コラム

特集「虫食いノート」

今回は誰もが試験対策や暗記をする際に、一度は試したことがある、赤シート!暗記勉強の王道でこの勉強方法に頼っている方も多いと思います。 暗記ノートを作成するのって大変じゃないですか?! 問題を解くよりも作成に時間がかかる 穴埋め箇所を決めてしまったら変更が効かない 見栄えを気にしすぎて清書作業に時間がかかる そもそも赤シートがないと勉強が進まない 本稿では、QuizGeneratorの便利な使い方シリーズでも少しだけ登場しました虫食いノートの特徴や機能についてお話していきたいと思います。今回もどうぞよろしくお願いいたします。 虫食いノートとは learningBOXのコンテンツ機能の中に入っている、暗記に特化した学習ツールです。「問題を作るのは手間がかかる、問題形式の文章作成まで手が回らない、覚えたことを手軽に確認でき、何回も予習・復習したい」 こういったお悩みを抱えている人にぴったりな学習ツールが虫食いノートです。ワードで文章を打つような手軽さ、WEBで調べた情報をコピーして貼り付け。覚えたい内容に虫食い囲み線を加えて簡単にオリジナルの虫食い教材を作成・編集可能です。虫食いノートを作る際に必要なことはインターネット環境につながるパソコン1つで完了。何かインストール・ダウンロードするような手間はありません。learningBOXにログインするだけで作成・編集・管理が可能な仕様になっております。 目次に戻る 使い方 では、実際に虫食いノートを一緒に作ってみましょう。今回は例題として、社会の歴史に関する虫食いノートを作成してみたいと思います。 ステップ-①learningBOXにログインしましょうステップ‐②コンテンツ管理にアクセスステップ-③虫食いノートを作成と進みます 歴史に関する穴埋め 794年、平安京へ都を移す 1192年、鎌倉幕府の成立 1338年、室町幕府の成立 1467年、応仁の乱 1600年、関ヶ原の戦い 室町幕府は、征夷大将軍となる足利尊氏が京都で創始した。 銀閣寺は室町幕府8代将軍の足利義政が京都に建てた。 本能寺の変とは織田信長を家臣・明智光秀が謀反を起こして襲撃した事件である。 安土桃山時代は、織田信長と豊臣秀吉が中央政権を握っていた時代である。 第一次世界大戦とは、1914年~1918年に勃発した人類史上初の世界戦争である。 ※下線を引いた箇所を穴埋めにしてみましょう。 虫食い作成フォームに入りましたら上記の内容をコピーして貼り付けてください。 虫食いノートのメリット ワード感覚でサクサク穴埋め問題が作れる テキストの色や文字の大きさの変更や画像挿入にも対応 携帯やパソコン、WEBに繋がる電子機器、全てに対応 インターネットからいつでもアクセス可能 learningBOXを活用すれば虫食いノートを作成・編集・管理可能。作った穴埋めはlearningBOX内のメンバーとシェアできる 虫食いノートの機能を上手く活用することで簡単に「インプット・アウトプット」を確認できる学習環境がどなたでも作れます。問題文を作らずとも自分の覚えたい内容やテスト・試験に出そうな内容や会社で必要とされるスキルや知識を予習/復習することが出来ます。虫食いノートを使って記憶の定着に大きく役立ててみてください。※従来の暗記で使われていた赤シートを使った暗記方法も学習効果に役立つツールですが、あまりにも手動作業が多い。編集や管理に手間がかかり、勉強時間よりも作成時間に時間を圧倒的に費やしてしまいます。 目次に戻る まとめ 今回は特集「虫食いノート」と題しまして、虫食いノートを使った穴埋め問題の作り方や機能・特徴などをお話ししました。 今まで、暗記物をする際に多くの方が利用、使っていた赤シート。赤シートを使った勉強方法は暗記ツールの代表的な一つですが、実際に問題を解く時間以上に作成段階で手間がかかります。完成しても穴埋め箇所を任意に変更するのは難しく、作り直さないといけません。誰でも手軽にノートとペン・赤シートがあれば作成できる容易さがウリですが、作成半ばで穴埋めノートを未完成のまま放棄してしまう人が多いのも事実です。 今回ご紹介した、虫食いノートは穴埋め問題作成に費やす時間を大幅にカットすることが出来ます。穴埋め箇所も虫食い囲み線の範囲を変更するだけで誰でも簡単に作成・編集・管理が全てWEB上で作業可能です。暗記物に困っていた方、アウトプットよりインプットに時間を費やしてしまった方、虫食いノートの機能は大変便利です。是非この機会に一度お試しください。虫食いノートを使って効率よく学習を進めていきましょう!! learningBOXの登録方法・始め方はフリープランからご登録ください。 目次に戻る
VR教育

