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eラーニングの歴史について

eラーニングの歴史について こんにちわ!CS担当の坂本です。 皆さんはオンライン学習などのインターネットを使った習い事や勉強はされておりますでしょうか? 最近ではパソコンやスマートフォンが普及し、インターネットを使った学習が当たり前のようになっていますが、そもそも、そのはじまりはどのようなものだったのでしょうか? 今回は「eラーニングの歴史について」、お話したいと思います。 目次はこちら 1.eラーニングのはじまり 2.eラーニングの発展 3.インターネットを利用した学習へ 4.スマートデバイスの登場 eラーニングのはじまり eラーニングの元となるコンピュータを使用した学習は、1950年代にCAIと呼ばれる「コンピュータで教育を支援できないか」という考えから、アメリカを中心に開発が始まりました。 従来の集合研修では、インストラクターと受講者が同じ場所に長時間いなければならないということや、受講者の進捗状況の確認などは全て人が行わなければならないという点から、効率的と呼べるものではありませんでした。また、ビデオ教材なども登場しましたが、一方的な情報の提示で、こちらも学習効果が高いものとは言えませんでした。 そこで、学習場所を選ばない、コストを削減できる、学習者の管理ができるといったメリットのあるパソコンを利用した学習が注目されたのです。 しかし、実際に理想的なシステムの構築は困難であったため、CAIによる教育の質の向上は思ったようには進みませんでした。 eラーニングの発展 1990年代に入りパソコンの発達・普及に従って、CAIはCBT(コンピュータ・ベースド・トレーニング)へと変化していきました。 CBTとは、主にCD-ROMを教材とした学習方法を表します。CD-ROMの大容量の特性を生かし、動画や音声を活用した教材が作られました。そして、「eラーニング」という言葉が登場したのはこの頃でもあります。 特に1995年、爆発的人気となったWindows95が発売され、一般家庭にもパソコンが普及していきました。Windows95にはCD-ROMが標準装備されており、これによりCBTによる教育が確立していったのです。 しかしながらCBTも、「教材作成のコストがかかる」「配布後は内容の修正が難しい」「管理者側で受講者全員の学習の進捗度を管理することが困難」という点から、一般的に普及するまでには至りませんでした。 インターネットを利用した学習へ 日本において大きな変化があったのは2000年、当時の森内閣が日本型IT社会の現実を目指す「e-Japan構想」が打ち出され、翌年には、eラーニングの普及促進事業が本格的にはじまりました。 これにより、eラーニングの学習方法もCD-ROMによる学習から、インターネットで配信された教材を利用してオンラインで学習する方法に変化していったのです。学習環境をオンラインに置くことで、教材の管理や受講者の学習進捗度の確認を簡単に、低価格で行えるようになりました。 オンラインでの学習方法はWBT(ウェブ・ベースド・トレーニング)と呼ばれ、インターネットの普及に伴い、eラーニング研修を導入する企業が増えはじめ、徐々に私たちの生活に浸透していきました。 スマートデバイスの登場 2000年代後半からiPhone・Androidに代表されるスマートフォンや、さらに大型なタブレット端末が登場し、eラーニングはさらに大きく変化しました。 持ち運びが便利なスマートデバイスのおかげで、いつでもどこでもすきま時間に学習することが可能になり、スマートフォンで移動中に学習することが一般的になってきました。持ち運びが便利という利点から、リアルの集合研修でしか教育・育成ができなかった職種、例えば、接客・整備・調理などの現場でも導入が進んでいます。 さらに最近では、受講者同士でコミュニケーションを取り合うことにより、支援しあったり学習意欲を向上するのに高い効果が期待されるという点から、受講者同士のコミュニケーションツールとして、SNSなどを組み合わせる方法も取り入れられています。 まとめ 今回はeラーニングの歴史について振り返ってみました。 コンピュータの教育への活用から始まり、パソコン・インターネットの普及、そして、スマートデバイスの登場、SNSの普及によって、eラーニングそのものの役割や効果も大きく広がってきていますね。 今後はさらなるテクノロジーの進化で(既に活用が始まっていますが)AI・VRなど最先端の技術もeラーニングに組み込まれて、eラーニングの在り方も変化していくかもしれませんね。 最後までお読み頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】 こんにちわ。