コラム

eラーニングの歴史について

eラーニングの歴史について こんにちわ!CS担当の坂本です。 皆さんはオンライン学習などのインターネットを使った習い事や勉強はされておりますでしょうか? 最近ではパソコンやスマートフォンが普及し、インターネットを使った学習が当たり前のようになっていますが、そもそも、そのはじまりはどのようなものだったのでしょうか? 今回は「eラーニングの歴史について」、お話したいと思います。 目次はこちら 1.eラーニングのはじまり 2.eラーニングの発展 3.インターネットを利用した学習へ 4.スマートデバイスの登場 eラーニングのはじまり eラーニングの元となるコンピュータを使用した学習は、1950年代にCAIと呼ばれる「コンピュータで教育を支援できないか」という考えから、アメリカを中心に開発が始まりました。 従来の集合研修では、インストラクターと受講者が同じ場所に長時間いなければならないということや、受講者の進捗状況の確認などは全て人が行わなければならないという点から、効率的と呼べるものではありませんでした。また、ビデオ教材なども登場しましたが、一方的な情報の提示で、こちらも学習効果が高いものとは言えませんでした。 そこで、学習場所を選ばない、コストを削減できる、学習者の管理ができるといったメリットのあるパソコンを利用した学習が注目されたのです。 しかし、実際に理想的なシステムの構築は困難であったため、CAIによる教育の質の向上は思ったようには進みませんでした。 eラーニングの発展 1990年代に入りパソコンの発達・普及に従って、CAIはCBT(コンピュータ・ベースド・トレーニング)へと変化していきました。 CBTとは、主にCD-ROMを教材とした学習方法を表します。CD-ROMの大容量の特性を生かし、動画や音声を活用した教材が作られました。そして、「eラーニング」という言葉が登場したのはこの頃でもあります。 特に1995年、爆発的人気となったWindows95が発売され、一般家庭にもパソコンが普及していきました。Windows95にはCD-ROMが標準装備されており、これによりCBTによる教育が確立していったのです。 しかしながらCBTも、「教材作成のコストがかかる」「配布後は内容の修正が難しい」「管理者側で受講者全員の学習の進捗度を管理することが困難」という点から、一般的に普及するまでには至りませんでした。 インターネットを利用した学習へ 日本において大きな変化があったのは2000年、当時の森内閣が日本型IT社会の現実を目指す「e-Japan構想」が打ち出され、翌年には、eラーニングの普及促進事業が本格的にはじまりました。 これにより、eラーニングの学習方法もCD-ROMによる学習から、インターネットで配信された教材を利用してオンラインで学習する方法に変化していったのです。学習環境をオンラインに置くことで、教材の管理や受講者の学習進捗度の確認を簡単に、低価格で行えるようになりました。 オンラインでの学習方法はWBT(ウェブ・ベースド・トレーニング)と呼ばれ、インターネットの普及に伴い、eラーニング研修を導入する企業が増えはじめ、徐々に私たちの生活に浸透していきました。 スマートデバイスの登場 2000年代後半からiPhone・Androidに代表されるスマートフォンや、さらに大型なタブレット端末が登場し、eラーニングはさらに大きく変化しました。 持ち運びが便利なスマートデバイスのおかげで、いつでもどこでもすきま時間に学習することが可能になり、スマートフォンで移動中に学習することが一般的になってきました。持ち運びが便利という利点から、リアルの集合研修でしか教育・育成ができなかった職種、例えば、接客・整備・調理などの現場でも導入が進んでいます。 さらに最近では、受講者同士でコミュニケーションを取り合うことにより、支援しあったり学習意欲を向上するのに高い効果が期待されるという点から、受講者同士のコミュニケーションツールとして、SNSなどを組み合わせる方法も取り入れられています。 まとめ 今回はeラーニングの歴史について振り返ってみました。 コンピュータの教育への活用から始まり、パソコン・インターネットの普及、そして、スマートデバイスの登場、SNSの普及によって、eラーニングそのものの役割や効果も大きく広がってきていますね。 今後はさらなるテクノロジーの進化で(既に活用が始まっていますが)AI・VRなど最先端の技術もeラーニングに組み込まれて、eラーニングの在り方も変化していくかもしれませんね。 最後までお読み頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】 こんにちわ。マーケティング担当の本木です。 前回から始まりました【世界のeラーニング】シリーズ。 初回は「アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について」ご紹介しました。 