.メディア管理18.パンくずの表示箇所追加 7.問題の解答/添削内容表示機能19.コース詳細説明の表示切替 8.メッセージボックス管理権限20.動画基本設定 9.動画時間表示機能21.デザインカスタマイズの即日利用が可能に 10.動画連続自動再生機能22.アクセスログへの認証失敗情報の追加 11.カリキュラム/コース説明文 12.ウェルカムページ再表示機能 今回のバージョンアップでは、学習画面の見え方を大きく変える「コース機能」が刷新されました。 その他、既存機能の改善やAPIで連携できる機能の拡充なども含め、多くの機能が追加されました。 それでは、2.17系バージョンアップについて、詳しくご紹介させていただきます。   コースの機能拡充 学習画面のTOPは全てコース教材に統一され、シンプルな見た目とともにカスタマイズしやすくなりました。   見出し/クリア条件 従来の学習制御機能が一新され、クリア条件となりました。これまでより、複雑な条件設定が可能です。   選択型コンテンツ設定 複数の教材の中から、学習者が1つだけ選択して学習できる機能です。   成績表 オリジナルの成績表を作成し、コース内でコンテンツとして配布できるようになりました。   ページデザイナー サイトカスタマイザーで作成可能なページのデザインを、より手軽に変更できるようになりました。   メディア管理 動画や教材をlearningBOXに登録することで、各コンテンツごとにメディアファイルをアップロードすることなく、CDN経由で利用できるようになりました。   問題の解答/添削内容表示機能 特定の設問に対する解答と添削内容を表示できます。   メッセージボックス管理権限 権限のあるユーザーは、グループや他のユーザーに対してメッセージを送信できます。   動画時間表示機能 「カリキュラムを探す」「コースを選ぶ」画面で、動画コンテンツの時間が表示されるようになりました。   動画連続自動再生機能 動画コンテンツが複数ある場合、自動で続けて再生されるようになりました。   カリキュラム/コース説明文 「カリキュラムを探す」「コースを選ぶ」画面に、説明文を表示できます。   ウェルカムページ再表示機能 ウェルカムページを再表示できます。   対応端末確認の機能拡充 learningBOXの推奨環境を自動で読み込んだり、対応端末一覧画面に【戻る】ボタンが追加されました。   二要素認証の機能拡充 特定のグループに絞って、二要素認証を設定できるようになりました。   テストモード設定の機能拡充 テストモード設定で、成績詳細の表示をより細かく設定できるようになりました。   グループ管理・成績管理の閲覧権限 メンバー管理/成績管理権限について、閲覧のみを許可できるようになりました。   グループ一括登録・ダウンロード機能 グループのCSV一括登録フォーマットが、より分かりやすい表示に変更されました。   パンくずの表示箇所追加 「一般公開コース」「コースを選ぶ」「コース詳細」画面に、新たにパンくずが表示されるようになりました。   コース詳細説明の表示切替 「学習する」画面上部に表示される、コースやフォルダの説明部分を表示させるかどうか設定できるようになりました。   動画基本設定 動画の倍速設定の範囲やシャドウなど、動画に関する基本的な設定ができます。 MOVIEプレイヤーのバージョンが、2.1.0以上の動画コンテンツに対して利用できる機能です。   デザインカスタマイズの即日利用が可能に 注文画面よりデザインカスタマイズをご注文いただくと、即日ご利用いただけるようになりました。   アクセスログへの認証失敗情報の追加 アクセスログに、認証に失敗した際の情報が新たに表示されるようになりました。   その他 詳しい操作方法やご不明な点については、弊社担当:CS営業チームまでお問い合わせください。 ●お問い合わせフォーム 今後も、さらにお客様のお声に耳を傾け、より快適にご利用いただけるよう機能改善に取り組みます。 learningBOXのVer2.17で追加された新機能や機能改修につきましては、こちらのリリースノートにも詳しく記載しています。 今後とも、learningBOX/QuizGeneratorをよろしくお願いいたします。

ICT教育にタブレットを取り入れるメリット・デメリット、導入の注意点

現代社会ではあらゆるシーンでデジタル化が求められています。それは、教育現場も例外ではありません。「ICT元年」とも呼ばれる2021年には、GIGAスクール構想により本格的な学びがスタートしました。大きく特徴的なのが、児童1人に対し1台の情報端末が配布されていることです。 では、ICT教育に情報端末を導入することによるメリットやデメリットは何でしょうか?教育現場に導入する際の注意点と一緒に確認していきましょう。 GIGAスクール構想とは? GIGAスクール構想とは、小中学生の児童生徒に、1人1台の学習用端末と学校の高速ネットワーク環境などを整備する文部科学省の取り組みのことです。 GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略であり、「すべての児童生徒のための世界へつながる革新的な入り口」を意味しています。この構想の目的は多様な子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育を提供することです。 当初、2019年度から5年間かけて順次整備する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、大きく前倒ししてGIGAスクール構想は急加速しています。 目次に戻る タブレット端末が教育現場で使用される理由3つ ICT教育の現場で生徒側が使うデバイスは、タブレット端末がメインとなっています。そこには3つの理由があります。 【理由1】負担なく持ち運びができる 学校でも自宅でも使用することが想定されるため、端末の持ち運びが必要です。