2021年のeラーニング市場の現状と今後の動向を解説
2021年のeラーニング市場の現状と今後の動向を解説
みなさん、こんにちは。龍野情報システムの東京チームです。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、悲しいニュースが目立つ年でありました。
こんな時代がくるとは誰も予想していなかったと思います。
多くの企業は感染対策の観点から従来の働き方から一転し、リモートワークにシフトした会社が増えました。
東京から離れていく人やライフスタイルを変えた人など、働き方の多様性が問われる一年でもありました。
高校や大学などの教育機関では対面授業からeラーニングを使ったオンライン授業を導入した学校も増えました。
リモートワークやオンライン学習の急速な普及により社会全体が大きな変革を強いられています。
私たちの生活に少しずつ身近な存在になる、eラーニング。ではどのようにeラーニングは変わってきているのでしょうか。
市場の移りかわりに関する調査結果をリサーチしてみました。
目次はこちら
1.2021年のeラーニング市場の現状と今後の動向を解説
2.BtoBとBtoCの変化
3.2021年はeラーニングの活用がますます拡大
4.まとめ
2021年のeラーニング市場の現状と今後の動向を解説
Kenneth Researchは、2020~2027年の予測期間の詳細な分析と業界の洞察で構成される「グローバル企業のeラーニング市場」に関するレポートを2020年9月02日に発刊しました。
グローバル企業のeラーニング市場は、「トレーニング別・エンドユーザー別・テクノロジー別(モバイルEラーニング、学習コンテンツ管理システム(LCMS)、仮想教室、Webベース、ポッドキャスト、学習管理システム(LMS)、その他)と地域別」によって分割され、世界のeラーニング市場は2020-2027年の予測期間中に大幅なCAGR(成長率)を見込むと予測されます。
参照:Kenneth Research
グローバル企業のeラーニング市場
世界のeラーニング市場は、2020年から2024年にかけて13%のCAGRで936億4,000万米ドル規模の市場に成長すると予測されています。
当市場は、ゲーミフィケーションを活用した学生の授業へのエンゲージメント向上や、マイクロラーニングの採用増加によって成長が促進される見通しです。
地域分析は、アジア太平洋、北アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域などの主要地域について検討されています。
北米は、高速インターネット接続の可用性と相まって、この地域の高度な技術インフラストラクチャにより、市場シェアの点で世界をリードする/重要な地域です。一方、アジア太平洋地域も2020年から2027年の予測期間にわたって最高の成長率/ CAGRを示すと予想されます。
Eurostatによると、ICT製造とICTサービスを含む、ヨーロッパのICTセクターの合計額は、2017年に4,750億ユーロを超えると推定されています。
ICTサービスはコンピュータープログラミング、コンサルティング、および関連する活動で構成され、2017年には約49.1%のシェアを占め電気通信活動は、このセグメントで約30.3%のシェアを占めました。これらの要因は、今後数年間で市場の成長にプラスの影響を与えると推定されています。
BtoBとBtoCの変化
2019年度のeラーニング市場規模はユーザー数の着実な増加、提供サービスの多様化を受け、市場を確実に拡大し続けています。
BtoBでは企業の人材育成に対する投資の活性化から市場が盛り上がる
2019年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比7.7%増の2,354億円を見込む。内訳は、法人向け(企業・団体内個人を含む)のBtoB市場規模が684億円(前年度比5.2%増)、個人向けのBtoC市場規模が1,670億円(同8.8%増)であり、両市場ともに拡大を継続させる見込みである。
出典:矢野経済研究所|国内eラーニング市場に関する調査結果より
BtoB市場では、スマートフォンやタブレット端末の一般化により学習ツールが多様化された事や、動画コンテンツの進化、クラウド環境の進展などによりeラーニングが使いやすくなったこと、それから企業の人材育成ニーズの活性化も相まって、eラーニングはこれまで以上に多くの業種・企業に浸透してます。