今回はカーンアカデミーからの流れからの話として、オンライン教育の一つとして普及した「MOOC(ムーク)」について調べたいと思います。 目次はこちら 1.MOOCとは? 2.代表的なMOOC 3.まとめ MOOCとは? 「MOOC(ムーク)」とは別名「MOOCS(ムークス)」、正式名称は、「Massive Open Online Course(大規模オンライン公開講座)」となります。 その名の通り、オンラインで大規模な講座を受講することができるプラットフォームサービスであり、名門大学の講義を、インターネットにアクセスできる環境さえあれば誰でも(基本的に)無料で受けることができるということで主にアメリカをはじめとして普及していきました。なかには、講義だけでなく、講義受講後のテストや課題の提出などがあり、修了資格を得ることができるものもあります。 MOOCはプラットフォームサービスなので、各大学が各自でサービスを立ち上げているのではなく、仲介である「MOOCコンソーシアム」や「MOOCプロバイダー」のプラットフォームを利用して受ける形です。 今は大学だけでなく企業も参加して講義を出しているようなので、広義な意味合いだと、シンプルに「オンライン講座」と捉えても良さそうです。(本ページでは主に大学レベルのオンライン講座として取り上げています) 代表的なMOOC ▼Coursera(コーセラ) https://www.coursera.org/ 米スタンフォード大など有名大学のコースが用意されています。 ▼edX(エデックス) https://www.edx.org/ マサチューセッツ工科大(MIT)とハーバード大の共同によって立ち上げられました。 ▼Udacity(ユーダシティ) https://www.udacity.com/nanodegree プログラミングをはじめとしたコンピュータ・サイエンス分野を専門としたMOOCです。 まとめ MOOCは大学に行かなくてもインターネットさえあれば、誰でも大学レベルの講義を受講できるという学習機会を生み出しました。 実際にモンゴルの15歳の学生がedXのコースで優秀な成績を取り、マサチューセッツ工科大学(MIT)へ進学したというニュースがありました。しかしながら、MOOCはそのハードルの低さの分、修了率が非常に低いとのことです。どうしても学習者のモチベーションに寄るところが多く、自学自習の性格が強いサービスなので修了率が低くなってしまうようです。 ただ、産学連携といった形で、「Google」「Facebook」などといった世界のトップ企業が協業で作ったMOOCのコースも展開されており、現在注目されているAIやデータサイエンス、そして自動運転などのテクノロジーの最先端の講義も増えていっているようなので、今後も注目されそうです。 またMOOCのように、Edtechのサービスがアメリカで普及していくことにより、学校教育での学び方も変わっていっています。次回以降は、学校教育に与えた影響なども鋭く?斬っていきたいと思います。 次回もどうぞよろしくお願い致します。 ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏

アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について【世界のeラーニング】

アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について【世界のeラーニング】 こんにちわ。マーケティング担当の本木です。 入社してまだ浅い新米、しかも、おじさんですが、どうぞよろしくお願いします。 早速ですが、eラーニング業界の知識も非常に浅い自分のための勉強も兼ねて、【世界のeラーニング】シリーズということで連載記事を書いていきたいと思います。今回は、アメリカの反転学習の始まりの一つと言われている「カーンアカデミー(Khan Academy)」についてご紹介します。 目次はこちら 1、カーンアカデミー(Khan Academy)とは? 2、カーンアカデミーの特徴 3、与えた影響 4、まとめ カーンアカデミー(Khan Academy)とは? カーンアカデミーは2006年にアメリカのサルマル・カーンによって設立されたオンライン学習サイトです。もともと、遠方に住む、いとこの子供の家庭教師をするためにウェブソフトで学習してもらうために作ったとのことです。 最初は設問を出す仕組みで、設問が解けない時にそれに合わせた学習内容を表示する仕組みだったとのこと。その後、友人の勧めで解説動画を作り、それをユーチューブに上げていったところ、”動画で分かりやすい”、”何度も見直して自分のペースで学べる”などで評判となり、利用者が爆発的に増え始めて、本格的なオンライン学習サイトに発展していったとのことです。(なお、現在の利用者数は全世界で毎月数百万~数千万人と言われています。) カーンアカデミーの特徴 カーンアカデミーのスタンスは、「設問を出しながら学習を進めていき、設問が解けないと、それに合った学習内容を表示する」とのことで、ビデオ自体は補助教材として位置づけであるところが大きな特徴かと思います。 