タブレット端末なら、PCと比べ軽量かつ比較的小型であるため、小学低学年の児童であっても負担なく持ち運びすることができます。 【理由2】直観的に操作ができる タブレット端末はキーボードを使用しなくても画面をタッチすることで操作が可能です。現代の児童生徒はスマートフォンに日頃から触れていることが多く、パネル操作に慣れています。タブレット端末なら操作方法を一から指導する必要もなく、直感的に操作することができます。 【理由3】学習効果を得やすい タブレット端末なら、色のついた図柄やアニメーションを用いた教材で学習することが可能です。児童の興味を引きつつ、わかりやすい授業が実施できます。 目次に戻る ICT教育にタブレット端末を取り入れるメリット ICT教育にタブレット端末を導入するメリットとは何でしょうか?生徒側と教員側の2つの視点で確認しましょう。 【生徒側】 ①授業の幅が広がる タブレット端末の使用で動画や音声を使った今までにない授業が可能となり、授業の幅が大きく広がります。プロジェクターや電子黒板などを活用すると、教科書以外の教材を用いる機会はさらに増えます。 ②学習へのモチベーションが高まる 教科書の文字を読むだけではいまいち理解できなかった内容も、理解が深まる可能性があります。タブレット端末を使用した場合、視覚と聴覚から複合的な情報を得ることができるため、理解度が増すとともにモチベーションも向上します。 ③主体的になる 関心を持った学習内容に対し、自ら調べ知識を深めることが可能なのもタブレット端末を用いるメリットのひとつです。自分の気になったものを重点的に調べることから、主体性を持った学習をすることができます。 【教員側】 ①効率的に授業を行うことができる 授業中のプリント配布はPDF配布に、板書も電子黒板へと変えることで、授業を準備するための時間と労力の削減が可能になります。 ②教員間の情報共有が容易になる タブレット端末用への教材であれば、クラウドを用いて教員間の情報共有が簡単にできます。 ③データとして活用しやすい 授業の内容や生徒の進捗具合などをデータとして簡単に取り扱うことができます。また、そのデータを蓄積することで、今後の方針を検討する際の手がかりとしても活用できます。 目次に戻る ICT教育にタブレット端末を取り入れるデメリット もちろん、ICT教育だからメリットばかりというわけではありません。ICT教育を導入することによる懸念事項もあります。 【生徒側】 集中力がもたない可能性がある 紙に書くことが少なくなる 目が悪くなる 次から次へと多くの情報を得ることができるタブレット端末を使用することで、集中力が低下してしまう生徒もいるかもしれません。板書をノートに書く必要がなくなり文字を書く機会が減少してしまうと、長期的には何らかの影響が出てくる可能性もあります。また、長時間端末を見続けることによるドライアイや視力の低下も懸念事項のひとつです。 【教員側】 タブレット端末が不具合を起こせば授業継続が難しくなる 授業内容や生徒の成績などが外部に流出する危険性がある タブレット端末に依存しすぎると、端末が不具合を起こした場合に授業の継続が難しくなります。万が一トラブルが起こった際はどうするのか、対応策を事前に決めておくことが求められます。また、インターネット上から授業内容や生徒の個人情報などが流出する危険性も否めません。セキュリティ対策は万全にしておく必要があります。 目次に戻る タブレット端末を導入する際の注意点 タブレット端末を使用した授業は児童生徒の興味を引き、効果的なものとなりますが、導入する際には注意が必要です。 最も注意すべき点はセキュリティ管理を万全にしておくということです。特に個人情報には細心の注意を払い、情報が漏洩しない環境を整えなくてはいけません。最適で安全な設定環境を構築していきましょう。 また、児童生徒にも年齢に応じた使い方のルールを設定することがおすすめです。小学低学年なら取り扱いの方法から、少しずつネットリテラシーを高めるよい機会とすべきでしょう。その際には保護者にも周知することが求められます。 目次に戻る ICT教育の実例 品川翔英小学校 一人一台のiPadを貸与し、簡単な操作からプログラミングまで学べる「情報プログラミング教育」を週に1度実施しています。また、様々な教科でiPadを有効活用し、児童の主体的・探究的な学びを行っています。 【参照】 https://www.shinagawa-shouei.ac.jp/primaryschool/feature/intelligence/ 日本大学藤沢小学校 コンピュータや情報ネットワークを使って授業を行うだけにとどまらず、これからの国際社会を生きていくために児童一人ひとりがコンピュータをツール(道具)として使いこなせることや、情報ネットワークを正しく活用できることを目標としています。 【参照】 http://fujisawa.es.nihon-u.ac.jp/education/ict/ 目次に戻る まとめ 教育現場のICT化の流れは今後とどまることはなく、ますます加速していくでしょう。ただ、ICT教育だから無条件によいというわけではないことに注意してください。「何をどうするのか」というビジョンをしっかり持たなければ、生徒にとっても教員にとっても効果的なICT教育の実現は難しいでしょう。また、その目的に合わせて教員が適切な準備をしておくことも大切です。 ICT教育の一環としてeラーニングを検討されている方には、弊社のeラーニングシステム「learningBOX」がおすすめです。直感的な操作が可能で使いやすく、小学生でも容易に活用いただけます。また、教材の一斉配布や成績管理が一括で可能なので、仕事の効率化にもつながります。まずは無料でご利用いただけるフリープランでその使いやすさをお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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進捗管理の見える化で組織はもっと活性化する!