マーケティング担当の本木です。 前回から始まりました【世界のeラーニング】シリーズ。 初回は「アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について」ご紹介しました。 今回はカーンアカデミーからの流れからの話として、オンライン教育の一つとして普及した「MOOC(ムーク)」について調べたいと思います。 目次はこちら 1.MOOCとは? 2.代表的なMOOC 3.まとめ MOOCとは? 「MOOC(ムーク)」とは別名「MOOCS(ムークス)」、正式名称は、「Massive Open Online Course(大規模オンライン公開講座)」となります。 その名の通り、オンラインで大規模な講座を受講することができるプラットフォームサービスであり、名門大学の講義を、インターネットにアクセスできる環境さえあれば誰でも(基本的に)無料で受けることができるということで主にアメリカをはじめとして普及していきました。なかには、講義だけでなく、講義受講後のテストや課題の提出などがあり、修了資格を得ることができるものもあります。 MOOCはプラットフォームサービスなので、各大学が各自でサービスを立ち上げているのではなく、仲介である「MOOCコンソーシアム」や「MOOCプロバイダー」のプラットフォームを利用して受ける形です。 今は大学だけでなく企業も参加して講義を出しているようなので、広義な意味合いだと、シンプルに「オンライン講座」と捉えても良さそうです。(本ページでは主に大学レベルのオンライン講座として取り上げています) 代表的なMOOC ▼Coursera(コーセラ) https://www.coursera.org/ 米スタンフォード大など有名大学のコースが用意されています。 ▼edX(エデックス) https://www.edx.org/ マサチューセッツ工科大(MIT)とハーバード大の共同によって立ち上げられました。 ▼Udacity(ユーダシティ) https://www.udacity.com/nanodegree プログラミングをはじめとしたコンピュータ・サイエンス分野を専門としたMOOCです。 まとめ MOOCは大学に行かなくてもインターネットさえあれば、誰でも大学レベルの講義を受講できるという学習機会を生み出しました。 実際にモンゴルの15歳の学生がedXのコースで優秀な成績を取り、マサチューセッツ工科大学(MIT)へ進学したというニュースがありました。しかしながら、MOOCはそのハードルの低さの分、修了率が非常に低いとのことです。どうしても学習者のモチベーションに寄るところが多く、自学自習の性格が強いサービスなので修了率が低くなってしまうようです。 ただ、産学連携といった形で、「Google」「Facebook」などといった世界のトップ企業が協業で作ったMOOCのコースも展開されており、現在注目されているAIやデータサイエンス、そして自動運転などのテクノロジーの最先端の講義も増えていっているようなので、今後も注目されそうです。 またMOOCのように、Edtechのサービスがアメリカで普及していくことにより、学校教育での学び方も変わっていっています。次回以降は、学校教育に与えた影響なども鋭く?斬っていきたいと思います。 次回もどうぞよろしくお願い致します。 ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏
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『eラーニングの問題作成のコツについて』

誰でも簡単に作れるeラーニングの問題作成を効果的・効率的に作成する方法 『eラーニング活用をご検討、迷われている担当者様へ』 eラーニングの問題作成では、一般的に知識の習得度や達成度を確認するために用いられます。学習内容の理解度を確認することを主な目的とし、それに基づいた出題を選定することが望まれます。ですが、この作業がなかなか大変です。 ※eラーニングを導入する場合、問題に関しての『 正解 』にあたる学習内容だけを把握してればよいわけではないからです。 本稿では『誰でも簡単に作れるeラーニングを効果的・効率的に作成する方法』について解説したいと思います。「よい学習教材」と「よいテスト」の両者を受講者に提供することがeラーニングによる教育を成功に導くカギです。ぜひ参考にしてみてください。 目次 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! 4.