カーン氏自身が「学習するのに最も役立つのは、設問を解くことなんです」「我々の本当のパワーの源泉は設問のソフトウェア(レベルチェックのテスト)にある」と言うほど、レベルチェックする機能に重きを置いています。 起きた影響 カーンアカデミーの登場によって起きた影響として、よく言われているのが「反転学習(Flipped Learning)」と呼ばれる授業・学習スタイルの普及です。 カーンアカデミーの動画を学校の教師達が生徒のための予習動画として使い始めたのです。 ●「反転学習(Flipped Learning)」とは? 従来は教室で行っていた講義をビデオ学習によって自宅で行い、問題演習やレポート作成を授業時間内で行う授業形態のことです。 反転授業とは | eラーニングについて | クイズ作成・問題作成ツール - クイズから始まるeラーニング 当時から反転授業自体は実施する試みがあったようですが、ビデオ教材を教師が作成する負担が大きく、反転授業を実施したくてもできない教師達が多くいたこともあり、そのような経緯から授業の予習としてカーンアカデミーの動画を利用する教師が増え、反転授業のスタイルが広まったとのことです。 まとめ 調べる前は、「反転学習の普及のきっかけ」のイメージが強かったので、「ビデオ教材のルーツ」的なイメージでしたが、カーンアカデミー自体が重きを置いているポイントが「理解度をチェックする問題・テストで学習を進めていき、わからないところをビデオ教材で学習する」という点は印象的でした。 今回は、アメリカのEdtechの始まりの一つと言われている「カーンアカデミー(Khan Academy)」についてご紹介しました。また次回もぜひご覧下さい。 あっ、そういえば、我が社eラーニング作成システム「learningBOX」もクイズ問題作成ツールの「QuizGenerator」から始まったサービスです! 「本当のパワーの源泉は設問のソフトウェアにある!」 まだの方はどうぞご利用下さい! ▼誰でも無料で簡単にクイズが作れるWEBで作れるクイズ問題作成ツール「QuizGenerator」 詳しくはこちら ▼使いやすい・値段が安い”をコンセプトにしたeラーニング作成システム「learningBOX」 詳しくはこちら

eラーニングを使った学習の活用方法とは?

eラーニングを使った学習の活用方法とは? こんにちわ。マーケティング担当の貴田岡です。 早速ですが、学校や企業におきまして『新人研修や社員の教育・指導方法、学力低下、勉強方法の問題』など、学生・若手社員の教育や指導、育成に悩みを抱える担当者は業界を問わず沢山いらっしゃるかと存じます。教育担当を任命され、何から取り掛かればいいか分からず悩んだり不安を感じている方も多いかと思います。教育に関するこの悩みは深く、業界を問わず共通ではないでしょうか。決められた時間や限られたコストの中でいかに学習効果を高め、再現性のある教育を行えるか?本稿では『eラーニングを使った学習の活用方法』について解説します。 目次はこちら 1.eラーニングを用いた学習方法 2.LMSとは(学習管理システム) 3.事例紹介 4.QuizGenerator(クイズジェネレーター) 5.learningBOX(ラーニングボックス) 6.まとめ eラーニングを用いた学習方法 まず初めに、eラーニングとはPCやモバイル端末を用い、インターネット上で学習・勉強を受けることのできるシステムです。eラーニングの活用によって会社内での研修を受ける際、研修施設を借りる、外部から講師を招くなどの調整や手間、コストを削減することが期待できます。そもそもeラーニングとは、『どのような目的で利用・導入されるものなのでしょうか。』 eラーニングを導入するメリット ・自分のペースで学習できる ・最新の教材を全学習者に一律に提供できる ・時間と場所の制約を受けない ・個人の理解度や能力、目標に合わせられる ・音声や動画により、学習理解度をさらに深められる 従来の学習方法では、特定の場所や時間に拘束され、講師が直接、講義をおこなう『ヒト対ヒトの教育』でした。それに対し、eラーニングはPCやタブレット、スマートフォン等の端末を活用しネットワークを介して学習します。『いつでもどこでも何度でも好きな時間に教育を受ける』ことを実現した学習スタイルです。IT情報技術を組み合わせた仕組みであり、ネットワークを介した学習のため「教育IT」「Webラーニング・オンライン学習」と同じ意味として使われがちです。インターネットの普及やIT技術の進歩によりますます注目が集まり、その使い勝手や学習効果に企業や学校、社会全体がその可能性に期待を向けています。 LMSとは(学習管理システム) eラーニングの実施に必要な、学習教材の配信・成績などを統合して管理するシステムのことです。