業務を円滑に進めるには進捗状況の確認が重要です。自分のタスクや目標の進捗具合は、ガントチャートなどの様々なツールを活用し管理しているという方も多いのではないでしょうか。 個人ではなく複数人でプロジェクトを進める場合、進捗状況を管理することは業務の一つです。では、進捗状況を管理することで得られるメリットとは何でしょうか? この記事では、進捗管理を見える化することで得られるメリットや導入の際の注意点について解説していきます。もっとプロジェクトをスムーズに進めていきたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。 目次 01そもそも進捗管理とは?目的は何? 02進捗管理の見える化のメリット 問題点の早期発見ができる 業務効率が向上する 納期を守ることができる チーム内に協力体制が生まれる 03進捗管理の見える化の注意点 進捗のみを確認している 進捗率の認識にズレがある チームへの共有機会が少ない 信頼関係が築けていない 04社員研修における進捗管理の重要性 【会社側のメリット】 【社員側のメリット】 05まとめ そもそも進捗管理とは?目的は何? 「タスクや作業が進むこと」を進捗といい、進捗管理とは「仕事の進み具合を確認し計画とのズレを把握すること」をいいます。また、作業中に発生した問題や課題の把握と、その解決策を講じることも含まれます。 進捗管理の目的は「きちんと納期に間に合わせること」です。進捗管理によって、工程がどの段階まで進んでいて、残りはどれくらいなのかを簡単に把握することができます。どれほど細かくスケジュールを立てたとしても、プロジェクトがスケジュール通りに進むことはほとんどありません。スケジュールと実際の進捗のズレを解消し、納期に間に合わせることが進捗管理の最大の目的です。 納期を守れないと企業としての信用を失い、業績が下がるようなことになりかねません。プロジェクトの命運すら握っている進捗管理は、もはやプロジェクト管理の要です。ただ単に進捗を管理するだけでは不十分です。チームで行うプロジェクトに求められるのはメンバーが共有できる「見える化」された進捗管理の導入です。 目次に戻る 進捗管理の見える化のメリット 進捗管理の見える化は、円滑なプロジェクトには欠かせないものです。では具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 問題点の早期発見ができる 可視化された進捗管理なら、異常が発生した際にいち早く発見することができます。スケジュールが遅れる原因やそれぞれのメンバーが抱える問題点、業務ミスなどプロジェクトが直面する課題が明確になり、早い段階での対応が可能になります。納期の遅れやプロジェクトの失敗を最小限にとどめることができます。 業務効率が向上する 進捗管理を見える化すると、プロジェクト全体の仕事の流れをチームメンバー全員が簡単に把握でき、業務の優先順位がはっきりします。「今、なにをすべきか」をはっきり意識し、必要な業務に集中して取り組めることで、効率的に仕事を進めることができ業務効率が向上します。 納期を守ることができる 進捗管理を見える化すると、それぞれのメンバーがプロジェクト全体のスケジュールを意識し、そこから逆算して自身の業務のスケジュールを設定します。納期を意識することで個人個人がタスク管理もしっかり行うようになり、大きな遅延がなくなります。プロジェクト全体を通じても、大幅に遅延することなく納期を守ることが可能になります。 チーム内に協力体制が生まれる 進捗管理を見える化することで、メンバーの状況が簡単に把握できるようになります。自分の状況も相手の状況もよく見えるので、お互いの業務量に合わせて仕事を引き受けたり、任せたりと協力し合う体制が生まれます。また、業務の平準化にもつながります。 目次に戻る 進捗管理の見える化の注意点 メンバーのモチベーションや会社の生産性を向上させる「進捗管理の見える化」ですが、時には期待したほど効果が上がらないときもあります。個人の場合はToDoリストやガントチャートを活用するのが効果的ですが、メンバー数が多くなる場合は次にあげることに注意してください。もしご自身の会社に心当たりがある場合は、早急に改善しましょう。 進捗のみを確認している 進捗管理の目的がしっかり理解できていないと、たとえ進捗管理をしていてもプロジェクトの目標は達成できません。「とりあえず体裁だけ整えておけばよい」というようなスタンスの進捗管理には行う意味がありません。 進捗率の認識にズレがある 進捗率とは、「作業がどの程度進捗しているのかの度合い」のことです。この進捗率を担当者の主観で報告するのか、それとも工数から計算して報告するのかによって、大きく変わります。 チーム内でどのような基準で進捗率を報告するかをあらかじめはっきりさせておくことが重要です。報告基準を統一することで報告漏れなども防げます。 チームへの共有機会が少ない チームメンバー間の進捗状況の共有が少ないと、お互いの現状を把握することができなくなり、プロジェクト全体の進行具合の把握が曖昧になります。自分の担当業務しか見えなくなり、チーム全体としての生産力向上が難しくなります。 もっとも簡単な進捗状況の共有方法は、ホワイトボードを活用することです。全員が目にするところにホワイトボードを設置し、個々の進捗を毎日更新していく方法です。 信頼関係が築けていない 仕事にはどんなに注意を払っていても間違いや遅れは生じるもの。しっかりした信頼関係が築けていないと、そのような報告はなかなか言い出しづらいものです。チーム内にネガティブなことも報告できるような、助け合える雰囲気を作ることが大切です。 目次に戻る 社員研修における進捗管理の重要性 進捗管理が重要な意味を持つのは業務に関してだけではありません。社内研修の際にも大きな意味を持ちます。研修の進捗管理を行うことで限られた時間の中で戦力となる人材を育成することができます。研修における進捗管理には会社側・社員側の両方にメリットがあります。 【会社側のメリット】 社員の学習進捗を把握できる 進捗が遅れている社員をフォローできる 理解度から、研修内容のブラッシュアップができる 学習進捗を把握することによって、それぞれの社員の適正を知ることが可能です。進捗が遅れている社員や苦手分野がある社員に的確なアドバイスをすることができ、社員との信頼関係も高まるでしょう。 また、社員全体の理解度を確認した上で、研修内容をさらに実践的で適切な内容にブラッシュアップすることができます。研修の進捗管理によって最短距離で実践力を持った社員の育成が可能となります。 【社員側のメリット】 学習の進捗率が目に見え、モチベーションの維持につながる 自分の得意分野、不得意分野を把握できる 的確なアドバイスがもらえる 自分の学習進捗を把握できるので目指すべきゴールが見え、モチベーションがアップします。学習状況が記録されることで自分の得意分野と苦手な分野がわかるので、苦手分野を克服するため重点的に学習するなどの学習プランを自主的に立てることができます。 