コラム

【推奨環境に関する重要なお知らせ】Internet Explorer サポート終了について

平素より、弊社サービスをご利用頂き誠にありがとうございます。 この度、マイクロソフト社によるWebブラウザ「Internet Explorer」(以下、IE)のサポートが終了いたしました。 お手数ですが、お早めに下表にあるブラウザへの切り替えをお願いいたします。 ・Google Chrome ・Safari ・Mozilla Firefox ・Microsoft Edge ※learningBOXの推奨環境につきましては、こちらをご覧ください。 弊社におきましても、learningBOXのVer2.19メジャーバージョンアップ以降、IEを対応ブラウザから非対応ブラウザとし、サポートを終了させていただきます。  ※バージョンアップは9月を予定していますが、開発状況に伴い、スケジュールが遅延もしくは中止となることがございます。  予めご了承ください。 なお、サポート終了後はIEではご利用いただけません。 learningBOXの推奨環境をご確認の上、推奨ブラウザでのご利用をお願いいたします。 ご利用の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ▼参考:本件に関連するMicrosoft社のWebサイト記事 1:Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了 2:Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了 – 発表に関連する FAQ
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多様化する採用試験とWebテスト、どんな種類がある?

就活や転職(中途採用)の選考プロセスにおいて、必ずと言って良いほど採用試験が行われます。受験する側の対策はもちろん、実施する企業でも自社に最適な採用試験を選び、準備する必要があるでしょう。 今回は多様化する採用試験を紹介しながら、導入パターンや実施する際の注意点も見ていきましょう。企業の人事で採用担当者を務める方は、ぜひ参考にしてみてください。 採用試験の種類 企業が実施する採用試験の種類は、大きく分けて次の3つです。 筆記試験 筆記形式で能力を測る試験方法です。具体的な試験内容は、社会人として必要な資質があるかを確かめるための一般常識問題、どのような考えを持っているのかを確かめるための論作文などがあります。 また技術系・専門職メインの企業であれば、その分野に関する専門試験も課されることが多いでしょう。 適性検査 職業に対する素養や性格を判断する適性検査があります。適性検査は自宅のパソコン、もしくはテストセンターで受検が可能です。詳しくは後述しますが、SPI3、CAB、GABなどは多くの企業で採用されています。 面接試験 対面で自己PRや志望動機を聞き取る試験です。面接には個人面接や集団面接、グループディスカッションなどがあります。筆記試験ではわからないような、人柄を評価するときに用いる試験方法です。最終的な合否を判断する際に必須の試験と言えるでしょう。 目次に戻る 採用試験の導入パターン 採用試験は大きく分けて筆記とWebの二つのパターンが存在します。どちらにもメリット・デメリットがあるので、企業の特性に合わせて選ぶようにしましょう。 筆記採用試験 まず筆記採用試験のメリット・デメリットを見ていきましょう。 筆記採用試験を導入するメリット 筆記試験は、応募書類だけでは判断できない応募者の人柄を判断できるのがメリットです。自社で実施する場合は、挨拶ができているか、ビジネスマナーが備わっているかなどもチェックできます。 また会場と時間を設定すれば試験を監督しやすくなるので、不正も防げるでしょう。 筆記採用試験を導入するデメリット 筆記採用試験は手作業で行うため、集計までに時間やコストがかかってしまう点がデメリットです。そして企業によっては、委託ではなく自社の担当者が採点や結果の管理をすることもあり、社員に負担がかかってしまいます。 また問題用紙の作成による費用のほか、運搬が必要となればサービス料金や保管費用などが別途発生することもあるかもしれません。 Web採用試験 次にWeb採用試験のメリット・デメリットを見ていきましょう。 Web採用試験を導入するメリット Web採用試験を導入するメリットは、何と言っても検査結果の集計や分析が簡単にできることです。特に応募者の多い総合職の採用試験は、Webが最適と言えるでしょう。 また紙で管理しないので、情報の破損や紛失といった問題も起こりません。そして作業効率が上がることで、採用期間の短縮や採用コストの削減もできます。 Web採用試験を導入するデメリット Web採用試験のデメリットは、本当に本人が受けているかどうかを確認しづらいことです。実際に一部の企業では、替え玉受検やWeb採用試験代行による問題が起こっています。 そのため、正確に実施するのであればWebであっても試験を監督する、本人確認書類を提示させるといった企業側の対策が必要になるでしょう。 目次に戻る Webテストの種類 採用試験を行うときに用いられるもの、いわゆるWebテスト(適性検査)も数多くの種類があります。主に次のとおりです。 SPI CAB GAB TAP IMAGES 内田クレペリン検査 IMAGES 玉手箱 TG-WEB SPI(Synthetic Personality Inventory) 参照 : https://www.spi.recruit.co.jp/ SPIは、受検者の性格と基礎能力を測定する適性検査です。リクルートマネジメントソリューションズ社が提供するもので、多くの企業で採用されています。特に新卒採用に用いられることが多い適性検査ですが、最近では公務員試験でも採用されています。 出題は言語と非言語、性格検査の3つから構成されています。言語では国語の知識が、非言語では数学や算数といった数理の知識を問うのが特徴です。性格検査は、日ごろの行動や考え方について問われます。SPI自体の難易度はそこまで高くありませんが問題数が多く、時間配分も考慮しなくてはいけません。 筆記以外にも、自宅によるWeb受検や専用会場(テストセンター)の受検があります。なおSPIは2005年、2013年と順次バージョンアップが行われており、SPI3が最新版です。 CAB(Computer Aptitude Battery) 参照 : http://www.shl.co.jp/ CABはComputer Aptitude Battery(コンピューター職適性診断テスト)の略で、主にSEやプログラマーを対象に行われる適性検査です。CABの出題範囲は下記の4つです。 暗算 法則性 命令表 記号 いずれも事務処理能力や知的能力、適性などを問うものばかりです。そして、チームワークやヴァイタリティといった9つの特性についてもリサーチできます。基本的にマークシート形式の筆記試験で実施されますが、Webテスト版のWeb-CABもあります。 GAB(Graduate Aptitude Battery) 参照 : http://www.shl.co.jp/ GABはGraduate Aptitude Battery(総合適性診断テスト)の略称で、総合的な適性検査です。総合商社や専門商社、証券会社などSPIと同じく、多くの採用試験に用いられています。 言語や非言語、性格診断が出題科目です。SPIと似ていますが、GABは処理能力を問う能力試験が中心で解答スピードが求められています。GABは筆記試験のほか、テストセンター(C-GAB)や自宅のWebで受検可能です。 TAP 参照 : https://www.tap-tekisei.com/ TAPは飲食業界や流通業界、金融業界などで実施されることが多い適性検査です。知名度は他に比べると低めですが難易度が高く、質の高いテストをが実施できます。TAPは下記3つからテスト形式を選べるのが特徴です。 総合タイプ:能力問題と性格問題を出題するスタンダードなテスト 性格タイプ:性格問題のみで、試験時間も15分と短め 短縮タイプ:総合タイプよりも試験時間が30分と短い 能力検査では四則計算や損益算、n進法など数学的知識を中心に出題され、マークシート形式の筆記とWebで受検ができます。 IMAGES 参照 : http://www.shl.co.jp/ IMAGES(イメジス)とは、新卒の総合適性検査で用いられることのある適性検査です。内容はGABと大きく違いはありませんが、IMAGESは能力検査と性格検査がそれぞれ30分ずつと短時間で行えるのが特徴です。「多くの募集があるので、基礎的な能力を短い時間で測定したい」という企業の採用で選ばれています。 言語や非言語のほか英語問題もあり、応募者の英語力を確かめたいときにも利用できる適性検査と言えるでしょう。 内田クレペリン検査 参照 : https://www.nsgk.co.jp/uk 内田クレペリン検査は、日本・精神技術研究所が実施している独自の心理テストです。簡単な1桁の計算を前半・後半15分ずつ行うもので、受けた人の精神が安定しているかどうかがわかります。単調な作業を漏れなく精密にできるかどうかを確かめられるので、企業だけでなく官公庁でも取り入れられているのが特徴です。 なお、内田クレペリン検査はWebに対応しておらず、基本的に筆記のみで実施されます。 玉手箱 参照 : http://www.shl.co.jp/ 玉手箱は、CABやGABで知られる日本エス・エイチ・エルが提供する適性検査です。