LMSは、eラーニングでのOS(オペレーションシステム)とも言える重要な存在、eラーニングの運用に必要な機能を備えた管理システムです。一般的に下記のような機能を備えます。 ・学習者の登録、変更、削除 ・教材の登録、学習者への教材の割り当て ・学習者個人の学習履歴、学習進捗状況、成績の管理 ・成績集計、統計分析機能 ・情報共有者の掲示板の設置や、学習者に対するメール送信 事例紹介 今回、弊社の学習環境を利用し、eラーニング学習を作成・構築したある専門学校の教師の事例をご紹介いたします。 『言語聴覚士国家試験対策に活用した事例』 言語聴覚士とは、病気や生まれつきの障害などによって、「話す・聞く・食べる・飲み込む」ことに不自由がある人に対して、言語能力や聴覚能力などを回復させるリハビリを行う仕事です。多くは3年制の専門学校、4年制大学で、指定科目の既修得者は2年制の大学院・専攻科・専門学校があります。現在、日本では61校が文部科学大臣、厚生労働大臣の指定を受けて言語聴覚士の養成を行っています。 eラーニングとの出会い 私は専門学校の教師として2017年に言語聴覚士の国家試験対策を担当しました。医療系分野は難しい言葉や内容、覚えることも多岐に渡り科目数も非常に多いです。国試対策を行う際に、活用できる資料や参考書などもあまり世に出回っておらず国試対策に大変頭を抱えていました。どうしたら効果的に良い勉強や学習方法を進め、受験生達を国家試験合格に近づけることができるか?自問自答の日々を過ごしていました。そんな思いを抱えたまま、たまたまインターネットで見かけた『eラーニング学習』。読み込んで行くうちに、辿りついたのが「QuizGenerator」という無料でWEB教材を作れるサービスを提供している龍野情報システムとの出会いです。 導入前 eラーニング学習という凄そうな学習方法を見つけたものの、自分で上手く教材を作成・管理・更新することができるのか。パソコンの知識もなく、操作に苦手意識があり、ITという言葉だけでも身構えしてしまう私。新しい一歩が中々踏み出せない。失敗したらどうしよう。考えれば考えただけ不安ばかりが過る。しかし、今までの勉強方法や、やり方ではせっかくこれから目を出し社会に活躍していく子たちに申し訳ない。情報社会が進むにつれて私たち教員や学校も時代にあった勉強法を取り入れなければいけない。勇気を出すしかないと思い決断しました。 導入後 eラーニング学習を取り入れ、大きく変化した点は生徒の学習意欲が以前にも増し積極的に参加するようになりました。勉強に保守的だった子も自主的に問題に取り組み始め、目的やレベルに合わせ学習することで、自己分析力や勉強に対する苦手意識が薄れ、今では新しい問題や教材をやりたいというリクエストも増えました。 ※eラーニング学習は従来の勉強方法と違い、時間や場所に制約を受けず、自分の好きな時間で自分に合わせたレベルの問題が解ける。人の目を気にする必要もなく、自由に各々が勉強を進められる点が良かったからではないでしょうか。一人一人に割ける時間が限られる中、必要な人に必要な分だけの適切な指導が出来ないでいた勉強。今回活用した『eラーニング学習』は今まで受け身であった学習スタイルを覆し、受験生の自主性を作り出しました それでは、それら受験生達の自主性を生み出した弊社のeラーニングサービスを紹介させて頂きます。 QuizGenerator(クイズジェネレーター) QuizGeneratorでは誰でも無料で簡単にクイズが作れます。プログラミングがわからない人でも誰でも、多種多様な出題形式で作成できます。WEB上でかんたん作成・簡単公開!スマホ、タブレット、パソコンなどで利用可能です。商用利用無料でほぼ全部の機能がご利用頂けます。問題作成フォームを使えばword感覚でかんたんに作り上げることができます。上級者向け機能としてはエクセルでの問題一括登録も行えます。 ※ライセンスを購入した場合、デザインカスタマイズや音声の読み上げ機能等特別な機能が利用できるようになります! QuizGeneratorの詳しい使い方 learningBOX(ラーニングボックス) ラーニングBOXではQuizGeneratorで作成した教材をより効果的に活用・運用が可能です。ラーニングBOXを使うことで動画教材の配信やテストや演習問題の配布、学習順の制御ができ、各教材の演習問題をクリアし、合格者には認定証の発行が可能です。実際の紙で行われているテストをWEB上で再現することができます。ラーニングBOXでは問題演習以外にも、レポート課題(ファイル提出課題)やアンケートの集計管理も行えるなど便利な機能がたくさん盛り込まれています。無料で活用いただけますので是非お試しください。 ラーニングBOXの詳しい使い方 まとめ 今回、eラーニングを使った学習の活用方法をお話ししました。今まで当たり前のようにやってきた私たちの学習・教育方法は今、変革期を迎えています。教育や指導、学習方法に悩みを抱えている企業・学校・教育担当者の皆様。eラーニング学習の利便性や活躍の場はこれからますます広がり、私たちの社会に馴染み深いツールと変化していく思われます。QuizGeneratorやラーニングBOXは手軽に効率・効果的にeラーニング学習が行えます。どちらも無料でお使い頂けますので、この機会に是非eラーニング学習の使い勝手をお試し下さい。