また、苦手分野は会社側も把握できるため、よいタイミングで的確なアドバイスが得られます。 目次に戻る まとめ 進捗管理の目的は納期に間に合わせることですが、メリットはそれだけに留まりません。進捗管理を見える化すると、会社の業績や社員のモチベーションも向上させることができます。自分の会社に最適な進捗管理ツールを探してみましょう。 また、進捗管理の見える化は仕事だけでなく、研修にも大きな力を発揮します。研修の進捗が管理できる弊社の「learningBOX」なら研修管理に必要な機能が一通り揃っており、学習者の学習状況や理解度を個別に把握することができます。 もちろん学習者も自分の成績を閲覧できるのでモチベーションアップにも役立ちます。 無料で試せるフリープランもありますので、まずは無料トライアルからお気軽にお試しください。 ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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eラーニングとは?重要性が増した5つの理由やメリット・デメリット

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて対面の研修や学習が難しくなっていることもあり、eラーニングの需要がますます高まっています。eラーニングはいつでもどこでも受講できるため、在宅ワークが増えている現在は特に導入する企業が増えてきています。 そのような背景もあり、今後eラーニングの導入をお考えのご担当者様も多いでしょう。しかし中には「そもそもeラーニングって何?」「なぜeラーニングの利用が増えているの?」といった疑問を持つ方もおられるのではないでしょうか。 そこで今回は、eラーニングが普及した背景を交えながら、特徴や強みだけでなく苦手とするところも含めて解説していきます。eラーニングについて知りたい方や、これからeラーニングシステム導入をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。 eラーニングとは eラーニング(イーラーニング、e-learning)とは、インターネットを利用した学習システムを意味する「electronic learning」の略称です。ビジネスシーンでは人材育成のためのツールとして取り入れられています。「オンライン学習」「Webラーニング」「eラン」「WBT」などの用語も同じ意味で使われることがあります。 多くのeラーニングシステムでは、HTML/CSS/JavaScriptなどで制作された教材や動画教材を、Webブラウザを使って学習するのが一般的です。スマートフォン普及以前はパソコン主体で利用されていましたが、今では多くのeラーニングサービスがパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末にも対応しています。 目次に戻る eラーニングの歴史 eラーニングという学習形態は、インターネットの普及やモバイル端末の進化とともに発展し、私たちの生活に浸透してきました。ここでは、eラーニングが現在の形になるまでの歴史をご紹介します。 <eラーニングの歴史> 年代 世の中の動き ①1950年代 ~ アメリカでスタート 「コンピュータで教育を支援できないか」という考えから、アメリカを中心に開発が始まる。 ②1990年代 ~ Windows95の登場・発売 「パソコンの発達・普及」に従って、主にCD-ROMを教材とした学習方法が進む。1995年、爆発的人気となったWindows95が発売され、一般家庭にもパソコンが普及。 ③2000年代 ~ 日本でも本格的に 2000年、当時の森内閣が日本型IT社会の現実を目指す「e-Japan戦略」を打ち出す。 ④2000年代 ~ スマホ・タブレットの普及 2000年代後半からiPhone・Androidに代表されるスマートフォンや、さらに大型のタブレット端末が登場し、eラーニングはさらに大きく変化する。 ⑤2020年代 ~ コロナ禍により市場が急成長 新型コロナウイルス感染症の拡大により、学校では在宅学習、企業では在宅勤務が一気に進む。 eラーニング登場以前の集合学習とCAIの開発 従来の集合学習や集合教育は、時間や費用の面で課題がありました。具体的には、生徒と講師が同じ時間に同じ場所にいる必要があるため、準備や移動の手間、交通費がかかりやすい点です。また、全員が一律で同じ学習を受けながら進めるため、学習者側の理解度に差が出やすい点も挙げられます。 そこで、学習者の理解度に応じて学習内容を提示するシステムであるCAIが開発されました。CAIは「Computer Aided Instruction」の略称で、コンピューターを利用した教育を意味します。 CD-ROMを利用した学習「CBT」の誕生 1995年にはWindows95が発売され、多くの家庭や企業にパソコンが普及しました。そこで登場したのが、CD-ROMを利用した学習形態です。CBT(Computer Based Training)と呼ばれ、動画や画像、音声などを多用したマルチメディア教材によって学べる環境が構築されました。 しかし、CBTにはCD-ROMの作成コストやプログラム修正のしづらさ、企業側が学習者の進捗を管理できないなどの課題もありました。 インターネットを利用した学習「WBT」への進化 CBTの問題点を踏まえて開発されたのが、Webベースのシステムを利用した学習を指すWBT(Web Based Training)です。WBTでは学習教材や学習履歴をサーバー上で一括管理でき、CBTの弱点を克服しています。学習者にとっては、インターネットに接続すれば自由な時間・場所で講義を受けられるのもポイントです。 現代では、上記のようなオンラインでの学習スタイルをeラーニングと呼び、企業における研修やナレッジの共有、通信教育などさまざまなシーンで活用されています。 マルチデバイスやSNSを活用した近代のeラーニング 21世紀に入るとスマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末が普及し、eラーニングもパソコンだけではなく、マルチデバイス対応へのニーズが高まっています。スマートフォンやタブレット端末での視聴が可能になることで学習に対するハードルが下がり、知識の習得や学習意欲の向上が期待されます。 また近代のeラーニングでは、管理者から学習者への一方的なフィードバックだけでなく、学習者同士のコミュニケーションを促進するためにSNSを活用するのもトレンドです。専用窓口や掲示板、社内SNSなどを設置し、学習者からの書き込みや質問を募ることでモチベーションアップにつなげる狙いがあります。 目次に戻る eラーニングの重要性が増した理由 なぜ近年、eラーニングの重要性が高まっているのでしょうか?ここではその中でも特に大きな理由を5点挙げてみます。 