eラーニングを企業内研修に導入するメリットとは
eラーニングを企業内研修に導入するメリットとは?
一昨日は七夕でした。読者の皆様はどんな願い事を短冊に書きましたか?私は『自然災害の少ない年でありますように』とお願いしました。もう少しでお盆ですね。お盆は地元に帰省予定のマーケティング担当の貴田岡(キタオカ)🍎です。ではでは!今回は企業内研修にeラーニング学習を導入するメリットについてお話ししたいと思います。本稿もどうぞお付き合いの程よろしくお願い致します。
eラーニングが注目される背景
eラーニングとは、簡単に説明するとインターネットを利用した学習システムになります。現在、eラーニングは、スキルアップ/キャリアアップや趣味学習、業務内容の理解、理念共有など様々な分野で活用され、個人利用はもちろん、社内研修の学習教材としても用いられています。
もともと、1990年代後半にパソコンが世界的に普及し始めると瞬く間に世に広がり、日本には2000年代になってE-ジャパン構想といった政府の推進も受け、さらに認知度が高くなりました。さて、今回はeラーニング学習が作りやすい現代の環境において、日本での普及率やビジネスシーンでの活用について説明したいと思います。
目次はこちら
1. eラーニングの普及
2. ビジネスシーンにおけるeラーニング
3. ビジネスシーンで利用効果が高まり続けるeラーニング
4. 企業研修に対するe-ラーニング活用のメリット
5. まとめ
eラーニングの普及
eラーニングの歴史の始まりは1990年代に遡ります。当時パソコンといえば、仕事や研究に必要な人、コンピューターに詳しい人など、ごく一部のユーザーが使う特別なものでした。当時のPCを活用した学習システムは、いずれも非常に高価で敷居の高いものでしたが、IT技術の発達とネットワークの普及によって価格が大きく低下し、誰しもが簡単に参入できる環境へと移り変わりました。
その結果、『いつでも』『どこでも』『手軽に』行うことのできるeラーニング学習に大きな期待と関心が高まりました。自発的かつ持続的に行うべき学習・研修内容とPC、スマートフォン、タブレットなどの電子機器を用いた学習方法との親和性の高さが明らかになったことで、様々な分野において広く注目・活用されるようになりました
ビジネスシーンにおけるeラーニング
ネットワークを通じてリアルタイムで教師対学習者や学習者同士のコミュニケーションを図ることができるeラーニングは、教材の郵送などによって行われている従来の通信教育とは違い、自ら進んで学習が行え、自分の学習状況に合わせて何回でも予習・復習が可能です。eラーニング学習システムにより多数の学習者を一括で教育する事で、教師の負担や人件費など教育コストの大幅な削減をも実現させました。
学習機会を平等に提供することのできるeラーニング学習システムと人件費の削減効果に大きな魅力を感じた経営者や企業・人事担当者は、集合研修(集合教育)に代わる新しい学習形態として積極的にeラーニングを取り入れていきました。
ビジネスシーンで利用効果が高まり続けるeラーニング
インターネットを活用したeラーニングがビジネスに活用されるようになった当初、その多くはeラーニング用の学習管理システム(LMS)を自社のサーバーに導入してシステム管理者が管理を行うという形態(オンプレミス型)をとっていました。しかし、使用方法、メンテナンス方法などの製品知識や高度な管理能力を必要とするため、企業にとって大きな負担となり、システム管理に強い人材の確保や高い導入効果が見込める大企業でしか活用されませんでした。しかし、ネットワーク回線を通じて送受信することのできるデータ容量が増えたことにより、この状況は大きく変化します。
企業内に設置されているサーバー内にシステムやデータを保管するのではなく、eラーニングの学習管理システムを開発した企業が運営会社として、共用サーバーを利用してシステムのアップデートやデータの管理を行ういわゆるクラウド型の学習管理システムが登場し、中小企業におけるeラーニング導入のハードルが大きく下がることになりました。
企業研修に対するe-ラーニング活用のメリット
eラーニング導入によって企業内の学習環境は大きく変化します。導入するeラーニング学習システムの機能を最大限に活用することにより、学習者である従業員と提供者である企業は多くのメリットを受けることが実現可能となります。
学習者側のメリットを整理しましょう
従業員自ら学びたくなる学習環境を構築し、維持していくためにも、学習者側がeラーニングによって得ることのできるメリットを提供者側が理解しておく必要があります。eラーニングが学習者に与えるメリットとして次のものがあげられます。
▼自分の都合に合わせて学習ができる
通常の研修を実施するには指導者や研修場所などの準備を要するため、日時や場所について細かい設定が行われます。しかし、日々の業務に追われてしまい研修日時に合わせた業務調整を行うことのできない従業員は、自分の業務内容に対する理解度の確認や更なるスキルアップを行いたいと思っても気軽に研修に応募することができません。それに対し、eラーニングであれば業務と業務の間に生まれた僅かな時間や余暇時間を活用することによって自分のペースで学習を行うことができるのです。『いつでも』『どこでも』学べるという学習環境は、eラーニングが学習者にもたらす一番のメリットといえるでしょう。
▼業務マニュアルとして活用できる
eラーニングが得意とすることは、復習やスキルアップだけではありません。業務に関する様々な情報やノウハウを分かりやすく整理し、従業員の誰もが自由に閲覧できるデータとして公開しておくことにより、業務や学習内で生まれた疑問や課題を自分の力で解決させることが可能となります。また、掲示板やチャットなどの情報交換ツールを通じて個人の努力だけでは解決できない問題を共有することによって、問題解決の糸口を掴み、問題解決に向けた協力者を得ることができます。
▼研修の評価が容易に行える
学習を成長に繋げるためには自己分析が欠かせません。ですが、自身の学習に対する評価を行うには相応の準備と手順が必要となり、継続することが難しく、その手間ゆえに志半ばで挫折してしまうことも少なくありません。しかし、学習履歴を記録することができるeラーニングシステムであれば、学習成果や進捗度をグラフや数値など可視化した状態で表示してくれるため、学習内容に対する自己評価の負担を大きく軽減することが可能となります。ドリルや小テストの点数の推移だけをチェックするだけではなく、自分の得意分野と苦手分野を正しく理解することにより学習効率は大きく上昇し、学習効果を実感した学習者のモチベーションは更に高まっていくことでしょう。
▼業務に関する不安や悩みを解消する
集合研修では指導者から個人的に指導やアドバイスを受ける機会が少ないため、消極的な受講者であれば自身の学習理解度や達成度を正しく判定できず、研修中に生まれた疑問も解消できないまま実務に戻るということも起こりえます。しかし、そのような状態では自信を持って業務に取り掛かることができず、業務効率の低下や自信喪失を招くことにもなりかねません。それに対し、eラーニングであれば個別ケアが簡単に行えるため、学習者はどのような疑問であっても気軽に尋ねることが可能となります。その重要性を十分に理解した指導者によって行われる適切なフィードバックは、学習者の安心感と理解に対する自信を高め、学習意欲や業務の質を向上させていくのです。
まとめ
本稿ではeラーニング学習が企業内研修において注目される背景及び、企業研修でのメリットについて、簡単ではございますがお話しさせていただきました。eラーニング学習の『いつでも・誰でも・手軽に』のうたい文句は今後もニーズが高まりそうなキャッチプレーズになりそうです。学びの入り口が拡大することで今まで具体的な対策が難しかった学習・教育・指導方法に役立つ、新しいヒントになりそうですね。今後のeラーニング学習の発展や活躍・動向を随時追ってまた報告させていただきたいと思います。ご覧いただきましてありがとうございました。