自宅で受検できるWebテストとして、大手企業でも広く実施されています。言語と非言語、英語といった能力テストのほか、企業とのマッチングや就業意欲を測る性格テストで構成されているのが特徴です。 1問あたりに使える時間が短く、1問を10秒程度で解かなければいけません。応募者の正確性とスピードを測るのに最適な適性検査です。 TG-WEB 参照 : https://www.humanage.co.jp/service/assessment/service/tg_web.html   TG-WEBは、言語・非言語や性格適性を測定する適性検査です。まだ知名度は低いものの、SPIや玉手箱よりも難易度が高く各企業でも導入の動きが広がっています。 非言語分野では暗号を読み解くような問題が出題され、他の試験とは色味が異なります。TG-WEBは基本的に筆記はなく、Webとテストセンターで受検が可能です。 learningBOX 参照 : https://learningbox.online/ learningBOXには、受検者の特性や知識レベルを把握することができる診断テスト作成機能があります。求める職種に必要なスキルや能力に合わせて、適切な質問を臨機応変に自分で用意できることが特徴です。 分析した結果をもとに、受検者の適性や能力に応じた適切な対応を行うことができるでしょう。採用判断の参考にもなります。 また診断テストを作成するだけでなく、テストの実施状況や結果も管理することができます。 目次に戻る 適性検査を実施する際の注意点 採用試験に適性検査を用いれば、採用活動に役立つデータが手に入るでしょう。ここでは外部の適性検査を実施する際の注意点やポイントを紹介します。 信頼性に注目する 外部の適性検査を実施する場合、その適性検査の信頼性の高さをチェックしましょう。低コストで導入できたとしても、信頼性のないものを活用すれば十分な効果が得られないからです。 具体的には「どのような企業が導入しているのか」「年間受検者数はどれくらいか」といった導入実績を見れば信頼性を確かめられます。 自社ニーズに沿ったものかを確認 次に自社のニーズに沿ったものかどうかを把握しましょう。適性検査で得られた情報を、採用以外の場面でも役立てることが重要だからです。正しく導入することで採用後の評価や人材配置、育成もしやすくなります。 調べるのが難しい場合は、実際の導入事例を見てみましょう。同業他社の導入事例があれば、自社にとってもニーズを満たしてくれる適性検査だと言えます。 検査結果を鵜呑みにしない 適性検査は採用に役立ちますが、あまり結果だけにこだわり過ぎないようにしましょう。応募者の体調や状態によって結果が変わることもあるからです。また結果は良くなかったとしても、入社後に高いパフォーマンスを発揮する社員が出てくるかもしれません。 あくまでも適性検査は一つの採用プロセスであると理解・認識し、面接で実際に話してみたときの印象や応募書類の内容もしっかり加味することが大切です。 目次に戻る まとめ さまざまな種類の採用試験を紹介しました。採用試験の多くは、筆記試験もWeb試験も受けられますが、メリットとデメリットの両方があります。自社にとって最適な能力検査、適性検査を取り入れるようにしましょう。 弊社が提供するeラーニングシステム「learningBOX」は、診断テスト作成機能だけでなく、採用試験の問題作成、採点、成績管理といった機能を活用できるのもおすすめです。Webによる採用試験の導入を検討されている方は、弊社のlearningBOXをまずは無料でお試しください。  ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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ナレッジ共有とは?導入のメリットや注意点、成功の秘訣を解説

企業には数多くの資産がありますが、各従業員が独自に保有している知識やノウハウもそのひとつです。人材の流動化が進む現代のビジネスシーンでは、属人化した知識や経験を企業内で共有し、会社全体の競争力を高める必要があります。そこで多くの企業で導入が進んでいるのが、ナレッジ共有という取り組みです。 本記事では、ナレッジ共有の概要や導入のメリット・デメリットなどをご紹介します。取り組みを成功に導くためのポイントも徹底解説しますので、ナレッジ共有の導入をご検討の企業様は、ぜひご一読ください。 目次 01ナレッジ共有の基礎知識 ナレッジ共有とは? ナレッジの種類 02ナレッジ共有を行うメリットと注意点 メリット 注意点 03ナレッジ共有を成功させるポイント ナレッジ共有の担当者を選任する 「SECIモデル」を活用する ナレッジ共有ツールを導入する 04ナレッジ共有の取り組みを進めて業務の最適化を図ろう ナレッジ共有の基礎知識 近年、ナレッジ共有という言葉をビジネスシーンで耳にする機会が増えましたね。人材育成や組織力の向上にお悩みの場合は、ナレッジ共有に取り組むことで知識の属人化を防止でき、全社的なスキルアップが見込めます。まずは、ナレッジ共有の基本的な知識をご紹介します。 ナレッジ共有とは? ナレッジ共有とは、企業の営業活動に良い影響を与える経験やノウハウを組織全体に共有する手法のことです。ナレッジは英語の「knowledge」をカタカナ表記にした言葉で、「知識」を意味する言葉です。優秀な人材が持つ知見や問題解決に役立つテクニックを組織に浸透させ、生産性や売上の向上、意思決定の迅速化などにつなげる目的で導入されます。 ナレッジ共有の推進によって企業内の知識の集約を図り、組織力の向上に生かす一連のプロセスを「ナレッジマネジメント」と呼びます。 ナレッジの種類 ナレッジには「暗黙知」と「形式知」の2種類があり、ナレッジ共有は暗黙知から形式知への変換の仕組みを意味します。 暗黙知 暗黙知は、言語化や図式化が難しい、個人の経験や勘などに基づく主観的な知識のことです。具体的には、現場で身についた経験則、トップセールスが使用している営業上のテクニックなどが該当します。暗黙知は他人へのシェアが難しく、属人化しやすいため、組織全体に浸透させて活用するのが難しい傾向にあります。知識を有した人材の退職や配置換えによって、会社からその知識が失われるケースも少なくありません。 形式知 形式知とは、客観的・論理的に説明できる知識のことです。暗黙知を言語化・マニュアル化したものを指します。暗黙知を形式知化することで優秀な人材が持つ専門知識やスキルを他の人も理解しやすくなり、経営戦略に活用できるようになります。 目次に戻る ナレッジ共有を行うメリットと注意点 次は、ナレッジ共有を促進する上で知っておきたいメリット・デメリットを解説します。ナレッジ共有の導入メリットを生かしつつ、デメリットをカバーできるのが理想的です。 メリット 業務効率化や生産性向上につながる ナレッジ共有に取り組むことで個人が保有する業務上の成功法則を社内に浸透できるため、業務効率の改善や生産性向上につながります。個人の経験や能力に関係なく効果が見込めるのが魅力です。従業員全体のスキルアップにもつながり、一部の優秀な人材のみが成果を上げ続ける企業から脱却できるでしょう。 また、業務効率化を実現するには、成功事例だけでなく失敗事例も共有するのがコツです。その理由は、些細な失敗でも共有し分析することで、同じ失敗を繰り返さない仕組みを定着できることにあります。 他部署との連携を強化できる ナレッジ共有によって特定の部署のみが把握していた知見を可視化できるようになるため、他部署との連携強化に役立ちます。部署間の相互理解が進み、従業員同士が同じ目線でコミュニケーションをとりやすくなるでしょう。 その結果、生産性の向上やスムーズな情報共有、新たなアイデアやコンテンツの創出などが期待できます。ナレッジ共有の導入は、部署が複数に分かれていて他部署と接する環境が整っていない組織ほど効果的です。 業務ノウハウを会社に蓄積できる ナレッジ共有を実践すると、個人が保有する知識を会社に集約し、一元管理できるのもメリットです。会社に蓄積されたノウハウを活用することで、人材の流動性が高まっている現代でも効率的に優秀な人材を育成できます。そのため、人材の入れ替わりが激しい業界や業種にこそ、ナレッジ共有に取り組むことをおすすめします。 コスト削減につながる ナレッジ共有が企業内に浸透していれば、引き継ぎ時に伝達する情報を整理しやすくなるため、引き継ぎ作業の手間や時間、コストの削減につながります。スムーズかつ適切に引き継ぎを済ませることで顧客との良好な関係を維持しやすくなり、信頼の低下やトラブルの発生を防止できます。 多様化する働き方に対応しやすくなる ナレッジ共有は、さまざまな働き方の従業員がいる企業にも効果的な施策です。例えば、働き方改革の一環としてテレワークやリモートワークを導入している場合、業務上得た知見を社内に共有するのが難しい傾向にあります。この点、ナレッジ共有によって普段から情報伝達に取り組んでいれば、知識の属人化を防止して企業活動に生かすことが可能です。 注意点 ツールの導入にコストがかかる ナレッジ共有の実践には、専用の情報共有ツールやチャットボットを利用するのが一般的です。無料のサービスもあるものの、多くのツールは初期費用やランニングコストがかかります。事前にナレッジ共有の方針や予算を明確にしておき、操作性や機能が必要十分なツールを導入することが大切です。 組織内に浸透しない恐れがある 多くのナレッジを保有するベテラン社員は忙しく、知識の共有に時間を割くことが難しいケースも少なくありません。