理由1:コロナ禍によって集合研修が困難に 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、研修会場までの移動や研修会場に集まること自体が制限されるようになりました。多くの学校では登校をとりやめ、リモートで授業を行うなどの対応をとっています。一方的に授業や研修プログラムを提供するのであれば、ZoomなどのWeb会議サービスで十分ですが、理解度を測定したり課題を提出させたりすることはできません。 そこでeラーニングシステムを導入することで、いつでもどこでも学習者ごとの得点や学習状況、課題の提出状況などを把握することができるため、管理者側にも学習者側にもさまざまなメリットがあります。 理由2:通信環境・情報機器の普及 自宅や会社に光回線が普及し、スマートフォンでも4Gや5Gといった高速大容量通信が普及したことで、動画の閲覧もスムーズにできるようになりました。通信環境が改善したことでデータをサーバー上で一元管理し、利用者は必要なタイミングでデータを取得する運用がしやすくなったこともeラーニングの普及に影響しています。 文教分野においての普及 文部科学省の推進するGIGAスクール構想によって、小中高において生徒1人に1台の学習者用端末が与えられはじめています。学校の方針によって、生徒や児童がどれだけ自由に端末を使えるのか、自宅に持ち帰り可能なのかは異なるようですが、少なくとも1人1台の端末を専有して使える環境になりつつあります。 また、ほとんどの学生がスマートフォンを持つようになりました。初期のスマートフォンはパソコンと比べると性能が劣り、できることも限られていました。しかし、最近はスマートフォンの性能が向上し、パソコン向けに作られたWebコンテンツもほぼ問題なく閲覧できるようになりました。多くのWebサイトにおいてはパソコンよりもスマートフォンからのアクセスのほうが多くなっており、今ではWebサイトの多くはスマートフォン向けに最適化されています。 一般への普及 モバイル社会研究所の調査によると、15歳から79歳の男女におけるスマートフォン・携帯電話所有者のうち、スマートフォンの所有率は2022年には94%に達したといわれています。 勤労世代におけるスマートフォンの所有率はより高く、セキュリティ面の検討が必要であるとはいえ、私物端末を用いたeラーニングの提供も現実的になっています。 eラーニングでは同一のコンテンツを多数の学習者に提供するケースが一般的であり、高度な機密性が求められない場合もあります。高度な機密性が求められる場合は、社内のPCからでないと学習できないよう制限するなどの対策が必要になります。 理由3:仕事の高度化 情報化の進展と共に、仕事を進めていく上で必要な知識は圧倒的に増えました。学校で学んだ知識や技術で一生食べていけるような時代ではありません。勤労者は、常に新しい知識と技術を身に付けていく必要があります。新しい知識と技術はタイムリーに手に入れる必要がありますし、教えることができる人が近くにいるとは限りません。 テレワークが一般的になったこともあり、今は場所を問わず働けるようになりました。東京の本社で作成された業務マニュアルや法改正に関する資料を、全国に点在する拠点に展開するためにはeラーニングが適しています。 理由4:中途採用・転職の一般化 現在は転職が一般的になりました。新卒入社した会社を定年まで勤め上げるということは少なくなっていきています。これにより採用時期や入社時期がバラバラになり、現在は新卒を一括採用し1年かけて同じ教育研修を行うのではなく、入社時期に応じて研修を行うようになっています。 入社のたびに教育担当者が時間をとって教育していると、本来やるべき業務に支障が出ることもあります。中途採用は職種やスキルも様々なので、全員が同じ教育レベル・スピードでは非効率ですし、学習者側のモチベーションも上がりません。 そのような場合は、eラーニングを使うことで、理解度に応じて一人ひとりに適した研修を用意することができ、効率的に研修を行うことができます。 理由5:ドキュメント共有システムのみでは不十分 マニュアルを配布するという目的であれば、Google ドキュメントやGoogle スプレッドシートなどのドキュメント共有システムで十分なようにも思われますが、ドキュメント共有システムでは閲覧状況や学習状況を十分に把握できません。 また、確認テストなどを実施することができず理解度を把握することも難しいので、「学習することが必須かつ、学習したというエビデンスを残す必要がある場合」はeラーニングシステムが適しています。 目次に戻る eラーニングを導入する効果・メリット 現在従業員の教育方法や社内に蓄積したナレッジの共有、人材育成などにお悩みの場合は、eラーニングの導入がおすすめです。eラーニングは、管理者と学習者の双方にメリットをもたらします。詳細は以下の表をご確認ください。 <eラーニングを導入する効果・メリット> 管理者 ・ コスト削減が期待できる ・ 学習者の進捗や成績、出席情報を一元管理できる ・ 教材の修正や最新内容へのアップデートが行いやすい ・ 学習者ごとに適切な学習教材を提供しやすい 学習者 ・ 繰り返し受講できる ・ 場所や時間の制約が少なくなる ・ 学習の進捗状況や理解度を把握しやすい ・ スマートフォンやタブレット端末などで手軽に取り組みやすい    目次に戻る eラーニングのデメリットとその対策 eラーニングの弱みを把握しておくことで、eラーニングを導入した際に対策をすることができます。具体的な対策方法を解説しますので、ぜひご活用ください。 モチベーションの維持が難しい eラーニングの場合、教育者と学習者が直接顔を合わせることはありません。そのため学校などの教育現場や企業の集合研修と異なり、教育者の技量でモチベーションを維持させることができません。 モチベーションを維持するために面白味のある教材や学習効果のある教材を用意することはもちろんですが、eラーニングにおいては仕事の合間や移動中のスキマ時間で学ぶことが多いため、”マイクロ”な教材構成が好まれます。一般的な学校の授業や集合研修では1コマ45分~90分程度ですが、eラーニングでは1コマ数分程度が望ましいといわれています。 また、eラーニングにおいてはソーシャルゲームで用いられるようなランキング、バッジ(メダル)、ギルド(チームで協力させる・連帯責任)などのシステムを使い収集欲や競争心を呼び起こす工夫がされていることもあります。 学習者の顔が見えない 「顔が見えない」状態は、学習者の理解度や感じていること、疑問などが分からないということにもつながります。理解度をチェックするための問題を含めれば、理解度について把握できるでしょう。感じていることや疑問については、レポート形式の問題やアンケートに答えてもらうなどの方法で確認できます。 eラーニングはオンライン上で学習を完結することができ、顔が見えないからこそ丁寧なコミュニケーションをとっていく必要があります。 