教育分野で進むVRテクノロジー【世界のeラーニング】

教育分野で進むVRテクノロジー【世界のeラーニング】 こんにちわ。朝はゆで卵派・マーケティング担当の本木です。 【世界のeラーニング】シリーズもおかげさまで今回で6回目です。 これまでアダプティブラーニングや、MOOCなどいろいろご紹介してきましたが、今回は、アメリカのEdtech・eラーニングサービスにおける最先端のテクノロジー、「VR」について触れてみたいと思います。 目次はこちら 1.VRとは? 2.教育分野での活用 3.アメリカでのサービス事例 4.まとめ VRとは? 既に「VR」という言葉自体は非常に身近になっていますが、改めて説明しますと、VRとは「Virtual Reality」の略であり、日本語では「仮想現実」と訳されます。 一般的にはディスプレイやVRゴーグルなどを使用することで、360度にわたって視野が広がり、仮想現実の世界を体験できるテクノロジーです。 VRといえば、ゲームやエンターテイメントのイメージがありますが、教育にも親和性が高く、アメリカではEdtechの最先端分野の一つとなっています。 ▼イメージ 教育分野での活用 教育の分野では、宇宙や深海などの仮想空間で体験したり、職業の疑似体験などをはじめ、本では表現が難しい、もしくは、立体的に表現した方が理解しやすい分野(STEM教育関連、例えば、人体の臓器の形状など)で、より理解しやすく、より楽しく学ぶためのツールとして広がりはじめています。 アメリカでは、アメリカ政府がVRを利用した教育を普及させる試みで「VRエデュケーションプロジェクト」というプロジェクトを発足して、教育を目的としたテクノロジー商品の開発には助成金を交付される仕組みがあります。 →アメリカ政府の「Ed Tech Developer's Guide」(←全て英語です) アメリカでのサービス事例 それでは、早速ですが、具体的に代表的なサービスを見ていきましょう。 まずはじめに「Nearpod(ニアポッド)」です。 ▼タブレットでのVR体験 Nearpodは幼稚園から高校生まで学べるVRのコースを約100種類以上を用意しており、学校の先生が授業の教材として使うことができ、また、Nearpodを通して、先生が生徒の回答・反応を収集することができる授業を進めるためのプラットフォームとしての役割を担っているとのことです。 教室での利用が多いので、タブレットがメインで活用されており、VR見たり、授業の教科書・ノート代わりになっているようです。 次に「Zspace(ゼットスペース)」です。 ▼デモ動画(心臓の鼓動音まで出ている) 「Zspace(ゼットスペース)」(→ジースペースとも言う)ですが、こちらも小学生から高校生を対象としたVR教材を多く用意しています。特徴としてはノートパソコンのようなディスプレイ型のデバイスを使って、専用のメガネをかけると目の前に物体があるように見えます。そして専用のペンツールを操作をすると自在に動かすことができます。 こちらもNearpodと同じく、ゴーグルはメインで使われず、学習者が快適にVR学習を進めることができるかどうかを追求した結果、このようなスタイルになったんでしょう。 デモ動画にあるように、立体的に表現した方が理解しやすい分野(STEM関連、例えば、人体の臓器の形状など)で、より理解しやすく、より楽しく学ぶためにVRを活用した教材はとても魅力的ですね。 まとめ さらに、VRテクノロジーは企業の研修でもVRは活用されています。 アメリカの小売業大手Walmartは講師による店舗での実地研修に代わって、VRを使った研修プログラムが用意されているとのことです。 ▼VRを研修に活用 このようにVRはエンターテイメント分野だけでなく、教育分野での活用・普及が非常に進んでいることがわかりました。 STEM教育というと、プログラミング教育がメインに思えてきそうですが、このようなVRのテクノロジーが進化することによって科学・技術・工学・数学の教育の最適化が進んでいきそうですね。 さてみなさん、この【世界のeラーニング】シリーズですが、これまでアメリカの中心にご紹介してきましたが、今回をもってアメリカ編は一旦、終了となります。次回以降は、中国?ヨーロッパ?アジア?どこにいくのでしょうか?心配です。楽しみです。 お読み頂きありがとうございました。 ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏
evolutionofedtech

進化するアメリカのEdtechサービス【世界のeラーニング】

進化するアメリカのEdtechサービス【世界のeラーニング】 こんにちわ。朝はごはん派・マーケティング担当の本木です。 【世界のeラーニング】シリーズもおかげさまで今回で5回目です。 前回はアダプティブ・ラーニングが学校教育現場に与えた影響をご紹介させて頂きました。 今回はアメリカにおいてEdtechが企業に与えた影響とその動きについて触れてみたいと思います。 目次はこちら 1.アメリカにおけるeラーニング・Edtechの普及と進化 2.ビジネス分野のEdtechサービスの例 3.eポートフォリオの登場と普及 4.まとめ アメリカにおけるeラーニング・Edtechの普及と進化 アメリカは、国土が広く、また多くの企業が国内だけに留まらずグローバル展開をしており、集合研修で社員教育・人材育成をするには限界があり、必然的にeラーニング及びEdtechサービスが普及する土壌がありました。 結果、インターネットの普及とともに、企業の人材育成の手段の一つとして、eラーニングの普及とEdtechサービスの進化が進んでいきました。 そして最近では、企業の人材育成だけでなく、人材獲得を目的として福利厚生の一環としてeラーニング・Edtechサービスが利用されることも多くなっています。 ビジネス分野のEdtechサービスの例 それでは早速ですがビジネス向けサービスで人気のEdtechサービスを見てましょう。 まずはビジネスマン向けSNS「LinkedIn(リンクトイン)」です。 このLinkedInがオンライン学習向けサービスである「Lynda.com(リンダドットコム)」を買収しました。 この買収によって、SNSサービスとオンライン学習の学習履歴情報もミックスされたものなりました。 LinkedInでは、ユーザーが勤務先や役職、業種やスキル、学歴などのビジネスプロフィールを公開しています。 これにLynda.comの学習情報(ユーザーが受講した学習履歴や修了証書)もミックスされて公開することにより、ユーザーのタレント(能力)やスキル志向をSNSを通して見つけることができるようになりました。 これにより、企業内での人材活用、また人材募集や協業をする際に、大きな判断の一つとして利用できるようになりました。人材の流動性が高いアメリカならではのサービスですね。 eポートフォリオの登場と普及 LinkedInで紹介した学習履歴情報について少し突っ込んでみたいと思います。 アメリカでは学習履歴の保存・蓄積のIT化が進んでおり、いわゆる「eポートフォリオ」に就職・進学に活用されているようです。 例えば大学での学生の研究内容・成果がeポートフォリオにまとめられ、大学生が就職活動のためにそのeポートフォリオを通して企業にPRを行い、それを企業がインターンシップや人材獲得の材料とする動きです。 eポートフォリオのプラットフォームサービスの一つ「Portfolium(ポートフォリウム)」です。 こちらは大学での利用が進んでおり、学生のスキルレベルアップにも役立っているとのことです。 履歴書や学歴といった形式的なものから、学習履歴といったより具体的な情報がITによってデータ化され、就職・転職・進学のあり方を変えるものになりそうです。 まとめ アメリカの広い国土と数多くのグローバルな企業の存在により、eラーニング及びEdtechサービスが進化して広がっています。 また、SNSのような既存のITサービスにオンライン教育とその学習履歴が繋がったり、学習履歴管理をメインとしたプラットフォームサービスが登場するなど、Edtechサービスの裾野も広がっています。 単に学ぶだけでなく、進学・就職のあり方を変えるなどEdtechサービスが与える影響が大きいことがわかりました。 次回以降はeラーニング・Edtechの最先端テクノロジー、例えばVRなどにも触れていければと思います。最後までお読み頂きありがとうございました!
アダプティブラーニング