まとめ 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 実施目的が明確である そもそも『eラーニングの目的は何か?』目的がなければ問題の仕様検討や設問・解説などの作成は開始できません。目的が曖昧なままの状態で制作をスタートさせると、制作過程で手戻りが発生する可能性が高くなります。問題作成スケジュールの遅延や制作コストの増加を誘発し、さらに意図していない関連の薄い問題が出来上がってしまう場合もあります。何事もスタートが肝心です。作っている最中に『こんなはずではなかった』と後悔しないためにも、『目的は何か?』を明確に考えるところから始めましょう。 妥当性、信頼性がある 2つ目の条件はテスト問題に妥当性や信頼性があるということです。そのためには、『学習した範囲内の知識で解答できる問題』を作成しなければなりません。テストは、受講者に教材を通じて学習した内容を問い、その理解度を測ることを目的としています。問題を作りやすい理由で、学習の範囲外にある概念や考え方を題材とすることはやめましょう。これは受講者に混乱をもたらすほか、問い合わせの増加要因になってしまいます。 ストレスなく解答できる テスト問題を作成する際に大切なのは、『受講者の立場』で考えることです。例えば学習していないことについて問われた受講者は、「こんなこと学習してない!」と混乱するでしょう。また、たとえ学習の範囲内の知識を問う問題であったとしても、問題の内容によっては、学習者に不要なストレスを感じさせることがあります。簡単な問題から徐々に難易度をあげましょう。解けない問題が多ければ多いほど学習意欲は低下し、課題に取り組むこと自体を止めてしまいます。 ※テスト問題は、あくまでも学習した内容について明確かつ率直に問うものでなければならない。 質問の意図が分かりやすい 問題を作成する場合には言い切った『断言された文章』をより活用しましょう。言い回しがくどい文や二重否定の文章は誤解や誤った解釈につながる恐れがあります。 画像や動画教材を使う 私たちは、『情報のほとんどを視覚』から得て認識しています。ついつい文字が長くなり、まとまりのない文章になりそうな場合は思い切って画像や動画をどんどん活用しよう。 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 分析 「何のために教材を作り・誰をターゲットにするのか」「学習時間をどれくらい設け・どこをゴールにするのか」「システムの利用方法」など、教材の作成に必要な情報を検討する。  ↓ ↓ ↓  設計 分析のプロセスで固まった情報をもとに、「教材の仕様書」「学習内容の構造」「作成スケジュール」などの準備を進める。  ↓ ↓ ↓  開発 設計イメージ図をもとに、教材を実際に作っていきます。完成した教材は第三者に見てもらうなどして、分かりやすい・使いやすいコンテンツになっているかを確かめながら修正・作成を進めます。  ↓ ↓ ↓  実施 完成した教材を基に受講者に運用スタート。  ↓ ↓ ↓  評価 一定の期間運用したのち、受講者の受講履歴やアンケート結果をもとにして学習者の傾向を把握し、当初の目的が達成できているかを分析します。これらの情報は、教育内容の見直しの際に有益なデータとなります。 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! eラーニングにおける「問題・テスト作成」の具体的な流れを確認していきましょう。基本的に問題は以下の流れで作成します。 何をどのような基準で測るのかを決める 「試験内容の理解度を確認すること」が主な目的ですが、その理解度の広さや深さは、テストと対を成す学習教材の目的に応じて変わります。以下の3点について確認しましょう。 ▼ テストと対を成す「学習教材」の目的は何か? ▼ 学習教材を踏まえたテストの目的は何か? ▼ 受講者の理解度を測る基準は? ※このポイントを前提に問題の作成基準を設定しましょう 問題の仕様(種類、出題形式、解説の有無、合格基準など)を決める 問題の目的が固まったら、その目的を達成するために必要となるテストの仕様を検討します。検討すべき主な仕様としては以下があります。 ▼テストの種類 テスト形式にはいくつかの種類があります。目的に応じて最適な種類を選びましょう。 事前テスト:学習者の現時点での実力測定をするためのテスト。 事後テスト:事前テストの結果と比較することで学習者の知識の獲得度合いを測る。 確認テスト:学習単位ごとの理解度を測ることを目的としたテスト。 修了テスト:学修コース全体についての理解度を測り、設定した基準点を達成した場合には修了とするテスト。 ▼テストの出題形式 出題形式としては、「択一式」「複数選択式」「○×式」などが一般的に利用されています。