教育のICT化について

教育のICT化について そもそもICTとは? ICTとは、Information and Communication Technology「情報伝達技術」や「情報通信技術」などと訳されます。「Communication」というワードがあるように、「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味しています。IT(Information Technology)に代わって使われつつある言葉です。「教育のICT化」とは、高度に発達したテクノロジーを活用し、より効果的・創造的な教育を目指すことを意味します。ICTは今、大変注目されている言葉です。あまり馴染みがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世界に目を向けてみるとICTは広く普及しており、「IT」ではなく「ICT」というワードを使うのが一般的です。教育現場だけではなくIT業界でも注目されている「教育のICT化」について一緒に学んでいきましょう。 目次はこちら 1.ICT教育とは? 2.ICT教育のメリット 3.ICT教育のデメリット 4.ICT教育の必要性と展望 1.ICT教育とは? ICT教育とは、PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことを指します。ICT教育の歴史は、生徒たちに「わかりやすい授業」を実現するための指導方法として、2005年に文部科学省によって展開されました。このICT教育では、教育指導におけるICTの効果的な活用によって、子どもたちの主体的・協働的な学びや学力の向上が目指されています。実際に、この指導法を取り入れた多くの学校で、生徒の学習意欲や学力の向上があったと報告されています。 『なぜ今、ICT教育が必要なのか』 では、なぜ「ITC教育が必要なのでしょうか?」その理由には、情報通信技術の急速な発展が関係しています。急速に変化する現代社会に対応していくためには「情報活用能力」が重要となってきます。子どもたちが情報やその手段を主体的に選択・活用・運用できるよう「基礎知識」を備える目的として近年「ICT教育」の需要が注目を浴びています。現在、インターネットが普及し、情報が簡単に手に入るようになりました。今後技術が進歩してくことで、従来の教育で行っていたような知識を持つことよりも、情報をどう効率よく集められるかということが重要になってきます。 2.ICT教育のメリット ICT教育が注目される理由は、教育を受ける子どもにも、教員にも多くのメリットがあります。ICT教育には以下のようなメリットがあると考えられます。 分かりやすい授業 ➡デジタルツールによって問題や解説に画像や動画を活用した分かりやすい授業を行うことができ、生徒の興味・関心を高め学習に対するモチベーションが高まります。また教員からの一方通行の授業ではなく、タブレットを使っての主体的・協同的な授業が出来ることも生徒の学習効果に対するモチベーションを高めます。 生徒が授業に積極的に参加しやすくなる ➡生徒にとってはタブレットを使えること自体が楽しいものです。テキストによる文字情報だけでは伝えづらいことを、ICTを使って視覚や聴覚に訴えかけることができるので、楽しみながら効率的な学習を進めることができます。挙手をして発言をしたがらない生徒でもPCを使った共同編集などでは積極的に参加しやすくなります。 教員が効率的に授業を行うことができる。 ➡PCやタブレットを使うことで、板書時間やプリントを用意する手間を削減することが期待できます。紙ではなく電子データを扱うことになるので、情報の利活用が楽にできるようになり、かつインターネットを使うことで情報を早く仕入れることができ、作業の時間短縮に繋がります。電子データなので、使用した資料などの情報共有を教員間で簡単に行えるようになります。 デジタル機器に慣れる ➡現在、ビジネスにおいてもデジタル機器は必須のものとなっています。早い段階で社会に出て必要なデジタル機器を使いこなすことができます。 3.ICT教育のデメリット ICT機器は便利である分、管理や故障対応も行う必要があります。また情報漏えい防止などにも気を配る必要があります。これらが、教員の負担を増やすことに繋がると危惧されています。 端末購入の負担 ➡ICT教育を導入するにあたって、専用の機器を購入する必要があります。個人購入である場合は保護者の負担になります。また使用中に起こりえる機器のトラブル、故障時の修理、代替品の購入にも費用が発生してしまいます。 電子機器に苦手意識を持つ教員の負担になることもある ➡ICT機器に苦手意識を持つ教員もいます。