そのため、企業によってはナレッジ共有を取り入れても組織内に浸透しないおそれがあります。 特に成果主義を採用している企業では、社員が自身のノウハウを他者に共有するのを控える可能性も考慮しなければなりません。施策の実施前にナレッジ共有の重要性を説明し、ベテラン社員にもメリットがあることを伝える必要があります。 目次に戻る ナレッジ共有を成功させるポイント ナレッジ共有を実践して企業経営の効率化に役立てるには、どのような点を意識するのが良いのでしょうか。ここでは3つのポイントを解説します。 ナレッジ共有の担当者を選任する ナレッジ共有は、ナレッジマネージャーと呼ばれる専任の担当者やチームを選抜して進めるのが理想です。ナレッジ共有に関する取り組みは多岐にわたるため、定着に向けて現場を統率する役割が求められます。 担当者は、自社の課題の把握や共有するナレッジの範囲の確定、メンバーへの運用目的の説明などを行います。旗振り役として振る舞うだけでなく自身も積極的にナレッジを共有できるよう、優れたスキルやノウハウを持つ人材を選ぶと良いでしょう。例えば、ベテラン社員や高い成果を挙げている社員を担当者に任命している導入事例もあるようです。 「SECIモデル」を活用する SECI(セキ)モデルとは、暗黙知を形式知化して組織内で共有し、さらに形式知同士を組み合わせることで新たなノウハウを発掘するフレームワークのことです。取り組みに必要な4つプロセス、「共同化(Socialization)」「表出化(Externalization)」「連結化(Combination)」「内面化(Internalization)」を意味する4つの英単語の頭文字からSECIモデルと呼ばれています。 SECIモデルの効果を最大限発揮するには、暗黙知が表出化しやすい環境を整え、企業が保有する知識資産を増やす必要があります。ナレッジ共有に関する取り組みを導入するだけでなく、表出化する場を会社側が提供したり、表出化へのインセンティブを用意したりするのも効果的です。 ナレッジ共有ツールを導入する 前述の通り、ナレッジ共有に関する取り組みには専用ツールの導入が不可欠です。専用ツールは、ナレッジ共有ツールやナレッジマネジメントツール、ナレッジベースなどと呼ばれます。各ツールにはSNSやFAQ機能が搭載されており、ユーザー間で質問・回答が可能なため、スムーズなナレッジの共有に役立ちます。 ナレッジ共有ツールは、使い勝手の良さを考慮して選ぶのがポイントです。ナレッジ共有は全社的に取り組む必要があるため、若手からベテランまで幅広い世代が使いこなせるツールを選びましょう。操作性がシンプルで簡単に理解できるシステムのほうが定着しやすいといえます。また、ドキュメント数が増えると必要なナレッジを参照するまで時間がかかるケースもあります。検索機能が充実したツールを採用し、従業員の積極的な利用を促すことも重要です。 目次に戻る ナレッジ共有の取り組みを進めて業務の最適化を図ろう 今回は、ナレッジ共有の特徴や導入のメリット・デメリット、成功の秘訣を紹介しました。知識の属人化による弊害を防止するには、ナレッジ共有の実践が欠かせません。特定の人材のみが保有するノウハウを会社に集約し、業務の最適化につなげましょう。 ナレッジ共有ツールのマニュアル動画を作成する際は「learningBOX」がおすすめです。ツールの特性に応じたマニュアルの作成・配布、従業員の受講状況の管理など、Web学習環境の構築をサポートするシステムです。直感的に操作ができ、専門知識がなくともオリジナルのeラーニング教材の作成が可能です。10アカウントまでほぼすべての機能を無料で利用できるフリープランもご用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る

学習を効果的にする進捗管理の方法とは?

社員研修などの教育を実施する場面では、学習の効果を最大限に高めることが重要です。学習を効果的に実施できていなければ、時間を浪費することにつながります。 しかし、教育を実施する側の立場としては、学習者がしっかりと学習に取り組んでいるのか不安になる場面もあるでしょう。学習の効果を高めたい場合は、進捗管理に取り組むことがおすすめです。 この記事では、学習の進捗状況を管理する必要性や進捗管理の方法などを解説します。教育を実施する立場の方は、ぜひ参考にしてください。 目次 01学習の進捗状況を管理する必要性 教育を効率的に進めるため 必要に応じて軌道修正を実施するため 02学習の進捗管理方法3選 アプリ 日報 ガントチャート 03学習の進捗管理に効果的な「LMS」とは? 04学習の進捗管理でLMSを活用するメリット 企業のメリット 学習者のメリット 05LMSを導入する際の流れ 05まとめ 学習の進捗状況を管理する必要性 そもそも進捗管理とは、あらかじめ決めた計画を実施したうえで、その計画と現状にズレがないかどうかを確認することです。どれだけ完璧な計画を立てていても、うまく進まないケースは珍しくありません。そのような場合でも、しっかりと進捗管理が行われていれば、学習の効果を高めることができます。 学習の進捗状況を管理する必要性は以下の通りです。 教育を効率的に進めるため 教育を実施する側は、学習者にとって無理のない範囲で教育スケジュールを組むことが重要です。計画を立てず、ただやみくもに教育を実施すると、学習内容が身につくまでの時間が足りない場合があります。あくまで学習内容の定着を第一に考え、教育を効率的に進めるためにも進捗管理は重要です。 必要に応じて軌道修正を実施するため 学習者によっては、学習内容を習得するまでに時間がかかることは珍しくありません。「自分は他の人よりも遅れている」と学習者が感じると、モチベーションが低下する場合もあります。学習者全員が教育内容を習得できるよう進捗管理を実施したうえで、時には軌道修正に取り組みましょう。 目次に戻る 学習の進捗管理方法3選 学習の進捗管理を実施するうえでは、学習者が勉強時間の記録を残したり学習記録を見返したりといったことが必要です。次に紹介する方法を実践すれば、進捗管理がスムーズに進むでしょう。 アプリ 現在では、学習の進捗管理に適した無料のスマホアプリが多くあります。どの項目をどの程度の時間かけて勉強したのかアプリを使って可視化できる状態にしておくと、学習者は気軽に進捗管理を確認することが可能です。 アプリは気軽に進捗管理を確認できる方法ではあるものの、学習者が記録を残すことが必要となり、教育を実施する側が確認しづらいデメリットがあります。 日報 進捗管理の方法として、日報を採用することも効果的です。例えば、教育の時間が終わった後に日報を書いてもらい、日々記録しておくやり方が挙げられます。日報は手書きで書いてもらうこともあれば、エクセルなどを使ってデジタルで記録するなど、記録の方法は多種多様です。 日報も進捗管理としては便利である一方、学習者にとって負担になる場合があります。「ただ空欄を埋めるために書く」といったことにならないよう、記入させる仕組みの工夫が欠かせません。 ガントチャート ガントチャートは、スケジュールの予定を立てる際によく使われます。全体を俯瞰して状況を把握できるため、学習の進捗管理にも効果的と言えるでしょう。 全体を俯瞰して把握できるメリットがある一方、ガントチャートは修正が難しいことがデメリットです。より細かく設定されていればいるほど、修正が発生したときの負担が大きくなります。 目次に戻る 学習の進捗管理に効果的な「LMS」とは? アプリや日報などを使った進捗管理の方法は負担が大きく、難しさを感じる場面もあるでしょう。より効果的な学習の進捗管理を実施したい場合は、「LMS」の活用がおすすめです。 LMSは「Learning Management System」の略で、日本語では「学習管理システム」と呼ばれています。eラーニングを実施するときに基本となるシステムのことで、社内の教育を一元管理したい場面などで活用されています。 インターネットが普及する以前は、CDやDVDなどを使った学習が実施されていました。しかし、こういった方法では学習者がどこまで学習に取り組んでいるのか、教育担当者は把握できない状態でした。その後、インターネットの発達によってeラーニングが普及し、LMSのニーズも高まったという流れがあります。 LMSでは、学習者の情報を登録できたり進捗状況を確認できたりします。学習者はどの分野を苦手に感じているのかなど、より細かい分析もできるため、LMSは学習の進捗管理に最適です。 目次に戻る 学習の進捗管理でLMSを活用するメリット 学習の進捗管理でLMSを活用することは、企業にとってだけでなく学習者にとってもメリットがあります。導入を検討する際は、それぞれのメリットを把握しておきましょう。 企業のメリット 学習の進捗管理でLMSを活用する企業側のメリットは以下の2点です。 メリット① 学習者の学習状況が管理しやすくなる LMSを活用すると、教育を実施する側は学習者の進捗状況をリアルタイムで把握できます。学習者が何を勉強しているのか、何を勉強していないのかを知ると、教育内容に関するコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。 メリット② 個別のフォローができる LMSでは、学習者それぞれの得意分野・苦手分野を把握することが可能です。ある学習者が特定の分野を苦手にしている場合は、その分野だけを集中的に教育するなど個別のフォローがしやすくなります。 