アダプティブ・ラーニングが与えた新しい学び方【世界のeラーニング】

アダプティブ・ラーニングが与えた新しい学び方 【世界のeラーニング】シリーズもおかげさまで今回で4回目です。 前回は、アダプティブラーニングのきっかけと普及について書かせて頂きました。 今回は、アダプティブ・ラーニングが与えた影響のひとつ、アメリカにおける学校のスタイルについて書きたいと思います。 目次はこちら 1.チャータースクールでの活用 2.グーグル元社員が作ったAltSchool 3.まとめ チャータースクールの普及 まずアメリカの学校のスタイルについてご紹介します。 アメリカでは元々、治安の問題や地域の教育水準の差などがあり、学校に行かずとも家で学習することができる「ホームスクール」というものがあります。そして、このホームスクールの進化系である「チャーター・スクール」というものが1990年代から普及し始めました。 例としてはテキサス州の「TEXAS VIRTUAL ACADEMY(テキサスバーチャルアカデミー)」です。 チャータースクールとは、民間が運営する公立学校のことです。TEXAS VIRTUAL ACADEMYでは、オンライン講義がメインとなり、週に一度だけ先生とミーティングしながら学習を進めていくスタイルです。テキサスに住む中学生・高校生を対象として、無料で、アダプティブ・ラーニングを取り入れた学習スタイルとなっているとのことです。 アメリカは日本と違い、教育の分権化が進んでいるため、チャータースクールをはじめ、Edtech・オンライン学習・eラーニングが広まりやすい土壌があるんですね。 一方、アダプティブ・ラーニングを実践している学校として注目されているのが、元Googleの社員が作った「Alt School(オルトスクール」です。 こちらはFacebook創始者のMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)や投資家なども多く出資しており、Edtechのテクノロジーをフルに活用してパーソナライズされた教育サービス(アダプティブ・ラーニング)を展開しています。 簡単には ・年齢に関係ないクラスの編成(多様性の教育) ・アプリなどのツールで先生・生徒・保護者に情報の見える化 ・オフラインの授業を重視 まとめ アダプティブ・ラーニングの進化に伴ってアメリカの学校現場では、チャータースクールのように、Edtechのテクノロジー活用が進みやすい環境があります。 また、先に書いたように、「Alt School(オルトスクール」のように最先端のITテクノロジーを教育現場に導入する試みがあり、そこで実践された手法がまた公立学校に適用されていく、という流れができているようです。 アダプティブ・ラーニングはこのように学校教育に影響を与えたように、企業の人材教育においても影響を与えました。 また次回以降、アメリカにおけるeラーニング・Edtechの進化・普及に伴う企業の人事育成に与えた影響についても鋭く切り込んで?いきたいと思います。 learningBOXは教育現場でも活躍中です! なお今回、学校教育について切り込んでいきましたが、当社のeラーニング作成システム「learningBOX」では、各種教育現場でもご利用頂いています。 ・塾や学校での教材ツールとして ・大学での学習強化システムとして ・授業サポートとして演習問題、テストツールとして 教育現場に必要とされるeラーニング作成システムに重要な教材ツールの種類が豊富です。 ぜひ無料利用から一度お試し下さいませ。 ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏

アダプティブ・ラーニングの普及について【世界のeラーニング】

アダプティブ・ラーニングの普及について【世界のeラーニング】 こんにちわ、マーケティング担当の本木です。 おかげさまで好評(自分の中で)の【世界のeラーニング】シリーズ、第3回です。 反転学習・MOOCの話に続きまして、今回はeラーニングで日々存在感を増しているキーワード 「アダプティブ・ラーニング」 について切り込んでいきたいと思います。 目次はこちら 1.アダプティブ・ラーニングとは? 2.代表的なサービス 3.押さえておきたいキーワード 4.まとめ アダプティブラーニングとは? アダプティブ・ラーニング(Adaptive Learning)とはそもそも何の意味でしょうか? 「adaptive」を辞書で調べてみると「順応性のある、適応する」といった意味です。 アダプティブ・ラーニングとは、AI(人工知能)を用いて学習者の学力に合った教材を習熟度別に最適化して提供する学習方法という意味です。 簡単にいうと、「学習者のレベルに合わせた学習方法」というところでしょうか。 AI(人工知能)技術の登場・進化とともに、教育分野でも、学習履歴データを解析して、個々人に最適化された学習コンテンツを提供する学習方法として、普及してきています。 学校の例に例えますと、今までだと、クラス全員に同じレベル・内容の宿題・問題をさせるのが一般的ですが、これだと、苦手な分野は苦手なままになる可能性があり、得意な分野はさらに伸ばすことがしづらい状況になります。アダプティブ・ラーニングによって苦手な箇所やつまずいた箇所については、その点を集中的に基本から学習していけたり、得意な分野はさらに得意になれるよう、学習をしていける仕組みを実現できます。 ネットショッピングだと、リコメンド機能というものがあって、商品検索履歴や購入履歴をもとに「あなたにおススメの商品はこちら」とか「一緒に買われている商品はこちら」などいった形で商品一覧がリコメンド表示されますよね。そういったものに近いイメージでしょうか。 ともあれ、子供のころを思い出すと、苦手な科目・単元の場合、わからないままどんどん進んでいくので「この単元、早く過ぎ去ってほしいー!」と思っていたのを思い出します。個々人のレベルに合わせて学習が進むって素敵ですね。 代表的なサービス それでは、代表的なサービスを見ていきましょう。 まずはKNEWTON(ニュートン)です。 アダプティブ・ラーニングの代表格が2008年に登場したアメリカのKnewton(ニュートン)。 ニュートンはアダプティブ・ラーニングに特化したサービスです。一例としてアリゾナ州立大で準備したある数学コース修了率は17%上昇、途中脱落率は56%も減少したほか、45%の学生が予定より4週間も早くコースを修了したという情報があります。 特徴としてはWEBテストを用いて、学習者に次の最適な学習内容・課題がリコメンドされる仕組みであり、管理者・学習者・保護者ともに、どこでつまずいているのか、どこが先に進めるのか、などの把握が可能とのことです。 その他のアダプティブ・ラーニングの提供サービスを紹介すると、 ●DreamBox Learning(ドリームボックスラーニング) 算数・数学をメインとした適応型オンライン学習サイトです。 ●IXL アメリカの学校で導入があるとのことです。実際に学校の宿題として利用されている情報もあります。日本語サイトも実際に問題が解けます。 押さえておきたいキーワード ここまでアダプティブ・ラーニングについて代表的なサービスをみてきましたが、今後、AIの進化・普及とともに、アダプティブ・ラーニング(Adaptive Learning)も学びのスタイルを変革しそうな手法の一つになりそうですね。。 さて、ここでアダプティブ・ラーニングに関連して、知っておきたい用語も併せて紹介します。それぞれの詳しい内容はまた後日、記事にて案内したいと思います。ここではさらっと紹介します。 ●教育ビッグデータ 教育のデジタル化・ICT化が進むにつれて、今まで紙ベースだった学習データの多くがデータ化によって入手が可能になりました。これらの活用はデータサイエンスという高度なアプローチが必要ですが、子供だけでなく大人も含めた教育全体の在り方を変えるデータですね。 ●ラーニングアナリティクス(Learning Aanalytics) 上に述べた教育ビッグデータを利用した学習のデータ解析アプローチも非常に重要です。各種eラーニングやMOOCなど教育のデジタル化により、得ることができるようになった学習データを活用するためにラーニングアナリティクスによる分析・測定はこれからより一層注目されそうです。 ●教育支援としてのレコメンド機能 教育ビッグデータ・ラーニングアナリティクスを活用した、学習者支援としてのリコメンド機能です。 EC(E-commerce)で馴染みのある機能ですが、教育の場合だと、さらに有益な機能になりそうです。例えば、個別に苦手部分を克服するための推薦された学習コンテンツや学習者の属性データ(年齢・性別・趣味嗜好)を活用した学習コンテンツの推薦など、いろいろな期待ができます。 まとめ ビッグデータが様々な産業分野で変革を促しているように、教育のデジタル化→ビッグデータ化→アダプティブ・ラーニングの進化・普及というふうに、教育分野も同様に変革されていくということですね。 今回はアメリカのアダプティブ・ラーニングの例に、そこから関連する用語も紹介させてしました。次回はさらに鋭い視点で?世界のeラーニングについて切り込んでいきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました! ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏

SCORM(スコーム)とは?