コンテンツの確保が難しい 教材を一から作ろうと考えると難しく感じるかもしれませんが、eラーニングシステムによっては、すでにあるコンテンツをアップロードして使用することもできます。 学校の場合 学校向けのeラーニングシステムの中には、教育指導要領や教科書に沿った教材が提供されているものがあります。そのようなeラーニングシステムを導入することで、教材作成の手間なくeラーニングを導入できます。 民間企業の場合 業務に直結する内容の場合は、既成の教材は存在しないため、社内で制作するか、eラーニング教材の制作会社を使って作成することになります。外注業者を利用すると見栄えのする立派なコンテンツを作りやすいですが、費用もかかりますし、内容を更新しづらくなるので、外注と社内対応の使い分けが大切です。 目次に戻る eラーニングの導入に必要なもの eラーニングを実施する際は、主に学習管理システム(LMS)と学習教材の2つを用意する必要があります。ここでは、それぞれについてご紹介します。 学習管理システム(LMS) LMSとは、「Learning Management System」の略称で、eラーニングの学習教材の作成や配信、学習の進捗や成績を一元管理できるシステムです。効果的なeラーニングの実施を支える環境整備の土台となります。 学習教材 高品質なシステムを用意しても、学習効果の高い教材がなければ宝の持ち腐れになります。質の高い教材を作成できるよう、クイズやテスト、アンケートなどの多様な種類を作成・選択できるシステムも登場しています。 学習教材を用意する際は、目的や予算に応じて以下の3つの方法から最適なものを選択しましょう。 営業やPCスキルなどの分野に特化した教材を提供する会社の既製品を利用する eラーニングを提供する会社に制作を依頼する 自社のリソースのみで制作する 目次に戻る eラーニングを活用して効率的に学習できる環境を構築しよう 今回は、eラーニングの歴史や重要性が増している理由、メリット・デメリットなどをお伝えしました。eラーニングは今後ますます利用者が増え、今よりも多くのシーンで導入が進むと予想されます。メリットを生かしつつデメリットをうまくカバーすることで、効率的に学習できる環境を構築しましょう。 eラーニングの実施に伴いeラーニングシステムの導入をご検討の場合は「learningBOX」をご活用ください。複雑な操作が不要な使い勝手の良さとリーズナブルな料金が特徴のeラーニングシステムで、専門知識がない方でも簡単に教材やテストを作ることができます。 10アカウントまでは無料でご利用いただけますので、まずはお気軽に無料トライアルからお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る

マニュアルの電子化が広まる背景とは?メリットや手順なども解説

様々な社会情勢もあり、日本国内全体で電子化の波が広がっています。その中で、社内で運用するマニュアルを電子化したいと考えている経営者や担当者も多いのではないでしょうか。 この記事では、マニュアルの電子化が広がっている背景や電子化のメリットを解説していきます。電子化への手順なども紹介していきますので、これからマニュアルの運用体制を一新したい方はぜひ最後まで読み進めてください。 マニュアルの電子化が進んでいる背景 2020年から始まった新型コロナウイルスの蔓延により、国内でもリモートワークが広く普及し社内におけるDX化が注目されました。総務省によると、民間企業によるテレワーク導入率は、1回目の緊急事態宣言時に17.6%から56.4%、2回目の緊急事態宣言時にも38.4%にまで上昇しています。 【出典】 総務省 テレワーク導入にあたって、従来運用されてきた紙マニュアルを電子マニュアルに変えようとする動きが広がっているためです。テレワークの普及により、複数の場所からでもマニュアルにアクセスできる環境整備が企業に求められています。電子化が実現されることで、より業務の効率化を図ることができます。 目次に戻る マニュアルを電子化するメリット あらゆる分野において電子化の流れが加速していることもあり、マニュアルの電子化も進んできています。その中で、マニュアルを電子化することで、どのようなメリットが得られるのかを知りたい方も多いのではないでしょうか。 ここでは、マニュアルを電子化するメリットを3点紹介します。 業務効率がアップする マニュアルを電子化することで、紙マニュアルを整理・分類して体系的に保存できるようになります。膨大な量のマニュアルであっても情報の検索がしやすくなるため、業務効率のアップが見込めるでしょう。いつでもどこでも情報にアクセスできる点も大きなメリットです。 共同管理が可能となる マニュアルを維持するには、作成・保管・更新などが必要です。紙媒体の更新作業は印刷や保管などの面において頻繁にできるものではありませんが、電子化することによって誰でも簡単に更新できるようになります。 さらに、電子マニュアルは共同管理に対応しているため、更新にあたっての諸作業を同時並行で進めることが可能です。実務的な運用により向いているといえるでしょう。 持ち運びの手間がなくなる マニュアルを電子化することによって、持ち運びの手間もなくなります。従来は紙媒体を使用時に引っ張り出す必要がありましたが、電子マニュアルだとその一連の作業が不要です。必要な情報をいつでもすぐに引き出せるのは大きなメリットでしょう。 場所や時間の制約がなくなり、パソコンやスマートフォンを持つだけでOKとなることで、外出先でも円滑に作業が進められます。 目次に戻る マニュアルを電子化するデメリット マニュアルを電子化するメリットは数多くありますが、一方でデメリットも存在します。これまで運用してきた紙媒体との違いをしっかりと把握しておきましょう。 ここでは、マニュアルを電子化するデメリットを2点紹介します。 複数ページを同時に確認できない 電子媒体は紙媒体と異なり、複数のページや複数の冊子を一度に参照できません。これまでに複数のマニュアルを広げて業務手順を追っていた方などは、マニュアルを電子化することで逆に効率が悪くなる可能性があります。 状況によっては端末を2つ用意する、画面分割に電子マニュアルを対応させるなどの工夫が必要でしょう。 電子化への移行が困難なケースも 大量のマニュアルを一度に電子化することは容易ではありません。状況に合わせて、少しずつ紙媒体から電子媒体への移行を進めていきましょう。 また、紙媒体を好んで利用する方や紙媒体の運用に慣れている方向けの調整なども必要です。電子化のメリットを伝えつつ、どうしても受け入れられない場合には紙媒体との同時運用なども考える必要が出てくるでしょう。 目次に戻る マニュアルを電子化する手順 マニュアルを電子化する手順は、下記の4段階に分けられます。 STEP1:電子化する対象マニュアルを決めるSTEP2:電子化に用いるツールを用意するSTEP3:目次と全体構成を再確認STEP4:各種ツールを用いて電子化に着手 それぞれの段階で何をすべきかを理解して、マニュアルの電子化をスムーズに進めましょう。 