学習者のメリット 学習の進捗管理でLMSを活用する学習者側のメリットは以下の2点です。 メリット① 学習効果が高まる LMSでは、教育を実施する側が用意したテストなどの結果を、学習者側でも確認できます。そのため、学習者は何を苦手にしているのか知ることができ、何を集中的に勉強するべきなのかも、把握することが可能です。その結果、目標を保ちやすくなり学習効果の高まりが期待できます。 メリット② 学習の見通しが立てやすくなる LMSで学習管理をすると、学習者は何から学習を開始すればいいのか把握することができます。また、どこまで終わらせておけばいいのかなど学習の着地点が明確になっていると、学習の見通しが立てやすくなるでしょう。 目次に戻る LMSを導入する際の流れ LMSを導入する際は、まず導入の目的を明確にしましょう。LMSの種類は数多くあるため、何を実現させたいのか明確になっていなければ自社に合うLMSを選ぶことができません。「業務に必要な知識を効率よく身につけさせたい」など、目的を考えることが先決です。 目的が決まった後は運用体制を整えます。LMSを導入するうえでは、コンテンツの作成担当者や成績管理者の設置など、さまざまな担当者の割り当てが必要です。導入後の運用がスムーズに進むよう、社内の誰にどういったことを担当してもらうのか、決めておくことが重要です。 最後にベンダーを選定します。ベンダーを選定する際は、使いやすさやサポート体制などをチェックしましょう。 また、LMSには「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。クラウド型はクラウド上の仮想環境でLMSが利用でき、定額料金のみで運用できるメリットがあります。一方、オンプレミス型は自社で開発・運用する形式でカスタマイズ性に優れる特徴があるものの、導入・運用の場面で時間やコストがかかります。それぞれに異なるメリットやデメリットがありますが、導入のしやすさやコストを考慮すると、クラウド型を選ぶことがおすすめです。 目次に戻る まとめ 今回は学習を効果的にする進捗管理の方法や、LMSの概要と活用するメリットなどを解説しました。 学習の進捗管理には、LMSがよく使われています。LMSを導入する際は、導入までの流れやメリットを把握したうえで、導入するかどうか判断しましょう。 LMSは多くの種類がありますが、その中でも弊社の「learningBOX」は問題の作成や配布はもちろん、メンバー管理や成績管理などの管理機能も充実しています。 まずは、無料でご利用いただけるフリープランをお試しください。 ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
目的にあった研修を!主な研修の代表例をご紹介

目的にあった研修を!主な研修の代表例をご紹介

研修は新しく入社したときや昇進したときなど、さまざまなタイミングで行われます。優秀な人材を育成するために研修は欠かせませんが、自社の環境や解決したい課題にきちんとマッチしたものを選択することが大切です。 本記事では社員研修の種類とそれぞれのメリット・デメリット、注意点などを解説します。 社員研修は目的に合わせて3つに分類される 社員研修にはさまざまな種類があり、目的によって大きく3つに分類されます。社員研修を行う前に、どの種類の研修なのかをきちんと把握することが大切です。研修の種類とそれぞれの具体例を紹介しますので、確認してみてください。 ① 階層別研修 階層別研修とは、社員の階層ごとに実施される研修です。それぞれの階層で必要不可欠なスキルや姿勢を身につけることが目的です。 例)新入社員研修、マネジメント研修、管理職研修 ② 職種別研修 職種別研修はそれぞれの職種のニーズに応じた専門知識を学ぶ研修で、部署ごとに行うのが一般的です。営業であれば営業力、コールセンターであれば電話応対スキル、総務や経理はPCスキルや簿記などの知識を深め、実務面でのスキルアップを図ります。 例)営業研修、人事研修、マーケティング研修 ③ テーマ別研修 テーマ別研修は、研修を受ける人材に身につけてほしい考え方やスキルをピックアップし、集中的に習得してもらう研修です。研修テーマは会社の事業展開や直面する課題から選ばれます。階層や職種にとらわれず、学習してほしいことを学んでもらうことが目的の研修です。 例)コミュニケーション研修、リスクマネジメント研修、ビジネスマナー研修 目次に戻る 研修の具体的な手法 OJTとOff-JT 研修の代表的な手法は大きく2つあります。その違いをしっかり理解し、目的によって使い分けることが効率的な研修には欠かせません。それぞれの違いやメリット・デメリットを確認しましょう。 ① OJT(On the Job Training) OJTは教育担当者のもと、職場で実践的な経験を積みながら、さまざまな業務知識を身につける教育手法です。いつもの業務の中で行われ、部署内の経験豊富な上司や先輩社員がその指導役となります。マニュアルなどには載っていない、実務レベルの知識やスキルを身につけることができます。実際に学んだ知識を業務を通じてアウトプットし、即戦力人材となってもらうことが目的です。 研修を受ける社員と指導役との距離が近く、疑問に思ったことを質問できたり部署内での人間関係を構築できたりすることもOJTの特徴のひとつです。 ただ、通常業務を行いながらの指導だと、十分に時間を確保できないこともあるかもしれません。その部署が繁忙期の場合や人手不足に悩んでいるなら、しっかりとした指導は難しいでしょう。 ② Off-JT(Off the Job Training) 「職場外研修」と呼ばれ、一時的に職場から離れ、社内の研修担当や外部の研修機関が作成したプログラムを通じ知識やスキルの習得を図る手法です。ビジネスの基礎や会社の理論などの普遍的な知識を身につけ、しっかりとした基盤を構築することが目的です。 Off-JTは同時に多くの人数を対象とした研修を行うことができ、社員間の知識のばらつきを防ぐことができます。また、どうしても目の前の仕事に関しての知識の指導に偏ってしまいがちなOJTと比べ、さまざまな知識を網羅的に学べるのもOff-JTの特徴です。 外部講師へ委託したり社外の会場を借りたりする場合にコストがかかることが、Off-JTを行う際の懸念事項のひとつです。 目次に戻る 増加するeラーニングによる研修 そのメリットは? OJTとOff-JT両方にメリットとデメリットがあり、どちらがよいかは一概には決められません。それぞれの特徴を十分に理解して使い分けることが重要です。また近年では、eラーニングによる研修も大きく注目されています。eラーニングによる研修は仕事をしながら行うものではなく座学の要素が強いため、Off-JTの一種といえます。 eラーニングによる研修はコロナ禍におけるリモートワークの一環として広まり、現在ではさまざまなメリットから採用する企業が増えています。 そのメリットには大きく2つあげられます。1つ目は個人のペースで学習できることや反復して学習するため知識の定着率が高いことです。もう1つは「学習管理システム(LMS)」の活用により、企業側の負担も大幅に少なくなることがあげられます。 これからの研修はOJTとOff-JT、対面とオンラインでの研修を、目的によってどのように組み合わせるかが重要になってくるでしょう。 目次に戻る 研修を成功へ導く3つのポイント 効率の良い研修を行うために抑えておきたいポイントが3つあります。 ① 目的を明確化する 最も重要なことは、研修の目的を明確にすることです。研修の目的をしっかり把握していないと、効果的な方法や内容を見極めることができません。 目的は抽象的ではなく、具体的なものにすることをおすすめします。例えば、「営業力を上げる」ではなく、「営業の業績を上げるための顧客フォローのスキルを身につける」といった形です。具体的であればあるほど研修後のイメージが浮かびやすく、どのような効果があるかがはっきりするため、受講する社員のモチベーションもアップします。 ② 対象者のレベルに合わせる 研修に参加する社員の能力やスキルによって、指導する内容は変化します。新卒入社と中途入社の社員であれば、同じ新人研修でも内容は変わります。 研修の対象となる社員に不足しているものは何でしょうか?研修の内容はその不足を補うものでなくてはなりません。またその研修は、社内の人員で指導できる内容かどうかを考えてみてください。社内の人員で対応が難しい場合は、外部の講師に依頼することも検討しましょう。 ③ 研修後のフォローも大切にする 研修を行ったらそれで終わりではなく、しっかりとしたフォローが必要です。一度研修を受けただけでは定着せず、その知識を実践的に活用できません。また、研修を受けた社員が疑問や不安を抱いていることもあります。研修後にフォローがあれば、疑問点がクリアになり不安も解消できるでしょう。 目次に戻る まとめ 一口に「研修」といっても、その方法はさまざまです。優秀な人材を育成するためには、「会社としてどのような人材を求めているのか」というビジョンをはっきりさせて研修を行うことが重要です。 研修体系を見直し、eラーニングによる研修を選択肢のひとつとしてお考えの方は、弊社のlearningBOXがおすすめです。直感的に操作ができ、専門知識がなくともオリジナルのeラーニング教材の作成が可能です。 多くの企業の社員研修に採用いただいており、10アカウントまで無料でご使用いただけるフリープランもございますので、まずはお気軽にお試しください。    ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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【事前告知】learningBOX2.18リリースに関する仕様変更のご案内