教員にとっては電子機器に対する苦手意識・上手く使いこなせるかなどの操作面での不安が予測されています。 生徒の思考・創造性が低下する懸念もある。 ➡ICT機器を使うことで、学習効率を上げる一方で生徒はインターネットを使って何でもすぐに調べてしまうクセが出来てしまい、生徒の思考・想像力の低下に繋がる恐れがあります。 以上がICT教育における代表的なデメリットになります。 4.ICT教育の必要性と展望 ICT教育には、多くのメリットがありますが、デメリットも隠れています。しかしながら上記のようにICTを導入することによって、授業の理解度が上がったり、意欲的に授業に取り組めたりという点で効果的な学習ツールとして効果が望めます。では、今後子供たちの将来においてICTを導入することは、どのような場面に役立っていくのでしょうか。時代の変化、技術の進歩に伴い、今の子供たちが社会に出るころにはほとんどの仕事でICTが必須になっているでしょう。そのため、ICTを使った教育環境を作ることで、ICTについて考えるという機会を提供することは大変重要なことといえます。時代に合わせた教育環境で育つからこそ、習得した知識を活用できるようになります。 将来的に子供たちが日本の教育を受けてよかったと思えるような環境作りに、ICT導入は必要なものと考えられています。これからの時代、保護者自身も、時代の変化に臨機応変とした姿勢で臨み、教育の在り方や育て方を見つめ直し、柔軟に対応する必要があるでしょう。 『ICTのゴールは教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備』 最後に教育のICT化について デジタル化・インターネット化はこれから急速に進むと思われます。教育の目的の1つに「創造力の育成」があり、仮にこれをゴールとした場合、ITやインターネットを活用した教育のICT化は必須ではないかもしれません。しかし、ITやインターネットを活用し知識を習得し、さまざまな体験を積むことは非常に重要であり、インターネットの力を最大限活用すれば、生徒一人ひとりの創造力は一層高まるはずです。これからの情報社会ではインターネットが当たり前になる中、ツールとしてのICT活用はぜひとも学校教育の期間で学んでもらいたいスキルの1つだと思います。 まとめ 今回お話しした、教育のICT化とは「情報伝達技術」や「情報通信技術」を活用した「人と人」「人と物」それぞれの間で情報や知識を共有することを意味します。PC・スマートフォン・タブレット端末など、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法です。ICT教育には、今までにない可能性や学習の効率化がある一方で課題もたくさんあります。アナログからデジタル化への変化に伴い私たちの身の回りの生活や学習環境は常に新しくより高度に便利なものに姿を変えつつあります。これからの時代を生き抜いていくためにもICTという言葉はもっと身近に私たちの生活に関りを深く浸透していくでしょう。教育のICT化とは『教育のデジタル化ではなく、デジタルを活用した教育環境の整備・発展・運用』と考えていいでしょう。
eラーニング

『eラーニングの問題作成のコツについて』

誰でも簡単に作れるeラーニングの問題作成を効果的・効率的に作成する方法 『eラーニング活用をご検討、迷われている担当者様へ』 eラーニングの問題作成では、一般的に知識の習得度や達成度を確認するために用いられます。学習内容の理解度を確認することを主な目的とし、それに基づいた出題を選定することが望まれます。ですが、この作業がなかなか大変です。 ※eラーニングを導入する場合、問題に関しての『 正解 』にあたる学習内容だけを把握してればよいわけではないからです。 本稿では『誰でも簡単に作れるeラーニングを効果的・効率的に作成する方法』について解説したいと思います。「よい学習教材」と「よいテスト」の両者を受講者に提供することがeラーニングによる教育を成功に導くカギです。ぜひ参考にしてみてください。 目次 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! 4.まとめ 1.eラーニングにおける「よい」問題・テストとは? 実施目的が明確である そもそも『eラーニングの目的は何か?』目的がなければ問題の仕様検討や設問・解説などの作成は開始できません。目的が曖昧なままの状態で制作をスタートさせると、制作過程で手戻りが発生する可能性が高くなります。問題作成スケジュールの遅延や制作コストの増加を誘発し、さらに意図していない関連の薄い問題が出来上がってしまう場合もあります。何事もスタートが肝心です。作っている最中に『こんなはずではなかった』と後悔しないためにも、『目的は何か?』を明確に考えるところから始めましょう。 妥当性、信頼性がある 2つ目の条件はテスト問題に妥当性や信頼性があるということです。そのためには、『学習した範囲内の知識で解答できる問題』を作成しなければなりません。