電子化する対象マニュアルを決める 最初に行うべきことは、どのマニュアルを電子化するのかを決め、目的を定めることです。マニュアルを電子化することによって得られるメリットを踏まえた上で、新入社員用・営業社員用・現場用など、どのマニュアルを優先として電子化を進めていくのかを選定しましょう。 電子化に用いるツールを用意する 対象のマニュアルが決まったら、どのツールを用いて電子化を進めるのかを策定します。まずは無料ツールを使うのか、有料ツールを使うのかを決めましょう。代表的な無料ツールは、Google ドライブやGoogle ドキュメント、Google スプレッドシートなどです。 また、有料ツールは各社によって様々なサービスがリリースされています。それぞれのサービス内容を確認し、目的に合ったものを選びましょう。 目次と全体構成を再確認 電子化するツールが決まったら、業務範囲や事前準備、手順、求めるレベルなど既存内容を見直して、目次と全体構成を再確認します。これまでの紙媒体運用にあたって問題があった際には、ここで正しておきましょう。 修正時にはマニュアルで何を伝えたいのかを再度洗い出した上で、体系的に再構築することが重要です。加筆や削除なども交えながら、電子化にあたっての最終確認を行いましょう。 各種ツールを用いて電子化に着手 内容が固まったらいよいよ電子化に着手します。使用するツールに応じて、テンプレートへの入力や既存ファイルの取り込みなどを行いながら電子化を進めていきましょう。 マニュアルの完成・配布が終わった後は、使いながら改善を重ねていくことが大切です。電子化によりアップデートもしやすくなるため、適宜修正を加えながらより完成度の高いマニュアルとしていきましょう。 目次に戻る 社内のIT化を進めていきましょう マニュアルの電子化は近年の社会情勢による後押しもあり、取り組む企業が少しずつ増えてきています。メリットとデメリットを踏まえた上で、どのように取り組んでいくべきかを考えながら進めていきましょう。電子化に際しては、作業手順を精査することも重要です。 マニュアルの電子化と合わせて、社内研修方法などを見直したいという方は弊社の学習管理システム「learningBOX」をご検討ください。教材の作成配布や成績管理、受講者管理など必要な機能が揃っているため、社内研修システムのIT化にはぴったりです。10アカウントまでなら期間無制限・無料で利用できますので、まずは無料トライアルからお気軽にお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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効果的な人材育成の方法を9つ紹介!実施のポイントや進め方も解説

効果的な人材育成の方法を9つ紹介!実施のポイントや進め方も解説 企業の地力を高めていくためには、人材育成を効果的かつ効率的に行う必要があります。人材育成にあたって「社員のスキルを高める方法が知りたい」「社員のレベルに応じてどのように育成方針を決めていくべきかを知りたい」といった疑問をお持ちの経営者や人事担当者もいるでしょう。 この記事では、人材育成の方法や実施のポイントなどを解説していきます。企業の実情に合わせて育成方法を見直していきたいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。 目次はこちら 人材育成の重要性とは 代表的な人材育成方法9選 人材育成を円滑に実施するポイント 人材育成を進めていく手順 eラーニングによる人材育成を支援します   人材育成の重要性とは   企業の価値を高める資源として、ヒト、モノ、カネ、情報は重要です。どれも企業経営においては非常に大切な項目ですが、その中でも特に大切な資源はヒトであるといわれています。人材の成長は企業の成長に直結しており、人材育成を怠ると市場競争力を失うことにもなりかねません。 また、グローバル化によって、国内のみならず国外でも活躍できる人材の育成が求められる時代にも差し掛かっています。国内外を問わずにあらゆるシチュエーションで活躍するレベルの高い人材を育成することが、企業の成長そのものに繋がっていくでしょう。   代表的な人材育成方法9選   人材育成方法には様々な手段があり、状況に応じて使い分ける必要があります。新入社員と中堅社員では経験値や持っているスキルが異なるため、取るべき育成手段も異なるでしょう。 ここからは、新入社員向けのOJTなどを始めとした9つの人材育成方法を解説していきます。 OJT(On-the-Job Training) OJTは、実務に携わりながら必要な知識やスキルを身に付けていく方法です。多くの企業によって導入されており、効率的に即戦力化を促す手段として高い人気を誇っています。先輩社員が近くにいる状態で実務にあたれるため、早期のスキル習得が期待できます。 新入社員向けのOJTはプログラムが確立されている傾向にありますが、中途社員向けのOJTプログラムまでは整備しきれていない企業も多くあるのが現状といえるでしょう。 Off-JT(Off-the-Job Training) Off-JTは、講義やグループワークなどを一つの場所で実施する集合研修を指します。受講者が同じ所に集まって研修を受けるため、一度に多くの人数をまとめて教育できるのが特徴です。 複数人を対象とした人材育成方法であるため、教育の質がブレにくく一定のクオリティーが保たれます。また、学んだ知識やスキルを活かすために、ロールプレイングなどによって実際の業務に備えられる点も特徴的です。事前に知識を身につけておくことで、安心して業務にあたっていけるでしょう。 eラーニング eラーニングは、スマートフォンやパソコンを用い、オンラインコンテンツを消化することで知識を得ていく育成方法です。近年は多くのサービスがリリースされており、導入する企業も増加しています。 集合研修を行う際には、会場手配や講師依頼などが必要ですが、それらのコストが一切不要です。また、場所を問わずに学べるシステムが用意されているため、通勤中など空いた時間を有効活用できるのもポイントといえるでしょう。 一方、受講者のモチベーションによって学びの深度に差が出てくる点は課題でもあります。 メンター制度 メンター制度とは、主に新入社員を対象として、先輩社員(メンター)が指導やサポートをマンツーマンで行う育成方法です。この制度は、実務経験の蓄積からメンタルケアまで広くカバーしています。 上司ではなく先輩社員が指導にあたることで、「仕事やプライベートの悩みをいつでも相談できる先輩がいない」といった新入社員が抱えがちな問題を解決し、より相談がしやすい環境を生み出しているのです。 社内活性化や離職率低下を目的としてメンター制度を導入する企業が増えています。 ジョブローテーション ジョブローテーションは、社員の能力開発を狙いとした配置転換を行うことによる育成方法です。