暗記の種類と効率よく記憶に定着させる8つの方法を解説

blog

成績アップや学びのスピードを上げるために暗記は必要不可欠な要素ですが、中には「暗記が苦手」「覚えてもすぐに忘れてしまう」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、暗記の種類や記憶に定着させるための8つのコツ、暗記を効率よく行えるツールについて解説します。なるべく避けたい暗記法も紹介しますので、暗記効率を向上させたい方はぜひ参考にしてください。

目次

暗記の流れは2種類に分かれる

イメージ画像

暗記の流れは大きく分けて、理解を後にして先に暗記するもの、先に理解してから暗記するものの2種類あります。どちらが優れているというわけではなく、覚える対象によって使い分けることで効率よく暗記できるようになるでしょう。

以下では、それぞれの流れやそれに適した勉強科目について解説します。

理解を後にして暗記する

とにかく先に暗記してしまい、その後で理解をしていく方法は、英単語や元素記号といった解説や流れの理解が伴わなくても暗記できるものに向いています。英単語とその意味、元素記号とその元素の役割などを同時に理解し暗記することは、前提知識が乏しい状態では難しいでしょう。

まずは、未知のものから「見たことがある」と思えるところまで暗記し、そこから意味を覚えて理解を深めていきます。暗記量が多くなってきたら、関連性のある派生語などを意識しながら覚えるとよいでしょう。原理・原則など把握しにくいものを覚えるには、暗記してから理解を深めることがポイントです。

先に理解して暗記する

闇雲に暗記するよりも、理解をしてから覚えていくほうがよい場合もあります。数学における公式や解法パターンがこれにあたるでしょう。解法は論理を組み立てていき答えを導くものなので、暗記よりもまずは理解が重要になります。「どのような流れで論理を展開しているのか」「なぜこの場面で使用するのか」などを理解しておくと覚えやすくなるでしょう。

公式についても同様で、公式だけを覚えていても、その使い方が理解できていないと意味がありません。一つひとつの公式や解法パターンを理解しておけば、その応用で解ける問題が増えていくため、暗記に頼る部分も少なくなるでしょう。

化学反応式や英文法のような一定のルールがあるものも、ルールを理解していれば必要な暗記量は少なくなります。これらも丸暗記しようとすると覚える量が膨大になってしまうため、先に理解をしてから暗記することを意識しましょう。

目次に戻る

今日からできる!記憶に定着させるための8つの暗記法

イメージ画像

暗記は生まれ持っての才能ではなく、工夫次第で高めていける能力です。暗記というと紙に書かれた文字をにらんで必死に覚えるイメージが強いですが、声に出したり暗記のタイミングを意識したりすることで、より記憶に定着しやすくなります。

以下では様々な感覚を活用する暗記法を8つ紹介するので、科目や自分の勉強スタイルに合った覚え方で効率よく学習していきましょう。

声に出して覚える

声を出すと自分の声が耳に入るため、目だけで覚えるよりも入ってくる情報が多くなります。また、声を発するには何を言うのかを意識する必要があり、脳が刺激されることから記憶に残りやすくなるでしょう。

声を出したくても出せない環境の場合は、自分だけに聞こえるくらいの大きさでも構わないので、つぶやきながら暗記してみましょう。

書いて覚える

書くという動作も、記憶の定着に役立ちます。眺めているだけなら脳に入ってくるのは視覚からの情報だけですが、得た情報を「書く」という動作に移すことにより、効率よく暗記することが可能です。筆記は暗記の助けになるだけではなく、実際に書いてみることで記憶があいまいになっている箇所を見つけられるため、覚え間違いや記憶の定着度合いを確認することもできます。

なかなか覚えられない部分は色を変えて書くことによって、視覚からの情報が印象づけられ、覚えやすくなるでしょう。ただし、書くことが目的になると暗記の効果は薄れてしまうため注意してください。

何度もチェックして覚える

情報への接触回数が多ければ多いほど、人はその情報を忘れにくくなります。一度覚えたものでも繰り返し確認することで記憶が定着していきますが、見直しをしないと時間の経過とともに忘れてしまうため、記憶の定着にはこまめな復習が必要です。

暗記カードや暗記ペン、チェックシートを活用すると効率的に覚えられるでしょう。

図やイラストで覚える

図やイラストの活用も、暗記に効果的でしょう。図やイラストなら、たくさんの情報が一度に視界に入るため、全体像や流れの把握を同時に行えます。例えば文字だけで具体的な状況が想像しにくい歴史なら、漫画で読むと理解がスムーズにでき、人物の動きや発言も記憶に残りやすいです。

数学の解法を覚える際は、よく用いられるグラフや図を一緒に見ておけば理解の助けになるだけではなく、そのグラフや図に関する問題が出された際に、解法を記憶から引き出しやすくなります。

運動しながら覚える

運動をして血流がよくなると脳が活性化するため、記憶が定着しやすくなります。座ったままだと血流が悪くなりがちなので、適当なタイミングで立ち上がって軽い運動を行うとよいでしょう。

集中力が切れてしまったときには軽い運動をしながら暗記をすると、気分転換にもなり効率的な学習が可能です。ただし、ダッシュなど負荷の大きい運動だと意識が運動に集中してしまうため、ジョギングや軽いスクワットといった適度な運動を心掛けましょう。

寝る前に覚える

人間は睡眠中に脳内の情報が整理されることで記憶が定着するため、寝る前に暗記を重点的に行うのも効果的です。食事やお風呂を済ませ、あとは寝るだけというリラックスした状態は、暗記にとって非常によい環境といえます。