SCORM(スコーム)とは? 早いものでもう少しで、5月も終わりです。これから本格的な夏に向けて関西の暑さにびびってます、マーケティング担当の貴田岡です。僕の地元青森は夏でも26~30度位です。🍎 さてさて、雑談はさておいて、本題に行きましょう!!eラーニング学習や勉強、これに関連する情報を収集していくうちについついお目にかかる?!『 SCORM(スコーム)』みなさんも調べていて何回か遭遇したことがある用語ではないでしょうか?!この『SCORM』という未知数な存在感!eラーニングに関係の深い概念・概要であることは間違いないが、いまいち内容が難しく、イメージが湧きません。 今回はこの『スコーム』について一緒に勉強・覚えていきましょう 目次はこちら 1.概要 2.SCORMの背景 3.SCORMの仕組み 4.標準化のメリット 5.まとめ 1.概要 SCORM(Sharable Content Object Reference Model/スコーム)とは、アメリカの国防総省であるADL(Advanced Distributed Learning Initiative)が策定したeラーニングに関する世界標準規格を指します。国際基準で適正に評価され『品質と信頼の証し』が標準化された規格基準です。 教材コンテンツをこの規格に準拠させることで、開発したメーカーに関係なく、さまざまなLMSでの学習が可能になります。スコームとは『eラーニングにおける共通化のための標準規格』と考えていいでしょう。日本ではeラーニングコンソシアムが中心となり普及に努めています。 SCORMをゲーム機に例えて考えてみましょう 新しいゲーム機を買うと以前使用していた、ゲーム機のコントローラーとの使い勝手や操作・ボタンの位置など相違に戸惑うことがありますよね。せっかく慣れてきたのに、また操作の学びなおしや、思い通りに操作できるまでに余計なストレスがかかってしまいます。しかしコントローラーに規格が定まっていた場合、どうでしょうか?!以前のゲーム機と変わらないコントローラーであれば操作に戸惑うことはなくスムーズに作業が行えます。以前のゲーム機と共通の操作ができ、マニュアルを読まなくても、直感的に作業をすすめることができるはずです。SCORMはここでいう規格を意味します。 2.SCORMの背景 SCORMは、異なる学習管理システム間においても教材・学習材が共通に使えることをめざし、規格の乱立を防ぐ目的で定められました。しかしながら、SCORM自体の仕様の複雑さから、一般の素人が簡単にSCORMに合致した教材・学習材を作ることが困難であるという矛盾や課題も抱えています。SCORMは、1997年の初出以後、何度か改訂されており、日本では日本イーラーニングコンソシアム(略称eLC)により日本語版が公開されています。 3.SCORMの構成 では、次にSCORMの構成についてみてみましょう。 ・耐久性 ・相互運用性 ・アクセス可能性 ・再利用性 これらをキーワードをもとにSCORMをわかりやすく説明すると、 e-Learning コンテンツのシステムやソフトウェアのバージョンアップなどでも大きな修正の必要がなく、多くの OS や Web ブラウザなどで学習可能で必要なときに学習教材が検索でき、既存のコンテンツを容易に再利用して新規コンテンツの作成を可能(再利用性)にするための規格と言えます。 e-Learning は、LMS(学習管理システム)の上で教材コンテンツを利用するという形態が一般的ですが、この両者を連結する部分の共通仕様などを定めたのが、SCORMです。 4.標準化のメリット ▼標準化とは? そもそも標準化とは?『複数の要素間で、仕様や構造、形式を同じものに統一すること。』と定義されます。製品の標準化は色々な分野で行われています。一般的なメリットを幾つかを挙げてみましょう。 ・使い勝手が同じになることで、新しく学習しなくても操作が可能である ・製品仕様が安定することから、エラーやバグなどのトラブル件数が減る ・同一仕様のスケールメリットで、コスト、価格が下がる ▼SCORMによる標準化のメリット ソフトウェアをはじめ新製品を使うときには、慣れるまでの期間が必要です。しかし、使い勝手が共通化していれば、新しく覚える手間や、こうした時間も少なくなります。現在 e-Learning は、LMSとコンテンツに分かれて流通していますが、この連結部分の標準化が進めば、どのコンテンツを、どのLMS上でも使えることになる。これは、eラーニングにもあてはまりますので、より良い製品が、より安価にユーザーに提供されることに繋がります。 まとめ 今回は簡単ではありますが『 SCORM 』についてお話をさせていただきました。SCORMとは国際基準で適正に評価され『品質と信頼の証し』が標準化された規格基準で、e-Learning における共通化のための標準規格です。コンテンツのシステムやソフトウェアのバージョンアップなど、大きな修正の必要がなく、多くの OS や Web ブラウザなどで必要なときに学習教材が検索でき、既存のコンテンツを容易に再利用して新規コンテンツの作成を可能にする設けられた世界標準規格です。