通常の人事異動とは異なり、明確な人材育成計画に基づいて戦略的に行われ、長期的な成長を促します。 主に、適材適所の配置を行う、様々な業務を通して社内の全体像を掴む、能力開発によって新たなイノベーションを起こすなどが目的です。将来の幹部候補などをターゲットとして実施されるケースが多い傾向にあります。 3〜6ヶ月などの短いスパンで複数部署に配属させる場合から3〜5年など長いスパンで一つの部署に配属させる場合まで、様々な方式が用いられています。 目標管理制度(MBO) 目標管理制度とは、社員一人ひとりに目標を立てさせ、その達成度に応じて人事評価を行う制度です。立てた目標達成のため、自ら工夫や努力をして仕事をすることを期待し、より主体的な人材となることを目指す育成方法です。 目標を定める際には、会社全体の目標や部門の目標との関連付けも行いましょう。自らの成長だけではなく、社そのものに貢献していくための意識を育むためです。また、立てた目標に対して、上司や担当者による内容の適正確認も行う必要があります。 コーチング コーチングとは、助言や問いかけを通して上司が育成対象者の目標達成を支援する育成方法です。対象者の自主性を促進させつつモチベーションを高める手法として、コーチングは多くの企業によって導入されています。 実施にあたっては、知識や経験が豊富な上司が求められます。いかにして育成対象者を目標へ導いていくかが鍵となるため、コーチングを実施する側に向けてのトレーニングも必要となるでしょう。 ティーチング ティーチングは、上司や先輩社員が育成対象者に情報やスキルを伝えていく育成方法です。主に、業務開始にあたっての基礎知識や基本ルールの伝達を目的としています。 コーチングの主体が「育成対象者」であることに対し、ティーチングの主体は「上司・先輩社員」です。ティーチングは一方的に必要な情報を伝えることを目的としているため、相互コミュニケーションに重きは置かれていません。 ストレッチアサインメント ストレッチアサインメントとは、育成対象者が現在持っている実力よりも難易度の高い業務を割り当てることで、これまでになかったスキルを身に付けることを目的とした育成方法です。難しい環境に置かれることで、急速な成長が促されます。 むやみに難しい課題を与えるのではなく、懸命な努力によって達成できそうな課題を設定する必要があるため、課題提供側には対象者の充分な理解が必要です。若手社員に対して実施し、将来的な幹部候補リストアップにも用いられます。   人材育成を円滑に実施するポイント   ここからは、人材育成手段を新たに考えている方や見直している方向けに、育成を円滑に進めるためのポイントについて解説します。 社内の体制をどのように整えるかが非常に重要であるため、人事育成に携わる方はぜひ参考にしてください。 人材育成を行う時間を確保する スムーズに人材育成を進めるためには、育成に回す時間を確保する環境作りに力を入れなければいけません。多くの人事担当者や先輩社員、上司は、教育と並行して様々な業務を抱えています。 状況によっては通常業務の並行が難しいケースもあるため、業務量を調整するなどの措置を取って人材育成にまで手が回るようにシステムを構築する必要があるでしょう。 育成担当者のスキルを高める 実際に人材育成に携わる担当者自身のスキル向上も、人材育成の環境作りにおいては欠かせないポイントです。適切な育成方法を把握していなければ育成対象者は育たないため、指導者としてふさわしいスキルや知識を身に付ける必要があるでしょう。 そのため、指導者や担当者向けの研修・育成も計画的に進めるための取り組みが求められます。担当者向け研修やロープレの実施など、クオリティーを高めて指導のためのスキルを身に付けさせましょう。 人材育成に関わる評価制度を構築する 人材育成を円滑に進めていくためには、人事担当者への評価制度を確立させることが大切です。直接売上の数字を立てていく営業や全体の戦略を組み立てるためのマーケティングと異なり、人材育成は数字で評価されにくい傾向にあります。 しかし、人材に関わる業務は企業の根幹ともいえる重要な仕事です。しかし、すぐに結果は出にくいため、評価が非常に難しい仕事でもあります。人事担当者が「負担に応じた適正な評価を得ていないのでは」と感じた際にはモチベーション低下にも繋がる可能性があるため、明確な評価制度を作ることが大切です。   人材育成を進めていく手順   ここからは人材育成を進めていく手順について解説します。明確な目的を持たずやみくもにスキルや知識を伝えていっても人材は育ちません。適正なフローに従って効果的に進めていきましょう。 どのように人材育成を進めればいいのかわからない方はぜひ参考にしてください。 現状分析と課題把握 人材育成を進めるにあたっては、始めに現状分析と課題把握を行いましょう。育成対象者について、現状の生産性や効率性などを適切に把握するための取り組みが重要です。そのために、上司や部門担当者にヒアリングを行い、対象の課題を抽出していく必要があります。 対象者に求めるスキルや人物像を明確にしていく 現状分析と課題把握を終えたら、育成対象者に求めるスキルや人物像を具体的に固めていきましょう。そのためには、スキルマップ作成が効果的です。スキルマップとは、育成対象者のキャリアに応じて求めるスキルを、順を追って表などにまとめたものであり「○○年後にはこのスキルを身に付ける」といった目標が明確になります。 実務関連のスキルだけでなく、人間性なども含めた上で5年後、10年後の姿を明確にしていくことで、そのために何を行うべきかの施策も進めやすくなるでしょう。 対象者にふさわしい育成方法を選定する 育成対象者に求めるスキルや人物像が固まった後には、ジョブローテーションやメンター制度、目標管理制度など様々な手法の中から最適な育成法を選定しましょう。その際には、教育に伴う現場の負担やコストなども測定した上で、特定の部署が負担を被ることがないよう、組織全体に負担を分散させるなどの配慮も大事です。 また、人材育成が計画に従って進んでいるか否かの効果測定も定期的に行う必要があります。実際にスキルは身に付いているのか、企業が求める人材に育っているのかなどの点を確認し、遅れがあれば軌道修正することも重要です。   eラーニングによる人材育成を支援します 社内での人材育成に力を入れて地盤を固めていき、中・長期的に市場競争力を高めていきたいとの考えはどの企業も持っているものです。企業の実情に合わせて、ふさわしい育成方法を選定していきましょう。 人材育成を効率的に進めるためには、eラーニングの導入が非常に効果的です。eラーニングによる育成計画を考えている方は弊社の「learningBOX」をご検討ください。コンテンツ管理から学習者管理までeラーニングに必要な機能を全て揃えておりますので、まずは資料請求からお問い合わせください。  
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