【事前告知】learningBOX2.18リリースに関する仕様変更のご案内 平素より弊社サービスをご愛顧いただき、ありがとうございます。 2022年7月に予定しているlearningBOXのVer2.18のリリースから、一部機能の仕様変更を予定しています。 今回のお知らせは、重要事項の仕様変更に関する事前告知です。   学習するの廃止 まずは、学習画面が大きく変わります。 従来の「学習する」に代わる新しい学習機能として、「コース機能」が標準となります。 メジャーバージョンアップ後の注意点 コンテンツ管理のドキュメント直下(TOP画面)に設置されているフォルダがコースに自動変換されます。(※コース一括変換をしていない場合) ▼注意事項 ・TOP画面にある「見出し(タイトル)」と「クリア条件(制限バー)」は削除されます。 ・TOP画面にあるコンテンツは全て「ドキュメントコース」という新しいコースに移動します。 ・TOP画面にあるショートカットフォルダは、ショートカット元のフォルダとともにドキュメントコースに移動します。     ログイン直後のページ設定の仕様変更について 「ログイン直後のページ設定」で表示するページを「学習する」に設定している場合、Ver2.18以降はページ遷移先が「コースを選ぶ」に自動で変換されますので、ご注意ください。   マイページの廃止 次に、マイページも大きく変わります。 従来の「マイページ」に代わって、「ダッシュボード」が標準となります。 マイページが「ダッシュボード」に変わることで、学習時間や学習中のコース、取得バッジ数など、ユーザーが自身の学習状況を意識しながら学習に取り組むことが期待できます。   注文画面の機能拡充 最後に、注文画面についても機能が拡充されます。 まず、有料プラン契約を自動継続できるようになります。 これにより、契約満了の度にお客様のほうで更新のお申込みをしていただく必要がなくなります。 また、決済方法としてサブスクリプションが追加され、プランやオプションを定期購入できるようになります。

SCORMに準拠したeラーニング教材を作る方法

本記事では、SCORM1.2を使ったlearningBOX向けの教材作成例をご紹介します。一部、learningBOX以外では通用しない例もありますので、ご注意ください(その場合は注意文を記載します)。また、本記事はlearningBOX 2.16.14で検証しており、古いバージョンや今後リリースされるバージョンでは同一の結果にならない場合があるので、ご了承ください。 learningBOXにおけるSCORM教材とは learningBOXでは、SCORM 1.2に準拠した教材をアップロードして利用できます。(※learningBOX 2.16.14時点では、複数のSCOからなるSCORMのアーカイブ(ZIPファイル)のアップロードには対応していません。また、SCORM 2004など、1.2以外のバージョンのSCORMにも対応していないので、ご注意ください) 目次に戻る 最小限のSCORM教材【ファイル構成】 learningBOXにおいて、起動ファイルがindex.htmlである場合は、マニフェストファイル (imsmanifest.xml:ZIPファイルの中の構造を示すファイル) は不要です。そのため、index.htmlファイルだけをZIPで圧縮すればSCORM教材として成立します(ただし、ほとんど全てのLMSにおいてimsmanifest.xmlファイルは必須です。QuizGeneratorやCardGeneratorなどでは、互換性のためにimsmanifest.xmlを出力しています。) ZIPファイル作成時の注意 教材をZIPファイルにまとめる際は、以下のようにファイルを選択して圧縮してください。悪い例のように、フォルダを選択して圧縮すると余分なフォルダ階層ができ、トラブルの原因となる場合があります。また、Macの場合、OS標準のZIPアーカイブ機能を使うと余分なファイルが保存されるので、不要なファイルが紛れ込む問題!? Macでzip圧縮する時に注意しておきたいことなどを参考に圧縮ください。 APIの探索 SCORM教材において、起動ファイル(index.htmlなど)がロードされると、SCORMのAPIを探索します。SCORM1.2において、APIの名称は“API”です。教材の入っているiframeもしくはframeから上位階層に向かって探していくことで、必ず発見できます。learningBOX2.16以降では、教材のプレビュー画面においてもAPIは提供されていますが、プレビュー画面では成績を保存しない仕様となっています。 コード例 onloadでAPI探索し、教材のAPIという変数でアクセスできるようにします。APIが見つかった場合は API Foundと、見つからなかった場合はAPI not Foundとコンソールに表示します。 (参照元)gistのURLhttps://gist.github.com/ynishi2014/8d1d951966d12d49c1eee898b4bacc17 実行例 learningBOXに搭載した場合は、SCORMのAPIを見つけることができるので、API foundと表示されます。 ローカルドライブ上などで実行するとAPIを見つけることができないので、API not foundと表示されます。 LMSInitializeとLMSFinish APIを発見したら、LMSInitializeを実行します。学習完了時にLMSFinishを実行します。QuizGeneratorにおいては採点結果表示のタイミングでLMSFinishを実行していますが、learningBOXで作成できるほとんどの教材では、教材のHTMLのonunloadのタイミングでLMSFinishを実行しています。LMSInitializeを実行する前やLMSFinishを実行した後は、成績を送信できないのでご注意ください。 コード例 (参照元)gistのURLhttps://gist.github.com/ynishi2014/d44930df2eddaa2f4140aab078e5e86f 実行例 learningBOXで実行すると、以下のように表示されます。これだけでもSCORM教材としては成立しているのですが、学習ステータス(cmi.core.lesson_status)を更新していないため、learningBOX上では成績が残らないように見えます。これはlearningBOXにおいて、cmi.core.lesson_statusがbrowsedの成績が無効な成績として取り扱われているからです。 合格になるだけのSCORM教材 LMSSetValueにて、cmi.core.lesson_statusにpassedを設定すると、合格になります。 コード例 (参照元)gistのURLhttps://gist.github.com/ynishi2014/4eb9a00dff3ff867d51192548471a919   送信できるステータス 成績としてcmi.core.lesson_statusに送信できる値は、以下のものがあります。 incomplete: 学習中 completed: 学習済 passed: 合格 failed: 不合格 browsed: 表示されない状態になります。   送信しなかった場合の挙動 成績を送信しなかった場合、以下のようになります。 初回学習:browsedになる(表示されない状態になる) 2回目以降の学習:前回の学習時の成績を引き継ぐ そのため、成績の判定が行われる前に教材を閉じた場合の挙動などに、注意が必要です。QuizGeneratorであれば冒頭でcmi.core.lesson_statusにbrowsedを設定しているので、解答を開始する前に閉じた場合にはbrowsedが記録され、成績が残っていないように見えます。   動作確認するには 利用予定のLMSで確認するのがベストですが、learningBOXであれば10名まで無料/無期限でご利用いただけますので、SCORMの教材開発・動作確認環境として活用しやすいのではないでしょうか。   APIコールを可視化 APIの呼び出しを可視化することで、開発効率を向上できます。記事の分量の都合がありますので、別の記事にてまとめさせていただきます。 目次に戻る SCORM1.2の仕様内で送信できる情報 先ほど述べたステータス(cmi.core.lesson_status) の他にも以下のような成績を送信できます。これらを送ることで学習の様子を詳細に知ることができ、学習状況の分析、学習者への適切なフィードバック、教材の改善などにつなげることができます。 得点 (cmi.core.score.raw) 得点です。SCORM1.2では、0〜100の整数を“文字列”形式で設定できます。 例API.LMSSetValue(“cmi.core.score.raw”, “100”);API.LMSSetValue(“cmi.core.score.raw”, score.toFixed(0));    独自拡張 learningBOXにおいて、100を超える得点を認めています。例えば、105や400は有効な得点として認めています。しかし、負の数や小数は認めていないので、ご注意ください。