BtoC市場でも堅調に売り上げを伸ばす
2020年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比4.5%増の2,460億円を予測する。当年度は、BtoB、BtoCともに新型コロナウイルス感染症の影響によって遠隔教育の需要が高まり、eラーニングのユーザー数を増加させるものとみる。
出典:矢野経済研究所|国内eラーニング市場に関する調査結果より
BtoC市場は、スマートフォン、タブレット端末やSNSを活用した学習スタイルの浸透、情報通信技術の向上による提供サービスの進化、AI(人工知能)を用いた学習サービスの登場などを受け、ユーザー数を着実に増加させるとともに個人の学習形態の一つとして、eラーニングを一般化させる環境を進行させている。
今後もBtoB、BtoC両市場ともに拡大し続けていくと考えらます。
2021年はeラーニングの活用がますます拡大
テキストやスライドはもちろん、動画や音声などのマルチメディアを駆使した教材を活用できるeラーニングは、応用できる活用シーンが数多く存在します。
eラーニングは、まだまだ進化を続けている学習形態であり、新たな活用法が試されている分野であることも大きな特徴です。
eラーニングを使えば従来の学校で課題となっていた、「一人一人の生徒に最適な学習」も提供できる可能性があります。
eラーニングで資格を取得する
国家資格や民間の講座・認定試験をeラーニングとして提供することにより、忙しいビジネスマンでも隙間時間を有効に活用した学習が可能になり、理解の難しかった箇所は何度でも自分の好きな時間を使って繰り返し学習することができます。
従来は資格取得学校などの講義に通う必要のあった検定や講座も、現在ではその多くでeラーニングが活用されています。
eラーニングを使った語学学習
外国語を習得するには、資格取得と同様、予約を入れてスクールに通う学習スタイルが一般的でした。
しかし、こちらも資格取得同様、仕事を持つ社会人には通い続けるのが困難なことに加え、学習効果を高めるマンツーマンレッスンが高額になるというデメリットもありました。
継続的な学習が重要になる語学の習得では、eラーニングを活用したオンライン学習がこれからの主流になっていくことが予想されます。
eラーニングで人材育成
学校を含めたこれまでの学習形態では、決められた時間に決められた場所に対象者が集まる集合型学習が基本であり、それは企業の社員教育でも同様です。
企業研修はスクールのように常時開催されているわけではありません。
新人・社内研修のための準備やコストは高額になりがちであり、受講者個別の学習進捗管理もままなりません。
これらを解決するために、eラーニングの導入が企業から注目されています。
業務時間を圧迫せず、隙間時間を活用して学習できるeラーニングは、企業の社員教育に最適であり、その進捗も管理者が簡単に把握することができます。
ビジネススキルやマネジメント、営業関連の社内研修を受講させる方法のほかに、会社独自の学習管理システムを構築し、オリジナルコンテンツなどで社員に最適化した教育を行う企業もあります。
▼eラーニングの特徴を簡単にまとめると
1.多数の受講者に同一クオリティの教育を提供できる
2.受講者の学習進捗に応じた最適な教育を提供できる
3.教育にかかるコストを大幅に削減できる
4.教育内容を常に最新に保てる
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まとめ
今回の記事では、2021年のeラーニング市場の現状と今後の動向についてご紹介しました。
インターネットによって世界中の情報が一瞬で入手できる現代は、経済だけでなく、あらゆる「モノ」や「コト」のグローバル化が加速しているともいえます。
戦略的な人材育成に力を注ぐ企業が多くなったのは、グローバル化による変化に迅速に対応するためであり、それを実現させるために最適なソリューションが、eラーニングだったのだともいえるでしょう。
一方、これからグローバル化による激しい変化に対応しなければならない子供や学生も、自主的に考えられる力を養い、対応力や適応力を短期間で身に付けていかなければなりません。そのために最適なソリューションもまた、eラーニングであり、アダプティブラーニングなのではないでしょうか。