テストは、受講者に教材を通じて学習した内容を問い、その理解度を測ることを目的としています。問題を作りやすい理由で、学習の範囲外にある概念や考え方を題材とすることはやめましょう。これは受講者に混乱をもたらすほか、問い合わせの増加要因になってしまいます。 ストレスなく解答できる テスト問題を作成する際に大切なのは、『受講者の立場』で考えることです。例えば学習していないことについて問われた受講者は、「こんなこと学習してない!」と混乱するでしょう。また、たとえ学習の範囲内の知識を問う問題であったとしても、問題の内容によっては、学習者に不要なストレスを感じさせることがあります。簡単な問題から徐々に難易度をあげましょう。解けない問題が多ければ多いほど学習意欲は低下し、課題に取り組むこと自体を止めてしまいます。 ※テスト問題は、あくまでも学習した内容について明確かつ率直に問うものでなければならない。 質問の意図が分かりやすい 問題を作成する場合には言い切った『断言された文章』をより活用しましょう。言い回しがくどい文や二重否定の文章は誤解や誤った解釈につながる恐れがあります。 画像や動画教材を使う 私たちは、『情報のほとんどを視覚』から得て認識しています。ついつい文字が長くなり、まとまりのない文章になりそうな場合は思い切って画像や動画をどんどん活用しよう。 2.まずは学習教材!eラーニングにおける教材作成の流れ 分析 「何のために教材を作り・誰をターゲットにするのか」「学習時間をどれくらい設け・どこをゴールにするのか」「システムの利用方法」など、教材の作成に必要な情報を検討する。  ↓ ↓ ↓  設計 分析のプロセスで固まった情報をもとに、「教材の仕様書」「学習内容の構造」「作成スケジュール」などの準備を進める。  ↓ ↓ ↓  開発 設計イメージ図をもとに、教材を実際に作っていきます。完成した教材は第三者に見てもらうなどして、分かりやすい・使いやすいコンテンツになっているかを確かめながら修正・作成を進めます。  ↓ ↓ ↓  実施 完成した教材を基に受講者に運用スタート。  ↓ ↓ ↓  評価 一定の期間運用したのち、受講者の受講履歴やアンケート結果をもとにして学習者の傾向を把握し、当初の目的が達成できているかを分析します。これらの情報は、教育内容の見直しの際に有益なデータとなります。 3.教材を作成したら問題・テストを作ろう! eラーニングにおける「問題・テスト作成」の具体的な流れを確認していきましょう。基本的に問題は以下の流れで作成します。 何をどのような基準で測るのかを決める 「試験内容の理解度を確認すること」が主な目的ですが、その理解度の広さや深さは、テストと対を成す学習教材の目的に応じて変わります。以下の3点について確認しましょう。 ▼ テストと対を成す「学習教材」の目的は何か? ▼ 学習教材を踏まえたテストの目的は何か? ▼ 受講者の理解度を測る基準は? ※このポイントを前提に問題の作成基準を設定しましょう 問題の仕様(種類、出題形式、解説の有無、合格基準など)を決める 問題の目的が固まったら、その目的を達成するために必要となるテストの仕様を検討します。検討すべき主な仕様としては以下があります。 ▼テストの種類 テスト形式にはいくつかの種類があります。目的に応じて最適な種類を選びましょう。 事前テスト:学習者の現時点での実力測定をするためのテスト。 事後テスト:事前テストの結果と比較することで学習者の知識の獲得度合いを測る。 確認テスト:学習単位ごとの理解度を測ることを目的としたテスト。 修了テスト:学修コース全体についての理解度を測り、設定した基準点を達成した場合には修了とするテスト。 ▼テストの出題形式 出題形式としては、「択一式」「複数選択式」「○×式」などが一般的に利用されています。受講者の理解度をより厳密に測りたい場合は、「○×式」よりも「択一式」、「択一式」よりも「複数選択式」を選ぶとよいでしょう。さらに難易度をアップさせる方法として「ランダム出題」があります。これは、テストを実施するたびに問題の出題順を変えるというものです。このほか、選択肢の順番を変える「選択肢シャッフル」もあります。※解答を文章で記載させる記述式もあります。この記述式に関しては、テスト実施後の採点が難しいことを理解しておきましょう。➡難易度「○×式」<「択一式」<「複数選択式」 ▼解説の要否 採点後に解説を出すか出さないかを決める必要があります。学習教材の内容について単純に問う問題については解説は不要です。なぜなら、合格基準を下回る点数しか取れなかった場合には、知識があやふやな部分についてもう一度学習してから確認テストを受けたほうがより高い学習効果が見込めるからです。 演習形式の問題の場合には、基本的に解説をつけます。演習式は、学習教材で学んだ知識を織り込んだ応用問題なので、なぜその解答になるのか分かり難いことがあるからです。応用的な考え方を身に付けてもらうためにも、解説は有効です。 ➡この場合、テストは単に「測るもの」ではなく、それ自体に「学び」の要素が含まれることになります。 ▼合格基準 テストには合格基準を設けるのが一般的ですが、その基準は、学習内容や学習目的に応じて調整する必要があります。下記の例のように、100%の得点率とする場合もあります。 受講者全員に必要最低限の知識を習得させたい場合には 70% 一定の水準をクリアしていれば問題ない場合は 80% 完璧な対応が求められる場合は 100% など 問題の仕様に合わせて原稿を作成する ▼設問文の仕様統一 設問文の仕様はできるだけ統一するようにしましょう。仕様が複数あると、学習者にストレスを与え、解答作業に集中できなくなる可能性があるからです。テストの原稿は「です・ます」調、または「だ・ある」調で作成します。気をつけたいのは、2つの調子が1つの文章内に混在しないようにすることです。この場合も、学習者に不要なストレスを与えてしまいます。 問題作成ツールを使って実際に作成する 原稿が完成したら、実際に作成していきます。ここでは、当社の問題作成ツール「Quiz Generator」を使った制作手順について簡単に説明します。まず、作成ツールに取り込むためのファイルフォーマットに準拠した原稿を作成します。以下は弊社の教材作成ツールにテスト原稿を取り込むために使用するExcel・テキストファイル画面の一部です。 このファイル(原稿)をツールに取り込んで作成した教材のイメージは以下のようになります。 サンプル問題➡弊社のツールで作成したサンプル問題 ※このように、問題作成ツールに対応したファイル(原稿)さえ作成すれば、問題・テストの作成は短時間(数分程度)で実施することができます。また、改訂作業も容易になります。 詳しい作業手順はこちらからご確認いただけます ➡テキストファイルで問題を作る ➡エクセルで問題を作る テストの実施結果を分析して改善する 作成した教材をLMSに搭載して運用しますが、作成してばっかりでは意味がありません。テスト結果の分析や学習者へのアンケート結果をもとに次の施策作りに取り組むこと、あるいはテスト自体の改善に取り組むことが大切です。分析のポイントとしては以下があります。 ・目的を達成することができたか ・問題と学習者のレベルは合っていたか ・合格基準は適切だったか ・学習者はストレスを感じていなかったか etc. ➡このような分析と改善の継続的な実施がテストの品質、さらにはeラーニングを活用した教育研修の品質を高め、学習者の満足度の向上につながります。 4.まとめ 今回、eラーニングを用いた問題作成に関するお話しをしました。新たな発見などはあったでしょうか? 簡単に振り返ってみましょう。 ・eラーニングの目的は何か?をまず考えよう。 ・eラーニングにおける教材作成の流れを把握しよう。 ・教材を作成したら問題・テストを作ろう。 ・問題作成ツールを活用して効率化しよう。 ・テストの実施結果を分析して改善しましょう。 最後に、テストは、実施したら終わりではありません。テスト結果や学習者の声(評価)を分析して次の施策、あるいはテストの改善につなげていく必要があります。そのためにも、テスト作成の担当者は、学習教材の内容に精通することが求められます。テスト作りは大変ですが、目的を明確にした上で、手順を踏んで制作すればそんなに難しくはありません。この記事を参考に是非、問題作りに挑戦してみてください。

learningBOXは本当に年間3万円で使えるのか?

learningBOXは年間30,000円で100人まで使えます。本当です。 そして、実際に、お客様の過半数は100人まで年間30,000円のスタータープランでご利用頂いております。 しかしながら、30,000円以上頂いているお客様もあります。 100名を超える人数でのご利用 950名で利用される場合は年間300,000円になります。 スタンダードプランでのご利用 100名あたり年間90,000円になります。1ファイルあたり500MBまでの動画を、100GBまでアップロードいただけます。200名の場合は180,000円になりますが、合計200GBまでの動画をアップロードできるようになります。 共用サーバー/デザインカスタマイズプランのご利用 共用サーバー/デザインカスタマイズプランをご利用頂く場合は、初年度費用:216,000円、次年度費用:54,000円を頂いております。 専用サーバー/デザインカスタマイズプランのご利用 専用サーバー/デザインカスタマイズプランをご利用頂く場合は、初年度費用:480,600円、次年度費用:264,600円を頂いております。(2018年11月現在の価格です)専用サーバは、AmazonAWSにてインスタンスを専有する形で運用しております。 イントラでのご利用 learningBOXをサーバにインストールし、オンプレミスのサーバルームに納品する場合は別途費用を頂いております。費用は条件に応じて見積もりますが、専用サーバプランより高額になります。
learningBOXをもっと知りたい方へ