また、learningBOX以外のLMSにおいて、100を超える得点はエラーとなります。 時間 (cmi.core.session_time) 学習時間です。learningBOXの場合、LMSInitializeとLMSFinishを実行すれば、自動的に計測されるようになっています。教材を開いてから閉じるまでの時間ではなく、より正確な学習時間を計測する場合は、教材内で計測して送信してください。QuizGeneratorでは、問題を解き始めてから結果表示画面が出るまでの時間、動画教材では動画を再生している時間だけを送信するようにしています。以下のようにすると、1時間2分3秒となります。 例API.LMSSetValue("cmi.core.session_time", "01:02:03"); 設問毎の情報 cmi.interactions.nの子項目です。nは、0から順に指定してください。1から始める、数字を飛ばす、小さな番号に戻るといった使い方は禁止されています。    ID (cmi.interactions.n.id) IDです。成績詳細画面には、以下のスクリーンショットの赤枠内のように表示されます。しかし、負の数や小数は認めていないので、ご注意ください。CSVで成績をダウンロードして使う、APIで成績を取得して使うといった予定がある場合には、適切なIDを指定しておく必要があります。    latency (cmi.interactions.n.latency) 所要時間です。成績詳細画面には、以下のように表示されます。    correct_responses (cmi.interactions.n.correct_responses.m.pattern) 正答例です。複数指定できますが、1つだけ設定される場合が多いように思います。    objectives (cmi.interactions.n.objectives.m.id) 設問ごとのobjective、つまり目的や達成目標などを表します。s:xxxという形式で値を設定するとセクションタグ、q:xxxという形式で値を設定すると設問タグとして、カルテに反映されます。    student_response (cmi.interactions.n.student_response) 学習者の解答内容です。入力した文字列や、選択肢番号などを送信します。    time (cmi.interactions.n.time) 学習時間です。その設問に掛けた時間を送信します。    result (cmi.interactions.n.result) 正(correct)誤(wrong)を送信します。中立(neutral)や、得点を送ることもできます。 目次に戻る learningBOXの独自拡張 通常、cmi.interactions.n.student_responseでは、HTMLを送信することができません。 解答をHTMLで送信する もちろんHTMLのタグを送信することはできますが、成績画面には送信したHTMLタグがそのまま表示されてしまいます。cmi.interactions.n.student_response_format にhtmlを指定すると、cmi.interactions.n.student_responseに送信した値をHTMLとして解釈して表示します。ただしJavaScriptは実行できないよう制限しています。 文字数制限緩和について 開始時刻 / 終了時刻(2.18以降で対応予定) 学習開始時刻と学習終了時刻を記録するための機能です。learningBOX 2.18 以降で使えるようになる予定です。(2022年6月リリース予定) 目次に戻る アンチパターン【過剰なLMSCommit】 LMSCommitを実行すると、LMSSetValueで設定した値が保存されます。多くのLMSでは、LMSSetValueではサーバにデータを送信せず、LMSCommitのタイミングでサーバにデータを送信するようになっています。これは、サーバにデータを送信する処理に掛かる時間が比較的長く、LMSSetValueを実行する度に通信していては処理に時間が掛かってしまうためです。例えば、設問数が100、1問当たりのLMSSetValueの回数が6、通信遅延が10msとすると、100×6×10=6000msとなり、成績送信に6秒掛かることになります。海外からの利用であれば通信遅延が10倍以上になることもあるため、LMSCommitを過剰に実行するべきではありません。 LMSCommitを実行すべきタイミング cmi.core.lesson_statusを送信した後や、全ての成績のLMSSetValueが終わった後に実行すべきです。学習を開始したタイミングでcmi.core.lesson_statusにincompleteを送信し、LMSCommitを実行することで、他の人(教師、管理者など)から見た成績が“学習中”に切り替わります。全ての成績のLMSSetValueが終わった後も、LMSCommit、LMSFinishの順に実行すべきです。(※learnngBOXにおいて、LMSFinishの前にLMSCommitを実行しなくても、成績の送信処理は実行されるので、LMSFinishだけでも構いません) LMSFinishをしない 最後には必ず、LMSFinishを実行してください。SCORMの仕様にて、必ずLMSFinishを実行するよう定められているため、LMSFinishを実行しなかった場合の挙動については保証されません。 実装を確認せずLMSSetValueする SCORM1.2準拠のLMSが、SCORM1.2の全ての仕様を実装しているとは限りません。SCORM1.2の仕様(API)には、実装必須の項目と、実装しなくても許される項目が混在しています。そのため、LMSSetValueを実行する前には、送信しようとしている要素が実装されているか確認すべきです。 目次に戻る 使い方に関して不明点はお気軽にサポートまで learningBOXの使い方について、お困りごとやご不明点等ございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。   ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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暗記の種類と効率よく記憶に定着させる8つの方法を解説

成績アップや学びのスピードを上げるために暗記は必要不可欠な要素ですが、中には「暗記が苦手」「覚えてもすぐに忘れてしまう」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。 本記事では、暗記の種類や記憶に定着させるための8つのコツ、暗記を効率よく行えるツールについて解説します。なるべく避けたい暗記法も紹介しますので、暗記効率を向上させたい方はぜひ参考にしてください。 目次 01暗記の流れは2種類に分かれる 理解を後にして暗記する 先に理解して暗記する 02今日からできる!記憶に定着させるための8つの暗記法 声に出して覚える 書いて覚える 何度もチェックして覚える 図やイラストで覚える 運動しながら覚える 寝る前に覚える 特定の動作と関連させて覚える 他人にアウトプットして覚える 03できるだけ避けたい暗記の方法 同じ科目を連続して暗記する 一夜漬け 04暗記効率を高めるコツ 睡眠時間をしっかりとる スキマ時間を暗記にあてる 短い期間で全て覚えようとしない 05こまめな復習と十分な睡眠で着実に暗記しよう 暗記の流れは2種類に分かれる 暗記の流れは大きく分けて、理解を後にして先に暗記するもの、先に理解してから暗記するものの2種類あります。どちらが優れているというわけではなく、覚える対象によって使い分けることで効率よく暗記できるようになるでしょう。 以下では、それぞれの流れやそれに適した勉強科目について解説します。 理解を後にして暗記する とにかく先に暗記してしまい、その後で理解をしていく方法は、英単語や元素記号といった解説や流れの理解が伴わなくても暗記できるものに向いています。英単語とその意味、元素記号とその元素の役割などを同時に理解し暗記することは、前提知識が乏しい状態では難しいでしょう。 まずは、未知のものから「見たことがある」と思えるところまで暗記し、そこから意味を覚えて理解を深めていきます。暗記量が多くなってきたら、関連性のある派生語などを意識しながら覚えるとよいでしょう。原理・原則など把握しにくいものを覚えるには、暗記してから理解を深めることがポイントです。 先に理解して暗記する 闇雲に暗記するよりも、理解をしてから覚えていくほうがよい場合もあります。数学における公式や解法パターンがこれにあたるでしょう。解法は論理を組み立てていき答えを導くものなので、暗記よりもまずは理解が重要になります。「どのような流れで論理を展開しているのか」「なぜこの場面で使用するのか」などを理解しておくと覚えやすくなるでしょう。 公式についても同様で、公式だけを覚えていても、その使い方が理解できていないと意味がありません。一つひとつの公式や解法パターンを理解しておけば、その応用で解ける問題が増えていくため、暗記に頼る部分も少なくなるでしょう。 化学反応式や英文法のような一定のルールがあるものも、ルールを理解していれば必要な暗記量は少なくなります。これらも丸暗記しようとすると覚える量が膨大になってしまうため、先に理解をしてから暗記することを意識しましょう。 