寝る前の暗記には暗記カードや参考書などを使用し、睡眠の妨げとなるような明るい光を発するスマートフォンやパソコンの使用はなるべく避けましょう。

特定の動作と関連させて覚える

動作と暗記したい内容を関連づけることにより、記憶を効率よく定着させられます。特定の動作がトリガーとなり、それに対応する記憶を呼び起こしやすくなるのです。

代表的なものは歴史の年号や元素記号を覚える際の語呂合わせですが、暗記したい言葉を言いながら特徴的なポーズをしたりリズムをつけて動いたりと、より印象に残る動作と記憶を結び付けることで、さらに記憶に残りやすくなるでしょう。

他人にアウトプットして覚える

覚えた知識を他人に説明することで、記憶の定着が促進されます。説明に抜けている情報はないか、暗記した内容が正しいかどうかの確認も可能なため、重点的に取り組むべき内容も把握できます。

相手が理解しやすいように説明するためには、覚えた情報を論理的に組み立てることが必要です。アウトプットは暗記だけではなく、詰め込んだ知識を自分の知識として使えるようにする作業ともいえます。また、覚えたことを誰かに説明したという記憶が残ることも、アウトプットのメリットでしょう。

目次に戻る

できるだけ避けたい暗記の方法

イメージ画像

せっかく暗記をしても、方法を誤って記憶が定着しなければ意味がありません。効果的な暗記法だけではなく、避けたほうがよい暗記法とその理由についてもきちんと把握しておきましょう。

以下では、できるだけ避けたい暗記の方法を2つ紹介します。

同じ科目を連続して暗記する

同一科目を連続して暗記しても、得られる効果は少ないでしょう。似たような内容を同時に暗記することで情報の整理が困難になり、記憶が定着しにくくなります。
また、一つの科目を勉強し続けると飽きてしまい、集中力も低下してしまうでしょう。

できれば複数の科目を、時間を区切って暗記するのが望ましいですが、科目を絞って暗記したい場合は、複数の分野を扱うなどの工夫が必要です。

一夜漬け

睡眠をとることで記憶が定着しやすくなるため、一夜漬けで暗記をしてもあまり効果は期待できません。一夜漬けにならないよう、日々コツコツと暗記しておくのが望ましいでしょう。

たとえ覚えられたとしても、一夜漬けの知識はテストが終わると忘れてしまいがちです。「テスト前日の丸暗記」はなるべく避け、前日に暗記するとしても睡眠は十分にとり、範囲も絞って取り組みましょう。

目次に戻る

暗記効率を高めるコツ

イメージ画像

暗記効率を高めるコツは、睡眠時間をしっかりとることと、情報に触れる機会を長期にわたって作ることです。1日のうちで暗記に取り組める時間が少なくても、スキマ時間をうまく活用すれば、効率よく学習できるでしょう。

以下では、暗記効率を高めるコツを3つ紹介します。

睡眠時間をしっかりとる

睡眠は記憶を定着させるために不可欠な要素です。たくさん暗記したいからといって、徹夜で勉強するなど睡眠時間を削る行為は好ましくありません。睡眠時間が短いと脳のパフォーマンスが落ちてしまうため、暗記した内容の定着率が悪くなるだけではなく、勉強効率も下がってしまいます。

最適な睡眠時間には個人差がありますが、無理をせず十分な睡眠をとるようにしましょう。

スキマ時間を暗記にあてる

まとまった時間がとりづらい場合は、スキマ時間を暗記にあてましょう。スキマ時間を活用すると、こまめに反復しながら暗記ができるため、記憶が定着しやすい傾向にあります。

情報に触れる頻度が多いと記憶は残りやすく、暗記効率が高まります。使わない情報は忘れていってしまうため、新しく覚えることと復習することをバランスよく行うことが大切です。通勤・通学の移動時間やトイレ、お風呂など、スキマ時間をうまく見つけて活用していきましょう。

短い期間で全て覚えようとしない

結果を出そうと暗記量を多くすることは大切ですが、短期間で詰め込みすぎても記憶に残りません。例えば、1週間で英単語帳を1冊暗記したとしても、もう一度初めから読み返してみると、全く覚えていない単語がたくさん見つかるでしょう。せっかく暗記に時間をかけたのに忘れてしまう情報量が多いと、モチベーションも下がってしまいます。

しっかりと覚えるためには、少しずつ着実に暗記していくことが必要です。復習を含めた中長期での暗記計画を立てておくと、効率よく暗記できるでしょう。

目次に戻る

こまめな復習と十分な睡眠で着実に暗記しよう

暗記には、理解を先にするか、後にするかで2通りの方法がありますが、英単語や元素記号などは覚えることを優先し、数学の公式や解法などは先に理解してから暗記すると効率がよいでしょう。

学習した内容を定着させるには、こまめに復習を行うことと、睡眠をしっかりとることが重要です。暗記量が多いものについては短期間で済まそうとせずに、計画的に少しずつ進めていきましょう。

弊社のeラーニングシステム「learningBOX」は、暗記カードを使ったeラーニングが学習やテストを実施することができます。繰り返し学習し成績を管理することも可能なので、苦手分野の復習にも最適です。使いやすさもありながら低コストでの導入が可能なので、効率よく暗記を進めたい方はもちろん、eラーニングの導入に迷いがある方も、まずは無料でご利用いただけるフリープランをお試しください。

▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい

サムネイル

暗記カードを使ったeラーニング学習 | eラーニングシステムのlearningBOX

今回は暗記カードを使ったeラーニング学習方法の話しです。皆さんは暗記カードを『学校のテスト対策、受験勉強、検定試験、資格習得』の際に学習補助としてお使いになったことがあるかと思いますが、今回はITを利用した暗記にオススメのCardGeneratorのご紹介です。

目次に戻る 記事一覧に戻る
learningBOXをもっと知りたい方へ