受講者の理解度をより厳密に測りたい場合は、「○×式」よりも「択一式」、「択一式」よりも「複数選択式」を選ぶとよいでしょう。さらに難易度をアップさせる方法として「ランダム出題」があります。これは、テストを実施するたびに問題の出題順を変えるというものです。このほか、選択肢の順番を変える「選択肢シャッフル」もあります。※解答を文章で記載させる記述式もあります。この記述式に関しては、テスト実施後の採点が難しいことを理解しておきましょう。➡難易度「○×式」<「択一式」<「複数選択式」 ▼解説の要否 採点後に解説を出すか出さないかを決める必要があります。学習教材の内容について単純に問う問題については解説は不要です。なぜなら、合格基準を下回る点数しか取れなかった場合には、知識があやふやな部分についてもう一度学習してから確認テストを受けたほうがより高い学習効果が見込めるからです。 演習形式の問題の場合には、基本的に解説をつけます。演習式は、学習教材で学んだ知識を織り込んだ応用問題なので、なぜその解答になるのか分かり難いことがあるからです。応用的な考え方を身に付けてもらうためにも、解説は有効です。 ➡この場合、テストは単に「測るもの」ではなく、それ自体に「学び」の要素が含まれることになります。 ▼合格基準 テストには合格基準を設けるのが一般的ですが、その基準は、学習内容や学習目的に応じて調整する必要があります。下記の例のように、100%の得点率とする場合もあります。 受講者全員に必要最低限の知識を習得させたい場合には 70% 一定の水準をクリアしていれば問題ない場合は 80% 完璧な対応が求められる場合は 100% など 問題の仕様に合わせて原稿を作成する ▼設問文の仕様統一 設問文の仕様はできるだけ統一するようにしましょう。仕様が複数あると、学習者にストレスを与え、解答作業に集中できなくなる可能性があるからです。テストの原稿は「です・ます」調、または「だ・ある」調で作成します。気をつけたいのは、2つの調子が1つの文章内に混在しないようにすることです。この場合も、学習者に不要なストレスを与えてしまいます。 問題作成ツールを使って実際に作成する 原稿が完成したら、実際に作成していきます。ここでは、当社の問題作成ツール「Quiz Generator」を使った制作手順について簡単に説明します。まず、作成ツールに取り込むためのファイルフォーマットに準拠した原稿を作成します。以下は弊社の教材作成ツールにテスト原稿を取り込むために使用するExcel・テキストファイル画面の一部です。 このファイル(原稿)をツールに取り込んで作成した教材のイメージは以下のようになります。 サンプル問題➡弊社のツールで作成したサンプル問題 ※このように、問題作成ツールに対応したファイル(原稿)さえ作成すれば、問題・テストの作成は短時間(数分程度)で実施することができます。また、改訂作業も容易になります。 詳しい作業手順はこちらからご確認いただけます ➡テキストファイルで問題を作る ➡エクセルで問題を作る テストの実施結果を分析して改善する 作成した教材をLMSに搭載して運用しますが、作成してばっかりでは意味がありません。テスト結果の分析や学習者へのアンケート結果をもとに次の施策作りに取り組むこと、あるいはテスト自体の改善に取り組むことが大切です。分析のポイントとしては以下があります。 ・目的を達成することができたか ・問題と学習者のレベルは合っていたか ・合格基準は適切だったか ・学習者はストレスを感じていなかったか etc. ➡このような分析と改善の継続的な実施がテストの品質、さらにはeラーニングを活用した教育研修の品質を高め、学習者の満足度の向上につながります。 4.まとめ 今回、eラーニングを用いた問題作成に関するお話しをしました。新たな発見などはあったでしょうか? 簡単に振り返ってみましょう。 ・eラーニングの目的は何か?をまず考えよう。 ・eラーニングにおける教材作成の流れを把握しよう。 ・教材を作成したら問題・テストを作ろう。 ・問題作成ツールを活用して効率化しよう。 ・テストの実施結果を分析して改善しましょう。 最後に、テストは、実施したら終わりではありません。テスト結果や学習者の声(評価)を分析して次の施策、あるいはテストの改善につなげていく必要があります。そのためにも、テスト作成の担当者は、学習教材の内容に精通することが求められます。テスト作りは大変ですが、目的を明確にした上で、手順を踏んで制作すればそんなに難しくはありません。この記事を参考に是非、問題作りに挑戦してみてください。
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