目次に戻る 今日からできる!記憶に定着させるための8つの暗記法 暗記は生まれ持っての才能ではなく、工夫次第で高めていける能力です。暗記というと紙に書かれた文字をにらんで必死に覚えるイメージが強いですが、声に出したり暗記のタイミングを意識したりすることで、より記憶に定着しやすくなります。 以下では様々な感覚を活用する暗記法を8つ紹介するので、科目や自分の勉強スタイルに合った覚え方で効率よく学習していきましょう。 声に出して覚える 声を出すと自分の声が耳に入るため、目だけで覚えるよりも入ってくる情報が多くなります。また、声を発するには何を言うのかを意識する必要があり、脳が刺激されることから記憶に残りやすくなるでしょう。 声を出したくても出せない環境の場合は、自分だけに聞こえるくらいの大きさでも構わないので、つぶやきながら暗記してみましょう。 書いて覚える 書くという動作も、記憶の定着に役立ちます。眺めているだけなら脳に入ってくるのは視覚からの情報だけですが、得た情報を「書く」という動作に移すことにより、効率よく暗記することが可能です。筆記は暗記の助けになるだけではなく、実際に書いてみることで記憶があいまいになっている箇所を見つけられるため、覚え間違いや記憶の定着度合いを確認することもできます。 なかなか覚えられない部分は色を変えて書くことによって、視覚からの情報が印象づけられ、覚えやすくなるでしょう。ただし、書くことが目的になると暗記の効果は薄れてしまうため注意してください。 何度もチェックして覚える 情報への接触回数が多ければ多いほど、人はその情報を忘れにくくなります。一度覚えたものでも繰り返し確認することで記憶が定着していきますが、見直しをしないと時間の経過とともに忘れてしまうため、記憶の定着にはこまめな復習が必要です。 暗記カードや暗記ペン、チェックシートを活用すると効率的に覚えられるでしょう。 図やイラストで覚える 図やイラストの活用も、暗記に効果的でしょう。図やイラストなら、たくさんの情報が一度に視界に入るため、全体像や流れの把握を同時に行えます。例えば文字だけで具体的な状況が想像しにくい歴史なら、漫画で読むと理解がスムーズにでき、人物の動きや発言も記憶に残りやすいです。 数学の解法を覚える際は、よく用いられるグラフや図を一緒に見ておけば理解の助けになるだけではなく、そのグラフや図に関する問題が出された際に、解法を記憶から引き出しやすくなります。 運動しながら覚える 運動をして血流がよくなると脳が活性化するため、記憶が定着しやすくなります。座ったままだと血流が悪くなりがちなので、適当なタイミングで立ち上がって軽い運動を行うとよいでしょう。 集中力が切れてしまったときには軽い運動をしながら暗記をすると、気分転換にもなり効率的な学習が可能です。ただし、ダッシュなど負荷の大きい運動だと意識が運動に集中してしまうため、ジョギングや軽いスクワットといった適度な運動を心掛けましょう。 寝る前に覚える 人間は睡眠中に脳内の情報が整理されることで記憶が定着するため、寝る前に暗記を重点的に行うのも効果的です。食事やお風呂を済ませ、あとは寝るだけというリラックスした状態は、暗記にとって非常によい環境といえます。 寝る前の暗記には暗記カードや参考書などを使用し、睡眠の妨げとなるような明るい光を発するスマートフォンやパソコンの使用はなるべく避けましょう。 特定の動作と関連させて覚える 動作と暗記したい内容を関連づけることにより、記憶を効率よく定着させられます。特定の動作がトリガーとなり、それに対応する記憶を呼び起こしやすくなるのです。 代表的なものは歴史の年号や元素記号を覚える際の語呂合わせですが、暗記したい言葉を言いながら特徴的なポーズをしたりリズムをつけて動いたりと、より印象に残る動作と記憶を結び付けることで、さらに記憶に残りやすくなるでしょう。 他人にアウトプットして覚える 覚えた知識を他人に説明することで、記憶の定着が促進されます。説明に抜けている情報はないか、暗記した内容が正しいかどうかの確認も可能なため、重点的に取り組むべき内容も把握できます。 相手が理解しやすいように説明するためには、覚えた情報を論理的に組み立てることが必要です。アウトプットは暗記だけではなく、詰め込んだ知識を自分の知識として使えるようにする作業ともいえます。また、覚えたことを誰かに説明したという記憶が残ることも、アウトプットのメリットでしょう。 目次に戻る できるだけ避けたい暗記の方法 せっかく暗記をしても、方法を誤って記憶が定着しなければ意味がありません。効果的な暗記法だけではなく、避けたほうがよい暗記法とその理由についてもきちんと把握しておきましょう。 以下では、できるだけ避けたい暗記の方法を2つ紹介します。 同じ科目を連続して暗記する 同一科目を連続して暗記しても、得られる効果は少ないでしょう。似たような内容を同時に暗記することで情報の整理が困難になり、記憶が定着しにくくなります。また、一つの科目を勉強し続けると飽きてしまい、集中力も低下してしまうでしょう。 できれば複数の科目を、時間を区切って暗記するのが望ましいですが、科目を絞って暗記したい場合は、複数の分野を扱うなどの工夫が必要です。 一夜漬け 睡眠をとることで記憶が定着しやすくなるため、一夜漬けで暗記をしてもあまり効果は期待できません。一夜漬けにならないよう、日々コツコツと暗記しておくのが望ましいでしょう。 たとえ覚えられたとしても、一夜漬けの知識はテストが終わると忘れてしまいがちです。「テスト前日の丸暗記」はなるべく避け、前日に暗記するとしても睡眠は十分にとり、範囲も絞って取り組みましょう。 目次に戻る 暗記効率を高めるコツ 暗記効率を高めるコツは、睡眠時間をしっかりとることと、情報に触れる機会を長期にわたって作ることです。1日のうちで暗記に取り組める時間が少なくても、スキマ時間をうまく活用すれば、効率よく学習できるでしょう。 以下では、暗記効率を高めるコツを3つ紹介します。 睡眠時間をしっかりとる 睡眠は記憶を定着させるために不可欠な要素です。たくさん暗記したいからといって、徹夜で勉強するなど睡眠時間を削る行為は好ましくありません。睡眠時間が短いと脳のパフォーマンスが落ちてしまうため、暗記した内容の定着率が悪くなるだけではなく、勉強効率も下がってしまいます。 最適な睡眠時間には個人差がありますが、無理をせず十分な睡眠をとるようにしましょう。 スキマ時間を暗記にあてる まとまった時間がとりづらい場合は、スキマ時間を暗記にあてましょう。スキマ時間を活用すると、こまめに反復しながら暗記ができるため、記憶が定着しやすい傾向にあります。 情報に触れる頻度が多いと記憶は残りやすく、暗記効率が高まります。使わない情報は忘れていってしまうため、新しく覚えることと復習することをバランスよく行うことが大切です。通勤・通学の移動時間やトイレ、お風呂など、スキマ時間をうまく見つけて活用していきましょう。 短い期間で全て覚えようとしない 結果を出そうと暗記量を多くすることは大切ですが、短期間で詰め込みすぎても記憶に残りません。例えば、1週間で英単語帳を1冊暗記したとしても、もう一度初めから読み返してみると、全く覚えていない単語がたくさん見つかるでしょう。せっかく暗記に時間をかけたのに忘れてしまう情報量が多いと、モチベーションも下がってしまいます。 しっかりと覚えるためには、少しずつ着実に暗記していくことが必要です。復習を含めた中長期での暗記計画を立てておくと、効率よく暗記できるでしょう。 目次に戻る こまめな復習と十分な睡眠で着実に暗記しよう 暗記には、理解を先にするか、後にするかで2通りの方法がありますが、英単語や元素記号などは覚えることを優先し、数学の公式や解法などは先に理解してから暗記すると効率がよいでしょう。 学習した内容を定着させるには、こまめに復習を行うことと、睡眠をしっかりとることが重要です。暗記量が多いものについては短期間で済まそうとせずに、計画的に少しずつ進めていきましょう。 弊社のeラーニングシステム「learningBOX」は、暗記カードを使ったeラーニングが学習やテストを実施することができます。繰り返し学習し成績を管理することも可能なので、苦手分野の復習にも最適です。使いやすさもありながら低コストでの導入が可能なので、効率よく暗記を進めたい方はもちろん、eラーニングの導入に迷いがある方も、まずは無料でご利用いただけるフリープランをお試しください。 ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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自社に適した適性検査の作り方とは?コツや活用できる場面を紹介