eラーニングの歴史について

eラーニングの歴史について こんにちわ!CS担当の坂本です。 皆さんはオンライン学習などのインターネットを使った習い事や勉強はされておりますでしょうか? 最近ではパソコンやスマートフォンが普及し、インターネットを使った学習が当たり前のようになっていますが、そもそも、そのはじまりはどのようなものだったのでしょうか? 今回は「eラーニングの歴史について」、お話したいと思います。 目次はこちら 1.eラーニングのはじまり 2.eラーニングの発展 3.インターネットを利用した学習へ 4.スマートデバイスの登場 eラーニングのはじまり eラーニングの元となるコンピュータを使用した学習は、1950年代にCAIと呼ばれる「コンピュータで教育を支援できないか」という考えから、アメリカを中心に開発が始まりました。 従来の集合研修では、インストラクターと受講者が同じ場所に長時間いなければならないということや、受講者の進捗状況の確認などは全て人が行わなければならないという点から、効率的と呼べるものではありませんでした。また、ビデオ教材なども登場しましたが、一方的な情報の提示で、こちらも学習効果が高いものとは言えませんでした。 そこで、学習場所を選ばない、コストを削減できる、学習者の管理ができるといったメリットのあるパソコンを利用した学習が注目されたのです。 しかし、実際に理想的なシステムの構築は困難であったため、CAIによる教育の質の向上は思ったようには進みませんでした。 eラーニングの発展 1990年代に入りパソコンの発達・普及に従って、CAIはCBT(コンピュータ・ベースド・トレーニング)へと変化していきました。 CBTとは、主にCD-ROMを教材とした学習方法を表します。CD-ROMの大容量の特性を生かし、動画や音声を活用した教材が作られました。そして、「eラーニング」という言葉が登場したのはこの頃でもあります。 特に1995年、爆発的人気となったWindows95が発売され、一般家庭にもパソコンが普及していきました。Windows95にはCD-ROMが標準装備されており、これによりCBTによる教育が確立していったのです。 しかしながらCBTも、「教材作成のコストがかかる」「配布後は内容の修正が難しい」「管理者側で受講者全員の学習の進捗度を管理することが困難」という点から、一般的に普及するまでには至りませんでした。 インターネットを利用した学習へ 日本において大きな変化があったのは2000年、当時の森内閣が日本型IT社会の現実を目指す「e-Japan構想」が打ち出され、翌年には、eラーニングの普及促進事業が本格的にはじまりました。 これにより、eラーニングの学習方法もCD-ROMによる学習から、インターネットで配信された教材を利用してオンラインで学習する方法に変化していったのです。学習環境をオンラインに置くことで、教材の管理や受講者の学習進捗度の確認を簡単に、低価格で行えるようになりました。 オンラインでの学習方法はWBT(ウェブ・ベースド・トレーニング)と呼ばれ、インターネットの普及に伴い、eラーニング研修を導入する企業が増えはじめ、徐々に私たちの生活に浸透していきました。 スマートデバイスの登場 2000年代後半からiPhone・Androidに代表されるスマートフォンや、さらに大型なタブレット端末が登場し、eラーニングはさらに大きく変化しました。 持ち運びが便利なスマートデバイスのおかげで、いつでもどこでもすきま時間に学習することが可能になり、スマートフォンで移動中に学習することが一般的になってきました。持ち運びが便利という利点から、リアルの集合研修でしか教育・育成ができなかった職種、例えば、接客・整備・調理などの現場でも導入が進んでいます。 さらに最近では、受講者同士でコミュニケーションを取り合うことにより、支援しあったり学習意欲を向上するのに高い効果が期待されるという点から、受講者同士のコミュニケーションツールとして、SNSなどを組み合わせる方法も取り入れられています。 まとめ 今回はeラーニングの歴史について振り返ってみました。 コンピュータの教育への活用から始まり、パソコン・インターネットの普及、そして、スマートデバイスの登場、SNSの普及によって、eラーニングそのものの役割や効果も大きく広がってきていますね。 今後はさらなるテクノロジーの進化で(既に活用が始まっていますが)AI・VRなど最先端の技術もeラーニングに組み込まれて、eラーニングの在り方も変化していくかもしれませんね。 最後までお読み頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】

アメリカでのMOOC(ムーク)のはじまり【世界のeラーニング】 こんにちわ。マーケティング担当の本木です。 前回から始まりました【世界のeラーニング】シリーズ。 初回は「アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について」ご紹介しました。 今回はカーンアカデミーからの流れからの話として、オンライン教育の一つとして普及した「MOOC(ムーク)」について調べたいと思います。 目次はこちら 1.MOOCとは? 2.代表的なMOOC 3.まとめ MOOCとは? 「MOOC(ムーク)」とは別名「MOOCS(ムークス)」、正式名称は、「Massive Open Online Course(大規模オンライン公開講座)」となります。 その名の通り、オンラインで大規模な講座を受講することができるプラットフォームサービスであり、名門大学の講義を、インターネットにアクセスできる環境さえあれば誰でも(基本的に)無料で受けることができるということで主にアメリカをはじめとして普及していきました。なかには、講義だけでなく、講義受講後のテストや課題の提出などがあり、修了資格を得ることができるものもあります。 MOOCはプラットフォームサービスなので、各大学が各自でサービスを立ち上げているのではなく、仲介である「MOOCコンソーシアム」や「MOOCプロバイダー」のプラットフォームを利用して受ける形です。 今は大学だけでなく企業も参加して講義を出しているようなので、広義な意味合いだと、シンプルに「オンライン講座」と捉えても良さそうです。(本ページでは主に大学レベルのオンライン講座として取り上げています) 代表的なMOOC ▼Coursera(コーセラ) https://www.coursera.org/ 米スタンフォード大など有名大学のコースが用意されています。 ▼edX(エデックス) https://www.edx.org/ マサチューセッツ工科大(MIT)とハーバード大の共同によって立ち上げられました。 ▼Udacity(ユーダシティ) https://www.udacity.com/nanodegree プログラミングをはじめとしたコンピュータ・サイエンス分野を専門としたMOOCです。 まとめ MOOCは大学に行かなくてもインターネットさえあれば、誰でも大学レベルの講義を受講できるという学習機会を生み出しました。 実際にモンゴルの15歳の学生がedXのコースで優秀な成績を取り、マサチューセッツ工科大学(MIT)へ進学したというニュースがありました。しかしながら、MOOCはそのハードルの低さの分、修了率が非常に低いとのことです。どうしても学習者のモチベーションに寄るところが多く、自学自習の性格が強いサービスなので修了率が低くなってしまうようです。 ただ、産学連携といった形で、「Google」「Facebook」などといった世界のトップ企業が協業で作ったMOOCのコースも展開されており、現在注目されているAIやデータサイエンス、そして自動運転などのテクノロジーの最先端の講義も増えていっているようなので、今後も注目されそうです。 またMOOCのように、Edtechのサービスがアメリカで普及していくことにより、学校教育での学び方も変わっていっています。次回以降は、学校教育に与えた影響なども鋭く?斬っていきたいと思います。 次回もどうぞよろしくお願い致します。 ※参考文献:Edtechが変える未来 著者:佐藤昌宏

アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について【世界のeラーニング】

アメリカの反転学習の始まりの一つ、カーンアカデミー(Khan Academy)について【世界のeラーニング】 こんにちわ。マーケティング担当の本木です。 入社してまだ浅い新米、しかも、おじさんですが、どうぞよろしくお願いします。 早速ですが、eラーニング業界の知識も非常に浅い自分のための勉強も兼ねて、【世界のeラーニング】シリーズということで連載記事を書いていきたいと思います。今回は、アメリカの反転学習の始まりの一つと言われている「カーンアカデミー(Khan Academy)」についてご紹介します。 目次はこちら 1、カーンアカデミー(Khan Academy)とは? 2、カーンアカデミーの特徴 3、与えた影響 4、まとめ カーンアカデミー(Khan Academy)とは? カーンアカデミーは2006年にアメリカのサルマル・カーンによって設立されたオンライン学習サイトです。もともと、遠方に住む、いとこの子供の家庭教師をするためにウェブソフトで学習してもらうために作ったとのことです。 最初は設問を出す仕組みで、設問が解けない時にそれに合わせた学習内容を表示する仕組みだったとのこと。その後、友人の勧めで解説動画を作り、それをユーチューブに上げていったところ、”動画で分かりやすい”、”何度も見直して自分のペースで学べる”などで評判となり、利用者が爆発的に増え始めて、本格的なオンライン学習サイトに発展していったとのことです。(なお、現在の利用者数は全世界で毎月数百万~数千万人と言われています。) カーンアカデミーの特徴 カーンアカデミーのスタンスは、「設問を出しながら学習を進めていき、設問が解けないと、それに合った学習内容を表示する」とのことで、ビデオ自体は補助教材として位置づけであるところが大きな特徴かと思います。 カーン氏自身が「学習するのに最も役立つのは、設問を解くことなんです」「我々の本当のパワーの源泉は設問のソフトウェア(レベルチェックのテスト)にある」と言うほど、レベルチェックする機能に重きを置いています。 起きた影響 カーンアカデミーの登場によって起きた影響として、よく言われているのが「反転学習(Flipped Learning)」と呼ばれる授業・学習スタイルの普及です。 カーンアカデミーの動画を学校の教師達が生徒のための予習動画として使い始めたのです。 ●「反転学習(Flipped Learning)」とは? 従来は教室で行っていた講義をビデオ学習によって自宅で行い、問題演習やレポート作成を授業時間内で行う授業形態のことです。 反転授業とは | eラーニングについて | クイズ作成・問題作成ツール - クイズから始まるeラーニング 当時から反転授業自体は実施する試みがあったようですが、ビデオ教材を教師が作成する負担が大きく、反転授業を実施したくてもできない教師達が多くいたこともあり、そのような経緯から授業の予習としてカーンアカデミーの動画を利用する教師が増え、反転授業のスタイルが広まったとのことです。 まとめ 調べる前は、「反転学習の普及のきっかけ」のイメージが強かったので、「ビデオ教材のルーツ」的なイメージでしたが、カーンアカデミー自体が重きを置いているポイントが「理解度をチェックする問題・テストで学習を進めていき、わからないところをビデオ教材で学習する」という点は印象的でした。 今回は、アメリカのEdtechの始まりの一つと言われている「カーンアカデミー(Khan Academy)」についてご紹介しました。また次回もぜひご覧下さい。 あっ、そういえば、我が社eラーニング作成システム「learningBOX」もクイズ問題作成ツールの「QuizGenerator」から始まったサービスです! 「本当のパワーの源泉は設問のソフトウェアにある!」 まだの方はどうぞご利用下さい! ▼誰でも無料で簡単にクイズが作れるWEBで作れるクイズ問題作成ツール「QuizGenerator」 詳しくはこちら ▼使いやすい・値段が安い”をコンセプトにしたeラーニング作成システム「learningBOX」 詳しくはこちら

eラーニングを使った学習の活用方法とは?