近年、採用選考の一環として、適性検査を導入する企業が多くみられます。検査内容によって測定できるデータや活用方法は様々ですが、「自社が求めているデータを測定できる適性検査が知りたい」という方もいるのではないでしょうか。 本記事では自社に合った適性検査を実施するコツに加え、適性検査を行うことで得られるメリットや受検形式など、適性検査の基本を押さえながら解説します。オリジナルの適性検査が作れるサービスも紹介しますので、採用活動や人事評価にお悩みの方はぜひ参考にしてください。 適性検査はどのような場面で役立つのか 適性検査とは、就職・転職先の職務についてどの程度、適性があるのかを診断するテストのことです。基礎能力や性格、職場の適応性、一般常識の有無など診断できる内容は多岐にわたり、社員の採用だけではなく人事評価として、適性検査を活用する企業も増えています。 以下では、適性検査がどのような場面で役立ち、導入するとどのようなメリットがあるのかを紹介します。 自社の知名度の向上 採用活動の際に「適性検査の結果を個別でフィードバックします」と宣伝することで、自社の知名度向上が期待できます。就職活動中の人は、どのような企業が自分に合っているのか模索していることがほとんどです。自身に向いている職種の傾向などについて、客観的に診断が出る適性検査は重宝されるでしょう。 検査結果に加えて、現場側の意見を聞けることは受検者にとって貴重な機会となります。「あの会社は適性検査のフィードバックをしてくれるから、一度応募してみようかな」と、自社を知ってもらうきっかけになるでしょう。特に新卒採用で適性検査を利用するのであれば、インターンシップ期間や新卒採用初期など、学生が自己分析に対する意欲が高まっている際に仕掛けるのが効果的です。 自社を魅力的に見せる 適性検査だけではなくフィードバック面談を行うことで、受検者との接触機会を作り出すことができます。自社についてアピールする機会が増えるうえ、面談の際、受検者に寄り添った丁寧な対応をすると「入社後も手厚いフォローをしてもらえそう」「雰囲気がよさそうだから働いてみたい」など、自社を魅力的に見せることもできるでしょう。 フィードバック面談を行う場合は、受検者が見てもわかりやすいような、フィードバック用のシートが用意されている適正検査を選ぶ必要があります。 採用試験での選考 適性検査は、面接では見えにくい性格や基礎能力、一般常識の有無などを見極める際に役立ちます。応募者が自社に適した人物なのか、どのような仕事に向いているのかといった特徴をデータ化できるため、企業と人材のミスマッチを防ぐことが可能です。 面接のような対話のみで、応募者の人柄を把握するのは難しく、面接官によって評価に偏りが出てしまうこともめずらしくありません。客観的かつ公平に評価を行える適性検査は、選考における人事担当者の負担を軽減する効果もあるでしょう。ただし、適性検査の結果が悪いからといって、必ずしも適性がないと判断できるわけではないので注意が必要です。 目次に戻る 適性検査では何を測定するの? 適性検査で測定する項目は、主に能力検査と性格検査の2つに分かれます。それぞれ得られるデータは異なるため、測定したい内容に合わせて検査項目を選びましょう。どちらか片方の検査だけでも実施可能です。 以下では、能力検査と性格検査で測定できる要素について解説します。 能力検査:読解力・計算・図形・一般常識などの基礎能力を測定 能力検査とは、職務に必要な技術や知識を習得したり、実践したりする能力があるのか、職務を遂行するための思考力や対応力があるのかを、論理的思考能力、数的処理能力などの視点から測定する検査です。 文章を正しく読み取れるのか、簡単な計算ができるのかなど、一般的な学力テストのような問題が出題され、難易度はそれほど高くありません。 性格検査:人間性・協調性などを測定 性格検査では、応募者の人間性や価値観といったパーソナリティーを数値化し、職場に馴染めるか、自社が求めている人物像に近いかなどを測定するものです。性格検査の結果は採用選考だけではなく、入社後の配属決定、人材育成にも役立ちます。 また、性格検査とは別の検査になりますが、入社後に自社の戦力として活躍する意思、仕事への意欲といった職場適応性や、ストレス耐性を測ることも可能です。どのようなストレスに弱いのかを把握しておけば、早期離職のリスク回避にもつながるでしょう。 目次に戻る 適性検査のテストの形式 適性検査のテスト形式は、ペーパーテストとWebテストの2種類に分かれます。テスト会場については自社で行うことも可能ですが、全国にあるテストセンターでの受検も便利でしょう。テスト方法や会場によって、それぞれメリット・デメリットがあるため、それらを把握したうえで自社に合った方法を選択してください。 ペーパーテスト ペーパーテストとは、筆記で行うテストのことです。受検者を会場に集めて試験を実施するため、会場の手配や監督者などの人員を用意する必要がありますが、会場と時間を設定することで不正のリスクを減らせるでしょう。 ペーパーテストには、選択肢から回答する客観式と記述式があります。客観式は採点や集計が容易ですが、記述式は文章力も測定できる点が特徴です。 Webテスト Webテストとは、パソコンやスマートフォンなどからインターネット上で行うテストのことです。インターネット環境さえあれば時間や場所に縛られず受検が可能なため、大規模な会場の手配や監督者などの配置が不要になり、コストを削減できます。 いつでもどこでも受検できるWebテストは、受検者にとって負荷が少ないうえ、企業にとっても検査結果の集計や分析が煩雑になりにくい点が魅力といえるでしょう。 テストセンターでの受検 テストセンターでの受検の場合、受検者は全国の主要都市に設置された受検会場に出向きます。一般的に適性検査の提供企業が運営しているため、検査自体の業務を委託でき、手間の削減が可能です。監督者が配置されていることから、不正のリスクも抑えられるでしょう。 受検者は会場まで移動する必要がありますが、テストセンターは全国にあるので、自社で実施するよりも移動の負担を軽減できます。ただし、委託する分のコストが発生する点には注意が必要です。 目次に戻る 自社に適した適性検査を実施するコツ 民間の適性検査は手軽に利用できるのがメリットですが、必ずしも自社の風土や検査したい項目に即しているとはいえません。理想的な適性検査を実施するには、目的の設定や問題数、回答時間のバランスなど、様々なポイントを押さえる必要があります。 以下では、自社に適した適性検査を作るための考え方やコツについて紹介します。 適性検査を実施する目的を定める 適性検査は提供している企業によって検査項目のほか、想定されている利用目的や検査の手法などが異なるため、自社での実施目的を明確にしておくことが大切です。 自社で問題を作成する場合も、採用選考の際に実施するのか、配属や人材育成に活用するのかなど、適性検査の目的を明らかにしたうえで希望のテスト形式や検査に割ける予算も含めて検討すれば、おのずと適性検査の方向性が定まってくるでしょう。 問題数と回答時間のバランスを考える 適性検査では、問題数や回答時間のバランスも重要です。難問を出題したり、問題数が多かったりする場合に回答時間が短すぎると、時間内に回答しきれず正確なデータを測定できないことがあります。 また、試験時間があまりにも長く受検者の肉体的・精神的負担が大きくなることも、正確なデータの測定に支障をきたすでしょう。SNSなどを通して「この企業の適性検査は短すぎる・長すぎる」といったマイナスなイメージが、受検者の周囲に伝わってしまうことも考えられます。特に、民間テストと自社オリジナルのテストを併用して実施する場合は、問題数が多くなったり、試験時間が長くなったりする傾向にあるため、注意が必要です。 民間テストと併用してより詳細なデータを取る 民間テストと自社オリジナルのテストを併用すると、比較的容易に詳細なデータを測定できます。基礎的な学力や性格の測定は民間テストで実施し、より専門的な部分や民間テストで見極めが難しい領域については、オリジナルのテストを実施するのがおすすめです。 問題の全てをオリジナルにすると、問題作成に労力やコストが必要になります。基礎的な内容は民間テストで行い、民間テストのデータだけではわからない部分をオリジナルのテストで補うようにしましょう。問題作成の手間が省けるだけでなく、求めているデータをより正確に測定することができます。 目次に戻る 適性検査にはlearningBOXの診断テスト作成機能がおすすめ! 適性検査を実施するには、learningBOXの診断テスト作成機能がおすすめです。診断テスト作成機能は、学習者の特性や知識レベルを把握することができる機能です。管理者が用意したさまざまな質問に学習者が答えることで、回答に応じた結果を見ることができます。 例えば、採用選考のための適性検査であれば、求める職種に必要なスキルや能力を測定できる質問を用意します。 分析した結果をもとに、学習者の適性や能力に応じた適切な対応を行うことができるでしょう。採用選考を行う場合は、採用判断の参考にもなります。 また診断テストを作成するだけでなく、テストの実施状況や結果も管理することができます。適性検査を実施する際は、ぜひlearningBOXの診断テスト作成機能を使ってみてはいかがでしょうか。 目次に戻る オリジナルの適性検査はツールを使ってより実用的に 適性検査は採用選考の手段として利用されることが一般的ですが、人事評価や人員配置などにも活用されたり、就職・転職活動をしている人にアピールする際にも役立ったりします。 一口に適性検査といっても、受検形式や検査項目は様々です。適性検査の有用性を理解したうえで、自社で適性検査を実施する目的を明確にし、検査内容の方向性を検討していきましょう。 弊社のeラーニングシステム「learningBOX」は、診断テスト作成機能を備えているため、自社オリジナルの適性検査を作りたい方におすすめです。 無料・無期限で10アカウントまでご利用いただけるフリープランもあるため、まずは試験的に利用してみてはいかがでしょうか。システムの詳しい内容や活用方法がわかる資料もご用意しています。オリジナル適性検査の作成・実施にお悩みの方は、learningBOXをぜひご検討ください。   ▼こちらもおすすめ!あわせて読みたい 目次に戻る
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