eラーニングを使った学習の活用方法とは? こんにちわ。マーケティング担当の貴田岡です。 早速ですが、学校や企業におきまして『新人研修や社員の教育・指導方法、学力低下、勉強方法の問題』など、学生・若手社員の教育や指導、育成に悩みを抱える担当者は業界を問わず沢山いらっしゃるかと存じます。教育担当を任命され、何から取り掛かればいいか分からず悩んだり不安を感じている方も多いかと思います。教育に関するこの悩みは深く、業界を問わず共通ではないでしょうか。決められた時間や限られたコストの中でいかに学習効果を高め、再現性のある教育を行えるか?本稿では『eラーニングを使った学習の活用方法』について解説します。 目次はこちら 1.eラーニングを用いた学習方法 2.LMSとは(学習管理システム) 3.事例紹介 4.QuizGenerator(クイズジェネレーター) 5.learningBOX(ラーニングボックス) 6.まとめ eラーニングを用いた学習方法 まず初めに、eラーニングとはPCやモバイル端末を用い、インターネット上で学習・勉強を受けることのできるシステムです。eラーニングの活用によって会社内での研修を受ける際、研修施設を借りる、外部から講師を招くなどの調整や手間、コストを削減することが期待できます。そもそもeラーニングとは、『どのような目的で利用・導入されるものなのでしょうか。』 eラーニングを導入するメリット ・自分のペースで学習できる ・最新の教材を全学習者に一律に提供できる ・時間と場所の制約を受けない ・個人の理解度や能力、目標に合わせられる ・音声や動画により、学習理解度をさらに深められる 従来の学習方法では、特定の場所や時間に拘束され、講師が直接、講義をおこなう『ヒト対ヒトの教育』でした。それに対し、eラーニングはPCやタブレット、スマートフォン等の端末を活用しネットワークを介して学習します。『いつでもどこでも何度でも好きな時間に教育を受ける』ことを実現した学習スタイルです。IT情報技術を組み合わせた仕組みであり、ネットワークを介した学習のため「教育IT」「Webラーニング・オンライン学習」と同じ意味として使われがちです。インターネットの普及やIT技術の進歩によりますます注目が集まり、その使い勝手や学習効果に企業や学校、社会全体がその可能性に期待を向けています。 LMSとは(学習管理システム) eラーニングの実施に必要な、学習教材の配信・成績などを統合して管理するシステムのことです。LMSは、eラーニングでのOS(オペレーションシステム)とも言える重要な存在、eラーニングの運用に必要な機能を備えた管理システムです。一般的に下記のような機能を備えます。 ・学習者の登録、変更、削除 ・教材の登録、学習者への教材の割り当て ・学習者個人の学習履歴、学習進捗状況、成績の管理 ・成績集計、統計分析機能 ・情報共有者の掲示板の設置や、学習者に対するメール送信 事例紹介 今回、弊社の学習環境を利用し、eラーニング学習を作成・構築したある専門学校の教師の事例をご紹介いたします。 『言語聴覚士国家試験対策に活用した事例』 言語聴覚士とは、病気や生まれつきの障害などによって、「話す・聞く・食べる・飲み込む」ことに不自由がある人に対して、言語能力や聴覚能力などを回復させるリハビリを行う仕事です。多くは3年制の専門学校、4年制大学で、指定科目の既修得者は2年制の大学院・専攻科・専門学校があります。現在、日本では61校が文部科学大臣、厚生労働大臣の指定を受けて言語聴覚士の養成を行っています。 eラーニングとの出会い 私は専門学校の教師として2017年に言語聴覚士の国家試験対策を担当しました。医療系分野は難しい言葉や内容、覚えることも多岐に渡り科目数も非常に多いです。国試対策を行う際に、活用できる資料や参考書などもあまり世に出回っておらず国試対策に大変頭を抱えていました。どうしたら効果的に良い勉強や学習方法を進め、受験生達を国家試験合格に近づけることができるか?自問自答の日々を過ごしていました。そんな思いを抱えたまま、たまたまインターネットで見かけた『eラーニング学習』。読み込んで行くうちに、辿りついたのが「QuizGenerator」という無料でWEB教材を作れるサービスを提供している龍野情報システムとの出会いです。 導入前 eラーニング学習という凄そうな学習方法を見つけたものの、自分で上手く教材を作成・管理・更新することができるのか。パソコンの知識もなく、操作に苦手意識があり、ITという言葉だけでも身構えしてしまう私。新しい一歩が中々踏み出せない。失敗したらどうしよう。考えれば考えただけ不安ばかりが過る。しかし、今までの勉強方法や、やり方ではせっかくこれから目を出し社会に活躍していく子たちに申し訳ない。情報社会が進むにつれて私たち教員や学校も時代にあった勉強法を取り入れなければいけない。勇気を出すしかないと思い決断しました。 導入後 eラーニング学習を取り入れ、大きく変化した点は生徒の学習意欲が以前にも増し積極的に参加するようになりました。勉強に保守的だった子も自主的に問題に取り組み始め、目的やレベルに合わせ学習することで、自己分析力や勉強に対する苦手意識が薄れ、今では新しい問題や教材をやりたいというリクエストも増えました。 ※eラーニング学習は従来の勉強方法と違い、時間や場所に制約を受けず、自分の好きな時間で自分に合わせたレベルの問題が解ける。人の目を気にする必要もなく、自由に各々が勉強を進められる点が良かったからではないでしょうか。一人一人に割ける時間が限られる中、必要な人に必要な分だけの適切な指導が出来ないでいた勉強。今回活用した『eラーニング学習』は今まで受け身であった学習スタイルを覆し、受験生の自主性を作り出しました それでは、それら受験生達の自主性を生み出した弊社のeラーニングサービスを紹介させて頂きます。 QuizGenerator(クイズジェネレーター) QuizGeneratorでは誰でも無料で簡単にクイズが作れます。プログラミングがわからない人でも誰でも、多種多様な問題形式で作成できます。WEB上でかんたん作成・簡単公開!スマホ、タブレット、パソコンなどで利用可能です。商用利用無料でほぼ全部の機能がご利用頂けます。問題作成フォームを使えばword感覚でかんたんに作り上げることができます。上級者向け機能としてはエクセルでの問題一括登録も行えます。 ※ライセンスを購入した場合、デザインカスタマイズや音声の読み上げ機能等特別な機能が利用できるようになります! QuizGeneratorの詳しい使い方 learningBOX(ラーニングボックス) ラーニングBOXではQuizGeneratorで作成した教材をより効果的に活用・運用が可能です。ラーニングBOXを使うことで動画教材の配信やテストや演習問題の配布、学習順の制御ができ、各教材の演習問題をクリアし、合格者には認定証の発行が可能です。実際の紙で行われているテストをWEB上で再現することができます。ラーニングBOXでは問題演習以外にも、レポート課題(ファイル提出課題)やアンケートの集計管理も行えるなど便利な機能がたくさん盛り込まれています。無料で活用いただけますので是非お試しください。 ラーニングBOXの詳しい使い方 まとめ 今回、eラーニングを使った学習の活用方法をお話ししました。今まで当たり前のようにやってきた私たちの学習・教育方法は今、変革期を迎えています。教育や指導、学習方法に悩みを抱えている企業・学校・教育担当者の皆様。eラーニング学習の利便性や活躍の場はこれからますます広がり、私たちの社会に馴染み深いツールと変化していく思われます。QuizGeneratorやラーニングBOXは手軽に効率・効果的にeラーニング学習が行えます。どちらも無料でお使い頂けますので、この機会に是非eラーニング学習の使い勝手をお試し下さい。
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